ビジネスフォントラブル対策|レイヤーダウンとは
ビジネスフォンに「レイヤーダウン」と表示されている場合、外線での発着信が完全に停止していることを意味します。
これは単なる不調ではなく、顧客からの信用低下や重大な機会損失に直結する緊急事態です。
レイヤーダウンの原因は主装置(PBX)の不調です。原因特定や本格的な復旧には大きな時間と労力を要することが多く最悪の場合は数日以上の業務停止につながります。
簡単な対処法があるのも事実ですが、PBXや基盤の故障であれば専門的な修理・交換が必須です。
業務負荷や信用低下を防ぐためにも、いますぐ無料相談窓口でプロに状況を伝え、最短の復旧ルートを確保してください。
ビジネスフォンのトラブル!レイヤーダウンとは
ビジネスフォンの電話がつながらずモニターを見てみたら、「レイヤーダウン」と表示されていたなどということはないでしょうか?
レイヤーダウンとはどのようなものか、簡単に説明します。
「レイヤーダウン」は外線が使えないPBXの不調
レイヤーダウンとは、ビジネスフォンの主装置(PBX)が何らかの原因により外線へ発着信ができなくなった状態のことをいいます。
ビジネスフォンの電話機自体の故障により、実際にはレイヤーダウンが起きていなくても、同じような表示が出てしまう可能性があります。ただし、内線電話は通じるにもかかわらず外線が発着信できない状況であれば、表示通り主装置がレイヤーダウンを起こしているとみて間違いないでしょう。
レイヤーダウンが起こる原因はいくつか考えられますので、一つひとつ冷静に対処していきましょう。
PBXとは?
PBX(主装置)とは、ビジネスフォンの外線発着信を制御する交換機です。
社屋の中に設置され、ビジネスフォンを外線と接続するための交換機で家庭用電話機とは異なります。ビジネスフォン電話機は電話線(またはLAN配線)を差し込んだだけでは使用できず、必ずこのPBXを経由することによってはじめて機能します。
■ PBXの主な役割(レイヤーダウンとの関連性)
PBXの主な役割は、以下の2点であり、レイヤーダウンはこれら機能が停止した状態を指します。
- 外線接続(着信): かかってきた外線を、社内の各電話機につなぐ。
- 外線接続(発信): 各電話機から外線発信をした際に、外線につなぐ。
これらに加えて、社内の内線同士をつなぐ機能やパーク保留・応答、転送機能などを備えています。レイヤーダウンは、この主装置の外線接続機能がうまく機能していない状態のことです。
レイヤーダウン対処法
ビジネスフォンにレイヤーダウンが起こってしまったときには、少しでも早く対処を行う必要があります。
確認順序を把握し、できる限り早急に対応しましょう。
PBXを再起動してみる
PBXの機能エラーにより一時的に外線信号をうまく受け取れなくなっているケースがあります。
この場合、PBXの電源を一旦落とした後に、10秒ほどしてから再度電源を立ち上げるとうまく信号が送られ復旧します。
手軽に実行できるので、レイヤーダウンが起こった際には一度この方法を確認してみてください。
通信会社の障害情報を確認する
通信障害情報をまず電話で確認してください。
PBXを再起動しても復旧しない場合、NTTなどの通信会社側で大規模な通信障害が発生している可能性があります。この場合、復旧対応の完了を待つしかありません。
■ 確認手順と連絡先
電話での問い合わせを推奨: インターネットで電話会社のホームページを確認する方法もありますが、情報にタイムラグが生じたり、通信会社側でまだ確認が取れていなかったりする場合があります。そのため、電話での問い合わせの方がスムーズです。
■ 連絡先
NTTの故障相談ダイヤルは113番です。
フレッツ光ネクストなどのIP電話をご利用中の場合は0120-248-995です。
■ その他の障害(保安器の故障)
大雨や落雷により、屋外の保安器(過電流や過電圧を制御する装置)が故障している可能性もあります。
保安器の故障はNTT側で対応可能ですが、こちらも作業完了まで待つ必要があります。
PBX、ユニット基盤の点検、修理依頼をする
通信障害がない場合は、すぐに販売会社へ修理依頼をしてください。
通信障害が起こっていない場合、レイヤーダウンはPBX(主装置)やユニット基盤の故障が原因である可能性が高いです。この場合、自社での復旧は不可能ですので、ビジネスフォン販売会社に連絡し、修理対応を依頼しましょう。
■ 修理期間と故障部位
・期間:修理部品の取り寄せに数日以上発生するなど、復旧に期間を要する可能性があります。
・故障部位:ユニット基盤(主装置の中にある、外線と電話機を接続する基盤)に故障が生じているケースが多くあります。
■ 費用と契約の確認
・費用:PBXやユニット基盤の修理は、契約内容によってはメーカー保証や販売会社の負担で対応できる場合もあります。
・確認のタイミング:復旧作業がひと段落付いたとき、または応急処置が施されたときに、契約内容の確認を行いましょう。
レイヤーダウンの発生をできるだけ防ぐために
PBXは故障しづらい機器ではありますが、万が一故障を起こしてしまうとその影響が計り知れません。
外線電話がストップしてしまうと顧客や取引先に不信感を与えてしまうだけでなく、説明責任やそれによって生じたクレーム対応、業務の滞りによりスタッフにも大きな負荷がかかってしまいます。
PBXの故障リスクを軽減する
古いPBXや基盤を長く使用していると、期間に比例して故障リスクは上がっていきます。
常に最新のものを購入する必要はありませんが、古いものは新しいものに買い替えましょう。
PBXの法定耐用年数は6年です。また、リースの場合は、5年から7年でリース契約が組まれることが一般的です。
実情としては10年程度までは問題なく利用されていますが、それ以上の利用になると故障や不調が顕在化していなくても交換を検討してください。
社内にPBXを置かないクラウド型PBXを導入することにより、PBXの管理を社内で行わないという方法もあります。
PBXの設置状況、配線の状況に気を付ける
PBXが故障しにくいとはいえ、ホコリや湿度の多い場所は設置個所としては適していません。
また、ケーブルが絡み合ったり、ケーブルの上に荷物などが無造作に置かれたりしているような乱雑な場所では、ケーブルの断線の発生リスクが高まります。
PBXに限ったことではありませんが清潔に整頓された状態で保管することにより、長く安全に利用を続けることができます。
まとめ
ビジネスフォンの重大トラブルであるレイヤーダウンについて紹介しました。
単なるPBXの信号エラーであればレイヤーダウンを起こしてしまってもすぐに復旧が可能ですが、通信障害が起こっていたりPBXが故障したりした場合には復旧するまでに大きな時間と労力を費やします。
レイヤーダウンが長期間に及ぶと顧客からの信用を落とすこと、スタッフに大きな負荷をかけることにつながってしまいますので、事前に対処法を把握しておくとともに、普段からPBXの適切な管理に気を付けましょう。

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