納品日:2019-12-26
都道府県:東京
メーカー:FUJIFILM
機種名:DocuCentre-VI C2264
オフィスで毎日使う複合機・コピー機。「実際どれくらい電気代がかかっているのか」「節電したいけれど、どこから見直せばいいのか」と悩んでいませんか?
複合機の消費電力は、最大電力・動作時平均電力・待機電力に分かれており、さらに「TEC値」などの指標によって年間コストが変わってきます。機種や使い方次第では、電気代に大きな差が生まれることも珍しくありません。
そこで今回は、複合機の消費電力について以下のポイントをわかりやすく解説します。
さらに、「複合機1台あたりの電気代は?」「古い機種は入れ替えた方が得?」といったよくある質問にもお答えしますので、電気代を抑えながら業務効率も維持したい方は必見です。

監修者
千々波 一博
(ちぢわ かずひろ)
保有資格:Webリテラシー/.com Master Advance/ITパスポート/個人情報保護士/ビジネスマネージャー検定
2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。
2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。
業務用複合機・コピー機の消費電力は、目安として最大1,100W〜1,500W程度です。
ただし、常にこの電力を使っているわけではなく、状況によって次の3種類に分かれます。
【消費電力の3つの区分】
カタログにはこの3つがバラバラに記載されていることが多いため、「どの数字が電気代に効いてくるのか」が分かりにくくなりがちですが、それぞれの役割を押さえておくと、ムダを削りやすいポイントが見えてきます。
ここからは、それぞれの電力が「いつ」「どんなとき」に使われるのかを解説します。
最大電力とは、複合機がもっとも大きな電力を必要とする瞬間の電力量です。
代表的なのは次のようなタイミングです。
イメージとしては、「エンジンをかけるときに一気にガソリンを使う車」のような状態です。
起動や立ち上がりのたびに電力を大きく消費するため、こまめに電源のオン・オフを繰り返す運用はかえって電気代が増える原因になります。
節電を意識するなら、「必要なときだけ主電源を入れる」ではなく「スリープを上手に活用する」ことがポイントです。
動作時平均電力とは、複合機が印刷・コピーなどを続けて実行しているときにかかる電力量です。
たとえば次のような場面が該当します。
最大電力ほどではありませんが、印刷枚数・稼働時間が多いほど、この電力の積み重ねで電気代がじわじわ増えていきます。
あとで紹介する「まとめ印刷」や「印刷枚数を減らす工夫」で、動作時平均電力にかかるコストを抑えやすくなります。
待機電力とは、コピー・印刷などの作業が終わった後、スリープモードやスタンバイモードに入っている間に消費されるわずかな電力です。
一般的な複合機は、動作が止まると一定時間で、次のような順番で状態が切り替わります。
レディ状態では数十W程度の電力がかかる一方で、スリープモードでは1W前後まで抑えられる機種も増えています。
そのため、「レディ状態のまま放置しない」「スリープに入るまでの時間設定を短めにする」ことが、実質的な節電のカギになります。
よくあるように、毎回コンセントを抜いたり、主電源から落としたりする必要はありません。
詳細は後半で解説しますが、複合機の節電は「賢く待機電力をコントロールする」イメージを持っておくと分かりやすいでしょう。
複合機の3種類の消費電力にはそれぞれ目安はあるものの、これだけでは実際の消費電力を計算するのは難しいものがあります。
そこでカギとなるのが「TEC値」です。
ここからは、実際の消費電力を計算する際に必要となる「TEC値」についてご紹介したうえで、実際のモデルを例に、複合機の年間電気料金の目安をお伝えします。
「TEC値(Typical Electricity Consumption=標準的な電力消費)」とは、「国際エネルギースタープログラム」の基準として使用されており、簡単に表現すると複合機などの機器の省エネ性能を表す値です。
単位は「kWh(キロワットアワー)」で、数値が低ければ低いほど省エネ性能が高いことを示します。
TEC値は、概念的1週間(稼働とスリープ/オフが繰り返される5日間+スリープ/オフ状態の2日間)の消費電力量を示します。
たとえばTEC値が2kWhの場合、その機器の1週間の消費電力量は「2kWh」であることがわかるのです。
業務用複合機においては、機種や世代にもよりますが、TEC値はおおむね0.2〜2kWh程度の幅があります。
ただし、古い機種やハイスペックな複合機であれば、6kWhを超えるものもあります。
書類のコピーや印刷など、一般的な用途であれば、TEC値は可能な限り低いものを選ぶのがおすすめです。
ここでは、Canonの「iR-ADV C3530F」を参考に、実際の年間にかかる電気料金を計算します。
※Canon「iR-ADV C3530F」のTEC値:1.2kWh
※電気料金は1kWhあたり31円と仮定して計算
1.2kWh÷7日=1日あたり約0.17kWh
(0.17kWh×31円)×30日=1ヶ月の電気料金は約158円
158円×12ヶ月=年間の電気料金は1,896円
TEC値1.2kWhのCanon「iR-ADV C3530F」の場合、年間の電気料金の目安は1,896円です。
ただしあくまで目安であるため、コピー枚数が多い場合や頻繁にオン・オフをしている場合は電気料金が上がってしまうため注意しましょう。
複合機の消費電力は、日頃の行動を少し変えるだけでも削減できます。
そこでここからは、複合機の消費電力を抑える方法を5つご紹介します。
一定時間稼働しない場合、自動で低電力モードやスリープモードになるように設定しておくことで消費電力を抑えられます。
低電力モード・スリープモードの特徴は以下のとおりです。
機能を抑え、スムーズな起動と電力の節約を両立させるモード
機能の大半をストップさせるモード。低電力モードよりも消費電力を抑えられるが、再起動のためには時間と電力を要する
低電力・スリープモードは消費電力を抑えられますが、中には通常状態に戻すまでに時間がかかってしまう機種もあります。
このような機種の場合、節電ができても、仕事の効率や生産性に影響が出てしまう可能性があります。
また、頻繁に複合機を利用する場合、低電力・スリープモードになるまでの時間を短く設定しすぎると、オン・オフの切り替え頻度が上がるため、反対に消費電力が上がってしまうケースも。
機器の利用状況や業務スタイルに合わせてモードを調整し、消費電力を削減しましょう。
印刷する際に、できるだけまとめて印刷するだけでも複合機の消費電力の削減につながります。
複合機はスリープモードからコピー・印刷を始めるときに、最大電力が必要になります。
そのため、節電モードから印刷・コピーへの切り替える回数を減らすことが重要です。
したがって印刷するものがたくさんあるときは、できるだけまとめて印刷することで消費電力の削減に大きな効果を得られます。
印刷する枚数を減らすことで立ち上げにかかる最大電力、動作にかかる動作時平均電力を減らす方法です。
印刷枚数を減らす方法の具体的な例は、以下のとおりです。
1枚のページに複数のページを印刷する機能。内部資料などにおすすめ
印刷前に内容の最終チェックを行う
印刷枚数を減らすことは消費電力だけでなく、紙代・インク代の節約にもつながります。

印刷する必要のないものは電子化し、複合機を使う機会を減らすことで、消費電力を抑える方法です。
こちらも印刷枚数を減らす方法と同様、消費電力だけでなく、紙代・インク代の節約にもなります。
近年では、紙を使わずともFAXの送受信ができる「ペーパーレスFAX機能」を持つ複合機もあります。
パソコンでFAXのデータを送受信し、必要なものだけを印刷できるため、複合機の初動にかかる最大電力を大幅に削減できるでしょう。
ペーパーレスFAXについては、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
近年、複合機のTEC値を下げるため、各メーカーは日々改良を重ねています。
そのため、複合機を最新のモデルに入れ替えるだけで消費電力を抑えられる可能性もあるのです。
実際「プリンター・複合機部会(JBMIA)」の調査では、10年前のモデルと最新モデルを比べると、消費電力が80%削減できるという結果が出されています。
画像引用:プリンター・複合機部会(JBMIA)
もし10年前のTEC値11kWhのカラープリンターを使っている企業が、現在のTEC値1.9kWhのモデルに切り替えた場合、年間で12,776円も節約に。
10年以上前に発売された古い複合機を使っているなら、消費電力削減のために入れ替えを検討することをおすすめします。
現在使用している機器の見直しを検討したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
消費電力を削減することは会社にとってよいことですが、誤った方法を取ってしまうと逆効果になってしまう可能性もあります。
そこでここからは、複合機の消費電力を節電する際の注意点を2つご紹介します。
業務終了時に消費電力削減のために、コンセントを抜いて帰るオフィスもあるようですが、これは避けてください。
翌日使う際にコンセントを挿し直し、主電源を入れることを毎日続けていると、再起動の度に最大電力が発生してしまいます。
つまり、使用していないときでもコンセントを抜かない方が節電対策につながるのです。
また、インクジェットプリンターの場合、電源をOFFにしていてもインクの凝固を防ぎ印刷品質を保つため、自動でクリーニング作業を行う機能があります。
コンセントを抜くと、使おうと思った時に利用できないと同時に、復帰するのに多くのインクを消耗してしまいます。
複合機のコンセントを抜くことは、節電時だけにかかわらず基本的にNGです。
消費電力を削減するために印刷枚数を減らすことは間違った方法ではありませんが、必要なものまで印刷しなくなってしまうと、節電はできても業務効率が下がってしまう恐れも。
また、ペーパーレス化も消費電力削減の方向性としては合っていますが、計画的に行わず、トップダウンで指示してしまうとただ印刷しないだけになり、業務効率が著しく低下する可能性もあります。
消費電力削減と業務効率のバランスを意識して、複合機の使用方法を考える必要があるでしょう。
複合機の代表的なメーカー(富士フイルム・SHARP・Canon・京セラ・リコー)の複合機を例に挙げて、消費電力を比較してみましょう。
今回は、25〜26枚機を基準に比較します。
ここで挙げている機種は1種類ですのであくまで目安として、実際の消費電力はメーカーのページを確認したり、問い合わせて確認したりしてください。
| 富士フイルム Apeos C2570 |
SHARP MX-2631 |
Canon iR-ADV C3826F |
京セラ TASKalfa 2554ci |
リコー RICOH IMC2510 |
|
|---|---|---|---|---|---|
| 最大消費電力 | 1.5kW | 1.5kW以下 | 1.5kW | 1.5kW | 1.5kW以下 |
| コピー・プリントモード(動作時平均電力) | – | – | – | 480W | – |
| レディモード(待機電力) | 64W | – | – | 40W | – |
| 低電力モード | 48W | – | – | 40W | – |
| スリープモード | 0.5W | – | 0.8W | 0.4W | 0.3W |
| TEC値 | – | 0.40kWh | – | – | 0.23kWh |
| エネルギー消費効率(※) | 44kWh/年 | 73kWh/年 | 52 kWh/年 | – | 40kWh/年 |
※エネルギー消費効率:1年間で消費する電力量のこと。数値が小さいほど省エネ性能が高いことを示したもの。
※「-」はメーカーの記載なし

参考:Apeos C2570
| 最大消費電力 | 1.5kW |
|---|---|
| コピー・プリントモード (動作時平均電力) |
– |
| レディモード (待機電力) |
64W |
| 低電力モード | 48W |
| スリープモード | 0.5W |
| TEC値 | – |
| エネルギー消費効率 | 44kWh/年 |
FAXやスキャナ、高速印刷などオフィスに必要な機能を搭載、それでいてコンパクトサイズを実現した複合機です。
さらに、有線ネットワークがなくても無線LAN環境で設置できます。
コンパクトかつ無線で設置可能なため、柔軟なレイアウトが可能で小規模なオフィスにも最適です。
また、スリープ時の消費電力は0.5Wと、省エネにも貢献します。
ペーパーレスFAX機能も搭載しており、消費電力はもちろん、紙・インク代の削減にも役立つでしょう。

参考:MX-2631
| 最大消費電力 | 1.5kW以下 |
|---|---|
| コピー・プリントモード (動作時平均電力) |
– |
| レディモード (待機電力) |
– |
| 低電力モード | – |
| スリープモード | – |
| TEC値 | 0.40kWh/週 |
| エネルギー消費効率 | 73kWh/年 |
時間に合わせて自動的に電源をオン・オフ設定できる「電源ON/OFFスケジュール機能」を搭載。
一度設定しておけば、休憩中や就業後の切り忘れがなくなり、節電につながります。
また、スキャンやイメージ保存など、印刷をともなわない場合はトナーを加熱しないため、消費電力を節約できます。
待機時の省エネモードは消費電力0.5Wと低いにもかかわらず、パネルをタッチ後1秒で復帰します。
使い勝手と省エネ性能を両立した、優秀な複合機です。

| 最大消費電力 | 1.5kW |
|---|---|
| コピー・プリントモード (動作時平均電力) |
– |
| レディモード (待機電力) |
– |
| 低電力モード | – |
| スリープモード | 0.8W |
| TEC値 | – |
| エネルギー消費効率 | 52 kWh/年 |
従来の複合機と比較して、操作パネルが非常にコンパクトな複合機です。
ソフトキーのみで操作が完結するようデザインされているため、視線や手の移動がほとんど必要ありません。
操作もシンプルで、誰にとっても使いやすいでしょう。
また、主電源の立ち上げや、スリープモードからの復帰に必要なウォームアップタイムがなんと最短10秒。
最大電力が必要な時間が短くなるため、消費電力の節約に貢献してくれます。

| 最大消費電力 | 1.5kW |
|---|---|
| コピー・プリントモード (動作時平均電力) |
480W |
| レディモード (待機電力) |
40W |
| 低電力モード | 40W |
| スリープモード | 0.4W |
| TEC値 | – |
| エネルギー消費効率 | – |
最新のコントローラーを採用することで、スリープ時にかかる消費電力を0.4Wとかなり低く抑えられるため、複合機の節電に大きく貢献します。
また、「人感センサー」を搭載しており、人が近づいたことを感知すると待機状態を自動で解除。
さらに、人が立ち去ると節電状態に戻るため、ウォームアップの待ち時間や、離れるたびにスリープ状態にするなどの手間がなくなります。
トナーにも消費電力の削減につながるポイントがあります。
メーカー独自のコアシェル構造のカプセルトナーは、低温での定着が可能です。
通常よりもトナーの温度を上げなくてよいため、節電効果が期待できます。

| 最大消費電力 | 1.5kW以下 |
|---|---|
| コピー・プリントモード (動作時平均電力) |
– |
| レディモード (待機電力) |
– |
| 低電力モード | – |
| スリープモード | 0.3W |
| TEC値 | 0.23kWh |
| エネルギー消費効率 | 40kWh/年 |
リコー独自の先進のトナー技術により、0.23kWhとトップクラスのTEC値を実現。
省エネ性能はもちろん、ウォームアップタイム24秒、スリープモードからの復帰時間6.4秒と短時間なため、待ち時間のストレスを感じることなく使用できます。
また、ペーパーレスFAX機能を搭載しており、受信したデータはクラウド上に保存も可能。
外出先や自宅、他拠点からも閲覧できることで、節約効果はもちろん、業務効率のアップにも役立つでしょう。
最大1,260mmの長尺印刷に標準対応しているため、店頭販促用の長尺POPやポスターが印刷できる点も魅力です。

複合機の新規導入・入れ替えに関することは、これまで数多くのお客様にヒアリング・提案をしてきた「OFFICE110」にお任せください。
お客様の状況をしっかりと把握した上で、なるべくコストをかけずに、消費電力削減・業務効率化できるようなベストなご案内をいたします。
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OFFICE110では全メーカーの複合機を取り扱っており、中古品から新品までリーズナブルな価格で提供しているため、お客様に最適なモデルをご提案可能です。
専門のスタッフがお客様のニーズに合わせて最適な機種をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

複合機の消費電力を抑えるには、低電力・スリープモードを活用しつつ、印刷やコピーの機会を減らす取り組みが効果的です。
特に電力を消費するのがスリープモードから復帰するときです。
このスリープモード⇔印刷・コピーの往復を減らすことが、複合機の節電を考えるうえで最も重要だといえるでしょう。
また、5年・10年前の古い機種を使用している場合は、複合機のTEC値が高く、必要以上に電力を消費しているかもしれません。
近年の複合機はメーカーの改良によりTEC値が低くなっているため、複合機を入れ替えるだけでも消費電力を抑えられる可能性があります。
この機会に、複合機の入れ替えを検討してみるのもいいでしょう。


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