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クラウドPBXでも、0120・0800などのフリーダイヤルを利用できる場合があります。ただし、既存番号をそのまま使えるか、新規取得できるかは、利用中の着信課金サービス、着信先となる電話番号・回線、導入するクラウドPBXの対応条件によって異なります。
特に、現在使っているフリーダイヤルを維持したままクラウドPBXへ移行したい場合は、番号だけでなく、フリーダイヤルに紐づいている電話番号や回線まで確認することが重要です。
この記事では、クラウドPBXでフリーダイヤルを利用する仕組み、0120・0800の料金、新規取得・既存番号を継続する方法、メリットや注意点を解説します。
監修者
登 雄三(のぼり ゆうぞう)
保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
一般にフリーダイヤルと呼ばれる0120・0800などの番号は、電話をかけた発信者ではなく、契約者側が通話料を負担する着信課金サービスです。クラウドPBXとの組み合わせを考える前に、まずフリーダイヤルそのものの仕組みと料金の考え方を確認しておきましょう。
フリーダイヤルは、問い合わせや注文などの電話を受ける企業側が通話料を負担する着信課金サービスです。
NTTドコモビジネスでは「0120」および「0800」の番号帯を利用でき、契約条件を満たす電話番号・回線を着信先として設定します。
「フリーダイヤル」「フリーダイヤル・インテリジェントサービス」はNTTドコモビジネスの登録商標です。他の通信事業者も、0120・0800を使った着信課金サービスを提供しています。
本記事では、0120・0800を利用する着信課金サービスについて、読者に分かりやすく説明するため、便宜上「フリーダイヤル」と表記します。
0120と0800は桁数などが異なりますが、単純に「0800だから安い」「0120だから高い」とは判断できません。料金や利用条件は契約する着信課金サービスやプランによって確認する必要があります。
フリーダイヤルそのものの導入手順や一般的な仕組みを詳しく確認したい方は、フリーダイヤルの導入方法・仕組み・料金を解説した記事も参考にしてください。
フリーダイヤルは、0120・0800の番号そのものを直接スマートフォンへ付与する仕組みではありません。
基本的には、着信課金サービス側で設定した「着信先電話番号」へフリーダイヤルの着信を接続し、その先の電話システムで各端末へ振り分けます。
どの電話番号・回線を着信先として契約できるかは、着信課金サービスによって異なります。そのため、クラウドPBXで利用するときも、クラウドPBX側の機能だけでなく、フリーダイヤル側の契約条件まで確認する必要があります。
フリーダイヤルを利用する場合は、主に初期設定に関する費用・基本サービス料金・通話料・必要に応じたオプション料金が発生します。
以下は、2026年8月時点でNTTドコモビジネスが案内しているフリーダイヤルの主な料金例です。
※プラン1・プラン2はいずれかを選択します。3回線以上を契約する場合は、プラン1の方が基本サービス料金を抑えられます。
※通話料は「一般回線でフリーダイヤルを契約する場合」の例です。契約回線やオプションなどによって料金は異なります。
※新規契約・設定変更時には、別途工事費が発生する場合があります。
NTTドコモビジネスのフリーダイヤル通話料は、2023年11月から従来の距離段階・時間帯別料金ではなく、全国一律料金へ改定されています。最新料金はNTTドコモビジネスのフリーダイヤル料金をご確認ください。
クラウドPBXを組み合わせる場合は、フリーダイヤル側の料金だけで総額を判断できません。クラウドPBXの初期費用・月額料金・ID料金・必要な機器や回線なども含めて比較してください。
クラウドPBXでもフリーダイヤルを利用できる場合がありますが、すべてのサービス・回線構成で利用できるわけではありません。
重要なのは、フリーダイヤルの着信先として使う電話番号・回線と、導入するクラウドPBXの構成が対応しているかを確認することです。
クラウドPBXで0120・0800を受ける場合、主に次の条件を確認します。
たとえばNTTドコモビジネスでは、契約可能な回線事業者や電話番号に条件があり、他事業者が提供する0120・0800についても、番号ポータビリティ制度に加盟している事業者が提供する番号など一定の条件を満たす場合に利用できます。
したがって、「クラウドPBXなら既存のフリーダイヤルを必ずそのまま使える」とは判断できません。
現在のフリーダイヤル事業者、着信先となっている電話番号、電話回線、移行先のクラウドPBXをセットで確認してください。
参考:NTTドコモビジネス「フリーダイヤル 契約条件」
クラウドPBXは、外線・内線の制御や保留・転送などを行うPBX機能をクラウド上から利用する電話システムです。
フリーダイヤルの着信先となる電話番号・回線をクラウドPBXで利用できる構成であれば、その着信をスマートフォンやパソコンなどの端末へ振り分けられる場合があります。
つまり、スマートフォンへ0120・0800を直接契約するのではなく、着信先の電話システムとしてクラウドPBXを利用し、そこから各端末へ着信させるイメージです。
クラウドPBX全体の導入手順や必要なものを確認したい方は、クラウドPBXの導入方法・必要なもの・流れを詳しく解説した記事をご確認ください。
クラウドPBXとフリーダイヤルを組み合わせるメリットは、問い合わせ窓口をオフィス内の固定電話だけに限定せず、複数の端末や場所で対応しやすくなることです。
フリーダイヤルの着信をクラウドPBXへ接続できれば、対応するスマートフォンやパソコンを使って、オフィス外から電話受付できる環境を構築しやすくなります。
問い合わせ窓口やコールセンターの担当者が必ず同じオフィスへ集まる必要がなくなるため、在宅勤務や複数拠点で電話対応を分担したい場合に有効です。
ただし、在宅環境で利用する場合も、通信品質、情報管理、端末の管理方法などを事前に決めておく必要があります。
対応するクラウドPBXでは、スマートフォンやパソコンを電話端末として利用できます。
そのため、営業担当者が外出している場合や、社員がテレワークをしている場合でも、フリーダイヤル経由の問い合わせに対応できる環境を作りやすくなります。
個人所有のスマートフォンを業務利用する場合は、端末管理やセキュリティ、通信料負担などの社内ルールも合わせて確認しましょう。
クラウドPBXでは、サービスの仕様や契約内容の範囲内で、着信させる端末やグループを設定できます。
本社だけで受けていたフリーダイヤルを複数拠点で分担したり、繁忙時間だけ対応者を増やしたりするなど、業務に合わせた受付体制を検討しやすくなります。
ただし、追加できるID数や端末数、同時通話数、設定変更方法はサービスによって異なります。
フリーダイヤルで受けた電話を、クラウドPBX上の別端末へ内線転送できる構成であれば、社外にいる担当者にも取り次ぎやすくなります。
従来の外線転送では、転送先までの通話料などが発生する場合がありますが、クラウドPBX内の内線として処理できる構成では、外線転送を減らせる場合があります。
転送料が必ずゼロになるわけではありません。クラウドPBXの料金体系や利用する外線サービス、転送方法を確認してください。
クラウドPBXによっては、IVR(自動音声応答)、通話録音、CTI(電話とコンピューターシステムの連携)などの機能を組み合わせられます。
利用できる機能や料金はクラウドPBXによって異なるため、必要な機能を先に整理してから比較しましょう。
CTIの仕組みや具体的な機能については、クラウドPBXとCTI連携を詳しく解説した記事をご確認ください。
クラウドPBXでは、オフィス内の固定電話機だけに電話受付を依存しない構成を作りやすいため、災害や緊急時の電話受付を分散する選択肢になります。
たとえば本社へ出社できない場合でも、サービスが利用できる状態で通信環境を確保できれば、別拠点やテレワーク中の端末で電話を受けられる可能性があります。
一方、停電、インターネット障害、クラウドPBX側の障害などが起きれば利用できない場合もあります。BCPでは「クラウド化したから安心」と考えず、代替連絡手段や障害時の運用も決めておきましょう。
災害時の電話運用については、クラウドPBXを活用したBCP対策を解説した記事で詳しく紹介しています。
クラウドPBXそのもののメリット・デメリットをまとめて比較したい方は、クラウドPBXのメリット・デメリットを解説した記事をご確認ください。
クラウドPBXでフリーダイヤルを利用するときは、番号の継続可否だけでなく、通信環境と料金構造も確認する必要があります。
現在利用している0120・0800をクラウドPBXへの移行後も使えるかどうかは、現在の契約と移行後の電話環境によって異なります。
確認すべきなのは、フリーダイヤル番号だけではありません。現在フリーダイヤルに紐づいている着信先電話番号・回線と、移行後に着信先として使用する番号・回線も重要です。
NTTドコモビジネスでも、契約回線を別の電気通信事業者へ変更する場合、変更後の事業者が契約可能な事業者であれば継続できる一方、条件を満たさない場合は利用できないと案内しています。
既存のフリーダイヤルを残したい場合は、移行可否を確認する前に解約しないでください。NTTドコモビジネスでは、解約したフリーダイヤル番号は、後から再度契約して利用することはできないと案内しています。
市外局番や050番号を含む電話番号全般の引き継ぎについては、クラウドPBXで電話番号をそのまま使う方法を解説した記事も参考にしてください。
クラウドPBXの通話はネットワーク環境の影響を受けるため、通信が不安定な場所では、音声の遅延、途切れ、聞き取りにくさなどが生じる場合があります。
特にフリーダイヤルを問い合わせ窓口として利用する場合は、多数の着信が集中する時間帯も想定し、オフィス・テレワーク双方のネットワーク環境を確認しておくことが重要です。
導入前には、実際に使用する端末とネットワーク環境で通話品質を確認できるかも、サービス選定の判断材料にしましょう。
フリーダイヤルをクラウドPBXで利用する場合は、料金を一つにまとめて考えないことが大切です。
料金を比較するときは、月額基本料金だけを見るのではなく、想定する着信数や通話時間、必要な端末数、オプション機能まで含めた総額で確認しましょう。
現在の0120・0800を継続できるか、着信先となる電話番号・回線をどのように構成すればよいか判断しにくい場合は、現在の契約内容が分かる範囲でご相談ください。
ご相談・見積依頼
クラウドPBXでフリーダイヤルを利用する方法は、大きく「新しいフリーダイヤルを取得する」「現在のフリーダイヤルを継続する」の2つです。
どちらの場合も、フリーダイヤルだけを先に手配するのではなく、着信先となる電話番号・回線とクラウドPBXの対応を確認してから進めると、切り替え時のトラブルを避けやすくなります。
新しくフリーダイヤルを利用する場合は、着信課金サービスの提供事業者へ申し込み、フリーダイヤル番号と着信先となる電話番号・回線を設定します。
クラウドPBXの導入と同時に手配する場合は、先にクラウドPBX側へ「利用予定の着信課金サービスと0120・0800に対応できるか」を確認しておくと進めやすくなります。
NTTドコモビジネスでは、通常は申し込みから5営業日で利用開始できると案内していますが、申し込み内容によってさらに日数がかかる場合があります。また、この期間はNTTドコモビジネス側のフリーダイヤル開通に関する目安であり、クラウドPBX全体の導入期間とは異なります。
申し込み時には、契約電話番号、契約者情報、希望するフリーダイヤル番号、同時に受付できる契約回線数、オプションなどを確認します。
参考:NTTドコモビジネス「フリーダイヤル お申し込み方法」
先にフリーダイヤルだけを契約するのではなく、着信先として予定している電話番号・回線がクラウドPBXで使えるか確認してから申し込むと安心です。
現在の0120・0800をそのまま利用したい場合は、現在のフリーダイヤル契約と着信先となっている電話番号・回線を確認するところから始めます。
着信先電話番号を変更するだけで継続できるケースや、番号ポータビリティの確認が必要になるケースなどがあるため、現在の着信課金サービス事業者と移行先の電話サービス・クラウドPBX事業者の双方へ確認することが重要です。
既存番号を維持する場合は、「0120・0800だけを引き継げるか」ではなく、その裏側で着信を受ける電話番号・回線まで含めて確認することがポイントです。
フリーダイヤルを利用するクラウドPBXは、「0120に対応」と書かれているだけで決めず、番号継続・同時通話数・料金・通話品質・サポートまで含めて比較しましょう。
最初に確認するのは、利用したい0120・0800と現在の電話回線に対応できるかです。
新規取得を予定している場合は、対応できる着信課金サービスや必要な契約回線を確認します。既存番号を維持したい場合は、現在の番号だけでなく、着信先電話番号・回線をどう移行するかも確認してください。
特に「現在の代表番号もフリーダイヤルも変えたくない」という場合は、両方の条件を同時に満たせる構成か確認する必要があります。
フリーダイヤルの問い合わせ窓口では、電話機を何台使うかだけでなく、同時に何件の電話へ対応する必要があるかが重要です。
たとえば10人の担当者がいても、同時通話数が2通話で足りる企業と、繁忙時間には5通話以上必要な企業では、適切な契約や構成が異なります。
現在の着信件数や繁忙時間帯を確認しておくと、必要以上の契約を避けながら、電話がつながりにくくなるリスクも減らしやすくなります。
最後に、料金と通話品質、導入後のサポートを確認します。
フリーダイヤルを顧客窓口として利用する場合、料金の安さだけでなく、通話品質や障害時の問い合わせ先、着信先を変更するときの設定方法なども重要です。
クラウドPBXの導入で起こりやすい失敗と事前確認項目については、クラウドPBXの失敗事例と導入前の対策をまとめた記事も参考にしてください。
フリーダイヤルをクラウドPBXへ移行するときは、クラウドPBXだけを比較しても、自社で0120・0800を利用できるか判断できない場合があります。
現在のフリーダイヤル契約、着信先電話番号、電話回線、既存PBX・主装置、必要な端末数・同時通話数、ネットワーク環境などを整理し、全体の構成を確認することが重要です。
OFFICE110へ相談するときに確認できること
フリーダイヤルを含む現在の電話環境を確認しながらクラウドPBXへの切り替えを検討したい方は、現在の0120・0800番号、着信先電話番号・回線、必要な端末数・ID数・同時通話数など、分かる範囲の情報をもとにご相談ください。
クラウドPBXでも0120・0800などのフリーダイヤルを利用できる場合がありますが、利用可否は着信課金サービス・着信先電話番号・回線・クラウドPBXの対応条件によって異なります。
新しくフリーダイヤルを取得する場合は、クラウドPBXで利用する電話番号・回線を確認してから申し込みましょう。既存のフリーダイヤルを継続したい場合は、現在の番号を解約する前に、着信先の変更や番号継続の条件を確認することが重要です。
また、スマートフォンやパソコンで電話受付を行う場合は、必要なID数・同時通話数、ネットワーク環境、通話品質、フリーダイヤル側とクラウドPBX側の費用を含めて比較してください。
OFFICE110では、現在の電話番号や回線、既存PBX・主装置、必要な端末数・同時通話数などを確認しながら、クラウドPBXへの切り替えについてご相談いただけます。フリーダイヤルを含む電話環境を見直したい方は、クラウドPBX総合ページもご確認ください。
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