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業務用プリンターvsレーザーコピー機|価格・印刷単価・用途別に比較

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業務用プリンターvsレーザーコピー機|価格・印刷単価・用途別に比較

業務用プリンターvsレーザーコピー機|価格・印刷単価・用途別に比較

業務用プリンターやコピー機(複合機)の導入を検討していて、こんな疑問や不安はありませんか?

業務用プリンター・コピー機選びでよくあるお悩み:

  • プリンターとコピー機のどちらを選ぶべきか分からない
  • 月間印刷枚数やカラー比率でどのくらいコストが変わるか知りたい
  • リース・購入・中古など、どの導入方法が自社に合うか判断しづらい

業務用の印刷環境は、一度導入すると数年単位で使い続けることが多く、選び方次第で印刷コストや業務効率に大きな差が生まれます。なんとなく機種を選んでしまうと、「印刷が遅い」「ランニングコストが想定より高い」といった不満につながることも。

だからこそ、ムダなく導入するには、自社の印刷枚数・カラー比率・業務内容に合わせて、プリンターとコピー機の役割や費用感を整理したうえで選ぶことが重要です。

そこでこの記事では、業務用プリンターとレーザーコピー機の違いを整理しながら、価格帯や印刷単価、向いている使い方を比較し、プリンターで十分なケースとコピー機を選ぶべきケースを分かりやすく解説します。

さらに導入前にチェックしたいポイントや、業務用コピー機・プリンターの最適な構成を検討する際の考え方もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の目次

  1. 業務用プリンターとレーザーコピー機の違いとは?

  2. 業務用プリンター(インクジェット)の特徴

  3. 価格帯と印刷単価で比べる「プリンターvsレーザーコピー機」

  4. どっちを選ぶ?プリンターで十分なケース/コピー機が安心なケース

  5. 導入前にチェックしたい業務用コピー機選びのポイント

  6. 業務用コピー機の導入のご相談は「OFFICE110」へ
  7. 業務用プリンターとコピー機に関するよくある質問

  8. まとめ
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千々波 一博

監修者

千々波 一博
(ちぢわ かずひろ)

保有資格:Webリテラシー/.com Master Advance/ITパスポート/個人情報保護士/ビジネスマネージャー検定

2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。

2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。

業務用プリンターとレーザーコピー機の違いとは?

業務用プリンターとレーザーコピー機(複合機)は、見た目が似ていても役割や得意分野が異なる別のオフィス機器だと考えると整理しやすくなります。

同じ「印刷する機械」でも、プリンターは主にパソコンからの出力専用、コピー機(複合機)はコピー・FAX・スキャンなどを1台にまとめた統合機という位置づけです。そのうえで、インクジェットかレーザーかによって、印刷方式やコスト構造も変わります。

このセクションでは、業務用プリンターとレーザーコピー機の基本的な考え方や仕組み、オフィスでの役割の違いをはじめて検討する方にも分かりやすく整理します。

「プリンター=単機能/複合機=統合」という基本の考え方

業務用機器を選ぶときは、まず「プリンター=単機能」「複合機=コピーやFAXなどをまとめた統合機」という前提を押さえておくことが大切です。

一般的に、プリンターはパソコンやスマホからの印刷に特化した機械で、コピー機やスキャナー機能を持たないものを指します。一方、コピー機や複合機は、紙の原稿をそのまま複製するコピー機能に加えて、FAX送信やスキャン、場合によってはクラウド連携などもまとめて搭載しているのが特徴です。

オフィスでは、「とりあえず印刷できればよい」という場面もあれば、「紙の書類をコピー・FAX・スキャンして共有したい」という場面もあります。どちらを重視するかによって、単機能プリンターで足りるのか、複合機が必要なのかが変わってきます。

用語 意味
プリンター パソコンなどからの印刷専用機で、コピーやFAX機能は持たない
コピー機 紙の原稿を読み取って同じ内容を紙に出力する機械で、複合機に含まれる機能のひとつ
複合機 コピー・プリンター・FAX・スキャナー機能を1台にまとめた統合機で、オフィスではレーザー方式が主流
業務用プリンター オフィス向け仕様の単機能プリンターで、インクジェット・レーザーの両タイプがある
業務用コピー機(複合機) 主にレーザー方式を採用した業務用複合機を指すことが多い

このように用語を整理しておくと、カタログや見積書を見たときに自社が検討すべき機種の種類が分かりやすくなり、「印刷だけでよいのか、それとも複合機が必要なのか」を迷わず判断しやすくなります

インクジェット方式とレーザー方式の仕組みの違い

印刷品質やスピード、ランニングコストは、インクを直接吹き付けるインクジェット方式か、トナーを熱で定着させるレーザー方式かによって大きく変わります

インクジェットプリンターは、液体インクを微細な粒として用紙に吹き付ける方式です。写真やグラデーションに強く、色の再現性が高い一方で、普通紙ではインクがにじみやすく、連続印刷のスピードはレーザーより遅くなりがちです。

これに対してレーザー方式は、トナーと呼ばれる粉末を静電気で用紙に付着させ、熱と圧力で定着させる仕組みです。文字のくっきり感や連続印刷のスピードに優れ、大量印刷やビジネス文書で力を発揮します。

インクジェット方式とレーザー方式の違い
項目 インクジェット方式 レーザー方式
印刷の仕組み 液体インクを噴射して用紙に付着させる。 粉末トナーを静電気で転写し、熱と圧力で定着させる。
得意分野 写真やカラー画像の再現性 ビジネス文書の大量印刷
印刷スピード 少量なら問題ないが大量印刷はやや苦手 連続印刷に強くスピードが出やすい
ランニングコスト 少量印刷なら抑えやすい 枚数が多いほど1枚あたりが割安
本体価格の目安 比較的安価なモデルが多い 業務用はプリンターより高め

方式の違いを理解しておくと、「写真やデザイン重視なのか」「文書を大量に出力するのか」といった自社の用途に合わせて、インクジェットかレーザーかを迷わず選びやすくなります

オフィスでの役割の違い(少量カラー vs 大量印刷)

オフィスでの役割を整理すると、業務用プリンターは少量のカラー印刷や個別用途向け、レーザーコピー機は日常的な大量印刷や書類運用の中核を担う存在と考えるのが分かりやすいです。

たとえば、営業資料やチラシをときどき印刷したい、小規模オフィスや個人事業主で利用したいといった場合は、インクジェット方式の業務用プリンターでも十分に対応できます。

一方で、日々の請求書や社内資料を一気に印刷する、拠点全体で共有して使うといった環境では、レーザー方式のコピー機(複合機)のほうが安定して運用しやすくなります。

役割の目安:

  • 業務用プリンター向き:1か月あたりの印刷枚数が少なく、写真やカラー資料の印刷が中心のオフィス。
  • レーザーコピー機(複合機)向き:毎日安定して文書を大量印刷し、コピー・FAX・スキャンもまとめて使いたいオフィス。
  • 併用が有効なケース:フロア全体ではコピー機を共用しつつ、部署専用にプリンターを1台置く構成。

このように役割をイメージしておくことで、「まずはプリンターで様子を見るのか、最初からレーザー複合機を導入するのか」といった導入方針を決めやすくなります。

業務用コピー機の導入に関するご相談は「OFFICE110」へお気軽にどうぞ
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業務用プリンター(インクジェット)の特徴

業務用プリンター(インクジェット)は、レーザーコピー機と比べて本体価格が安く、少量のカラー印刷に向いた導入しやすい機器です。

写真やイラストを含むカラーチラシ、プレゼン資料などをきれいに印刷できる一方で、大量印刷や高頻度の利用にはあまり向かないという特徴があります。まずは小さく始めたい個人事業主や小規模オフィスと相性が良い方式です。

このセクションでは、業務用インクジェットプリンターのメリットと注意点を整理しながら、どのような使い方を想定して導入すべきかを解説します。

本体価格が安く導入しやすいというメリット

業務用インクジェットプリンターは、レーザーコピー機と比べて本体価格が抑えられており、初期費用をできるだけ軽くしたいオフィスでも導入しやすいことが大きなメリットです。

レーザー方式の複合機は、コピー・FAX・スキャンなど多機能である分、どうしても本体価格が高めになりがちです。これに対してインクジェットプリンターは、印刷専用に絞ることで構造がシンプルになり、導入コストを抑えやすくなります。

特に、開業したばかりの事務所や従業員数が少ないオフィスでは、「まずは最低限の印刷環境があれば十分」というケースも少なくありません。そのような場合、はじめから高価な複合機を導入するのではなく、インクジェットプリンターからスタートする選択肢も有効です。

本体価格を抑えたいときの検討ポイント:

  • 開業・立ち上げ期かどうか:初期投資を抑えたい段階ではプリンターが選択肢になる。
  • 複合機の機能が本当に必要か:コピーやFAXの利用頻度が低ければ、単機能プリンターで足りる場合が多い。
  • 将来の拡張予定:いずれレーザー複合機を導入予定なら、一時的なプリンター導入という考え方もある。

このように導入段階や予算の状況を整理したうえで、「今はプリンターで十分か、それとも早めに複合機が必要か」を見極めておくと失敗が少なくなります

写真やカラー資料をきれいに印刷したい場合

写真やイラストを含む資料をよく印刷するなら、インクジェット方式の業務用プリンターは色の再現性に優れ、きれいなカラー印刷に向いていると考えてよいです。

インクジェットは液体インクを細かく吹き付ける方式のため、グラデーションや微妙な色の違いを表現しやすく、写真入りのチラシやカラーパンフレットなども自然な仕上がりになりやすい特徴があります。社内向けの簡易なチラシから、来客向けのご案内資料まで、少量であれば十分実用的な品質が期待できます。

一方で、普通紙に大量に印刷すると、用紙の種類によってはインクのにじみや乾きにくさが気になる場合もあります。写真品質を重視する場合は、対応している写真用紙・厚紙なども含めて確認しておくと安心です。

インクジェットが活躍しやすい印刷物:

  • 営業・提案資料:グラフや写真を多く使うプレゼン資料。
  • 店頭POP・チラシ:少量のカラーPOPやキャンペーン案内。
  • 社内掲示物:イベント案内やスケジュールなどカラフルな掲示物。

少量のカラー印刷が中心であれば、「インクジェットで品質を確保しつつ、量が増えてきたらレーザー複合機を検討する」という段階的な導入も有効です。

インクコストと大量印刷時のデメリット

インクジェットプリンターは導入しやすい一方で、印刷枚数が多くなるとインク代がかさみ、1枚あたりのコストが割高になりやすいというデメリットがあります。

インクカートリッジはレーザートナーと比べて容量が小さいものが多く、大量印刷を行うと交換頻度が高くなります。その結果、インク代の累計が増えるだけでなく、交換の手間やインク在庫の管理にも時間がかかるようになります。

また、毎日多くの印刷を行う環境では、プリンター本体の耐久性も重要です。インクジェットプリンターは少量〜中量印刷を前提としたモデルが多いため、月間印刷枚数が多いオフィスでは、早い段階でレーザー複合機への切り替えを検討したほうが結果的にコストを抑えられるケースもあります。

印刷枚数と方式選びの目安
月間印刷枚数 業務用プリンター(インクジェット) レーザーコピー機(複合機)
〜500枚程度 インクジェットでも十分対応可能 必須ではないが将来増加を見込むなら検討
500〜2,000枚程度 インクコストに注意しながら運用 レーザー方式の導入を本格検討
2,000枚以上 コスト・耐久性の面で非推奨 レーザー複合機が前提

インクコストで失敗しないためのポイント:

  • 月間印刷枚数を把握する:おおよその枚数を事前に洗い出しておく。
  • カラー比率を確認する:カラー印刷が多いほどインク消費が増える。
  • 将来の増加も見込む:顧客数や拠点数の増加に伴う印刷量の変化も考慮する。

このように印刷枚数やカラー比率を把握しておけば、インクジェットのまま運用を続けるのか、レーザー複合機に切り替えるべきかを判断しやすくなります。

価格帯と印刷単価で比べる「プリンターvsレーザーコピー機」

業務用プリンターとレーザーコピー機(複合機)を比較するときは、本体価格だけでなく1枚あたりの印刷単価や月額コストまで含めて見ることが重要です。

プリンターは初期費用を抑えやすい一方で、印刷枚数が増えるとインク代がかさみ、レーザー複合機は本体価格が高めでも印刷単価が安くなる傾向があります。どちらが有利かは、オフィスでの印刷量や使い方によって変わります。

このセクションでは、本体価格・印刷単価・3〜5年のトータルコストという3つの視点から、プリンターとレーザーコピー機の費用感の違いを整理します。

業務用プリンターとレーザー複合機の本体価格イメージ

業務用プリンターとレーザー複合機を比べると、初期費用は業務用プリンターのほうが抑えやすく、レーザー複合機はそのぶん機能と耐久性に投資するイメージになります。

インクジェットを中心とした業務用プリンターは、印刷専用に絞っているため本体価格が比較的抑えられています。これに対してレーザー方式の複合機は、コピー・FAX・スキャン機能や高速印刷を備えたオフィスの中心機として設計されているため、総じて価格帯は高めです。

また、複合機は購入だけでなくリースで導入されることが多く、月額で均して支払うケースも少なくありません。「本体価格だけを見るか」「リース料金として月額で捉えるか」によっても、費用の印象は変わります。

本体価格イメージの比較
項目 業務用プリンター(インクジェット中心) レーザーコピー機(複合機)
本体価格の傾向 比較的手頃な価格帯が中心 中〜高価格帯。多くはリース導入
機能 印刷機能が中心 コピー・FAX・スキャンを一体化
想定オフィス規模 個人〜小規模オフィス 小〜中規模以上のオフィス全体
導入方法の例 購入が中心。一部サブスク・レンタル リース・レンタル・購入など多様

導入時には、「初期費用を抑えたいのか、業務の中心機としてしっかり投資するのか」を整理してから機種選びを考えることが大切です。

1枚あたりの印刷単価と月額コストの目安

ランニングコストの観点では、少量印刷なら業務用プリンターでも十分ですが、枚数が増えるほどレーザーコピー機のほうが1枚あたりの印刷単価を抑えやすいと考えるのが一般的です。

インクジェットはインクカートリッジの容量が小さく、カラー印刷が多いと交換頻度が増えます。そのため、1枚あたりのインクコストはレーザー方式より高くなりがちです。一方でレーザー複合機は、トナーの容量が大きく、モノクロ文書の大量印刷に強いため、印刷単価を抑えやすくなります。

印刷単価と月額コストをイメージするうえでは、「モノクロ中心かカラー中心か」「月間印刷枚数はどの程度か」が大きな判断材料になります。

印刷単価イメージの比較(相対的な目安)
印刷パターン 業務用プリンター レーザーコピー機(複合機)
少量のモノクロ印刷 大きな差は出にくい やや割安になる場合が多い
少量のカラー印刷 高画質だがインクコストは高め 画質は十分だが写真表現はやや苦手
大量のモノクロ印刷 インク代がかさみやすい トナー保守契約で単価を抑えやすい
大量のカラー印刷 インク交換・コストともに負担大 カウンター料金で管理しやすい

月額コストを見積もるときは、「想定する1枚あたり単価 × 月間印刷枚数」に加えて、保守料金やトナー・インク代も含めて考えることがポイントです。

3〜5年使ったときのトータルコスト比較

3〜5年といったスパンで見ると、初期費用が安いプリンターよりも、印刷量によってはレーザーコピー機のほうがトータルコストを抑えられるケースが少なくありません

プリンターは本体価格が安いため導入しやすいものの、インク代や故障リスクを含めると、印刷枚数が多いオフィスではランニングコストが積み上がりやすくなります。逆にレーザー複合機は、本体価格やリース料金こそ高めでも、カウンター保守契約で印刷単価を管理しやすく、長期的にはコストが安定しやすいのが特徴です。

トータルコスト(TCO)を比較する際は、「本体価格またはリース料金」「インク・トナーなど消耗品」「保守・メンテナンス」「故障時のダウンタイム」をセットで考える必要があります。

3〜5年のトータルコストを比較するときの視点:

  • 初期費用+リース・購入費:本体価格だけでなく、リース料金・分割払いも含めて見る。
  • 消耗品コスト:インク/トナー代やカウンター料金を押さえる。
  • 保守・メンテナンス:故障時の対応や定期点検の有無で安心感が変わる。
  • 業務影響:印刷トラブルやダウンタイムがどの程度発生しうるか。

このように3〜5年単位で費用とリスクを整理しておくと、「いま安い選択」ではなく「長く見て納得できる選択」がしやすくなり、結果としてムダな入れ替えや買い直しを防ぎやすくなります。

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どっちを選ぶ?プリンターで十分なケース/コピー機が安心なケース

業務用プリンターとレーザーコピー機(複合機)のどちらを選ぶかは、オフィスの規模や印刷枚数・必要な機能によって最適な答えが変わります

「なんとなく高機能な複合機を入れておけば安心」と考えがちですが、実際にはプリンターで十分なケースもあれば、逆に複合機を選ばないと後から不便になるケースもあります。まずは自社の状況を客観的に整理していくことが大切です。

このセクションでは、業務用プリンターが向いているケースとコピー機(複合機)が安心なケース、それぞれの条件を整理しながら、迷ったときにチェックしたい判断基準を解説します。

業務用プリンターが向いているオフィスの条件

業務用プリンターが向いているのは、「印刷枚数が多くなく、コピーやFAXの利用頻度もそれほど高くない小規模オフィスや個人事業主」のような環境です。

たとえば従業員数が数名〜10名程度で、月間印刷枚数もそれほど多くない場合、複合機をフル活用する場面が少ないことも珍しくありません。チラシや提案資料をときどきカラーで印刷できれば十分というオフィスでは、インクジェットの業務用プリンターで必要な業務をまかなえるケースが多いです。

また、メイン拠点には複合機があり、サテライトオフィスや在宅ワーク用に「ちょっとした印刷環境」を用意したい場合にも、業務用プリンターは相性がよい選択肢になります。

業務用プリンターが向いている主な条件:

  • 従業員数が少ない:数名〜10名程度までの小規模オフィス。
  • 月間印刷枚数が少ない:毎月の印刷がそれほど多くない。
  • コピーやFAXをあまり使わない:紙の書類を複製・送信する頻度が低い。
  • カラー資料の見栄えを重視:写真やイラスト入りの資料をきれいに出したい。
  • サテライト拠点用に1台だけ必要:本社とは別の小規模拠点で使いたい。

このような条件に当てはまる場合は、まずは業務用プリンターでスタートし、印刷量や業務内容の変化に応じて複合機の導入を検討する段階的な運用が有効です。

レーザーコピー機(複合機)を選んだ方がよい条件

一方で、レーザーコピー機(複合機)を選んだほうがよいのは、「日常的に文書を大量印刷し、コピー・FAX・スキャンもまとめて使う中核拠点のオフィス」です。

たとえば、請求書や契約書、社内資料などを毎日のように印刷・コピーするバックオフィス部門や、店舗・営業所など複数のスタッフが1台を共有して使う環境では、プリンターでは追いつかず、レーザー複合機の高速印刷と耐久性が大きなメリットになります。また、FAX送受信やスキャンデータの共有が日常的に発生する業務では、複合機に機能をまとめておくことで運用がシンプルになります。

加えて、セキュリティやログ管理の観点からも、ユーザー認証や印刷履歴管理などの機能を備えた複合機のほうが安心なケースが増えています。

レーザーコピー機(複合機)を選びたい条件:

  • 月間印刷枚数が多い:日々、まとまった枚数の印刷・コピーを行う。
  • コピー・FAX・スキャンが必須:紙とデジタルのやり取りが多い業務。
  • 複数の部署・スタッフで1台を共有:共用機として安定して稼働させたい。
  • 社外秘文書を扱う:セキュリティ機能やログ管理を重視したい。
  • 長期的に拠点の中核機として使う:5年前後の利用を前提に導入する。

このような条件に当てはまる場合は、「多少初期費用が高くても、レーザー複合機を導入して安定稼働とコストの見通しを優先する」ほうが結果的に安心と言えます。

迷ったときの判断基準(枚数・人数・業務内容)

プリンターとコピー機のどちらにすべきか迷ったときは、「印刷枚数」「利用人数」「業務内容」の3つを基準に整理すると判断しやすくなります。

まず、月間印刷枚数がどの程度かを把握することで、インクジェットでも問題ないレベルなのか、レーザー複合機を前提に考えるべきレベルなのかがおおよそ見えてきます。次に、その機器を何人ぐらいで共有するのか、コピーやFAX、スキャンがどのくらいの頻度で必要なのかを確認します。

最後に、「今だけ」でなく今後3〜5年を見据えて、事業の拡大や拠点数の増加によって印刷量や利用シーンがどう変わりそうかを考えておくと、短期間での入れ替えを避けやすくなります。

迷ったときの判断基準のイメージ
基準 プリンターが有力なケース レーザーコピー機が有力なケース
月間印刷枚数 おおよそ1,000枚未満 おおよそ1,000〜2,000枚以上
利用人数 1〜数名で使用 部署全体・拠点全体で共有
業務内容 カラー資料印刷が中心、コピーはときどき 請求書・契約書など文書運用が多い
将来の拡張 当面は大きな拡大予定がない 人員・拠点の増加を見込んでいる

判断に迷ったときのチェックポイント:

  • 現在の印刷枚数:具体的な枚数を把握しておく。
  • 誰がどのように使うか:部署単位か、個人単位かを整理する。
  • 3〜5年後の姿:印刷の量と業務の内容がどう変わりそうかをイメージする。

この3つの観点をチェックしておけば、プリンターとコピー機のどちらが自社の状況に合っているかを、感覚ではなく条件に基づいて判断しやすくなります

導入前にチェックしたい業務用コピー機選びのポイント

業務用コピー機を選ぶときは、月間印刷枚数やカラー比率、リース料金や保守体制などの条件を事前に整理しておくことが重要です。

同じコピー機でも、印刷量や使い方によって適したクラスや契約条件が変わります。導入後に「思ったよりコストがかかった」「サポートが足りない」とならないように、基本となるチェックポイントを押さえながら比較することが大切です。

このセクションでは、印刷枚数やカラー比率・用紙サイズ、契約・サポート条件、将来の拠点拡大まで含めて、導入前に確認しておきたいコピー機選びのポイントを整理します。

月間印刷枚数・カラー比率・用紙サイズ

業務用コピー機選びの出発点は、月間印刷枚数・カラー比率・使用する用紙サイズを具体的に把握することです。

まず、1か月にどのくらい印刷・コピーを行っているかを把握することで、必要な印刷速度(枚数/分)や耐久性のクラスが見えてきます。次に、モノクロが中心なのか、カラー印刷の比率が高いのかを確認すると、モノクロ機かカラー機か、どの料金プランが適しているかを判断しやすくなります。

さらに、A4だけで足りるのか、図面や資料でA3を使うことがあるのかといった用紙サイズも事前に整理しておく必要があります。用紙サイズの要件を間違えると、後から別機を追加せざるをえないケースも出てきます。

印刷条件から見るコピー機選びの目安
項目 目安 適したタイプ ポイント
月間印刷枚数 〜1,000枚程度 小〜中容量クラス 小規模オフィス向け。将来増加に備えて余裕を見ておく。
月間印刷枚数 1,000〜5,000枚程度 中〜大容量クラス 部署全体で共有することが多いボリューム帯。
カラー比率 モノクロ中心 モノクロ機+必要なら別途カラー機 モノクロ単価を重視して機種を選ぶ。
カラー比率 カラーが多い フルカラー複合機 カラー単価とカウンター料金の条件を確認。
用紙サイズ A4のみ A4専用モデル 本体がコンパクトで設置しやすい。
用紙サイズ A3も使用 A3対応モデル 図面や企画書など幅広い用途に対応。

このように印刷枚数・カラー比率・用紙サイズを整理しておくことで、自社の利用実態に合ったクラスと機能を持つコピー機を選びやすくなります

リース料金・保守契約・サポート体制

次に重要になるのが、リース料金やカウンター料金といった費用条件に加え、保守契約やサポート体制をセットで確認することです。

コピー機は本体を導入したら終わりではなく、長期間にわたって使い続ける機器です。そのため、月々のリース料金やカウンター料金(1枚あたりの保守料金)のほか、トナー代の扱い、故障時の対応スピード、対応エリアなども含めて比較する必要があります。

特に、印刷トラブルが長時間続くと業務が止まってしまう可能性があります。どの程度の時間で駆けつけてもらえるのか、電話やリモートサポートでどこまで対応してもらえるのかといった点も、事前に確認しておきたいポイントです。

契約・サポート面でチェックしたい内容:

  • リース料金の内訳:本体価格・保守費用・オプションの含まれ方。
  • カウンター料金:モノクロ/カラーそれぞれの1枚あたり単価。
  • トナー・部品の扱い:料金に含まれるか、別途請求か。
  • 故障時の対応時間:現地対応までの目安や受付時間帯。
  • 対応エリア:自社の拠点がサービス対象になっているか。

これらの条件をリース料金だけでなくセットで比較しておくと、「月額は安いがサポートが弱い」といったミスマッチを避け、安心して使い続けられる契約を選びやすくなります。

将来の拠点追加や増設まで見据えた選び方

コピー機の導入は、現在の状況だけでなく、将来の拠点追加や人数増加も見据えて選ぶことが重要です。

いまは小規模オフィスでも、数年のうちに社員数が増えたり、新しい拠点や店舗を開設したりする計画があれば、そのときにどのようにコピー機を増設していくかを事前に考えておく必要があります。ネットワーク構成やクラウド連携なども含めて設計しておくと、後から機器を増やしたときもスムーズに運用できます。

また、本社・支店・在宅拠点など複数の拠点を持つ場合は、機種やメーカーをある程度そろえておくことで、管理やサポート窓口を一本化しやすくなります。

将来の増設まで考えた選び方のポイント:

  • 拠点数の計画:今後3〜5年で拠点が増えるかどうか。
  • ネットワーク構成:VPNやクラウドストレージなどの構成を想定しておく。
  • 機種の統一度:複数拠点で同系統の機種を使うと運用が楽になる。
  • 拡張余地:給紙トレイやフィニッシャーなどオプションで拡張できるか。

このように中長期の計画も踏まえて検討しておくと、コピー機を単なる「1台の機械」としてではなく、拠点全体の文書運用を支えるインフラとして位置付けて選べるようになります。

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業務用コピー機の導入のご相談は「OFFICE110」へ

OFFICE110サポートチーム

オフィスの業務用コピー機・プリンター選びは、導入前の検討から運用・入れ替えまで、私たちOFFICE110にまとめてご相談いただけます。

私たちは、単に機械を販売して終わりではなく、導入後も安心して使い続けられる環境づくりまで責任を持って伴走します。新品最大80%OFFや人気中古コピー機の特価キャンペーンなど、コストを抑えながらも「自社に本当に合う1台」を選べる体制を整え、コピー機とプリンターの構成提案から搬入・設置・初期設定・アフターフォローまで一気通貫でサポートします。

OFFICE110にお任せいただける理由:

  • 価格に自信あり:コピー機・プリンターの本体価格はもちろん、保守料金まで含めて総額でのコストメリットをご提案します。
  • 機種選定から運用まで一貫サポート:印刷枚数やカラー比率、設置環境を伺い、プリンターとコピー機の最適な組み合わせや契約形態を一緒に考えます。
  • 導入時の立ち上げも安心:搬入設置、ネットワーク接続、ドライバー設定、共有・印刷テスト、スキャン宛先登録、基本操作レクチャーまで丁寧に対応します。
  • トラブル時も頼れる相談先:紙詰まりやエラー、設定の不明点など、困ったときにすぐ相談できるサポート窓口をご用意しています。
OFFICE110がお手伝いできること
ヒアリング・機種選定 用途・月間枚数・カラー比率・拠点構成をお伺いし、プリンターとコピー機の最適構成を比較しながらご提案します。
設置・初期設定 搬入設置からネットワーク接続、ドライバー設定、共有・印刷テスト、スキャン設定まで、導入初日から使える状態に仕上げます。
セキュリティ・運用設計 ユーザー認証や印刷制限、HDDデータ消去など、オフィスのセキュリティポリシーに沿った運用方法もご相談いただけます。
保守・アフターフォロー カウンター保守、消耗品の手配、操作レクチャー、トラブル時の相談窓口など、導入後も継続的にサポートします。

無料見積もりでは、コピー機・プリンターの構成を含めた本体費用・保守料金・ランニングコストまでをわかりやすくご提示します。

まずはご相談だけでも構いません。オフィス機器のプロである私たちOFFICE110に、業務用コピー機やプリンター選びについてお気軽にお問い合わせください。

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業務用プリンターとコピー機に関するよくある質問

複合機(コピー機)よくある質問
業務用プリンターとレーザーコピー機(複合機)の違いやコストの考え方など、導入前によくいただくご質問をまとめました。

業務用プリンターと複合機(コピー機)の違いは何ですか?

業務用プリンターは印刷専用機、複合機(コピー機)はコピーやFAXなどをまとめた統合機です。
業務用プリンターは、パソコンやクラウドからの印刷が中心で、コピー機能やFAX機能は持たないことが一般的です。
複合機はコピー・FAX・スキャンなどを1台に集約し、紙とデジタルのやり取りをまとめて行いたいオフィス向けの機器と考えるとイメージしやすくなります。

業務用プリンターとレーザーコピー機は、どちらがコストを抑えやすいですか?

少量印刷なら業務用プリンターでも十分ですが、印刷枚数が増えるほどレーザーコピー機の方がトータルコストを抑えやすい傾向があります。
プリンターは本体価格が安い一方で、インク代が積み上がると1枚あたりのコストが高くなりがちです。
レーザーコピー機は本体やリース料金こそ高めでも、トナーやカウンター料金を含めたランニングコストを長期的に見ると有利になるケースが多く、月間印刷枚数をもとに比較することが重要です。

月間印刷枚数はどのくらいから複合機(コピー機)を検討した方が良いですか?

目安として月1,000枚を超えるようであれば、レーザーコピー機(複合機)の導入を本格的に検討するのがおすすめです。
数百枚程度までであれば業務用プリンターでも対応しやすいですが、1,000〜2,000枚を超えるとインク代や交換の手間が増え、コスト面・業務効率の両方で負担が大きくなります。
現在の枚数だけでなく今後の増加も見込んだうえで、余裕を持ったクラスを選ぶと安心です。

新品と中古のコピー機はどちらを選ぶべきでしょうか?

長期利用で安定稼働を重視するなら新品、初期費用を抑えたい場合やお試し導入には中古が候補になります。
新品は最新機能や耐久性、メーカー保守の面で有利で、長く使うほど安心感があります。
中古は同等クラスの機種を低コストで導入できる一方で、在庫状況や前利用環境によって状態が異なるため、予定の利用年数と求める安心度のバランスを見て選ぶことが大切です。

機種や料金プランに自信がありません。相談だけでも対応してもらえますか?

はい、機種や料金プランが決まっていない段階でも、ご相談だけでお問い合わせいただいて問題ありません。
印刷枚数やカラー比率、拠点数やご予算などの条件を伺えれば、プリンターとコピー機のどちらが良いか、どのクラス・契約形態が合っているかを一緒に整理できます。
具体的な機種名が決まっていない場合でも、おおよその条件から複数パターンを比較しながら検討できますので、まずは相談ベースで情報を整理するつもりでお問い合わせいただくと安心です。

まとめ

業務用プリンターとレーザーコピー機(複合機)は、「少量のカラー印刷中心」か「大量印刷と複合機能重視」かで役割が分かれます。自社の印刷枚数や業務内容に合わせて、どちらを主役にするかを整理しておきましょう。

月間印刷枚数やカラー比率、用紙サイズ、リース料金・カウンター料金、保守・サポート体制、将来の拠点追加まで確認しておくことで、3〜5年単位でも納得しやすい選択ができるでしょう。

どちらを選ぶか判断に迷うときは、条件を書き出して整理しつつ、業務用コピー機やプリンターに詳しい私たちOFFICE110に相談して、自社に合った構成を一緒に検討することをおすすめします。

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