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コピー機(複合機)の手差し印刷方法を解説!よくある失敗も要チェック
- よく「手差し印刷」という言葉を耳にするのですが、どういう印刷のことか教えてもらいたいのですが……。
- 手差し印刷は普通の印刷よりも少し手間は掛かりますが、仕組みさえ分かればそんなに難しいものではありませんよ。
- そうなんですね!
- はい。コピー機(複合機)を使う上で覚えておくと大変役立ちます。説明していきますので、使うときの参考にしてください。
コピー機(複合機)の手差し印刷とは?
- そもそも「手差し印刷」ってどのようなものですか?
- 簡単にいうと、通常使う給紙トレイを使わずに印刷する方法です。どこから給紙するかというと、コピー機(複合機)の本体の横にあるトレイに必要な用紙を直接セットして印刷します。
- どうしてそんな面倒なことをするんですか?
- いくつか理由があります。
- 給紙トレイと合わないサイズの用紙である(封筒・ハガキ・長尺紙など)
- 紙が厚い、または薄いため、通常のトレイからでは給紙ができない(厚紙・薄紙・画用紙など)
- 特殊な加工がされている紙質である(ラベル紙・OHPフィルムなど)
以上のような理由が挙げられます。
もし間違って通常の給紙トレイにセットして印刷してしまうと紙詰まりや故障の原因となりますので、取扱説明書などを読んできちんと対応してください。
コピー機(複合機)で手差し印刷をする方法
- こちらでは、実際に手差し印刷をするときの手順を5つのメーカーごとにご紹介します。
2-1.FUJIFILM
<DocuCentre-V3060/2060/1060編>
- 手差しトレイを開き用紙をセットする
- 原稿をガラス台、または原稿送り装置にセットする
- 本体操作パネルでメニュー画面のコピーを押す
- 「コピーできます」の表示が出ていることを確認する
- コピーしたい面を下にした用紙を手差しトレイにセットする
- ガイドを用紙サイズに合わせる
- パネルで「用紙サイズ」と「用紙の種類」を設定する
- 「部数」「カラーモード」「画質調整」「片面や両面」などの設定をする
- スタートを押す
参照:FUJIFILM
2-2.RICOH
<RICOH MP6054/5054/4054/3554/2554編>
- 手差しトレイを開く
- 印刷面を下にして「ピッ」というブザーが鳴るまで用紙を差し込む
- 用紙ガイド板を用紙サイズに合わせる
参照:RICOH
2-3.TOSHIBA
<e-STUDIO2000AC/2505AC/3505AC/4505AC/5005AC/2508AC/3508AC/4508AC/5008AC編>
- 手差しトレイを開く
- 用紙サイズが大きい場合は、用紙ホルダーも引き出す
- 用紙を抜き差しするときは、レバーを外側に倒しセットする
- 「用紙押さえレバー」を本体側に倒す
参照:東芝デジタル複合機用紙準備ガイドP.33
2-4.SHARP
<MX-2310F/MX2514FN/MX-2517FN/MX-3111F/MX-3114FN/MX-3117FN/MX-3611F/MX-3614FN編>
(複合機側設定)
- 複合機の手差しトレイに印刷面を下向きにしてセットする
- 操作パネルの基本画面で「手差し」を選ぶ
- 「手差しトレイ」を選ぶ
- 手差しトレイ表示の下にある「普通紙」を押す
- 印刷しようとする用紙タイプを選ぶ(厚紙や封筒、OHPなどがある)
- 用紙サイズを選ぶ
- 基本画面の用紙タイプ欄が指定した用紙に合っているかを確認する
(プリンタードライバー側設定)
- プリンタードライバーの設定画面を開き、用紙タブの中の「用紙サイズ」「用紙タイプ」「用紙トレイ(手差し)」を選択する
- OKを押して印刷を実行する
画像を挿入
参照:SHARP
2-5.Canon
<iR C5185/C4580/C4080/C3880編>
- 手差しトレイを開く
- セットする用紙サイズに合わせてスライドガイドを調節する(用紙サイズが大きいときは補助トレイを引き出す)
- 用紙はまっすぐに伸ばして手差しトレイにセットする
- パネルで用紙サイズを選択し、OKを押す(定形外サイズの場合は「ユーザー設定サイズ」「封筒」「ハガキ」で設定する)
- 用紙種類を選択してOKを押す(リストにない用紙種類の場合は「詳細設定」で選択する)
- 「閉じる」を押してスタートさせる
画像を挿入
参照:Canon
コピー機(複合機)で裏紙を使った手差し印刷の注意点!
- 手差し印刷をする上で注意しておかなければならない点はありますか?
- 手差し印刷は、ハガキや封筒・ラベルなどを使った印刷にももちろん利用されますが、部署などにかかわらず使われるものとして「裏紙印刷」があります。
- 裏紙印刷ですか?
- はい。以前に利用した用紙の裏の白紙側を使って印刷する方法です。おもに、用紙の節約目的で利用される企業が多いのではないでしょうか。
- なるほど。たしかに節約にはなりますね。
- はい。使われることが多い裏紙印刷ですが、本来メーカー側では裏紙の利用を推奨していません。そこで、事前に知っておいた方がよいことや注意点などをご紹介します。
3-1.裏紙を利用しての手差し印刷をするとどうなる?
- そもそも多くのメーカー側では、裏紙を使った印刷を推奨していません。
これは給紙カセットからの印刷、手差し印刷など方法を問わず、問題が起こる可能性が高くなるからです。その理由として、次のものが挙げられます。
- 紙詰まりや故障を起こす
用紙のヨレや汚れ・変形・変質などにより紙詰まりが起こったり、それにより故障したりします。
- 紙同士がくっつくことによる紙詰まりや故障
企業が使っているコピー機(複合機)の多くは、レーザー式のものです。このレーザー式の印刷は、静電気を起こして用紙にトナーを付着させる方法を取っています。そのため、静電気を使い印刷した裏紙は、静電気が起こりやすい状態となっているのです。
その結果、紙同士がくっついて紙詰まりや故障の原因となります。
- コピー機(複合機)の内部部品にトナーが付着することで起こる紙詰まりや故障
裏紙を使うということは、用紙にトナーがついたものを使うということです。そうすると、コピー機(複合機)に用紙を取り込むときにトナーが内部に付着してしまいます。
この内部汚染が、紙詰まりや故障の原因だけでなく、次に新しい紙で通常印刷をするときの紙汚れの原因となるのです。
裏紙印刷には紙の節約というメリットがある一方、紙詰まりや故障の原因となるデメリットがあることも承知しておかなければなりません。
3-2.裏紙の手差し印刷時に紙詰まりを減らすには
- どんなに裏紙印刷にはリスクがあるといわれても、まだ使える紙をそのままにしておくのはもったいないと考えてしまうものです。
そこで、手差しトレイに用紙をセットする前にチェックしておくポイントをご紹介します。
多くの企業では、現在利用中の機種が裏紙印刷可でない場合が多いでしょう。
裏紙非推奨の機種で裏紙印刷する場合、少しでも紙詰まりや故障のリスクを下げるようにユーザー側で心掛ける必要が出てきます。
そこで重要となるのが、「用紙選び」です。
- 折り目がない紙
- ホッチキスや綴じ穴がない紙
- 印字濃度高いもの(写真や画像)が印刷されていない紙
- サイズが異なる用紙を混ぜない
- 付箋やシールインデックスなどがついていない紙
ただし、これよりも安全なのは、できるだけ裏紙や再使用紙の利用可の項目が最初からついている機種を利用することです。
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- うちの会社で使っているコピー機(複合機)のリース契約がそろそろ切れるので、保守会社を含めて変更を検討しようかという話になっています。
- そうなのですね。弊社では、機種の購入タイプとレンタルタイプを扱っています。
- レンタルとリースは違うのですか?
- レンタルのメリットは、契約年数が短いことと、途中解約が可能なことです。デメリットは、月々の料金がリースに比べ高いことと、機種が選べないことでしょう。
- レンタルの方が月々の料金が高くなるのですね。それなら購入する場合はどうですか?
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- 購入も安くなるなら検討してみたいと思います。
- ありがとうございます。ご希望があれば見積もりなどもいたしますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
- 今まで、給紙トレイでの普通の印刷しかしたことがなかったのですが、説明を聞いて手差し印刷もできそうに感じました。「用紙の種類によっては手差しでないといけない」「裏紙使用は注意が必要」ということも分かったのが収穫でした。
- 使い方を間違えて利用すると紙詰まりや故障の原因になったり、コピー機(複合機)の寿命を縮めたりすることにつながってしまいます。そうなると、業務に差し支えが起こってしまうので避けたいところです。
正しい利用方法を守る、用紙の選び方を考えるなど基本的なことをするだけでよいので、普段お使いのときにも気をつけてみてください。