電話機の液晶が表示されない原因と対処法【トラブル解消】

ビジネスフォンの液晶画面が表示されないなどの異常が発生すると、業務に大きな支障が出てしまう恐れがあります。

「どうして液晶が映らないの？」
「どのように対処すればいい？」
「修理代はいくらかかるの？」

と、お困りの方も多いのではないでしょうか。

電話機の液晶が表示されなくなる主な原因は、以下の4つが考えられます。

不具合が発生した場合、まず状況を整理して、原因の切り分けをすることが大切です。

この記事では、これらの原因や対処法、そして修理費用の目安について詳しく解説します。
適切な対応方法を知ることで、万が一の不具合時も業務への影響を最小限に抑えられるでしょう。

ぜひ、本記事の内容をご参考ください。

そもそもビジネスフォンの仕組みとは？

ビジネスフォンは、主装置を中心とした独自のシステムで構成されており、家庭用電話機とは大きく異なる仕組みを持っています。

この仕組みの違いは、ビジネスフォンが業務用に特化した多様な機能を使用するために必要不可欠です。

上記の図のように、外部から電話回線がオフィス内に引き込まれ、まず主装置に接続されます。

ビジネスフォンの主装置は、複数の電話機を接続して、外線や内線の受発信を制御する重要な装置です。

この主装置が、オフィス内の複数の電話機と連携し、「外線・内線の一元管理」「通話の転送・保留」「同時複数通話の処理」などを行います。

このように、ビジネスフォンは主装置を核とした独自のシステムにより、複雑なビジネスでの通信ニーズに対応しています。

電話機の液晶が表示されないときの4大原因

液晶表示に不具合が出る場合、主な原因として次の4つが考えられます。

これらの原因について知っておけば、液晶画面が非表示になったときに落ち着いて対処できるでしょう。
それでは、それぞれの原因について詳しく見ていきます。

電話機が故障している

ビジネスフォンの液晶が表示されない時の原因の1つが、電話機本体の故障によるものです。
耐久性が高く、比較的壊れにくいビジネスフォンですが、部品の経年劣化により故障することも少なくありません。

特に、中古で購入したビジネスフォンは新品にくらべると、故障のリスクが高くなります。

電話機の液晶が映らなくなる場合、以下のケースが考えられます。

電話機が故障すると、「電話が鳴らない」「通話ができない」「音が聞こえない」などの症状が発生することも。
ただし、故障の箇所や状況によって、症状は異なります。

故障の原因が特定できない場合は、業務に支障が出る前に専門業者に修理・交換を依頼しましょう。

配線・ケーブルに問題がある

続いての原因として、配線・ケーブルの問題が挙げられます。

配線・ケーブルが正しく配線されていないと、ビジネスフォンは正常に作動しません。
また、ケーブルが抜けかかっていたり、断線していたりするなどのケースも考えられます。

ケーブルの断線が発生してしまうケースとして、以下のケースが挙げられます。

断線のリスクを抑えるには、ケーブルが引っかからないようにスッキリと配線することが重要です。
また、定期的に配線の確認を行い、抜けや断線がないか確認しましょう。

主装置のユニットが故障している

液晶が表示されない可能性として、主装置のユニットの故障が考えれらます。

「ユニット」とは、ビジネスフォンに組み込まれた特定の機能を担当するためのボードのことです。これは、主装置内部のスロットに取り付けられています。

具体例として、ユニットには以下の種類があります。

ユニットの不具合が原因で液晶画面が映らない場合、大半は内線ユニットの故障によるものです。

また、ユニットが故障した場合、自分で直すことはできません。
その場合、ビジネスフォンのメーカーや専門業者などに問い合わせをして、適切な対策を行いましょう。

主装置そのものが故障している

液晶が表示されない4つめの原因は、電話機ではなく、主装置本体が故障していることです。

ビジネスフォンの主装置が故障すると、さまざまな問題が発生する可能性も。
主装置は、ビジネスフォンにおける頭脳であり、電話機の受発信や内線通話、転送機能などの制御しています。

例えば、主装置が故障すると、全ての電話機の液晶が表示されなくなったり、通話ができなくなったりします。
このような問題が発生することで、業務に大きな支障をきたします。

主装置の故障については自分で対処できません。ビジネスフォンのメーカーや専門業者に連絡して、修理や交換を依頼しましょう。

電話機の液晶が表示されない時に確認すること

電話機の液晶が表示されないときは、何台の電話機に問題があるか確認しましょう。

1台だけ使えないのか、もしくは全ての電話機で使えないのか、故障している台数によって、原因や対処法が異なります。

具体的には、以下のように原因箇所を切り分けるのに役立ちます。

液晶のトラブルを発見したら、まず問題の台数を確認したうえで、具体的な対策を検討しましょう。

電話機の液晶が表示されない時の対処法【ケース別】

ここからは、電話機の液晶トラブルが起きたときの具体的な対処法をご紹介します。

電話機1台の場合：別の電話機で使えるか試す

電話機の液晶トラブルが1台だけの場合、他の電話機と交換して試してみましょう。

交換してみることで、原因が電話機本体にあるのか、配線や主装置にあるのかを特定できます。

以下の2つのケースで検証していきます。

■別の電話機で使える場合
他の電話機に接続して正常に画面が表示される場合、故障は電話機本体の液晶や基板にある可能性が高いです。この場合、新しいビジネスフォンへの交換を検討しましょう。

■別の電話機でも使えない場合
他の電話機でも使えない場合は、ケーブルや主装置ユニットの問題が考えられます。
ケーブルの断線やスイッチングハブ、主装置側のコネクタの接続を確認しましょう。

配線に問題がなければ、主装置ユニットの故障が疑われます。
この場合、自分で修理するのは難しいため、専門業者に問い合わせて交換を依頼してください。

このように、電話機の液晶トラブルの原因を特定するために、他の電話機と交換して試してみましょう。原因に応じて適切な対策を講じることが重要です。

全ての電話機の場合：主装置を再起動する

全ての電話機で液晶が表示されない場合は、主装置を再起動してみましょう。

複数の電話機の液晶が映らない場合、配線やケーブルの不良が原因である可能性は低く、主装置の故障が考えられます。

主装置を再起動するときは、製品の取扱説明書をきちんと確認しましょう。
基本的な手順は以下の通りです。

主装置はビジネスフォンシステムの中でも負担がかかる機器のため、再起動によってシステムが正常に戻る可能性があります。

ただし、バックアップ電池が切れていると、データが消失する恐れがあります。
この場合は、業者に依頼してデータのバックアップを取ってから電源を切るようにしましょう。

主装置を再起動しても直らない場合

主装置を再起動しても問題が解決しない場合、主装置の故障が疑われます。
この場合、専門業者による対応が必要です。

主装置はビジネスフォンシステムの中核となる重要な役割を担っています。
そのため、故障により「全内線電話機の使用不能」「外線通信の遮断」「通話品質の低下」などの影響を及ぼす可能性があります。

とは言え、専門知識なしでの対処は危険で、さらなる問題を引き起こす場合も。
したがって、迅速に専門業者に連絡し、適切な対応を依頼することが重要です。

できるだけ早期に対応することでで、業務への影響を最小限に抑えられるでしょう。

ビジネスフォンが故障した時の交換費用相場

ビジネスフォンが故障して交換が必要になった場合、気になるのは費用面です。

ここでは「電話機本体」と「主装置」の交換費用の相場をご紹介します。

電話機の交換費用相場

まず、電話機本体の交換費用については、以下の通りです。

電話機の価格は、製品の機種や機能などによってさまざまです。
より多くの機能を搭載するビジネスフォンは、それに応じて価格が高くなります。

また、電話機代に加えて、電話機設置工事費やデータ設定費などが必要になる場合があります。

主装置の交換費用相場

主装置の交換費用相場は、以下のとおりです。

主装置はビジネスフォンの主要な装置であるため、価格は電話機よりも高額です。

また、ビジネスフォンは主装置と電話機が同機種でなければ使用できません。
そのため、利用中の機種の在庫がない場合は、電話機も含めて全て入れ替えが必要です。

その場合、コスト面を考慮して中古の主装置を検討してみるのもおすすめです。
特に、発売から数年経過して新品の在庫が市場にない場合でも、中古なら在庫が見つかる可能性があります。

状態の良い中古品を見つけるには、取り扱い台数の多い販売店に相談するのがおすすめです。

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まとめ

ビジネスフォンの液晶が非表示になる原因には、電話機の故障やケーブル類の問題など、主に以下の4つの原因が考えられます。

液晶トラブルが起きた場合は、まず故障の原因を切り分けるために、問題がある電話機の台数を確認しましょう。

ビジネスフォンのトラブルが発生した場合、「まずは1台だけのトラブルなのか」または「すべての台数のトラブルなのか」を調べましょう。

その上で、本記事でご紹介した内容を実践してみることをおすすめします。
それでも解決しない場合は、メーカーやビジネスフォンの業者に連絡して、修理または交換を依頼しましょう。

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