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「クラウドPBXは無料で使える?」「初期費用0円なら、その後も料金はかからない?」と気になっている方もいるでしょう。
クラウドPBXは、完全無料で使い続ける前提のサービスではありません。月額利用料や外線通話料などが発生する一方、従来型のビジネスフォンで必要だった主装置や電話機、配線工事などの費用を、構成によって0円または不要にできる場合があります。
大切なのは、「無料」という言葉だけを見るのではなく、何が0円になり、何に費用がかかるのかを分けて確認することです。
この記事では、クラウドPBXで0円・削減につながる5つの費用項目と、導入後も発生する主な費用、「無料」「0円」のサービスを選ぶときの注意点を解説します。
監修者
登 雄三(のぼり ゆうぞう)
保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
クラウドPBXは、「導入から運用まで何も支払わずに使い続ける」という意味での完全無料を前提に考えないことが大切です。
クラウドPBXは、インターネットを通じてPBX(構内交換機)の機能を利用する電話システムです。オフィス内に従来型のPBX・主装置を設置しない構成にできるため、これまで必要だった機器や工事の一部を省ける場合があります。
一方で、サービスを利用するための月額料金やID料金、外線通話料などは別に考える必要があります。
法人向けのクラウドPBXを検討するときは、「完全無料」と「一部の費用が無料」を分けて考えましょう。
初期費用が0円のプランや、一定期間試せるサービスがあったとしても、その後の月額利用料、ユーザー・ID料金、外線通話料、有料オプションなどまで、すべて0円になるとは限りません。
「初期費用0円」「無料トライアル」「一部機能無料」は、それぞれ無料になる範囲が異なります。
そのため、「クラウドPBXを無料で使えるか」を判断するときは、広告や料金表の「0円」という表示だけでなく、どの費用が無料なのか、無料期間終了後に何が発生するのかまで確認する必要があります。
クラウドPBXには、導入前に使用感を確認できる無料トライアルや、初期費用を抑えた料金体系が用意されているサービスがあります。
ただし、無料になる対象や利用条件はサービスごとに異なります。無料トライアルであれば、利用できる期間、電話番号、機能、端末数、外線通話の扱いなどを事前に確認しておきましょう。
また、初期費用が0円でも、契約後の月額料金やID料金などが発生する場合があります。
無料トライアルやリース・レンタルとの違いを確認したい方は、クラウドPBXのリース・レンタル・無料トライアルについて解説した記事も参考にしてください。
クラウドPBXを選ぶときは、無料になる項目の数だけでなく、導入後まで含めた総額で比較することが重要です。
たとえば初期費用が0円でも、利用する人数が増えるほどID料金が増える料金体系や、必要な機能が有料オプションになっているサービスでは、月々の支払額が変わります。
反対に、初期設定や端末に費用がかかっても、自社に必要な機能が基本料金に含まれていれば、長期的な総額では判断が変わることもあります。
まずは、クラウドPBXで「0円・不要にできる可能性がある費用」と「導入後も発生する費用」を切り分けて確認していきましょう。
クラウドPBXでは、構成や現在の設備によって、従来型のビジネスフォンで必要だった初期費用の一部を省ける可能性があります。
ただし、すべてのクラウドPBXで3項目が必ず0円になるわけではありません。サービス構成や既存設備によって機器代・設定費・ネットワーク整備費などが必要になるため、それぞれ条件を確認します。
クラウドPBXでは、従来型のビジネスフォンのように、PBX・主装置そのものをオフィスへ設置しない構成にできます。
従来型のビジネスフォンでは、外線と内線、内線同士の接続を制御する主装置を社内へ設置します。機器構成によっては主装置本体だけでなく、回線や電話機を収容するためのユニットなども必要です。
クラウドPBXは、こうしたPBX機能をクラウド上のサービスとして利用するため、社内設置型PBX・主装置を新たに購入しなくてよい構成にできる点が、初期費用を抑えやすい理由の一つです。
ただし、電話回線や既存設備との接続方法によっては、ゲートウェイなどの機器や初期設定が必要になる場合があります。「主装置がない=機器費用が一切発生しない」とは限りません。
クラウドPBXは、対応するスマートフォンやPCを電話端末として利用できる構成があります。
すでに業務で使用している端末を利用できれば、クラウドPBXの導入に合わせて固定電話機を人数分購入する必要がなく、新しい電話機の購入費を抑えられる可能性があります。
また、オフィスの固定電話機をすべてなくすのではなく、受付や代表電話には卓上電話機を残し、外出の多い社員はスマートフォンを使うといった構成も考えられます。
SIPフォンなどの固定電話機や、新しいスマートフォン・PCを購入する場合は端末費用が発生します。
端末代を0円にできるかは、現在使用している機器を流用できるか、希望する運用方法に固定電話機が必要かによって変わります。
クラウドPBXはインターネットを利用するため、従来型のビジネスフォンのように主装置から各電話機まで専用の電話配線を新設しない構成にできる場合があります。
スマートフォンを利用する場合は、モバイル通信やWi-Fiを使えるため、電話機を増やすたびに専用の電話線を追加する必要がないケースもあります。そのため、新規オフィスやレイアウト変更、拠点追加などでは、従来型のビジネスフォンと比べて電話配線に関する工事範囲を抑えられる可能性があります。
ただし、LAN配線やWi-Fi、ルーターなどのネットワーク環境がそのまま利用できるとは限りません。利用台数や通信環境によっては、ネットワーク整備や機器設置、設定作業が必要です。
クラウドPBXでは、離れた場所にいる社員や拠点を内線としてつなげることで、これまで外線として発生していた通話コストを削減できる場合があります。
クラウドPBXの大きな特徴の一つが、オフィスの外にいる社員や別拠点の端末も、同じ電話システムの内線として運用できることです。
従来、外出中の社員や別拠点へ通常の外線電話をかけていた場合でも、クラウドPBX上で内線として通話できる構成にすれば、その通話を外線から内線へ置き換えられる可能性があります。
テレワーク中の社員や複数拠点との連絡が多い企業ほど、内線化できる通話の範囲を確認しておくとよいでしょう。
ただし、利用できる端末、ネットワーク環境、内線として扱える範囲はサービスによって異なります。すべての通話が無料になるわけではなく、固定電話や携帯電話などへの外線発信には別途通話料が発生します。
会社の代表番号へ入った電話を、クラウドPBX上の別の内線端末へ取り次げる構成では、外線転送の代わりに内線転送を利用できます。
たとえば、オフィスで受けた電話を外出中の社員へ取り次ぐ場合でも、その社員のスマートフォンがクラウドPBXの内線端末になっていれば、内線として転送できるため、外線転送に伴う追加の通話料を抑えられる場合があります。
電話会社の転送サービスなどを使って外線へ転送する場合は、転送先までの通話料やサービス利用料が発生することがあります。
クラウドPBXの通話料や、内線化によってどこまで通話コストを削減できるかは、クラウドPBXの通話料について解説した記事で詳しく確認できます。
クラウドPBXは、一部の費用を0円・削減できても、導入後まで含めたすべての費用がなくなるわけではありません。
主に確認したいのは、月額基本料金・ID料金、有料オプション、外線通話料、初期設定や機器、追加端末などです。
クラウドPBX全体の料金相場や費用の内訳を確認したい方は、クラウドPBXの料金相場と費用内訳を詳しく解説した記事をご覧ください。
クラウドPBXでは、サービスを利用するための月額料金が発生する料金体系が一般的です。
料金の決まり方はサービスによって異なり、基本料金に一定数のユーザーが含まれるものや、利用するID・端末数に応じて料金が加算されるものなどがあります。
そのため、月額基本料金だけを見て比較すると、自社の利用人数では想定より高くなる可能性があります。
「何人で使うか」「何台の端末を登録するか」まで含めた月額費用を確認しましょう。
クラウドPBXでは、基本機能とは別に、有料オプションが用意されている場合があります。
たとえば、通話録音、IVR(自動音声応答)、CTI、インターネットFAXなどは、サービスやプランによって基本料金に含まれる場合と、別料金になる場合があります。
サービスを比較するときは、「利用できる機能」だけでなく、自社に必要な機能が基本料金に含まれているかまで確認することが重要です。
クラウドPBXでも、外線通話料が設定されているサービスでは、固定電話や携帯電話などへ外線発信すると、料金体系に応じた通話料が発生します。
社員同士や拠点間を内線化できる場合と、一般の電話番号へ外線発信する場合を混同しないようにしましょう。
電話をかける相手や利用量によって通話料の影響は変わるため、発信が多い企業では月額基本料金だけでなく、通話料金も含めて比較する必要があります。
「クラウドPBXだから機器や工事は一切不要」とは限りません。
既存の電話回線や電話番号、ネットワーク環境、利用する電話機などによっては、初期設定や接続機器、ネットワーク整備、設置作業などに費用が発生する場合があります。
事前に現在の電話環境を整理しておくと、「無料になると思っていた費用が導入時に追加された」といった行き違いを防ぎやすくなります。
クラウドPBXでも、デスク上に固定電話機を残したい場合は、サービスや構成に対応したSIPフォンなどを利用することがあります。
既存の対応端末を流用できなければ、新しい電話機の購入費が必要です。また、設置場所によってはLAN配線や電源などの確認も必要になります。
スマートフォンだけで運用するのか、固定電話機も併用するのかによって必要な端末費用は変わるため、導入前に利用端末の構成を決めておくことが大切です。
クラウドPBXを選ぶときは、「初期費用0円」「無料トライアル」といった一部分だけで判断しないようにしましょう。
無料になる範囲と、契約後に発生する費用をセットで確認することが失敗を防ぐポイントです。
特に利用人数が増える企業では、1IDあたりの料金や必要なオプションによって月額費用が変わります。反対に、小規模な利用では基本料金の違いが総額に影響することもあります。
複数サービスの料金体系を横並びで確認したい方は、クラウドPBXサービスの料金を比較した記事をご覧ください。
価格を重視してサービスを探している方は、安いクラウドPBXの選び方と比較ポイントを解説した記事も参考になります。
「無料になる項目が多いサービス」ではなく、必要な機能・端末数・通話量まで含めて、自社の運用に合った総額になるサービスを選びましょう。
クラウドPBXで実際にどの費用を抑えられるかは、現在の電話環境や利用人数、必要な機能によって変わります。
「初期費用0円のサービスなら自社も安く導入できる」と判断する前に、現在の電話番号や既存設備、必要な端末数などを整理しておくことが重要です。
OFFICE110では、クラウドPBXの導入を検討する際に、こうした電話環境や利用条件を整理しながら相談できます。
「自社の場合は何が0円になるのか」「固定電話機を残すべきか」「既存の電話番号や設備をどう扱うか」など、料金表だけでは判断しにくい点も含めてご相談ください。
クラウドPBXは、完全無料で使い続けるものではありませんが、従来型のビジネスフォンで必要だった費用の一部を0円・不要にできる場合があります。
主な対象は、社内設置型PBX・主装置、電話機や端末、電話配線や設置工事といった3つの初期費用と、社員・拠点間の内線通話や内線転送によって削減できる2つのランニングコストです。一方で、月額基本料金やID料金、外線通話料、有料オプション、端末・ネットワーク・初期設定などは別途費用が発生する可能性があります。
そのため、クラウドPBXを比較するときは「無料になる項目の多さ」ではなく、自社に必要な端末数・機能・通話量まで含めた総額で判断しましょう。
現在の電話番号を継続できるか、必要なID数や同時通話数、既存PBX・主装置との関係など、自社だけでは判断しにくい条件がある場合は、OFFICE110へご相談ください。
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