ビジネスフォンの再リースとは|期間満了時の最善の選択肢は?
現在お使いのビジネスフォンがまもなくリース契約の満了を迎える場合、選択肢のひとつとして検討されるのが「再リース」です。
再リースを利用すれば、使い慣れた機器をそのまま使い続けられ、手間も少なく月額料金を抑えられる場合があります(契約条件・機器状態により異なります)。
一方で、保証対象外や機器の老朽化によるトラブルなどのリスクもあるため、慎重な判断が必要です。
現在の機器状況とご予算を踏まえ、最適な(条件に応じた)コストパフォーマンスの選択肢をご提案いたします。

監修者
登 雄三
(のぼり ゆうぞう)
保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
ビジネスフォンの再リースに関する基礎知識
ビジネスフォンを導入する際、一般的な選択肢の1つがリース契約です。
また、「再リース」とはリースをベースにした契約方法のことを指します。
再リースの契約は、通常、リースの期間が満了するタイミングで行わるものです。
ここからは、再リースについて詳しく解説していきます。
ビジネスフォンの再リースとは
ビジネスフォンの再リースとは、リース契約満了後に同じ機器で再度リース契約を結ぶことを指します。
通常、リース期間が終了すると、ビジネスフォンはリース会社へ返却するのが一般的です。
しかし、返却は必須ではなく、リース会社と合意があれば引き続き同じ機器を再リースすることも可能です。
再リースを検討するタイミングは、リース契約が終了する1〜3ヶ月前が目安です。
この時期になると、リース会社から契約満了の案内が届くため、継続・返却・再リースの判断を進めましょう。
ビジネスフォンのリース契約についておさらいしたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
ビジネスフォンの再リース料金
ビジネスフォンの再リース料金は、初回リース時より大幅に低額となるケースが多い一方、金額はリース会社・機種・台数・保守条件で変動します。具体額は契約中のリース会社の約款・料金表をご確認ください。
ビジネスフォンの費用相場や内訳を知りたい方は「ビジネスフォンの費用相場と内訳」を紹介した記事をご覧ください。
ビジネスフォンの再リース期間
再リース契約をする場合、リース契約と大きく異なるのがリース期間です。
多くの契約で1年単位の更新(例:1年ごとの再契約)が採用されますが、事業者や契約により例外があります。詳細は契約中のリース会社に直接確認しましょう。
ビジネスフォンの再リースのメリット
ビジネスフォンの再リースには以下のようなメリットがあります。
- 新しくリースを組み替えるより安い
- 工事不要で手間や費用がかからない
- 使い慣れた電話機がそのまま使える
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
新しくリースを組み替えるより安い
通常、再リースは新しいビジネスフォンを新規でリースするよりも、コストを抑えられます。ただし、最終的な月額は契約条件次第です。見積比較と条件確認を行いましょう。
工事不要で手間や費用がかからない
現在リース中のビジネスフォンをそのまま継続利用できる再リースは、工事不要で余計な手間や費用がかかりません。
新規リースや購入と比べて、設置費用や設定費用がかからないため、初期費用を抑えてビジネスフォンを継続して利用できます。またリース中の機器を返却する手間もありません。
使い慣れた電話機がそのまま使える
再リースの大きなメリットのひとつが、従業員が使い慣れた電話機をそのまま継続利用できることです。
新しい機種への買い替えでは、操作の覚え直しや初期設定の差異による戸惑いが起きやすいですが、再リースなら環境が大きく変わりにくく、教育コストや切替時のムダな停止時間を抑えやすくなります。
ビジネスフォンは保留・転送・内線など多機能ゆえに、業務への定着には一定の時間が必要です。再リースであれば、これまでの運用フローを崩さずに移行でき、日常業務に集中しながら安定運用を続けやすいのが利点です。
ビジネスフォンの再リースのデメリット
ビジネスフォンの再リースには、いくつかのデメリットもあります。
たとえば以下のような要素が挙げられます。
- 故障トラブルが起こる可能性がある
- メーカー保証が切れている場合がある
- 電話機の増設ができないケースがある
気になるそれぞれのデメリットをご紹介します。
故障トラブルが起こる可能性がある
ビジネスフォンのリース期間は製品や契約によって異なります(例:3~7年など)。長く使用してきた場合、電話機よりも主装置(PBX)本体や基板の障害が出やすくなります。また、使い方次第では寿命を早める可能性もあります。
なお、ビジネスフォンの税務上の耐用年数は目安として6年とされています(国税庁「減価償却資産の耐用年数表」の「器具及び備品/通信機器」等を参照)。耐用年数を過ぎたらすぐに故障するわけではありませんが、寿命が近づいていることは考慮しましょう。
ビジネスフォンの耐用年数と寿命について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
メーカー保証が切れている場合がある
再リースするビジネスフォンは、メーカー保証がすでに切れている可能性があります。新品をリースする場合は通常1年間のメーカー保証、加えてリース会社が提供する「動産総合保険」が一定期間付帯することがありますが、満了時点では終了しているケースが多く、故障時の費用は自己負担となる可能性があります。
電話機の増設ができないケースがある
再リースの場合、主装置の拡張性や世代差により、希望台数の増設に対応できない可能性があります。ビジネスフォンのメーカーは4~5年周期で最新機能を装備した機種にモデルチェンジするため、再リース対象は一世代前のモデルとなり、求める便利機能に対応していない場合があります。
- 再リースするビジネスフォンは一世代前のモデルになります。そのため、使用したい便利機能が対応していない場合がある点に注意しましょう。
ビジネスフォン再リース以外の5つの選択肢
ビジネスフォンのリース期間が満了した時、企業は再リース以外の選択肢も考慮できます。
選択肢としては、主に以下の5つのパターンが挙げられます。
- ビジネスフォンを新しくリース契約する
- ビジネスフォンをレンタルする
- 新品ビジネスフォンを購入する
- 中古ビジネスフォンを購入する
- リース中のビジネスフォンを買い取る
各パターンのメリット・デメリット、またどのようなケースでおすすめなのかについて解説します。
1. ビジネスフォンを新しくリース契約する
選択肢の一つは、新しくリース契約をすることです。
現在、リース契約中のビジネスフォンを返却し、別の新しいビジネスフォンで長期リースを組む方法です。
この方法には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
- ■メリット
- 初期費用を抑えて導入できる
- 新しいモデルで便利な機能を使える
- 故障リスクが低い
- ■デメリット
- 再リースと比べると月額料金は高い
- 既存の製品の撤去や、新しく導入する製品の設置に手間がかかる
- 操作方法に慣れる手間がかかる
- ■新規リースがおすすめのケース
- 電話機増設や新機能の利用ができるビジネスフォンを導入したい
- 使用中のビジネスフォンの状態が微妙で長く使うことに不安がある
- 購入するほどの予算的余裕がなく手軽に導入したい
2. ビジネスフォンをレンタルする
ビジネスフォンはレンタルも可能です。
レンタル・リースは、ビジネスフォンを借りる点では同じです。ただし、レンタルはレンタル会社がすでに持っている製品を貸し出すのに対し、リースはクライアント企業が希望する製品を新規購入する点が異なります。
また、リースは3~7年の長期契約、レンタルは1日~2年の短期間で利用されるのが一般的です。
基本的にレンタルは、中古ビジネスフォンのみのサービスです。
レンタルのメリット・デメリットには以下の点が挙げられます。
- ■メリット
- 短期間でも借りやすい
- 解約が自由で審査が不要
- ■デメリット
- リースよりも月額料金が高め
- 型式は古い場合が多い
- ■レンタルがおすすめのケース
- 長期間ではなく、短期間だけ利用したい
- 審査不要で、手軽にビジネスフォンを導入したい
3. 新品ビジネスフォンを購入する
次に、新品ビジネスフォンの購入する方法です。
現金やクレジットカードなどで、気に入った製品を購入し、設置します。
こちらの選択肢のメリット・デメリットは以下のとおりです。
- ■メリット
- リースよりもトータルの支払い額が安い
- 所有権が帰属する
- 最新機能を搭載した製品を選びやすい
- ■デメリット
- まとまった初期費用がかかる
- リース製品の撤去や新製品の設置に手間や費用がかかる
- ■新品ビジネスフォンの購入がおすすめのケース
- 予算に余裕があって、まとまった金額を支払える
- 支払いの総額を少なくしたい
- 自社で所有権を持ちたい
4. 中古ビジネスフォンを購入する
新品ビジネスフォンではなく、中古ビジネスフォンを購入するのもひとつの手段です。
ビジネスフォンの中古市場には多くの製品が出回っているため、導入費を押さえるにはこちらも良い選択肢になるでしょう。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
- ■メリット
- 販売価格が安い
- 市場には豊富なバリエーションがある
- ■デメリット
- 新品よりも故障リスクが高い
- 最新機能を搭載していない可能性がある
- ■中古ビジネスフォンの購入がおすすめのケース
- 予算に余裕がなく、リーズナブルな製品を手に入れたい
- 自社所有になるビジネスフォンを導入したい
5. リース中のビジネスフォンを買い取る
リース契約中のビジネスフォンは、基本的に返却または再リースが一般的です。
一方で、契約内容やリース会社との合意があれば「買い取り」を選択することも可能です。買い取り価格はリース会社や状態により異なります(相場は各社基準をご確認ください)。
この選択肢のメリット・デメリットは以下のとおりです。
- ■メリット
- ビジネスフォンを自己所有にできる
- 使い慣れた機器をずっと使える
- ■デメリット
- 多少まとまった費用がかかる
- 古くなっているため故障リスクが高くなる
- ■買取がおすすめのケース
- 使用中のビジネスフォンに満足している
- 製品状態が良好で,今後も長く使える状態である
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当社「OFFICE110」では、ビジネスフォンをはじめオフィス機器を幅広く取り扱っております。
ビジネスフォン製品の販売、設置に精通したスタッフが在籍しており、お客様の状況に合わせて最適な選択肢をご提案いたします。
購入・リース・レンタルなど、複数の契約方法から選べるため、ご要望やご予算に沿った導入が可能です。
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「OFFICE110」は、メーカーや契約方法など幅広い選択肢から最適なプランを組み立てたい方に適しています。
在庫・納期・価格・対応可否は状況により変動します。最新の条件はお問い合わせ時にご案内します。
よくある質問(FAQ)

再リースの月額はどのくらい下がる?
機種・台数・残存価値・保守条件で月額は増減します。まず現行契約の約款・料金表で再リース料率を確認し、同条件の見積り比較で差を可視化してください。
社内の利用台数や保守範囲を見直すと、追加の削減余地が出ることがあります。
再リースの期間は固定ですか?
事業者や契約により12か月以外の更新・自動更新・中途解約条件が定められる場合があります。更新月・解約予告期限・違約金の有無を事前に書面で確認してください。
拠点増設や機種変更予定がある場合は短期更新を選ぶ選択肢もあります。
再リースでも故障はカバーされますか?
満了時は保証終了が一般的で、修理費が自己負担となる場合があります。任意の保守契約(駆け付け・代替機・部材含む)の有無と範囲、上限金額を必ず確認してください。
主装置の障害は復旧に時間と費用がかかるため、バックアップ運用も検討を。
耐用年数と買い替え判断の目安は?
実運用では障害頻度・部材入手性・機能要件で判断します。通話断や基板障害が増えたら更新検討のサインです。
参考:国税庁の耐用年数表を確認してください(国税庁サイト)。
人員増で電話機を増やしたい場合は?
古い主装置ではポート不足や機能非対応で希望台数に届かないことがあります。短期はレンタル、長期は新規リースや主装置更新も含めて比較しましょう。
拠点間内線やクラウドPBX併用で席数変動に柔軟に対応できる場合もあります。
まとめ
ビジネスフォンのリース期間が満了する際、「再リース」を検討するのは有力な選択肢です。
再リースとは、リース期間満了後に同じ製品を再度リースすることです。
再リースには大きな3つのメリットがあります。
- コストを抑えやすい
契約条件次第で月額を低減しやすく、初期費用も不要です。 - 手間を抑えやすい
現行機を継続利用でき、返却や新規設置の手間を減らせます。 - 使い慣れた環境を維持しやすい
製品変更が不要で、操作の再学習負担を軽減できます。
一方で、最新機能の利用や増設に制約が出る可能性もあります。予算・機器状態・将来の増設計画を踏まえ、総合的に判断しましょう。迷ったら、意図に合う最適プランを無料でご案内します。

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