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電話とパソコンを連動する方法|接続の仕組み・CTI・クラウドPBXを解説

  • 「固定電話やビジネスフォンをパソコンと接続して、顧客情報を確認しながら応対したい」
  • 「パソコンを会社の電話機として使い、外出先や在宅勤務でも電話対応したい」

電話とパソコンを連動する方法は、目的によって異なります。
既存のビジネスフォンと顧客情報を連携させるならCTIパソコン自体を電話機として使うならクラウドPBXが主な選択肢です。

ただし、多くの一般的な固定電話機やビジネスフォンでは、USBケーブルや電話線をパソコンへ直接つなぐだけで、会社番号による発着信や顧客情報表示を利用することはできません。電話機・主装置・回線・パソコン・利用したい機能に合ったシステムや設定が必要です。

本記事では、電話とパソコンを連動する仕組み、CTIとクラウドPBXの違い、必要な設備、費用を左右する条件、導入手順を解説します。現在の電話機や電話番号を継続利用できるかは構成によって異なるため、導入前に確認すべきポイントもあわせてご覧ください。

この記事の目次
  1. 電話(ビジネスフォン)とパソコンを連動する方法とは?
  2. CTIとクラウドPBXの違いを比較
  3. 電話とパソコンの連動システム「CTI」を解説
  4. パソコンが電話機となる「クラウドPBX」を解説
  5. 電話とパソコンを連動するために必要なもの
  6. CTI・クラウドPBXの費用と導入前の確認事項
  7. CTI・クラウドPBXの導入方法
  8. 電話とパソコンの連動に関するよくある質問
  9. まとめ
ビジネスフォンの導入を販売から設置工事までワンストップで支援するOFFICE110
登 雄三

監修者

登 雄三
(のぼり ゆうぞう)

保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士

2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。

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2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。

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電話(ビジネスフォン)とパソコンを連動する方法とは?

電話とパソコンを連動する方法は、実現したいことによって大きく2つに分かれます。

  1. 現在のビジネスフォンを使いながら、パソコンに顧客情報や着信履歴を表示したい
    →CTIを導入する
  2. パソコンを電話機として使い、会社番号で発着信したい
    →クラウドPBXやソフトフォンを導入する

CTIとクラウドPBXは、どちらも電話とパソコンを連動させる仕組みですが、役割は同じではありません。
まずは「既存の電話機を残したいのか」「パソコンで通話したいのか」を整理すると、検討すべき方式が分かりやすくなります。

電話機とパソコンを直接つなぐだけでは使えない

多くの一般的な固定電話機やビジネスフォンでは、パソコンへUSBケーブルや電話線を直接つなぐだけで、会社番号による発着信や顧客情報表示を利用することはできません。通常は、CTI、PBX、クラウドPBX、ソフトフォン、専用アダプターなど、目的に合った仕組みを介して連動させます。

電話とパソコンを連動する際に使われる主な仕組みは、次のとおりです。

  • CTI:電話の着信と顧客情報、対応履歴などをパソコン上で連動させる
  • PBX・主装置:外線・内線・転送など、電話の発着信を制御する
  • クラウドPBX:PBX機能をクラウド上で利用し、パソコンやスマートフォンを電話端末にする
  • ソフトフォン:パソコン上で電話を発着信するためのソフトウェアやアプリ
  • 専用アダプター・ゲートウェイ:既存回線や電話機とIP電話システムを接続する構成で使われる場合がある

電話機・主装置・CTI製品・クラウドPBXの対応状況によって利用できる機能が変わるため、接続前に機器の型番や現在の契約回線を確認することが大切です。

ビジネスフォンとパソコンを連動させるならCTI

現在のビジネスフォンを使いながら、パソコンに顧客情報を表示したい場合は、CTIの導入が主な選択肢です。

CTIを顧客管理システムやCRMと連携させると、着信した電話番号をもとに、顧客名・過去の問い合わせ・商談履歴などをパソコン画面へ表示できる場合があります。

  • 電話を受ける前に顧客情報を確認したい
  • 過去の応対履歴を見ながら電話対応したい
  • 通話内容や着信履歴を社内で共有したい
  • 問い合わせ窓口や予約受付の応対を効率化したい

ただし、既存の電話機や主装置をそのまま使えるかは、機種とCTIシステムの組み合わせによって異なります。
既存設備の流用を前提にする場合は、主装置のメーカーと型番、利用中のCRMを確認しておきましょう。

パソコンをビジネスフォンとして使うならクラウドPBX

パソコンそのものを会社の電話機として使いたい場合は、クラウドPBXとソフトフォンを利用する方法があります。

パソコンへ対応アプリやソフトウェアを設定し、ヘッドセットなどを接続することで、サービスが対応している会社番号による発着信、内線、保留、転送などを行えます。

  • 在宅勤務中も会社番号で電話対応したい
  • 営業担当者が外出先から会社番号を使いたい
  • 電話の取り次ぎや折り返しを減らしたい
  • 複数拠点や離れた社員同士を内線でつなぎたい

パソコンで利用できるか、どの番号を使えるか、必要なOSや通信環境は、クラウドPBXのサービスによって異なります。
導入前に対応端末と電話番号の条件を確認してください。

CTIとクラウドPBXの違いを比較

CTIとクラウドPBXは、どちらも電話とパソコンを連動できますが、中心となる役割が異なります。

比較項目 CTI クラウドPBX
主な目的 電話と顧客情報・対応履歴を連携する パソコンやスマートフォンを電話端末として使う
既存電話機の利用 対応する電話機・主装置であれば利用できる場合がある 既存電話機を併用できるかは構成によって異なる
パソコンでの通話 製品や構成によって可能 対応するソフトフォンを利用して発着信できる
顧客情報の表示 主要な用途の一つ CTI機能や外部CRM連携に対応していれば可能
社外・在宅勤務での利用 クラウド型など、提供形態によって対応 インターネット環境と対応端末があれば利用できる場合がある
費用の主な要素 システム導入、連携設定、ライセンス、保守など 初期設定、月額基本料、端末・ID、通話料、オプションなど
向いている課題 顧客対応の記録・共有・効率化 場所に縛られない電話環境の構築

「顧客情報を表示したい」のか、「パソコンで通話したい」のかを分けて考えることが、方式選びの第一歩です。

CTIが向いているケース

CTIは、現在の電話環境を活用しながら、電話応対と顧客情報を連携したい企業に向いています。

CTIが良い場合とは
  • 電話を受けた時点で顧客名や過去の対応履歴を確認したい
  • CRMや顧客管理システムをすでに利用している
  • 着信履歴・通話録音・応対内容を一元管理したい
  • 問い合わせ窓口やコールセンターの応対状況を管理したい
  • 既存のビジネスフォンを可能な範囲で継続利用したい

一方、パソコンを電話機として使うことが主目的であれば、CTIだけでなく、クラウドPBXやソフトフォンも含めて検討する必要があります。

クラウドPBXが向いているケース

クラウドPBXは、オフィスの固定席に限らず、パソコンやスマートフォンから電話対応したい企業に向いています。

クラウドPBXが良い場合とは
  • 在宅勤務や外出が多い
  • パソコンやスマートフォンを会社の電話端末として使いたい
  • 複数拠点や離れた社員同士を内線でつなぎたい
  • 人員の増減に合わせて利用端末を変更したい
  • 電話の取り次ぎや折り返しを減らしたい

ただし、現在の電話番号や既存電話機を必ず引き継げるとは限りません。
番号と設備を残したい場合は、その条件を先に確認してからサービスを選びましょう。

クラウドPBXで内線や転送を利用する前に、内線と外線の違いや基本的な仕組みを確認したい方は、内線電話の仕組みと基本もあわせてご覧ください。

パソコンに加えてスマートフォンも会社の内線として使いたい場合は、スマホ内線化3つの方法で、主な方式や費用の違いを確認できます。

CTIとクラウドPBXを組み合わせるケース

CTIとクラウドPBXは、必ずしもどちらか一方だけを選ぶものではありません。
役割が異なるため、両方を組み合わせる構成もあります。

CTIとクラウドPBXの組み合わせが良い場合とは
  • CTI機能を備えたクラウドPBXを利用する
  • クラウドPBXと外部のCRM・顧客管理システムを連携する
  • 既存のPBXを残し、CTIだけを追加する

例えば、パソコンで会社番号の電話を受けながら、着信と同時に顧客情報を表示したい場合は、クラウドPBXとCTI・CRM連携の両方が必要になることがあります。

クラウドPBXとCTIを組み合わせる仕組みや機能については、「クラウドPBXとCTI連携で業務効率化!基礎・機能・メリット解説」もあわせてご覧ください。

CTIとクラウドPBXのどちらが自社に合うかは、現在の電話機・主装置、利用人数、パソコンで行いたい操作によって変わります。機器のメーカー・型番や利用中の電話番号をお伝えいただければ、既存設備の流用可否や必要な構成を整理できます。

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電話とパソコンの連動システム「CTI」を解説

CTIは、電話対応とパソコン上の情報を連携するための技術・システムです。
ここでは、電話とパソコンの連動に関係する基本的な仕組みと機能を解説します。

CTI(Computer Telephony Integration)とは?

CTIで電話とパソコンを連動する仕組み

CTI(Computer Telephony Integration)とは、電話とコンピューター上のシステムを連携させる技術・仕組みです。

CTIをPBXやCRMと連携すると、電話番号と顧客データをひも付け、着信時に顧客情報を表示したり、通話履歴を保存したりできる場合があります。

CTIには、自社内にサーバーなどを設置するオンプレミス型と、提供会社のクラウド環境を利用するクラウド型があります。
カスタマイズ性、導入期間、保守方法、料金体系が異なるため、自社の運用・セキュリティ要件に合わせて選びます。

監修者:登

登(のぼり)

CTIだけで通話環境が完成するとは限りません。
電話を制御するPBXや主装置、顧客情報を管理するCRMとの対応関係も確認しましょう。

CTIの主な機能

CTIで利用できる代表的な機能は次のとおりです。
実際に利用できる機能や名称は、製品・プラン・連携するシステムによって異なります。

機能 主な内容
顧客情報のポップアップ 着信した電話番号をもとに、顧客名や対応履歴などをパソコン画面へ表示する
クリック発信 顧客管理画面や電話帳に登録された電話番号をクリックして発信する
着信・発信履歴 誰から、いつ電話があったかをパソコン上で確認・管理する
通話録音 通話内容を記録し、問い合わせ内容の確認や応対品質の見直しに利用する
IVR 自動音声で用件を案内し、選択内容に応じて部署や担当者へ振り分ける
着信振り分け 設定した条件や担当者の状況に応じて着信先を振り分ける
モニタリング 管理者が通話状況やオペレーターの稼働状況を確認する

顧客情報の表示やクリック発信など、パソコンとの連動を重視する場合は、使用中のCRMとCTIが連携できるかを確認してください。

CTIのメリット

CTIの主なメリットは、電話対応に必要な情報を探す手間を減らし、応対内容を記録・共有しやすくなることです。

  • 着信時に顧客情報を確認しやすい
    相手の名前や過去の対応履歴を確認してから応対できるため、同じ内容を何度も聞き直す手間を減らせます。
  • 応対履歴を社内で共有しやすい
    担当者が不在でも、過去のやり取りを確認して引き継ぎやすくなります。
  • 電話対応の記録を残せる
    着信履歴や通話録音を残せる構成であれば、問い合わせ内容の確認や教育に活用できます。
  • 電話業務をパソコン上でまとめやすい
    クリック発信や顧客情報の更新などを一つの画面で行える場合があります。

ただし、導入による効果は、利用する機能、業務フロー、社員への周知・教育によって変わります。システムを入れるだけで自動的に業務が改善するわけではない点に注意しましょう。

CTIのデメリット

CTIには、導入費用だけでなく、既存設備との連携や運用ルールの整備が必要になるという注意点があります。

  • 対応機器・システムの確認が必要
    既存の電話機、主装置、PBX、CRMが、導入するCTIに対応しているとは限りません。
  • 連携設定や開発が必要になる場合がある
    既存システムとの連携内容によっては、設定作業や個別の開発費用が発生します。
  • 社員への教育が必要
    画面操作、応対履歴の入力方法、トラブル時の対応などを決める必要があります。
  • 導入後も管理・保守が必要
    オンプレミス型とクラウド型では、保守責任やサポート範囲が異なります。

パソコンが電話機となる「クラウドPBX」を解説

クラウドPBXを利用すると、対応するパソコンやスマートフォンを電話端末として活用できます。
ここでは、パソコンで会社番号の電話を利用するために必要な範囲に絞って説明します。

クラウドPBXとは?

ビジネスフォンとクラウドPBXの違い

クラウドPBXとは、電話の発着信・内線・転送などを制御するPBX機能を、クラウド上で提供する電話システムです。

対応するソフトフォンやアプリをパソコンへ設定することで、会社番号による発着信、保留、転送、内線などを利用できる場合があります。

サービスの構成には、クラウド上の機能だけで利用するもののほか、既存設備や電話番号を利用するためにアダプターやゲートウェイなどの機器を設置するものがあります。必要な機器は、利用する番号・回線・既存設備によって異なります。

パソコンで利用できる主な機能

クラウドPBXでパソコンを電話端末として使う場合、主に次のような機能を利用できます。

機能 主な内容
会社番号による発着信 サービスが対応する会社番号を使ってパソコンから電話を発着信する
内線通話 同じクラウドPBXを利用する社員や拠点間で内線通話を行う
保留・転送 受けた電話を保留し、別の社員や端末へ取り次ぐ
共通電話帳 社内で共有する電話帳をパソコンやスマートフォンから利用する
通話履歴・通話録音 発着信履歴や録音データを管理する
CTI・CRM連携 対応する機能や外部システムとの連携により、顧客情報を表示する
IVR 自動音声で用件を確認し、部署や担当者へ着信を振り分ける

機能の有無や追加料金はサービスによって異なります。必要な機能を整理し、標準機能とオプション機能を分けて比較しましょう。

クラウドPBXのメリット

パソコンを電話端末として利用できるクラウドPBXには、場所や固定席に縛られにくい電話環境を構築できるメリットがあります。

  • 在宅勤務や外出先でも電話対応しやすい
    対応端末とインターネット環境があれば、オフィス外から会社番号の電話を利用できる場合があります。
  • 電話の取り次ぎを効率化しやすい
    離れた場所にいる社員へ内線や転送で取り次げるため、折り返しの回数を減らせる可能性があります。
  • パソコン上で電話業務をまとめやすい
    電話帳、通話履歴、顧客情報などを同じ端末から確認できる構成があります。
  • 利用者の追加・変更に対応しやすい
    サービスによっては、管理画面からアカウントや内線を追加・変更できます。

なお、内線通話料がかからないサービスでも、月額基本料、端末ライセンス料、インターネット回線料、データ通信料などは別に発生します。総額で比較することが重要です。

クラウドPBXのデメリット

クラウドPBXはインターネットや外部サービスを利用するため、従来型のビジネスフォンとは異なる注意点があります。

  • 月額費用が継続して発生する
    月額基本料、端末やIDごとの料金、通話料、オプション料金などがかかります。
  • 電話番号を引き継げない場合がある
    番号種別、契約事業者、提供エリア、サービスの対応状況によって異なります。
  • 通話品質が通信環境の影響を受ける
    インターネット回線、LAN、Wi-Fi、端末の状態によって、遅延や音切れが生じる可能性があります。
  • 停電や回線障害の影響を受ける
    電源、インターネット回線、クラウドサービスに障害が発生すると、電話を利用できない場合があります。
  • 端末とアカウントの管理が必要
    パソコンや個人端末を使用する場合は、紛失・退職時の利用停止や権限管理も必要です。

電話とパソコンを連動するために必要なもの

電話とパソコンを連動するには、パソコンだけでなく、電話を制御するシステム、通話用の機器、ネットワーク環境などが必要です。
CTIとクラウドPBXでは必要なものが異なります。

CTI導入で必要なもの

必要なもの 確認する内容
パソコン CTIやCRMの対応OS、必要な性能、ブラウザを確認する
ビジネスフォン・PBX 導入するCTIとの連携に対応しているか確認する
CTIシステム 必要な機能、利用人数、提供形態、サポート範囲を確認する
CRM・顧客管理システム CTIとの連携可否、表示できる情報、更新方法を確認する
ヘッドセット パソコンで通話する構成の場合に用意する
ネットワーク環境 クラウド型CTIの場合は、インターネット回線や社内LANを確認する
利用ライセンス 利用者・端末・同時通話数に応じた契約が必要か確認する

既存の電話機を使う場合でも、主装置やPBXがCTIとの連携に対応していなければ、機器の追加・交換・設定変更が必要になることがあります。

クラウドPBX導入で必要なもの

必要なもの 確認する内容
パソコン クラウドPBXやソフトフォンが対応するOS・ブラウザを確認する
ソフトフォン・アプリ 発着信、保留、転送など必要な操作に対応しているか確認する
ヘッドセット マイク・スピーカーの品質、接続方式、利用環境に合うか確認する
インターネット回線 安定性や同時利用状況を確認する
LAN・Wi-Fi 通話する場所で安定した通信ができるか確認する
クラウドPBXの契約 電話番号、端末数、同時通話数、必要機能を確認する
アダプターなどの機器 既存電話機や電話番号を利用する構成では、設置が必要な場合がある

クラウドPBXの導入に必要なものや、契約から利用開始までの詳しい流れは、以下の記事でも解説しています。

関連記事 クラウドPBXの導入方法を全解説!必要なもの・流れ・費用も クラウドPBXの導入方法を全解説!必要なもの・流れ・費用も クラウドPBXの導入に必要なもの、サービス選定から利用開始までの流れ、初期費用・月額費用の考え方を解説します。電話番号の継続や既存PBXの扱い、導入前の注意点も紹介。クラウドPBX導入を検討中の方は、自社で確認すべきポイントを整理できます。

現在の電話機・主装置・回線を流用できるか

現在使っている電話機や主装置を流用できるかは、次の情報を確認しなければ判断できません。

  • 電話機のメーカー・機種・型番
  • 主装置・PBXのメーカー・型番
  • 利用している電話回線の種類
  • 継続したい電話番号
  • 電話機や主装置のリース契約の有無
  • 利用中のCRM・顧客管理システム
  • パソコンのOS・利用台数
  • 社内LAN・Wi-Fi・インターネット回線の状況

「既存の電話機を残したい」「現在の電話番号を変えたくない」という条件がある場合は、サービスを選ぶ前に伝えることが重要です。

リース中の電話機・主装置は、契約期間や返却条件の確認も必要です。
不要になった場合でも、契約者の判断だけで廃棄できないことがあるため、リース会社へ確認してください。

CTI・クラウドPBXの費用と導入前の確認事項

CTI・クラウドPBXの費用は、利用人数や機能だけでなく、既存設備を流用できるか、工事やシステム連携が必要かによって変わります。料金だけで決めず、電話番号・通話品質・サポートを含めて比較しましょう。

初期費用・月額費用を左右する条件

費用を比較するときは、提示された月額料金だけでなく、導入から運用までに発生する項目を確認します。

費用項目 主な内容
初期設定費 アカウント、番号、内線、発着信ルールなどの設定
機器・設置費 電話機、ヘッドセット、アダプター、ゲートウェイ、サーバーなど
工事費 電話回線、主装置、LAN配線、ネットワーク機器などの工事
連携設定・開発費 CRM、顧客管理システム、業務システムとの連携
月額基本料 CTI・クラウドPBXの基本サービス利用料
ライセンス料 利用者、端末、電話番号、同時通話数などに応じた料金
通話料 固定電話・携帯電話などへの外線通話料金
オプション料 通話録音、IVR、CRM連携、レポートなどの追加機能
保守・サポート費 設定変更、障害対応、問い合わせ対応など

同じ利用人数でも、必要な電話番号、同時通話数、拠点数、CRM連携、録音容量などによって費用は変わります。
複数社を比較する場合は、同じ条件で見積もりを依頼してください。

現在の電話番号を引き継げるか

現在の電話番号を引き継げるかは、番号の種類、契約中の事業者、移行先サービス、提供エリア、利用する構成などによって異なります。

NTT東日本では、固定電話の双方向番号ポータビリティの受付を2025年1月14日に開始しました。これにより、ひかり電話や他事業者の固定電話・IP電話サービスで新規に払い出された固定電話番号も、条件を満たせば番号を維持して事業者を変更できるようになりました。ただし、提供エリアや技術上の制約により、番号を移行できない場合があります。
出典:NTT東日本「双方向番号ポータビリティの開始について」|確認日:2026年8月10日

固定電話サービス提供事業者間の双方向番号ポータビリティの対象は、東京の「03」や大阪の「06」などから始まる0AB-J番号です。050番号はこの制度の対象には含まれません。また、現在利用している付加サービスや契約内容が、そのまま移行先へ引き継がれるとは限りません。
出典:NTT東日本「双方向番号ポータビリティとは?概要やメリット・デメリットを解説」|確認日:2026年8月10日

番号を維持したい場合に確認する項目
  • 現在利用している電話番号
  • 番号を発行した事業者と現在の契約事業者
  • 番号の種類
  • 移行先サービスの番号ポータビリティ対応
  • 移転を伴う場合の番号区画・提供エリア・技術上の条件
  • FAXや代表組など、番号に付随する利用状況

通話品質・セキュリティ・障害時の注意点

パソコンで電話を利用する場合、通信速度だけでなく、回線の安定性、LAN・Wi-Fiの混雑、端末、ヘッドセットなども通話品質に影響します。

  • 通信環境
    業務用パソコンやクラウドサービスの通信が集中する時間帯も含め、音切れや遅延がないか確認する
  • LAN・Wi-Fi
    無線の電波状況や混雑を確認し、必要に応じて有線LANやネットワーク構成を見直す
  • 端末・ヘッドセット
    マイク、スピーカー、ドライバー、接続方式が利用環境に適しているか確認する
  • アカウント管理
    利用者ごとにIDを発行し、退職・異動・紛失時に利用停止できる体制を整える
  • 顧客情報・録音データ
    保存場所、閲覧権限、保存期間、ダウンロード可否を確認する
  • 停電・障害時の対応
    インターネット回線やサービス障害時の代替連絡手段を決めておく

無料トライアルや事前テストを利用できる場合は、実際に使用するオフィス、在宅勤務先、利用端末から発着信し、音質や操作性を確認しておくと安心です。

自社で設定できる範囲と業者へ依頼する範囲

クラウドサービスの簡単な端末設定は自社でできる場合がありますが、電話回線、主装置、番号移行、システム連携などは専門業者への依頼が必要になりやすい作業です。

自社で行える場合がある作業 業者への依頼が必要になりやすい作業
ソフトフォンやアプリのインストール 主装置・PBXの設定変更
ヘッドセットの接続・音声設定 CTIとPBX・CRMの連携設定
利用者アカウントの追加 電話回線の新設・変更
管理画面での内線名・利用者名の設定 電話番号の移行・ポータビリティ手続き
基本的な発着信テスト ゲートウェイなどの機器設置
電話帳の登録 LAN配線・ネットワーク機器・通信制御の設定

実際の設定範囲は製品・契約・管理権限によって異なります。
自社設定を前提にする場合も、導入前にサポート対象と問い合わせ方法を確認してください。

CTI・クラウドPBXの導入方法

CTI・クラウドPBXを導入するときは、先に製品を決めるのではなく、現在の電話環境と解決したい課題を整理することが重要です。

現在の電話環境と解決したい課題を整理する

まず、現在の設備と電話業務で困っていることを整理します。

  • 使用中の電話機・主装置・PBXのメーカーと型番
  • 利用している電話番号と回線
  • 電話を利用する人数・拠点数・場所
  • 必要な同時通話数
  • パソコンで行いたい操作
  • 利用中のCRM・顧客管理システム
  • 在宅勤務・外出先での利用の有無
  • 電話番号や既存設備を維持したいか
  • 導入希望時期

顧客情報の表示が主目的ならCTI、パソコンでの発着信が主目的ならクラウドPBXを中心に検討します。
両方必要な場合は、CTI連携に対応したクラウドPBXも候補です。

対応するサービス・ベンダーを比較する

複数のサービスを比較するときは、月額料金だけでなく、自社の設備・番号・システムに対応できるかを確認します。

  • 必要なCTI・クラウドPBX機能を利用できるか
  • 現在の電話機・主装置・CRMと連携できるか
  • 現在の電話番号を維持できるか
  • パソコンのOSや使用端末に対応しているか
  • 必要な初期設定・工事・機器は何か
  • 月額料金以外に発生する費用は何か
  • 障害時や設定変更時のサポートを受けられるか
  • 無料トライアルやデモを利用できるか
  • 最低利用期間や解約条件はどうなっているか

各社へ同じ条件を伝え、初期費用・月額費用・通話料・オプション・工事費を含む総額で比較しましょう。

設定・接続後にテストして運用を始める

契約後は、機器・アプリ・電話番号・内線・CTI連携などを設定し、実際の業務環境でテストします。

運用開始前に確認する項目
  • 外線の発信・着信ができるか
  • 相手に正しい電話番号が通知されるか
  • 内線・保留・転送が正しく動作するか
  • 顧客情報が正しく表示されるか
  • 着信・発信履歴が保存されるか
  • 通話録音やIVRなどの機能が動作するか
  • オフィス・在宅・外出先で音質に問題がないか
  • 障害時の連絡先と代替手段を社員が把握しているか

また、社員向けに操作手順と運用ルールを共有し、「誰がアカウントを管理するか」「設定変更を誰へ依頼するか」「トラブル時にどこへ連絡するか」を決めておきましょう。

オフィス機器総合販売のOFFICE110

電話とパソコンの連動方法に迷ったらOFFICE110へ

OFFICE110では、ビジネスフォン、クラウドPBX、電話回線、電話工事、LAN工事についてご相談いただけます。

CTIによる顧客情報表示やパソコンでの発着信を希望する場合は、現在の電話機・主装置・回線・利用中の顧客管理システムを確認したうえで、設備の流用可否、電話番号を維持できるか、必要な設定や工事、費用を左右する条件を整理します。

ご相談の際は、電話機・主装置のメーカーと型番、利用中の電話番号、利用人数、拠点数、パソコンで行いたい操作をお伝えいただくと、確認がスムーズです。

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電話とパソコンの連動に関するよくある質問

電話とパソコンの接続方法、CTI・クラウドPBXの導入、費用、電話番号について、よくある質問をまとめています。

固定電話機とパソコンは、ケーブルで直接接続すれば連動できますか?

多くの一般的な固定電話機やビジネスフォンは、USBケーブルや電話線でパソコンへ直接つなぐだけでは連動できません。

会社番号による発着信や顧客情報の表示を行うには、CTI、PBX・主装置、クラウドPBX、ソフトフォン、専用アダプターなど、目的に合った仕組みが必要です。使用中の電話機や主装置によって対応方法が異なるため、メーカーと型番を確認してから導入方法を検討しましょう。

ビジネスフォンとパソコンを連動させるには、CTIの導入が必須ですか?

顧客情報や応対履歴をパソコンに表示したい場合は、CTIが主な選択肢ですが、すべてのケースで必須とは限りません。

パソコン自体を電話機として使いたい場合は、クラウドPBXやソフトフォンを利用する方法があります。また、CTI機能を備えたクラウドPBXや、クラウドPBXとCRMを連携する構成もあります。実現したい機能によって必要なシステムを選びましょう。

CTIとクラウドPBXは、どちらを選べばよいですか?

既存の電話環境と顧客情報を連携したい場合はCTI、パソコンやスマートフォンを電話機として使いたい場合はクラウドPBXが向いています。

着信時に顧客情報や過去の応対履歴を表示したい場合は、CTIを中心に検討します。在宅勤務や外出先から会社番号で発着信したい場合は、クラウドPBXが候補です。

両方の機能が必要な場合は、CTI機能付きのクラウドPBXや外部CRMと連携できるサービスを検討します。

現在使っている電話機や主装置を残したまま、パソコンと連動できますか?

対応する機種やシステムであれば流用できる場合がありますが、すべての電話機・主装置をそのまま使えるわけではありません。

確認が必要なのは、電話機と主装置のメーカー・型番、電話回線、導入するCTIやクラウドPBXとの対応状況です。CRMと連携する場合は、顧客管理システム側の対応も確認します。

電話機や主装置をリースしている場合は、契約期間や返却条件も確認してください。

CTIやクラウドPBXの導入費用・月額料金はいくらですか?

費用は、利用人数、端末数、電話番号数、同時通話数、必要な機能、工事やシステム連携の有無によって異なります。

主な費用項目は、初期設定費、機器費、工事費、連携設定費、月額基本料、利用者・端末ごとのライセンス料、通話料、オプション料、保守・サポート費です。

複数社を比較する場合は、同じ利用人数・機能・工事条件を伝え、初期費用と運用費用を含む総額で確認しましょう。

クラウドPBXへ切り替えても、現在の電話番号を引き継げますか?

条件を満たせば引き継げる場合がありますが、番号の種類や契約事業者、移行先サービス、提供エリアなどによって異なります。

「03」「06」などから始まる0AB-J番号は、固定電話サービス提供事業者間の双方向番号ポータビリティの対象です。ただし、技術上・エリア上の制約によって移行できない場合があります。050番号は同制度の対象ではありません。

現在の番号を維持したい場合は、サービスを契約する前に、番号ポータビリティの対応可否を確認してください。

CTIやクラウドPBXは、自社だけで設定できますか?

アプリのインストールや利用者アカウントの追加などは、自社で設定できる場合があります。

一方、主装置・PBXの設定変更、電話回線の新設や変更、電話番号の移行、CTIとCRMの連携、ゲートウェイの設置、LAN配線などは、専門業者への依頼が必要になりやすい作業です。

自社設定を予定している場合も、導入前に設定可能な範囲とサポート対象を確認しましょう。

小規模オフィスでもCTIやクラウドPBXを導入するメリットはありますか?

利用人数が少なくても、電話の取り次ぎや顧客情報の確認に負担がある場合は、導入メリットがあります。

例えば、外出や在宅勤務が多い、少人数で複数の電話を受けている、過去の応対履歴を共有したい、会社番号への着信をパソコンやスマートフォンで受けたい場合です。

ただし、利用頻度が低い場合は月額費用が負担になる可能性があります。人数だけでなく、電話対応の回数や現在の課題を基準に判断してください。

CTIやクラウドPBXの導入前に、業者へ何を伝えればよいですか?

現在の電話設備と、パソコンで実現したいことを具体的に伝えると、必要な構成を整理しやすくなります。

相談前に、電話機・主装置のメーカーと型番、利用中の電話番号と回線、利用人数、拠点数、必要な同時通話数、使用中のCRM、在宅勤務や外出先利用の有無を確認しておきましょう。

あわせて、既存設備や電話番号を維持したいか、希望する導入時期、必要な機能を伝えると、工事・設定・費用の条件を比較しやすくなります。

まとめ

電話とパソコンを連動する方法は、主な目的によって異なります。

  • 既存のビジネスフォンと顧客情報を連動したい場合
    CTIを利用し、着信時の顧客情報表示、履歴管理、通話録音などを行います。
  • パソコンを会社の電話機として使いたい場合
    クラウドPBXとソフトフォンを利用し、会社番号による発着信、内線、保留、転送などを行います。
  • パソコンで通話しながら顧客情報も表示したい場合
    CTI機能に対応したクラウドPBXや、クラウドPBXとCRMを連携する構成を検討します。

多くの一般的な電話機とパソコンは、ケーブルを直接つなぐだけで連動できるわけではありません。電話機・主装置・PBX・回線・電話番号・パソコン・ネットワーク環境を確認し、目的に合ったシステムを選ぶ必要があります。

特に、既存設備を流用したい場合や現在の電話番号を維持したい場合は、契約前の確認が重要です。導入費用だけでなく、月額料金、通話料、システム連携、保守・サポートを含めて比較しましょう。

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