LAN配線工事はどこに依頼する?施工内容・料金・選び方を解説
LANの配線工事をどこに頼んだらよいのか悩んでいませんか?
LANをはじめとするインターネット環境は企業にとって重要なインフラであるため、信頼できる業者に依頼したいものです。
それと同時に、予算面でもリーズナブルな業者を選びたいところでしょう。
本記事では、安心して依頼できる工事業者を選ぶための『5つのポイント』をご紹介します。
さらに、LAN工事についての基礎知識やパターン別の工事費用の相場、依頼から施工までの工事の流れも掲載していますので、専門的な知識がない方も無理なくお読みいただけます。
監修者
登 雄三
(のぼり ゆうぞう)
保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
LAN配線工事とは?基礎からわかりやすく解説
LAN配線工事を依頼するかを検討する前に、そもそも「LAN配線工事」とはどのようなものか理解する必要があります。
社内での説明時や工事行者との打ち合わせの際にも、基礎知識があるとスムーズに話が進むため、まずは正しく理解することから始めましょう。
LAN配線工事とは
「LAN」とは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network)の略称で、特定の小さな地域(家庭やオフィスなど)に限定されたネットワークを指します。
このネットワークを通じて、限定したエリア内にあるPC、スマートフォン、タブレットなどのデバイスがインターネットに接続します。
LANには「無線LAN」と「有線LAN」の二つの形態があり、無線LANはワイヤレス接続を利用し、有線LANはLANケーブルを用いた接続です。
なおLAN工事というとネットワーク設備を構築する工事全体を表し、そのうち無線LANの設置工事は「Wi-Fi工事」、有線LANのケーブルを敷設する工事は「LAN配線工事」と呼ばれます。
LAN配線工事は自分でできる?
LAN配線自体に資格は必要ないため、簡単な工事であれば自分でできますが、複雑な工事の場合は専門業者に依頼する方が無難です。
複雑な工事の具体的な例をいくつかご紹介します。
- LAN配線が部屋やフロアをまたぎ、壁の中や天井に配線する必要があるケース
- ネットワークの構築やセキュリティ設定などを伴うケース
- オフィスなど複数の機器とLAN接続が必要なケース
- 固定IPアドレスの設定など特別な設定要件が要求されるケース
専門業者なら工事に関係する幅広い知識と経験があるため、作業内容が複雑でもスムーズに工事を依頼できます。
また、LAN配線の見栄えも一般の方と専門業者では大きく異なるので、失敗したくない方は業者に依頼するのがおすすめです。
LAN配線工事の費用相場【パターン別】
LAN配線工事にかかる費用は工事業者によって変わるため、損をしないためにある程度の費用相場を理解しておくことが必要です。
とはいえ、作業人数や工事内容、接続機器の台数などの要素によって工事費用にはかなり開きがあります。
そこで、小規模オフィスでLAN構築する場合に参考となる以下2パターンをご紹介します。
- 同じフロアのLAN配線の場合
- 別フロアへのLAN配線の場合
同じ部屋内のLAN配線の場合
同じフロアでLAN配線工事を依頼する場合の費用相場は5万~15万円程度です。
工事を必要としないLANケーブルの配線整理だけでも3万円程度はかかりますので、LANコンセントの設置など小規模な工事であれば5万円程度はかかるでしょう。
仮に10名程度の会議室やオフィスなどにLAN環境を構築する場合は、ケーブルの配線やルーターの設置、機器設定などの作業があるので、15万円ほどは見込んでおく必要があります。
部屋をまたぐLAN配線の場合
部屋をまたぐLAN配線の場合は、10万~20万円程度です。
壁の中の配管に通したり、部屋の間の壁に穴を開けて配線を通す工事を伴うため、同じ部屋内のLAN工事の費用相場と比較して、相場としてはやや高額になります。
同じ部屋内の工事と同様に、使用する人数や構成により費用は変動します。
別フロアへのLAN配線の場合
別フロアへのLAN配線工事を依頼する場合の費用相場は20万円以上です。
フロアが異なるオフィスに配線する際は天井裏での作業があるため、安全上作業人数が増えることになります。
また屋外の配線となるケースでは、耐久性の高いケーブルを使用したりケーブル保護の配管を作ったりする作業も必要です。
とはいえ、あくまで上記は参考情報ですので、依頼内容が決まった時点でまずは概算の見積もりをとってみるのがおすすめです。
LAN配線工事はどこに頼む?業者選びのポイント
LAN配線工事を扱っている業者は多くあるため、どこに依頼すればよいか判断に迷うでしょう。
業者を選ぶ際にチェックしておきたいポイントは以下の通りです。
- 十分な実績があり評判の良い工事会社か
- 工事の前に現地調査(下見)をしてもらえるか
- 見積もり内容は明確でしっかりと説明されるか
- サービス内容と見積もりの金額は適正であるか
- 保証やアフターサービスは充実しているか
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
十分な実績があり評判の良い工事会社か
公開されている施工実績や口コミを見て、経験豊富で評判の良い会社を選びましょう。
評判を確認するためには、身近にLAN工事を経験した方がいる場合は直接聞くこともできますが、そうでない場合はインターネットの情報を活用しましょう。
ホームページにスタッフの顔やお客様の声を掲載している会社は、透明性があり信頼できます。
また、多くの実績のある業者はそれだけ多くの顧客から信頼を積み重ねているということでもありますし、実績を通じて知見も蓄積しているため、作業の質の面でも期待できる可能性が高いでしょう。
工事の前に現地調査(下見)をしてもらえるか
工事の前にしっかり現地調査を行ってくれるかもチェックポイントです。
現地調査は工事業者が事前に情報を入手して計画を立てるために必要です。
確認項目としては、建物の構造や電気設備、ネットワークの配置や部屋のレイアウトなどが挙げられます。
LAN工事では現地見積もりをしなければ正確に見積もりを出せないため、現地調査する工事業者の方が一般的です。
簡易的な工事や継続的に付き合いのある工事業者の場合は現地調査が省略される場合もありますが、そうでない場合は現地調査なしでの工事の場合は相場よりも高額な費用が請求されるリスクにつながります。
見積もり内容は明確でしっかりと説明されるか
見積書の内容や金額に関する事項が明確に記載されているかも確認しましょう。
例えば、「LAN工事費用」などのように概算で合計額のみ提示されている場合、見積もりが適正な金額であるか否かが判断つきません。
他社と同程度の見積もり額であっても、機材やケーブルのグレードが低いものが使用されているかもしれません。
従って、派遣費(人件費)・部材費・諸経費などのように、具体的に個々の項目が明確に記載された見積書がのぞましいといえます。
見積もりに関して不明な点があれば問い合わせをしましょう。
丁寧に説明してもらえるかどうかも業者選びの大事な判断材料となります。
サービス内容と見積もりの金額は適正であるか
相見積もりを取ると、依頼内容に対するおおまかな相場をつかめますが、相場と大きくかけ離れた業者には要注意です。
最もリーズナブルな業者に依頼したくなるかもしれませんが、相場に見合った金額の業者に頼む方が無難です。
あまりにも安すぎる見積もりを出す業者だと、派遣する人数が足りなかったり作業時間が短すぎたりして、最終的にクオリティーの低い“雑な仕上がり”になってしまう恐れがあります。
その逆もしかりで、高すぎる見積もりを出す業者だと法外な料金を取られるでしょう。
よって、適正な金額の見積もりを出してくれる会社なら安心して工事を任せられます。
保証やアフターサービスは充実しているか
LAN設備はわずかな接続や設定のミスで不具合を起こすことがあるため、工事のアフターサービスがあれば安心です。
アフターサービスがないと、トラブルがあったときに追加の費用を請求されたり、拠点が遠い場合は出張費も請求されたりすることがあります。
よって保証やアフターサービスの期間と内容が具体的に提示されている業者が安心です。
以上のポイントをチェックするなら、安心して工事を依頼できる信頼のおける業者を見つけられるでしょう。
LAN配線工事の依頼から施工までの流れ
次にLAN配線工事の依頼から施工までの流れを3ステップでご紹介します。
- 依頼内容を検討し相談する文字
- 現地調査と見積もりを依頼する
- 日程調整して工事を実施
それぞれのステップについて詳しく解説します。
ステップ①依頼内容を検討し相談する
工事業者に連絡する前に、依頼内容をまとめておきます。
まずオフィス全体で、インターネットに接続したい機器の台数を把握します。
この時、現在必要な台数だけでなく、将来的に接続台数が増減する可能性も視野に入れておきましょう。
次にそれらの機器を使用する場所を把握します。
部屋のどの位置で使用するかレイアウトを決めておくなら、LAN配線のルートを決めやすくなるからです。
他にも、工事業者から尋ねられた時に答えられるよう以下の点について分かる範囲で調べます。
- 配管の有無
- 配電盤の位置
- 床下や天井内への配線の可不可
ステップ②現地調査と見積もりを依頼する
事前計画が決まったら、現地調査と見積もりを依頼します。
このとき、3社以上から相見積もりをとるのがおすすめです。
候補となる業者が決まったら、正確に見積もりを取ってもらえるよう現地調査を依頼します。
現地調査が終わると正式な見積もり(本見積もり)が出されるので、内容に合意できるなら契約し、さらに詳細な点を話し合っていきます。
ステップ③日程調整して工事を実施
業者が選定出来たら、スケジュールを決めます。
工事日が決定したら、従業員など関係者への通知を行いましょう。
業務に与える影響も考え、余裕を持ったスケジュール調整にすることが大切です。
そして工事には立ち会いが基本です。
インターネット工事にネットワークに万が一のことがあると重大なトラブルが発生しかねないことや、逐一確認すべきポイントがあることをふまえ、立ち会ったうえで慎重に工事をすすめてもらう必要があります。
工事が終了したら、仕上がりのチェックとネットワークの導通確認をすれば完了です。
請求金額を期限までに支払いましょう。
オフィスのLAN配線工事はOFFICE110がおすすめ
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まとめ
オフィスのLAN配線工事は自分でできる場合もありますが、専門業者に依頼する方が無難です。
業者を選ぶ際には、実績や評判、現地調査の有無、見積もりの内容、保証やアフターサービスの充実などをチェックします。
候補となる業者が決まったら、見積もりを依頼し現地調査に来てもらいましょう。
相見積もりをする際は、LAN工事の実績と経験が豊富なOFFICE110へご依頼ください。
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