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電気工事の積算とは?やり方や単価・費用相場を徹底解説【お役立ち情報】 | OFFICE110

「電気工事の費用」記事一覧

電気工事の積算とは?やり方や単価・費用相場を徹底解説

電気工事の積算とは?やり方や単価・費用相場を徹底解説

電気工事を依頼する際には、「積算」といわれる工事原価の計算の仕組みを理解しておくと、見積もり金額が妥当かどうか判断しやすくなります。

この「積算」は、一般的には工事業者が使用する専門用語ではあるものの、工事を依頼する側においても、必ず押さえておくべき重要な知識といえるでしょう。

そこで今回は、積算とは何なのか初心者向けにわかりやすく解説した上で、電気工事の積算方法・流れや、工事の単価(費用相場)を一挙ご紹介します。

さらに電気工事の優良業者を選ぶ際のポイントも掲載しているため、業者選びに失敗したくない方は最後まで必見です。

この記事の目次

  1. 電気工事における「積算」とは?
  2. 電気工事の積算を知る上で重要なワード

  3. 電気工事の積算の方法・流れを徹底解説

  4. 電気工事の単価と具体的な費用相場

  5. 電気工事の業者を選ぶ際のチェックポイント

  6. オフィスの電気工事は高品質・低価格のOFFICE110へ
  7. まとめ
登 雄三

監修者

登 雄三
(のぼり ゆうぞう)

保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士

2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。

2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。

電気工事における「積算」とは?

電気工事における「積算」とは?

電気工事の「積算」とは、工事の設計図や指示書をもとに、工事に必要な材料、作業工程、そしてそれにかかる費用を事前に計算するプロセスのことです。

また積算を行うことで、工事に必要な資材、必要な人員、そして予算が明確になるため、工事業者は工事の全体的な計画を正確に理解し、効率的に進めることができます。

なお積算と見積もりは似ていますが、実は異なるものです。

  • 積算:工事原価(直接的な材料費や人件費が含まれる)
  • 見積書:積算額に一般管理費と粗利益をプラスしたもの

積算が正確に行われることは、工事を成功させる上で非常に重要です。

なぜなら、積算が不正確だと、工事が予算オーバーになるリスクが高まったり、逆に積算が低すぎると工事の品質に問題が出る可能性があるからです。

そのため、工事の質とコストのバランスを適切に保つためにも、正確な積算が求められます。

電気工事の積算を知る上で重要なワード

電気工事の積算を知る上で重要な3つのワード

積算の具体的な内容を深掘りするために、3つの建設業用語を解説します。

用語 意味 主な役割
積算基準 ・工事内容や費用を詳細に計算するためのガイドライン ・費用の妥当性の判断
・効率的な見積書作成
・工事会社の水増し防止
労務単価 ・労働者一人あたりの費用を示す単価 ・工事全体の人件費の計算
歩掛
(ぶがかり)
・作業の時間や工程を計算するための基準 ・工事時間の予測
・効率的な作業計画の組み立て

それでは、一つひとつ詳細をチェックしていきましょう。

積算基準

積算基準とは、工事内容の定義や工事における算出方法を定めたガイドラインのことです。
積算基準には材料単価や労務単価、価格の算定方法などの詳細が記載されています。

この積算基準を活用することで、価格の妥当性を判断することができ、効率的に見積書を作成することが可能です。
また、単価の見積書の金額を比較する材料となるため、工事会社の水増し防止にもなります。

積算基準はあくまでもガイドラインのことで、法的な強制力はない点がポイントです。

国土交通省が制定した「公共建築工事標準単価積算基準」や「電気設備工事積算要領」のなかで確認できるため、ぜひホームページよりチェックしてみてください。

労務単価

労務単価とは、労働者一人あたりの費用を示す単価のことで、給料、福利厚生費、社会保険などを含めた労働者本人が受け取る賃金のことを指します。

これは労働者が実際に受け取る日給とは異なり、給与に加えて健康保険料や厚生年金料などの法定福利費を含め、8時間労働の基準で計算されます。

なお公共工事においては、国土交通省が制定した「公共工事設計労務単価」を使用しています。
民間工事の場合も、この労務単価を参考にしています。

歩掛(ぶがかり)

歩掛(ぶがかり)とは、作業完了に必要な時間や工程を数値化した基準です。
これにより、特定の作業がどれほどの時間で終わるかが分かります。

例えば、「1メートルの電線を設置する時間」や「一つのコンセントを取り付ける時間」など、各作業にかかる時間を具体的に示します。

《歩掛の計算例》

一人が電線を取り付けるのに2時間かかる場合、
1日の作業量(人工、にんく)は8時間労働を基準にします。

計算式: ( 1人 × 2時間 ) ÷ 8時間 = 0.25人工

5つの配線工事を行う場合は、0.25人工 × 5 = 1.25人工

歩掛計算の難点は、職人の技術レベルや資格、現場の条件、施工方法、材料の違いなど、時間で測れない要素を考慮する必要がある点です。

このため、多くの企業では作業基準を定める際に、国土交通省が提供する「公共建築工事標準単価積算基準」を活用しています。

電気工事の積算の方法・流れを徹底解説

電気工事の積算方法・流れを3ステップ解説

電気工事の積算は以下の3ステップで計算した費用を積み上げて完成させます。

  1. 設備の状況を確認
  2. 作業ごとに異なる人件費を計算
  3. 部材の種類ごとに異なる材料費を計算

さらに、完成した積算に会社の利益をのせると「見積書」が完成します。

ステップ1:必要な設備を把握する

最初に、設計図や指示書を参考にして配線のレイアウトを確認します。

照明やコンセントなどの電気設備がどこにあり、何のために使われるかを確認しましょう。
また、照明器具の明るさ、電流の強さ、制御盤の回路数など、工事の際に考慮すべき技術的な制約を理解することが大切です。

さらに法律違反のないよう、建築基準法、消防法や地方自治体の規則を確認し、設備がこれらの要件に合致しているかチェックしておくと、安全かつ合法的に工事できます。

ステップ2:労務費を算出する

労務費とは、労働者の給料や福利厚生費などの人に関わる費用全般のことです。
労務費の中には「直接労務費」と「間接労務費」の2つがあります。

  • 直接労務費:労働者へ直接支払われる給与や賞与のこと
  • 間接労務費:給与以外で労働者のために支出される健康保険や雇用保険など

直接労務費は、「労務単価(仕事の種類に応じた1時間あたりの賃金)」×「歩合(成果報酬)」で計算可能です。

積算は、コスト管理や予算設定、見積もり作成において不可欠で、正確な積算によってプロジェクトの財務的な成功が左右されます。

そこで国土交通省の労務単価を利用することで、より精度の高い積算が可能になり、プロジェクト管理において重要な役割を果たします。

ステップ3:材料費を算出する

プロジェクトに必要な材料費を正確に算出するためには、「数量の拾い出し」というプロセスが重要です。

この作業では、設計図や指示書に基づき、必要な材料や部品の数と種類を明らかにし、その情報をもとに材料費を計算します。

  1. 設計図や指示書を詳細に調べて、必要な材料や部品を特定する
  2. 特定した各材料や部品について、必要な数量と種類をリストアップする「数量の拾い出し」を行う
  3. このリストを基に、各材料の必要数や各部品の種類ごとに材料費を計算し、プロジェクトに必要な全材料費を算出する

このプロセスは、材料の調達や手配を効率的に進めるために不可欠ですが、注意深く行わなければ拾い漏れが生じ、最悪の場合プロジェクトが赤字になるリスクがあります。

図面作成者だけでなく、拾い出しを行う他の担当者もミスのないよう慎重さが求められます。

電気工事の単価と具体的な費用相場

電気工事の単価と具体的な費用相場

電気工事における一般的な費用相場を掴むために、電気工事の単価についてご紹介します。

具体的な見積もり例もご紹介するため、実際の費用感が知りたい方はぜひ参考にしてください。

電気工事の費用相場について

電気工事の単価は、工事の内容や工法、難易度、資材、労務費、他諸経費によって異なります。
ここでは、新設と増設における代表的な電気工事の費用相場をご紹介します。

新設の場合 工事内容 費用相場
電灯配線費 6,500円〜
コンセント配線費 6,500円〜
照明器具取付費 3,500円〜
照明器具取付費 3,500円〜
コンセント取付費 6,000円〜
スイッチ取付費 6,000円〜
増設の場合 工事内容 費用相場
照明器具増設費 8,000円〜
コンセント増設費 8,000円〜
スイッチ増設費 8,000円〜
専用回路増設費 15,000円〜
ブレーカー増設費 7500円〜
モール工事費1m 600円〜

これらの費用はあくまで一般的な費用相場となります。
正確な見積もりを取得する場合には、専門の電気工事業者に相談し、詳細な見積もりを依頼することが重要です。

電気工事の見積もり例

ここでは弊社「OFFICE110」で見積りをとった場合の具体的な費用例をご紹介します。
OFFICE110では、一般的な費用相場よりも安価に提供することができます。

新設の場合 工事内容 単価 数量 合計費用
電灯配線費 5,000円〜 4 20,000円〜
コンセント配線費 5,000円 6 30,000円〜
照明器具取付費 3,000円〜 4 12,000円〜
コンセント取付費 5,000円〜 6 30,000円〜
スイッチ取付費 5,000円〜 2 10,000円〜
102,000円〜

※配線費は5m以内の料金です。
※照明器具などの機器やその他材料を使用する場合は別途料金が発生します。

増設の場合 工事内容 単価 数量 合計費用
照明器具増設費 6,000円〜 4 12,000円〜
コンセント増設費 6,000円〜 6 24,000円〜
スイッチ増設費 3,000円〜 4 6,000円〜
専用回路増設費 5,000円〜 6 20,000円〜
ブレーカー増設費 5,000円〜 2 20,000円〜
モール工事費1m 400円〜 10 4,000円
86,000円

※増設は3m以内の料金です。ブレーカーは20A、専用回路は10m以内の料金です。
※照明器具などの機器やその他材料を使用する場合は、別途料金が発生します。

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電気工事の業者を選ぶ際のチェックポイント

電気工事の業者を選ぶ際のチェックポイント

ここでは電気工事における優良事業者を選ぶためのポイントを4つご紹介します。

  1. 事前に現地調査してもらえるか
  2. 見積もりの内容は明白で価格は妥当か
  3. 電気工事の専門業者で十分実績があるか
  4. アフターサービスや保証は充実しているか

事前に現地調査してもらえるか

これまでの説明のように、電気工事の費用を算出するにはさまざまな項目を調査しなければならず、現地での調査(下見)が必要不可欠です。

一部の電気工事会社は、現地調査を行わずに、設計図や指示書だけで見積もりを出す場合がありますが、「壁」や「電気経路」の見誤りなどの積算ミスのリスクがあります。

これにより、後になって想定外の追加工事が必要になり、トラブルの原因となる恐れがあるため、必ず現地調査を実施してくれる業者を選びましょう。

ただし現地調査を実施したとはいえ、短時間の簡単な調査では確認できることも限られます。
現場でしかわからない人の動線や設備状況を確認し、設計図に記載のない部分を読みとろうとする会社は優良事業者といえます。

見積もりの内容は明白で価格は妥当か

電気工事を成功させるためには、明確な見積もりと適正な価格の確認が不可欠です。
地元の小さな業者から全国規模の大企業まで、さまざまな電気工事会社から見積もりを取りましょう。

これにより、材料費や人件費などのコスト算定の仕方を把握できます。
特に簡略化された見積もりや極端に安価なものには注意が必要で、これらは後でトラブルの原因となる可能性があるため要注意です。

もしも見積もり内の単価や費用に疑問があれば、業者に直接問い合わせるべきです。
業者がその金額の背景を丁寧に説明してくれるかどうかは、その業者が信頼に足るかどうかを判断するための重要な手がかりになります。

以上より、見積もりに含まれる不明瞭な項目や不自然に安い価格設定がないかを慎重にチェックし、納得できる業者を選ぶことが、電気工事の満足のいく結果につながります。

電気工事の専門業者で十分実績があるか

電気工事会社ごとに得意分野が異なるため、依頼する工事の十分な実績があるかは重要なポイントです。
例えばA社では配線工事が得意、B社では照明器具の設置に強みがあるなどが挙げられます。

大手の工事会社であれば幅広い要望に応えられますが、個人事業主の場合は、経験にもとづく工事や専門分野といった限られた要望にしか応えられないことがあります。

そのため、依頼を考えている電気工事会社がどのような分野に強みを持ち、過去にどのような実績を積み上げてきたのかを事前に調べることが重要です。

この情報は会社のホームページや口コミを通じて得られることが多いですが、さらに詳細を知りたい場合は、直接会社に連絡して質問することも一つの良い方法です。

アフターサービスや保証は充実しているか

さらに、アフターサービスと保証の充実は電気工事選びの重要な要素です。
電気周りは生活やビジネスに欠かせないため、万が一のトラブルには迅速な対応が求められます。

アフターサービスが万全でない場合、専門的な能力が不足していたり、工事内容を十分に理解するのに時間を要したりと、結果として他の業者に依頼する必要が生じることがあります。

ベストは、依頼初めの業者がアフターケアを含めて全てをカバーしてくれることです。
そのためにも、丁寧で迅速な対応、そして充実したアフターサービスや保証を備えた業者を選定することが大切になります。

オフィスの電気工事は高品質・低価格のOFFICE110へ

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オフィスの電気工事を希望する場合は、品質の高さと価格の安さを両立指せる必要があります。
そこで、重要になるのが工事業者選びです。

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まとめ

電気工事における「積算」とは、原材料費と人件費を合わせたものを指す用語です。
一般用語ではなく、工事を依頼する立場では「見積書」のほうが一般的ですが、見積書は積算に一般管理費と粗利益を加えたものです。

質の高い電気工事を適正価格で依頼するためには、積算の仕組みと正しい見積もりの取り方を理解しましょう。

どの業者に工事を依頼すべきか迷ったら「OFFICE110」にお問合せください。
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