LANケーブルの部屋をまたぐ配線方法とは？おすすめ商品も紹介【お役立ち情報】 | OFFICE110

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LANケーブルの部屋をまたぐ配線方法とは？おすすめ商品も紹介

無線LANを使うケースが多くなっているとはいえ、ルーターやモデムのあるオフィスから離れた部屋では、電波が弱くて遅延やフリーズが発生する場合があります。

オンライン会議や大容量のデータ送受信など、高速通信を必要とするビジネスシーンでは、離れた部屋でも有線LANを利用してストレスのない通信環境を構築したいと考える方もいらっしゃるでしょう。

別の部屋にあるコンピューターとLANを組みたい場合は、配線方法に工夫が必要です。
そこで本記事では、LANケーブルで部屋をまたぐ配線のコツや方法を、おすすめの商品とともにご紹介します。

LANケーブルを綺麗にまとめる方法や、部屋をまたぐ配線工事の費用相場など、よくある質問にもお答えしますので、社内のLAN配線の見直しを検討している担当者さまはぜひ参考にしてみてください。

LANケーブルで部屋をまたぐ配線のコツ

パソコンやスマートフォンをインターネットに無線接続することが一般的ですが、高速通信を必要とするビジネスシーンでは有線LANを使った配線にメリットがあります。

離れた部屋のLANを組みたい場合は、配線ルートに合わせて適切なLANケーブルの選定、および美観や安全性を考慮に入れた配線方法が重要です。

LANケーブルで部屋をまたぐ配線のコツは、大きく以下の3つです。

ここでは、それぞれのポイントを解説します。

①長さや形状が適切なLANケーブルを選ぶ

LANケーブルで部屋をまたぐ配線のコツとして、長さや形状が適切なLANケーブルを選ぶことが挙げられます。

部屋をまたぐ配線では、配線ルートに合わせて適切な長さのLANケーブルを用意しましょう。
ルーターやモデム、パソコンを設置する位置や、LANケーブルを通すドアの位置などによっては、最短距離ではなく遠回りになるケースもあるため、長さに余裕を持たせることが大切です。

もしLANケーブルが短すぎると、引っ張られて接続不良の原因となり、長すぎると余分なケーブルが邪魔になるため、配線ルートを決めた後に適切な長さのケーブルを選びましょう。

LANケーブルの形状に関しては、大きく3つのタイプに分けられます。

（画像引用：LD-TWS/BU1 ELECOM） スタンダードケーブル

（画像引用：LD-TWSS/BU1 ELECOM） スリムケーブル

（画像引用：LD-TWSF/BU1 ELECOM） フラットケーブル

スタンダードタイプは太い導線が使われていて丈夫であるメリットがありますが、場所によっては太すぎて柔軟性に欠けるため、取り回しが困難になる場合があります。

部屋をまたぐ配線では、ドアの隙間など狭い場所やカーペットの下などを通すこともあるため、柔らかくて曲げやすいスリムタイプや平たい薄型のフラットタイプを選ぶなど、場所に応じて使い分けるとよいでしょう。

②LANケーブルが目立たないよう隠蔽配線する

LANケーブルで部屋をまたぐ配線のコツには、LANケーブルが目立たないよう隠蔽配線することも挙げられます。

隠蔽配線とは、壁面内・床下・天井裏など、外から見えないように配線する方法です。
壁の中を経由するため、見た目がすっきりして綺麗に仕上がります。
また、埃が溜まる心配がなく、掃除が楽になるのもメリットです。

壁の中に十分なスペースや配管がなくて隠蔽配線ができない場合は、カーペットの下や家具の裏などを通して隠蔽する方法があります。

壁や床に沿ってケーブルを配線する場合は、「モール」を使ってLANケーブルが見えないようにできます。

モールはLANケーブルを保護するカバーのことで、壁の色と合わせることで目立たなくでき、部屋の美観を保ちながら配線をすることが可能です。

オフィスのLANケーブルをすっきり整理！上手な配線のコツを解説

③安全性やトラブル防止を考慮して配線する

LANケーブルで部屋をまたぐ配線のコツとして、安全性やトラブル防止を考慮して配線することも挙げられます。

床に沿って配線する場合は、特に人通りの多いドアや通路の近くでは、つまずきや転倒の原因にならないように注意が必要です。
LANケーブルを床に固定する場合は、専用テープやクリップを使用して安全を確保します。

ドアや壁をまたぐ場合は、LANケーブルが直接ドアや壁に接触しないように配線しましょう。
そうすることで、摩擦によるLANケーブルの損傷や信号の劣化を防ぎ、通信速度の低下などのトラブルを防止できます。

また、ケーブルクリップやモールなどを活用することで、LANケーブルを綺麗に固定できます。

LANケーブルの部屋をまたぐ配線方法

LANケーブルの部屋をまたぐ配線方法には、大きく以下の4つがあります。

ここでは、それぞれの配線方法を具体的に解説し、おすすめの商品をご紹介します。

①部屋の隅や扉の隙間から配線する

LANケーブルの部屋をまたぐ配線方法として、部屋の隅や扉の隙間から配線することが挙げられます。

長距離を配線できるLANケーブルを購入することで、離れた部屋でも配線できます。
ドアや扉の隙間を通す際は、フラットケーブルを使用することで、ケーブルがドアに挟まる心配はありません。

隙間が数ミリで通常のフラットLANケーブルでは通らない場合は、隙間用のフラットLANケーブルを使うことで対応できます。
隙間用のフラットLANケーブルを使用する際は、両端に通常のLANケーブルをつなぐために、中継コネクタが必要です。

部屋の隅を這わせる場合は、モールを使って引っかからないようにします。
壁や天井は角型のモールを使うことで、見栄えが悪くならないようにできます。

隙間配線におすすめのLANケーブル

隙間配線では、狭いスペースを通すために隙間用LANケーブル、または平たい形のフラットケーブルがおすすめです。
隙間配線におすすめのLANケーブルを2つご紹介します。

②壁・床・天井を通して隠蔽配線する

LANケーブルの部屋をまたぐ配線方法として、壁・床・天井を通して隠蔽配線することも挙げられます。

壁や床の中を通すことで、配線を見せない見栄えのよい仕上がりになります。
隠蔽配線は難易度が高いため、業者に依頼するのが一般的です。

隠蔽配線では、LANケーブルのほかに配管内を通すための通電用ワイヤーや、LANケーブルの両端に接続するLANジャック、必要に応じてLANコンセントプレートが必要です。

隠蔽配線では、壁のコンセントプレートを外して、通電用ワイヤーを出口側から入り口側まで貫通させます。
入り口側で通電用ワイヤーにLANケーブルを固定して、引っ張ることで配線を行います。

隠蔽配線の具体的な方法については、「LANケーブルの壁配線｜壁内・露出配線の方法や費用を解説」もご覧ください。

隠蔽配線におすすめのLANケーブル

隠蔽配線は壁の中の配管を通すため、通常のLANケーブルでも問題ありませんが、一度配線すると交換するのがたいへんなため、高性能のケーブルがおすすめです。
壁の中に十分なスペースがない場合は、細いケーブルやフラットケーブルを使って隠蔽する方法もあります。

隠蔽配線におすすめのLANケーブルを2つご紹介します。

③部屋の外（屋外）から配線する

LANケーブルの部屋をまたぐ配線方法として、部屋の外（屋外）から配線することも挙げられます。
部屋の外から配線することで、部屋をまたぐ場合でも見た目をよくできるメリットがあります。
屋外配線の流れは以下のとおりです。

LANケーブルは配線クリートで挟んでビス止めするなどしっかりと固定して、中継コネクタには防水テープを貼り付けます。

屋外配線の方法や注意点については「屋外LAN配線の方法・注意点・おすすめケーブル徹底紹介！」もご覧ください。

屋外配線におすすめのLANケーブル

屋外配線では、屋外専用のLANケーブルを使用します。
窓の隙間を活用する際は、隙間用のLANケーブルも必要です。
ここでは、屋外配線でおすすめのLANケーブルを2つご紹介します。

④電力線を利用して配線する

LANケーブルの部屋をまたぐ配線方法として、電力線を利用して配線することも挙げられます。
これは「コンセントLAN」とも呼ばれるLAN設備のことでPLCアダプターを使うことで、電気配線をLANケーブルとして活用できます。

PLCアダプターは、コンセントの電力線を利用してインターネット接続ができるようにする機器のことです。
親機と子機をコンセントに挿しこむだけで、簡単に使用できるメリットがあります。

部屋をまたぐ配線をしたくても、施設が古くて空配管がなかったり、金属やコンクリートの構造にさえぎられてLANケーブルの追加配線ができなかったりするケースも考えられます。
そのような際に、コンセントでもデータ通信ができるPLCアダプターを使った配線も検討できるでしょう。

ただし、光回線よりも通信速度が遅くなり、家電の影響を受けやすい点に注意が必要です。

電力線を利用して配線するメリットや問題点については、「コンセントLANなら工事不要！有線・無線にはない魅力とは？」もご覧ください。

オフィスにおすすめのPLCアダプター

ここでは、オフィスにおすすめのPLCアダプターを2つご紹介します。

LANケーブルの部屋をまたぐ配線のQ＆A

最後に、LANケーブルの部屋をまたぐ配線についてよくある以下の質問にお答えします。

LANケーブルを綺麗にまとめる方法は？

LANケーブルを綺麗にまとめるコツは、大きく以下の3つです。

デスク周辺やルーターからデスクまでなど、配線のパターン別にLANケーブルを綺麗にまとめる方法を知りたい方は、「【完全版】LANケーブルの収納方法をパターン別に徹底解説！」も参考にしてください。

壁を傷つけずにLANケーブルを固定する方法は？

賃貸住宅などでは、LANケーブルを固定するために鋲で穴を開けたりすると、退去時に原状回復を求められる場合があります。
壁を傷つけずにLANケーブルを固定させる場合は、両面テープで貼り付けるタイプのものを利用するとよいでしょう。

両面テープで貼り付けるタイプの配線モール・コマンドフック・コードクリップなどを使えば、壁に穴を開けずに固定できます。
ただし、強力な両面テープの場合は、撤去時に壁紙も剝がれてしまうリスクがあるため注意が必要です。

壁紙が剝がれてしまうのが心配な方は、剥がしても跡が残りにくい両面テープを使うか、マスキングテープを壁に貼ってからモールを貼り付ける方法があります。

マスキングテープでは粘着力が弱い場合は、PPクラフトフィルムをホッチキスで固定してからモールを貼り付ける方法も検討できるでしょう。
ホッチキスの芯は細いため、壁の傷を最小限に抑えてLANケーブルを固定できます。

LANケーブルを通すためにドアを削るには？

ドアの隙間を通す場合は、隙間がどれほどあるかに応じて、極薄のフラットLANケーブルや隙間用のLANケーブルを利用するのが一般的です。
ドアに隙間がほとんどなくて、LANケーブルを通すのが難しい場合は、ヤスリを使ってドアを削る必要が生じるかもしれません。

LANケーブルを通すためにドアを削る場合は、金属製の持ち手が付いている金ヤスリで薄く削る方法があります。
または、木材にサンドペーパーを巻き付けて綺麗に削ることも可能です。
ドアは一度削ってしまうと元に戻せなくなるため、配線ルートと削る位置をよく考えてから作業を始めましょう。

LANケーブルの部屋をまたぐ配線に工事は必要？

LANケーブルの部屋をまたぐ配線は、電力線を利用して配線する場合を除いて工事が必要です。
LANケーブルの配線は、電気工事や電話工事に関わらない範囲であれば資格なしでも作業できます。
ある程度の知識がある方は、乱雑になったLANケーブルの整理など、簡単な配線工事をDIYで挑戦するケースもあるでしょう。

しかし、部屋をまたぐ配線工事など大規模な工事の場合は、業者に任せたほうが安心です。
プロが行うLANの配線工事は、拡張性を持たせつつレイアウトを考えた美しい仕上がりが期待できます。

LANの配線工事をプロに任せるべき理由については、「室内LAN工事はプロにお任せ！素人でもできる範囲とは？」もご覧ください。

LANケーブルの部屋をまたぐ配線工事の費用相場は？

LANケーブルの部屋をまたぐ配線工事の費用相場は、業者や作業内容にもよりますが、10万円が目安です。

これには、作業員の派遣・配線・ルーターの設置・機器の設定などに加え、配線の追加や延長などの作業が含まれます。
部屋内にモジュラージャックが付いていない場合は、さらに費用や時間がかかることがあります。
実際の費用については、複数社に見積もりを依頼して、作業内容とともに比較してみるとよいでしょう。

有線LANの配線工事については、「有線LANの配線工事｜費用相場・工事の流れ・業者の選び方まとめ」でも詳しく解説しています。

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まとめ

無線LANでは電波が弱いなどの理由で、LANケーブルで部屋をまたぐ配線をしたい場合があるでしょう。
そうすることで、離れた部屋でも快適なオンライン会議や大容量データのやり取りができるようになります。

LANケーブルで部屋をまたぐ配線のコツは、大きく以下の3つです。

LANケーブルの部屋をまたぐ配線方法には、大きく以下の4つがあります。

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