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オフィス内のLAN設備と言えば、LANケーブルで直接的に接続した「有線LAN」か無線LAN機器で電波を利用して接続する「無線LAN」のどちらかだけだと思っていませんか?実は、影に隠れながらも地味に便利な設備があります。
それこそ「コンセントLAN」と呼ばれるLAN設備です。コンセントLANを活用することで有線LANでは届かなかった、無線LANでは電波が悪かった場所でもネット環境にアクセスできます。まさに有線と無線の中間のようなLAN設備です。
今回は、1つの選択肢として知っておいて欲しい「コンセントLAN」についてご紹介しましょう。また、コンセントLANの工事方法や問題点などについてもまとめています。オフィスのネット環境に不満のある方は、ぜひチェックしてみてください。
皆さんは「コンセントLAN」というLAN設備を知っていますか?おそらく、ほとんどの方が「コンセントLANって何?」と聞き覚えがないでしょう。実は、コンセントLANは皆さんが思っている以上に昔からある技術なのです。
コンセントLANとは「PLC(programmable logic controller)」という技術のことで、主に地点間のリレー回路を構築するために設計された制御装置です。実は、コンセントLANは10年以上も前に開発されたLAN設備なのです。
コンセントLANの1番の特徴はコンセントを通じて「電力線」に信号(高周波)を流し込み、同一の配電盤内であればどのコンセントからでも信号を受け取れるというもの。つまり、オフィス中のコンセントが有線LANになるということです。
オフィス中のコンセントが有線LANと同じになることから、一見すると「非常に便利そう」という印象を持つと思います。ただ、コンセントLANは発表された時期が悪く、同時期により手軽な「無線LAN機器」も発表され話題となっていました。
無線LAN機器を1台設置するだけ、工事の必要もなくフロア全体にネット環境を届けられるというのは確かに便利です。そのため、コンセントLANは無線LAN機器の登場により発表当時から日陰のようにあまり注目されませんでした。
今では全国に普及している無線LAN機器ですが、便利な中にも1点だけ不満があります。階をまたいだり、壁や電子機器などが間にあると電波が乱されるということ。特に、オフィスビルなど鉄筋コンクリートの建物では顕著に現れます。
その点、コンセントLANは有線LANと同じように電力線(配線)に直接信号を流し込んでいます。無線LANのように階や壁などに関係なく安定した通信ができる訳です。有線でも無線でもない、新たな選択肢がコンセントLANです。
コンセントLANの無線LAN機器にはない便利さには気づいていただけたと思います。そこで気になるのは「工事はどうなの?」ということ。工事に手間がかかるのでは、まだ無線LAN機器に頼っていた方が手間・費用で魅力的です。
コンセントLANの1番の魅力は「工事不要!」ということ。コンセントLANの機器をコンセントに直挿しし、プロバイダーのモデムと接続するだけです。有線LANのようにモデムからルーターへ、各機器へとLANケーブルを繋ぐ必要はありません。
また、無線LAN機器のように各機器で特別な設定をする必要も。ちなみに、コンセントLAN自体はスマホを少し大きくしたくらい、価格帯も3,000〜10,000円前後です。工事不要なことを考えれば十分にお得に感じられるでしょう。
ただ、いくら工事不要だとしても通信速度が遅いのではビジネス用としては使えません。一般的に通信速度が速く、かつ安定しているのは有線LAN。次に、便利なものの通信速度が落ちやすく、かつ乱れやすいのが無線LANとされます。
コンセントLANの通信速度は有線LANと比較して1/2〜1/4ほど。例えば、通信速度が1,000Mbpsの契約であれば500〜250Mbpsまで落ちるということです。WEB閲覧やメールの送受信程度であれば問題のない速度と言えます。
また、ビジネス向けのネット環境で注意したい「セキュリティ対策」も考えておく必要があります。有線LANはLANケーブルで直接繋がっているので最もセキュリティが強いとされます。反対に、無線LANは電波なだけにセキュリティは弱め。
コンセントLANは電力線内での通信なので、コンセントさえ利用されなければセキュリティは十分に強いです。また、電力線内の信号は減退しやすいので、配電盤を通して別の施設に届くことはまずありません。十分に安心できるでしょう。
工事不要!かつセキュリティも十分!と、コンセントLANはオフィス内のLAN設備としては非常に魅力的に感じます。ただ、コンセントLANにもいくつかの問題点が。コンセントLANを導入する前に問題点についても知っておきましょう。
コンセントLANは接続したコンセントがつながっている配電盤内の電力線でしか使えません。これは、コンセントLANが配電盤を中心として電力線の配線ネットワークを活用しているため。あくまで限られた空間でのLAN設備となります。
ちなみに、何らかの理由により配電盤を通り越して、別の空間(オフィス、ビルなど)にまで信号が届いていると「電波法」関係の法律に引っかかる危険が。別のオフィスでも同じ配電盤を使用しているのなら問題なく利用できます。
先述した通り、コンセントLANは配電盤を中心に電力線を利用しています。そのため、どうしても配電盤の性能に依存することに。配電盤が古い機種だったり、同じ配電盤でも別ブレーカーだったりすると通信速度に影響しやすいです。
もちろん、影響すると言っても通信速度が何割か低下する程度です。WEB閲覧やメールの送受信が難しいレベルではありません。コンセントLANを必要とする環境で使用する分には、十分に実用に耐えられる通信速度と言えます。
コンセントLANのすごいところは、電力線につながってさえいればコンセントから伸びてえる「電源タップ」からでも通信できるということ。例えば、延長コードをコンセントに刺して、電源タップにコンセントLANを刺して使うというのも可能です。
ただし!基本的にコンセントLANはコンセントに直挿しがおすすめです。というのも、コンセントの間に電源タップを挟むと周囲のノイズ(障害)に影響されやすく、通信速度が実用に耐えられないレベルまで低下する可能性があります。
家電のノイズにも、コンセントLANは干渉されやすい特徴があります。実は、家電をコンセントに挿すと微量ながら電気ノイズが発生します。例えば、電子レンジや充電器、電子ポットや掃除機などオフィスに普通にあるものばかりです。
コンセントLANはこれら家電からの電気ノイズに弱く、通信速度が大幅に低下することがあります。最近では「ノイズ軽減OAタップ」が販売されているので、どうしてもコンセントLANを利用したいなら検討してみると良いかもしれません。
今回は、有線LANでも無線LANでもない「コンセントLAN」についてまとめてみました。いかがでしたか?コンセントLANをオフィスのコンセントに直挿しするだけ。工事不要!かつセキュリティも強い!と思っているより便利なLAN設備です。
ただし!コンセントLANはあくまで有線LANや無線LANでは対応できない状況での選択肢の1つ。特に、通信速度の速さや安定で言えば有線LANが1番です。また、オフィス内のネット環境は専門の業者に依頼した方が安心です。
もし業者選びに悩んでいるなら、ぜひ「OFFICE110」にご相談ください。office110には国家資格を取得した経験豊富なスタッフが多数在籍しています。皆さんのオフィスに合わせたベストなネット環境、工事プランを提案いたします。