コピー機・複合機のサイズ選び！サイズ・重さ・用紙サイズを解説

「複合機の基礎知識」記事一覧 更新日: 2025年11月17日

コピー機・複合機のサイズ選び！サイズ・重さ・用紙サイズを解説

このような失敗を避けるためにも、コピー機を選ぶ際はサイズを確認することも重要です。

そこで本記事では、コピー機や複合機を選ぶ際のサイズの選び方、各オフィスに最適なサイズ、導入時の注意点について解説します。

さらに、サイズ別におすすめのコピー機もご紹介していますので、コピー機・複合機の導入を考えている方は、ぜひご参考ください。

コピー機・複合機のサイズや重さは？タイプ別に比較

コピー機・複合機の本体サイズは、床に直接置く「自立タイプ」と、机などに載せて使う「卓上タイプ」の大きく2種類に分かれます。

どちらのタイプもメーカーや機種によって寸法はさまざまですが、オフィスレイアウトや搬入経路を考えるうえでは、おおまかなサイズ感と重さの目安を押さえておくことが重要です。

このセクションでは、自立タイプと卓上タイプそれぞれの一般的なサイズ・重量の目安と、設置時に注意したいポイントを分かりやすく比較して解説します。

上記はあくまで一般的な目安であり、実際のサイズや重量はメーカーや機種、オプション構成によって変わります。特に、給紙カセットや仕分け用フィニッシャーを追加すると、奥行きや高さ・重さが大きく変わることがあります。

導入前には「カタログ値のサイズ・重さ」だけでなく、給紙トレイや排紙トレイを開いたときの奥行き、搬入経路の幅・段差もあわせて確認しておくと安心です。なお、タイプ別に厳選したおすすめ複合機は、「タイプ別おすすめ複合機5選」で紹介しています。

「自立タイプ」のサイズと重さ

自立タイプは、多くの企業やコンビニに設置されている「業務用コピー機」の標準的なサイズで、床にそのまま置いて使う大型の複合機です。

主にオフィス向けの中〜大型機がこのタイプに分類され、コピー・プリント・FAX・スキャンなどの機能を1台に集約できます。月間の印刷枚数が多いオフィスや、A3までしっかり使いたい環境では、自立タイプが選ばれることが一般的です。

自立タイプのサイズは機種によって異なりますが、目安としては次のようなイメージです。

高さ1,200mm前後、幅・奥行ともに600mm程度と、人の腰〜胸あたりの高さの大きな筐体です。重さも50〜100kgとかなりの重量があるため、設置後に頻繁に動かすことは想定されていません。

自立タイプを検討する際は、「設置スペース」「床の強度」「搬入経路」の3点を事前に確認しておくと、導入後のトラブルを防ぎやすくなります。

「卓上タイプ」のサイズと重さ

卓上タイプは、机やカウンターの上に置いて使えるコンパクトな複合機で、小規模オフィスや店舗・自宅兼事務所などに向いています。

家庭用のプリンターや、小型のビジネス複合機もこの卓上タイプに分類されます。A4中心の印刷や少量利用がメインであれば、スペースを取らず導入しやすい選択肢です。

卓上タイプのサイズは機種によって幅がありますが、おおよその目安は次のとおりです。

自立タイプと比べるとかなりコンパクトですが、実際に設置する際は「本体サイズ＋給紙・排紙スペース」まで含めて考えることが重要です。

「省スペースだから大丈夫」と考えず、実際の設置場所の横幅・奥行き・高さを採寸してから機種を選ぶと、配線やトレイの開閉で困りにくくなります。

コピー機・複合機の用紙サイズ一覧

コピー機・複合機で使用される用紙サイズは、国際規格のA判と、日本独自規格のB判の2系統が基本です。

どのサイズまで対応しているかによって、印刷できる資料のイメージや、レイアウトの自由度が大きく変わります。オフィス機の選定や用紙発注の際に、よく使うサイズを把握しておくことが大切です。

このセクションでは、A判・B判それぞれのサイズと主な用途を一覧で整理し、「どのサイズをどんな場面で使うか」をイメージしやすく解説します。

A判の用紙サイズ

A判サイズで日常的によく目にするのは、A3〜A5（書類・冊子）、A2〜A3（ポスター・掲示物）あたりです。A0〜A1はかなり大きく、ポスターや図面など限られた用途で使われます。

オフィスの複合機では、A4とA3の対応有無が「どこまでの大きさの資料を自社で出力できるか」を決める大きなポイントになります。A3対応機であれば、A4資料を見開きで印刷したり、大きめのレイアウトで見やすく出力したりしやすくなります。

B判の用紙サイズ

B判は、同じ数字のA判よりひと回り大きいサイズが特徴です。日本独自の規格として、ポスターやチラシ、書籍などで今も広く使われています。

多くのオフィス向け複合機は、A3×B4まで、もしくはA3×B5までといった対応範囲が決まっています。「社内でよく使う申込書や帳票がB4・B5中心か」「ポスターは外注する前提か」といった運用も踏まえ、必要な用紙サイズに対応した機種を選ぶことが大切です。

【オフィスの規模別】最適なコピー機・複合機のサイズ

コピー機・複合機は、オフィスの人数や印刷枚数に合わせて「サイズ」と「タイプ」を選ぶことが重要です。

同じ機種でも、オフィスの規模と合っていないと「場所ばかり取って使い切れない」「逆に混み合って列ができる」といったムダやストレスが発生しがちです。

ここでは、個人事務所〜大規模オフィスまでの規模別に、どのサイズ・タイプのコピー機・複合機が適しているかをわかりやすく整理します。

どの規模のオフィスにどのくらいのコピー機・複合機が適しているのか、順番に見ていきましょう。

個人事務所や小規模オフィス向け

個人事務所や10名以下の小規模オフィスには、「卓上タイプ」のコピー機・複合機がおすすめです。

見積書・請求書・企画書など、日常的なオフィス文書が中心であれば、コンパクトな卓上タイプでも十分なケースが多く、スペースや導入コストも抑えやすくなります。

一方で、今後の人員増加や拠点拡大を見込んでいる場合は、「現在の印刷枚数」だけでなく、1〜2年先の利用イメージも含めて機種を選ぶことが大切です。

「どのくらいの頻度で」「どのレベルの画質やスピードが必要か」を明確にすることで、自社に合ったコピー機・複合機のタイプが見えやすくなります。

一般規模オフィス向け

10〜30名程度の一般的なオフィスには、「自立タイプ」のコピー機・複合機をメイン機として配置するのがおすすめです。

人数が増えると自然と印刷枚数も増え、卓上タイプ1台では印刷待ちの列ができてしまうことも少なくありません。自立タイプであれば、印刷スピードや給紙容量も余裕を持って確保できます。

ただし、月間の印刷枚数が3,000枚以下に収まっているオフィスであれば、そこまで高速な機種を選ばなくても運用上は問題ないケースもあります。印刷スピードだけでなく、設置スペースやランニングコストとのバランスも踏まえて検討するとよいでしょう。

大規模オフィス向け

30名を超える大規模オフィスでは、「自立タイプ」の中でもハイスペックな機種や複数台構成を検討するのがおすすめです。

社員数が多くなるほどコピー機・複合機の利用頻度は高くなり、処理スピードや耐久性、給紙・排紙容量が業務効率に直結します。部署ごとに1台ずつ配置する、メイン機とサブ機を分けるなど、運用も含めて検討するとスムーズです。

ハイスペックな自立タイプは、本体のサイズが大きく重量も増えるため、気軽に移動させることはほぼできません。導入前に設置場所をしっかり決め、コンセント位置・ネットワーク配線・動線（人や台車の通り道）まで一緒に確認しておくことが重要です。

コピー機・複合機を導入するときの注意点

コピー機・複合機をスムーズに導入するには、「スペース」「用紙サイズ」「配線経路」の3つを事前に確認しておくことが重要です。

これらを確認せずに導入してしまうと、「思ったより場所を取る」「A3が印刷できない」「ケーブルが足りない・邪魔になる」といったトラブルにつながりかねません。

ここでは、導入前に必ず押さえておきたい3つの注意点を順番に解説します。

設置するスペースを測る

コピー機・複合機を導入する前に、必ず設置予定スペースの寸法を正確に測っておきましょう。

一般的な自立型コピー機のサイズは、目安として幅600mm×奥行600mm×高さ1,200mm程度です。ただし、これはあくまで一例であり、実際の大きさはメーカーや機種、オプション構成によって変わります。

設置するスペースを測らずに導入してしまうと、想定より窮屈になったり、トナー交換や用紙補充のときにドアやトレイが十分に開かないといった問題が発生することがあります。コピー機・複合機は50〜100kgと重量があり、一度設置すると気軽に動かすことは困難です。

導入前に「本体サイズ＋トレイの出し入れスペース」まで含めて採寸しておくことで、設置後もストレスなく使いやすい環境を整えやすくなります。

複合機・コピー機の設置場所については、こちらの記事で詳しく解説していますので併せてご参考ください。

用紙の最大サイズを確認する

導入前には、コピー機・複合機が対応している「用紙の最大サイズ」を必ず確認しておきましょう。

一般的に、卓上タイプで印刷できる最大サイズはA4です。用紙の最大サイズがA4の機種を選んだ場合、A3用紙の印刷はできません。

そのため、社内でA3サイズの資料（図面・見開き提案書・掲示物など）を印刷したい場合は、「A3対応」の機種を選ぶことが必須です。

さらに、A3に対応したコピー機・複合機は、A4専用機よりも本体サイズが一回り大きくなります。トレイの出し入れや用紙補充のしやすさを考慮し、十分な設置スペースを確保することが大切です。

なお、業務用のコピー機・複合機は多くの機種がA3サイズまで対応していますが、機種によって対応範囲に違いがあるため、導入前に仕様表で確認しておくと安心です。

配線の経路を確保する

コピー機・複合機の導入時は、本体スペースだけでなく「電源・LAN・FAX線などの配線経路」を確保しておくことも重要です。

ネットワーク接続が必要な場合、コピー機はLANケーブルで社内ネットワークに接続します。無線LANに対応した機種もありますが、業務利用では通信の安定性や速度の面から、LANケーブルによる有線接続が推奨されます。

また、FAX機能を利用する場合は、FAX回線（電話回線）の配線も必要です。配線経路を考えずに設置してしまうと、ケーブルが通路を横切ってしまい、つまずきや断線の原因になることがあります。

LANケーブルやFAX線の経路をあらかじめ決めておくことで、安全性とメンテナンス性の両方を確保しやすくなります。レイアウト変更や機器の追加も見据え、配線に余裕を持たせておくと安心です。

【タイプ別】オフィスに最適なコピー機・複合機5選

ここでは卓上タイプと自立タイプに分けて、おすすめのコピー機・複合機をご紹介します。

それぞれの特徴をわかりやすくまとめているため、コピー機・複合機選びに役立ててください。

【卓上】ApeosPort C2410SD（富士フイルム）

本体サイズ （幅×奥行×高さ）	412×395×345（mm）
最大原稿サイズ	A4
重さ	19.4kg
メーカー価格	オープン価格
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富士フイルムの「ApeosPort C2410SD」は卓上タイプの複合機です。

コンパクトかつ軽量であるため、限られたスペースでも導入しやすいのが魅力です。

また、機種はコンパクトでありながらも、高速プリント＆コピーを実現しており、さらにスマートフォン端末からの印刷で便利なWi-Fi Directにも対応と高いスペックが魅力の機種です。

場所は限られていても、性能には妥協したくない方におすすめの複合機です。

【卓上】MF755Cdw（Canon）

本体サイズ （幅×奥行×高さ）	412×395×345（mm）
最大原稿サイズ	A4
重さ	約21.7kg
メーカー価格	オープン価格
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Canonの「MF755Cdw」は卓上タイプの複合機です。

1分あたり、カラー・モノクロ33枚の高速印刷に対応しており、生産性向上が期待できます。

また、カラープリントはより鮮やかな高画質です。

加えて、無線・有線LAN、さらにモバイル連携に対応しており、高い視認性のタッチパネルは非常に魅力的です。

コンパクトで高性能な機種を求めている方におすすめの複合機です。

【自立】Apeos C2570（富士フイルム）

本体サイズ （幅×奥行×高さ）	595×677×1,040（mm）
最大原稿サイズ	A3
重さ	111kg
メーカー価格	2,383,000円
OFFICE110価格	OFFICE110特価で販売中 ※詳しくはお気軽にお問い合わせください！

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富士フイルムの「C2570」は自立タイプの複合機です。

優しい操作性で素早く使えるだけではなく、文章の管理から共有もスピーディーにおこなえる高性能が特徴です。

コピー・FAX・スキャンなどの基本設定はスマートフォンから行うことができ、初めての方でも使いやすいです。

また、トレイの開閉は静かに閉まるように工夫がされており、周囲を気にしながら複合機を使う必要がありません。

こだわり抜いた自立タイプの複合機を探している方におすすめです。

【自立】BP-70C26（シャープ）

本体サイズ （幅×奥行×高さ）	609×662×860（mm）
最大原稿サイズ	A3
重さ	約87kg
メーカー価格	1,650,000円
OFFICE110価格	OFFICE110特価で販売中 ※詳しくはお気軽にお問い合わせください！

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SHARPの「BP-70C26」は自立タイプの複合機です。

多彩な機能が搭載されているにもかかわらず、シンプルなアイコンで快適な操作性を実現しています。

また、よく使う情報はワンタッチで呼び出しできるため、複合機の前で苦戦することも少なくなるでしょう。

さらにBP-70C26の最大の魅力といっても過言ではないのが、見た目のスマートさです。

「2022年度 グッドデザイン賞」を受賞しているほどのデザイン性の高さで、オフィスの雰囲気を崩したくない方におすすめです。

【自立】iR-ADV C3826F（Canon）

本体サイズ （幅×奥行×高さ）	565×719×891（mm）
最大原稿サイズ	A3
重さ	約78.8kg
メーカー価格	1,570,000円
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Canonの「iR-ADV C3826F」は自立タイプの複合機です。

10.1inchとコンパクトなタッチパネルでありながらも、離れた場所からは見やすく、近くからは眩しさを抑えた視認性が高い画面となっています。

また、給紙カセットは自動引き込みアシスト機構を採用しており、スムーズな用紙補給ができるため、複合機の前で戸惑うこともありません。

高い操作性と利便性を兼ね備えた機種をお探しの方におすすめです。

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まとめ

本記事では、コピー機・複合機のサイズから導入の際に注意したいことなどを解説いたしました。

コピー機・複合機といっても種類は豊富であり、企業の人数や求めている性能で最適な機種は大きく変わります。

コピー機・複合機の選び方の1つとして、10人以下のオフィスは卓上タイプ、30人未満のオフィスはミドルスペックの自立タイプ、30人以上のオフィスはハイスペックの自立タイプを検討するのがおすすめです。

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