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コピー機で冊子印刷するやり方!きれいに仕上げるコツと注意点を解説

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コピー機で冊子印刷するやり方!きれいに仕上げるコツと注意点を解説

コピー機で冊子印刷するやり方!きれいに仕上げるコツと注意点を解説

冊子印刷とは、複数ページの資料を小冊子としてまとめ、読みやすさを高めながら両面印刷との組み合わせで用紙枚数も削減できる機能です。

普段コピー機を活用している方の中には、「設定が難しそう」「ページ順やとじ方向がよく分からない」と感じて、うまく使いこなせていないケースも少なくありません。

そこで今回は、コピー機の冊子印刷について、基本の手順・メリット・注意点をまとめてわかりやすく解説します。

この記事でわかること:

  • コピー機で冊子印刷を行う基本の手順(ページ設定・両面印刷・とじ方向など)
  • 冊子印刷ならではのメリット(見栄えアップと用紙コスト削減)
  • ページ抜けや文字欠けを防ぐための注意点と試し刷りのコツ

冊子印刷に興味はあるものの、まだ使ったことがない方でも、この記事を読めば基本の流れと注意ポイントを押さえたうえで安心して活用できるようになります。

この記事の目次

  1. コピー機の冊子印刷機能とは

  2. 冊子印刷機能を使うために必要な「フィニッシャー」
  3. 冊子印刷のやり方|コピー機・パソコンの操作方法を解説

  4. コピー機の冊子印刷機能を活用する3つのメリット

  5. コピー機で冊子印刷するときの注意点|失敗して手間を増やさないための確認項目

  6. コピー機の冊子印刷に関するよくある質問(FAQ)

  7. まとめ|コピー機の冊子印刷は初心者でも簡単
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千々波 一博

監修者

千々波 一博
(ちぢわ かずひろ)

保有資格:Webリテラシー/.com Master Advance/ITパスポート/個人情報保護士/ビジネスマネージャー検定

2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。

2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。

コピー機の冊子印刷機能とは

冊子印刷とは、出力された用紙を二つ折りにして綴じ合わせ、冊子のように仕上げる印刷方法です。

主にパンフレット、カタログ、チラシ、観光案内、雑誌などで使われます。

1枚の用紙に複数ページを印刷し、それらを折りたたんで冊子に仕上げるため、ページ数の多い資料でもコンパクトにまとめられます。

冊子にするためにはいくつか綴じ方がありますが、コピー機でできる綴じ方は以下の2種類です。

  1. 中綴じ
  2. 平綴じ

以下の項目でそれぞれの綴じ方について詳しく解説していきます。

製本の種類①中綴じ

「中綴じ」とは、出力された用紙を二つ折りにし、重ねた用紙の真ん中にホチキス留めする綴じ方のことです。

製本された冊子のように仕上がります。

冊子にした印刷物の外側からホチキスで綴じるのが一般的です。
主に以下の印刷物で使われます。

  • パンフレット
  • 雑誌

厚紙などを使った硬い表紙を使わない分、低コストで綴じられるのが中綴じの特徴です。

製本の種類②平綴じ

「平綴じ」とは、紙の端をホチキスで留める綴じ方のことです。

「ホチキス留め」とも呼ばれ、手作業でもできます。

簡易的な綴じ方のため、主に以下の印刷物で使われます。

  • 社内資料
  • 個人資料
  • 簡易的な冊子
  • 配布資料

手軽に綴じられる反面、紙の端から5mm程度の部分にホチキス留めするため、見開きページが狭くなるのが特徴です。

また、対応枚数が少ないですが「針なし」といって、ホチキスを使わずに用紙に圧力を加えて綴じる方法もあります。

冊子印刷機能を使うために必要な「フィニッシャー」

コピー機のフィニッシャーの説明画像

フィニッシャーとは、印刷した用紙に後加工してくれる出力オプションのことです。

フィニッシャーには2種類あり、加工できる種類が異なります。

  • インナーフィニッシャー
    複合機内部から紙が出力される部分に装着するフィニッシャーのこと。ステープル、パンチ、ソート機能が使える。
  • サドルフィニッシャー
    複合機本体の横に取り付ける外付けのフィニッシャーのこと。ステープル、パンチ、中綴じ、折り印刷、ソート機能が使える。
インナーフィニッシャーは、サドルフィニッシャーよりも使える機能が少ないですが簡易的な加工はできるため、設置スペースが限られている場合はインナーフィニッシャーがおすすめです。

複合機のフィニッシャーについては、以下の記事でも詳しく解説しているので併せてチェックしてみてください。

冊子印刷のやり方|コピー機・パソコンの操作方法を解説

冊子印刷をしたいときは、紙で印刷された資料が手元にある場合と、パソコンにデータを保存している場合があります。

そのため、コピー機本体とパソコン、それぞれの操作方法がわからないと困ってしまうでしょう。
冊子印刷には次の2つのパターンのやり方があります。

  • コピー機本体からコピーする方法
  • パソコンからプリントする方法

ここからは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。

コピー機本体からコピーする方法

紙で印刷された資料が手元にある場合、「コピー機本体からコピーする方法」で冊子印刷できます。

ここではADF(自動原稿送り装置)に原稿をセットする方法を紹介します。

  1. 原稿をADFにセットする
  2. 操作パネルの「コピー」を選択する
  3. 「用紙選択」からコピーしたいサイズの用紙がセットされたトレイを選択する
  4. 「製本」を選択する
  5. 「左とじ/上とじ」「右とじ」のいずれかを選択する
  6. 「中とじしろ」「分割製本」「折り/ホチキス」のいずれかを選択する
  7. 表紙をつけるか設定して「OK」を押す
  8. 必要に応じて他の項目を設定して、印刷する部数を入力
  9. 「スタート」ボタンを押す

なお、ADFについてさらに詳しく知りたい方は「ADFとは?複合機を使いこなすために知っておきたい活用法と注意点」もご参照ください。

パソコンからプリントする方法

冊子印刷したいデータをパソコンでもっている場合、印刷プロパティから冊子印刷の設定をします。

しかし、コピー機のメーカーにより印刷プロパティ画面が異なります。

パソコンから冊子印刷する場合は、各メーカーの印刷設定にしたがって設定してください。

ここではExcelファイルを富士フイルムのコピー機で印刷する想定で紹介します。

  1. 冊子印刷したいExcelファイルを開く
  2. 「印刷」を選択する
  3. 「印刷プロパティ」を開く
  4. 「基本設定」から「製本印刷」を選択する
  5. 「中とじ」を「しない→する」に変更する
  6. 「OK」を押す
  7. 印刷する

コピー機の冊子印刷機能を活用する3つのメリット

冊子印刷に馴染みのない人もいるでしょう。
しかし冊子印刷を活用することでさまざまなメリットがあり、ぜひ活用してほしい印刷方法です。

コピー機の冊子印刷機能を活用すると3つのメリットが得られます。

  1. たくさんの情報をわかりやすくまとめられる
  2. 少ないページ数でも冊子にできる
  3. 印刷コストを削減できる

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

たくさんの情報をわかりやすくまとめられる

冊子印刷された印刷物は、1枚もののチラシやポスターに比べ、たくさんの情報を載せられます。

また、文字だけではなく画像やイラスト、グラフなど、視覚的にわかりやすい情報も掲載可能です。

そのため、冊子印刷を活用すれば情報量のわりにコンパクトに資料をまとめられるようになります。

とくに、この冊子印刷のメリットを活用することで以下の業種に役立ちます。

出版業 書籍や雑誌、マンガなどの出版物
広告業 パンフレット、チラシ、カタログなどの広告物
教育業 教材や学習参考書、テキストブックなどの教育関連の印刷物
イベント業 イベントの案内やプログラム、参加者リスト
政府・公共機関 政府機関や公共機関が報告書、案内書、広報資料
弁護士 広報資料や判例や法律文書の調査・参考資料、セミナーや講演の資料
幼稚園(保育園) 子ども向けの学習教材や指導資料、行事やイベントのプログラムや案内

少ないページ数でも冊子にできる

コピー機での冊子印刷は、少ないページ数から冊子にできるのがメリットです。
最低4ページ分の原稿があれば冊子印刷できます。

1枚もののチラシやポスターでは掲載しきれない情報も、4ページあれば掲載しやすいでしょう。
4ページ分の情報量であればホチキス留めしなくてよいのです。

表面と裏面に自社情報を掲載し、お伝えしたい情報を見開き2ページに載せられます。

冊子印刷機能は少ないページ数でも冊子にまとめられるのがメリットです。

印刷コストを削減できる

冊子印刷を活用すると、通常の片面印刷や両面印刷よりも印刷コストを削減できるのがメリットです。

コピー機は印刷するたびに料金が発生するカウンター方式が一般的です。

たとえば4枚の原稿をコピーする場合、モノクロ1円だとすると以下の試算となります。

印刷方法 料金
片面印刷 用紙4枚=カウンター料金4円
両面印刷 用紙2枚=カウンター料金4円
冊子印刷 用紙1枚=カウンター料金2円

カウンター方式の料金発生の仕組みは「片面を印刷した回数×単価」です。

冊子印刷は4ページ分が両面印刷1枚で済むため、片面印刷の半分までコストを圧縮できます。

さらに、外部の印刷業者に依頼する場合に比べて、印刷物の受け取りや納期の調整などの手間が省けるため、短納期の印刷物にも即座に対応が可能です。

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コピー機で冊子印刷するときの注意点|失敗して手間を増やさないための確認項目

冊子印刷は通常印刷に比べ、見栄えよくコンパクトにまとめられる印刷方法です。
たくさんの情報を載せられるため、さまざまな資料で冊子印刷したくなるでしょう。

しかし冊子印刷するとき、初心者がやりがちな失敗があります。
設定や確認を怠ると再印刷することとなり手間が増えてしまうでしょう。

冊子印刷するときの注意点は主に5つあります。

  1. 原稿サイズを間違えない
  2. 平綴じなら綴じしろを確保する
  3. 見開きページの位置に注意する
  4. 印刷する枚数を増やしすぎない
  5. 4の倍数で構成し余白ページを作らないようにする

ここからは、それぞれの注意点について解説していきます。

①原稿サイズを間違えない

冊子印刷は、出力された用紙を重ねて二つ折りにして綴じ合わせる印刷方法です。
出力された用紙の半分のサイズで仕上がります。

たとえば用紙サイズをA3出力した場合、仕上がりはA4です。
用紙サイズA4で出力した場合は、さらに半分のA5で仕上がります。

冊子印刷の設定をするときは、仕上げたい用紙サイズを間違えないようにしましょう。

したがって、A4で仕上げたい場合は、原稿サイズをA3に設定する必要があります。

②平綴じなら綴じしろを確保する

平綴じで出力する場合、3~5mmの綴じしろを確保して印刷しましょう。

綴じしろとは、綴じるために空けておく用紙の端部分のことです。

綴じしろを確保せず用紙いっぱいに文字や画像をいれると、平綴じでホチキス留めされた部分と被ってしまい、資料が見にくくなってしまいます。

なお、PowerPointで作成した資料は自動で余白が確保されますが、illustratorなどの専用ソフトでは意図的に綴じしろを確保しなければいけません。

このように、ツールによっても余白の取り方が変わるため、平綴じ印刷する場合は、綴じしろを事前に確認しておきましょう。

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③見開きページの位置に注意する

冊子印刷する資料を作成するとき、見開きページの位置に注意しましょう。

見開きごとに異なる情報を掲載したい場合、見開きページを意識しないで資料を作成すると見栄えが悪くなってしまうためです。

開いたページの左側に情報A、右側に情報Aの続きならきれいにまとまっています。

しかし開いたページの左側に情報A、右側が情報Bになると、異なる情報が見開きページに混在して見栄えが悪くなってしまいます。

見開いた左右のページがセットになっているようにしたくとも、冊子印刷したときにズレてしまう可能性があります。

再印刷すると大量のミスプリントとなり、ムダなコストがかかってしまいます。

「どのページがどの見開きにくるのか」見開きページの位置に注意して資料を作成しましょう。

④印刷する枚数を増やしすぎない

冊子印刷は、一度(1冊)で綴じられる枚数に限界があるため、印刷枚数を増やしすぎないように注意が必要です。

コピー機の機種やフィニッシャーによって一度に冊子印刷できる枚数は異なりますが、一般的に10枚~20枚程度までは冊子印刷は可能です。

もし、コピー機の限度枚数を超えて、大量の冊子印刷を行うと時間がかかるだけでなく、トラブルが発生する恐れがあるため、事前に限度枚数を把握しておくようにしましょう。

なお、コピー機の冊子印刷は、あくまで簡易的なものなので本格的な冊子の作成はできません。

そのため、大量の冊子印刷や本格的な冊子を作りたい場合は、専門の印刷業者に依頼することをおすすめします。

⑤4の倍数で構成し余白ページを作らないようにする

冊子印刷は、1枚の用紙に4ページ分を集約できる印刷方法です。

きれいな仕上がりにするためには、4の倍数で資料を構成しましょう。

4、8、12、16、20ページにして資料を構成すると、冊子印刷したときにきれいに仕上がります。

反対に4の倍数以外で資料を構成してしまうと、冊子印刷したときに空白ページができてしまいます。

冊子印刷をきれいに仕上げるコツは、4の倍数で資料を構成することがポイントです。

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コピー機の冊子印刷に関するよくある質問(FAQ)

複合機(コピー機)よくある質問
コピー機で冊子印刷を行う際によくいただく質問と、不安を解消するためのポイントをまとめました。

コピー機で冊子印刷を使うにはフィニッシャーが必須ですか?

ホチキス留めの冊子に仕上げる場合はフィニッシャーがほぼ必須です。
コピー機本体だけでも両面印刷やページ集約はできますが、中綴じや平綴じなどの自動ステープル加工を行うには、インナーフィニッシャーやサドルフィニッシャーを装着する必要があります。
簡易的な冊子なら印刷後に手作業でホチキス留めする方法もあります。

冊子印刷に適したページ数や原稿サイズの目安はありますか?

最低4ページから、4の倍数で構成するのが基本です。
1枚の用紙に4ページ分を配置するため、4・8・12・16ページのように4の倍数で作ると空白ページが出にくく、きれいに仕上がります。
仕上がりA4の冊子にしたい場合は、原稿サイズをA3に設定するなど、完成サイズの一段階大きい用紙を選ぶことがポイントです。

冊子印刷をするときの綴じしろはどれくらい確保すれば良いですか?

平綴じの場合は3〜5mm程度の綴じしろを空けるのがおすすめです。
文字や写真を用紙の端まで配置してしまうと、ホチキスで留めた部分と重なり、情報が読みにくくなります。
PowerPointなど自動で余白が入るツールでも、完成前に綴じ位置付近の余白を必ず確認しましょう。

冊子印刷の設定やトラブル対応に不安があるときはどうすれば良いですか?

機種選びから設定方法まで専門スタッフに相談するのが安心です。
どのフィニッシャーが必要か、冊子印刷の限度枚数はいくつかなどは機種によって異なります。
OFFICE110ならコピー機の導入から使い方までサポートしており、コピー機のご相談ページから具体的な運用方法も確認できます。

まとめ|コピー機の冊子印刷は初心者でも簡単

今回はコピー機で冊子印刷するやり方を紹介しました。

冊子印刷とは、出力された用紙を二つ折りにして綴じ合わせ、冊子のように仕上げる印刷方法です。

冊子印刷は大きく分けて、以下の2つのやり方があります。

  • コピー機本体からコピーする方法
  • パソコンからプリントする方法

冊子印刷はコスト削減を図りつつ、たくさんの情報をわかりやすくまとめられます。

ホチキス留めされた冊子にするにはフィニッシャーが必要なため、専門のサポートスタッフに相談しながらコピー機に装着しましょう。

「OFFICE110」では、複合機に精通したプロのスタッフがお客様からのお問合せをご丁寧に対応いたします。まずはご相談だけでも構いませんので「OFFICE110」にお気軽にお問い合わせください。

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