ビジネスホンの故障は”ハブ”が原因かも?増設工事はプロにお任せ!
社員の増員に合わせて、オフィスの規模に合わせてビジネスホンを増設する必要があります。
家庭用電話機とは異なり、ビジネスホンの配線は複雑で増設には専門的な知識が求められます。
「1,2台だから…」と、素人が不用意にビジネスホンを増設すると主装置が故障する原因に。
例えば、“ハブ”の配置を少しいじるだけで、オフィス全体のビジネスホン設備がダウンすることもあるのです。
また、適切に取り扱っているつもりでも、ちょっとしたミスでビジネスホンの故障につながることが。
そこで、今回はビジネスホンが故障するよくある原因とチェックポイント、対処法についてご紹介しましょう。“ハブ”に関する注意点についてもまとめていますので、増設工事をお考えの方はぜひ参考にしてください。
ビジネスホンではあまり“ハブ”を使っていない
「ビジネスホンの増設=ハブの増設」と思われがちですが、意外と“ハブ”は関係ないことがほとんどです。では、まずはハブとは何か、ビジネスホンを増設するとはどういうことかについて詳しくご紹介しましょう。
①ハブ(スイッチングハブ)とは
ハブとは“スイッチングハブ”とも呼ばれ、流れの分岐点としての役割持っています。
その為、通信におけるハブとは、モデムから伸びている1本の配線を複数に分岐するためのもの。
配線の中心的存在として、“集線装置”としてモデムや端末間(ビジネスホンなど)の中継地点です。
パソコンやプリンター(複合機)の接続にも使われ、オフィス内のネットワーク構築に欠かせない機器と言えます。
②ビジネスフォンには接続可能な台数が決まっている
ビジネスフォンの主な設備は2つ、“主装置”と“多機能電話機(内線電話機)”です。
主装置は“構内交換機”とも呼ばれ、NTTなどからの電話回線を内線電話機に振り分ける役割が。
2回線を10台の内線電話機で共有するなど、限られた電話回線を効率良く管理・運用できます。
しかし、各主装置には“内線ユニット”と“外線ユニット”があり、増設できるビジネスフォンには限りがあります。
例えば、外線ユニット・内線ユニットに空きがあれば、その分だけ内線電話機の増設が可能ということに。
ビジネスフォンを導入する際には、現在の必要数ではなく、将来の必要数を予想しておくことが大切です。
③ビジネスホンの主な配線方式
先述した通り、ビジネスホンを増設する上で、“ハブ”が関係することはほとんどありません。
というのも、以下のようにビジネスホンの主な配線方式には基本的にハブが関係していないのです。
スター配線接続
スター配線接続とは主装置から内線電話機までを1本ずつの配線で接続する方式です。
例えば、主装置の内線ユニットが8台であれば、接続できる内線電話機も8台まで。
「接続数が減ってもったいないのでは?」と思うかもしれませんが、現在ではスター配線接続が主流です。
というのも、主装置から内線電話機までを繋いでいる配線は3〜5年ほどで劣化します。
当然、劣化して断線すれば通信状況に影響し、通話できなくなります。
そんな時、スター配線接続であれば問題の配線を取り換えるだけ、他の内線電話機には影響しないのです。
バス配線接続
バス配線接続とは主装置から複数の内線電話機を1本の配線で“数珠繋ぎ”にする方式のこと。
一般的に1本の配線に対して8台まで接続可能で、配線の長さは関係ありません。
その為、主装置の各内線ユニット数に対して、8台ずつの内線電話機を接続できお得です。
ただし、先述したように配線は3〜5年で劣化し断線することがあります。
配線が断線、または内線電話機が1台でも故障すると関係するすべての通話ができなくなります。
配線の交換にも手間がかかる上、問題の箇所を調べる必要もあるので費用も高めです。
ビジネスホンが故障したらチェックしたい3つのポイント
冒頭で紹介した通り、ビジネスホンは適切に扱っていてもちょっとしたミスで故障することがあります。
では、ビジネスホンが故障したときにチェックしたい3つのポイントについて見ていきましょう。
①配線の接触不良
ビジネスホンが故障する1番の原因は“配線の接触不良”です。
ビジネスホンは中心となる主装置と複数の内線電話機の組み合わせ。
主装置から各内線電話機を配線で接続することで外線・内線が利用できます。
その為、配線が接触不良を起こすと対応する内線電話機が使えなくなります。
また、複数の配線が同時に接触不要を起こすと、主装置自体がダウンすることも。
このような配線の接触不良(または、ショート)は専門知識がないと判断できません。
素人が不用意に配線に触ると、問題のなかった内線電話機にまで影響することが。
問題が大きくなるだけなので、配線の接触不良が疑われるときは業者に依頼するのが安心です。
②ビジネスホン(主装置)の電源がOFF
ビジネスホンの故障としてよくあるのが“主装置の電源がOFF”というものです。
意外に思われるかもしれませんが、オフィス内の設備点検などで電源がOFFにされることも。
突発的な停電の影響により、主装置が自動で電源をOFFにしていることもあります。
当然、主装置の電源がOFFなので、内線電話機をいくら繋いでも外線・内線はできません。
全ての内線電話機が繋がらないのであれば、主装置の電源を確認しましょう。
ただし、主装置ごとに“立ち上げ順”が決まっているので、不安な方は業者に依頼することをおすすめします。
③ビジネスホン本体の故障
“主装置の故障”もビジネスホンの故障の原因として挙げられます。
というのも、主装置の法定耐用年数は6年と定められています。
メーカーの種類や機種、点検状況にもよりますが10年前後が寿命です。
10年経ったからといきなり故障するものではなく、適切に点検・整備すれば15年以上も使えることも。反対に、適切な点検・整備がされていないと、6年以内に故障することも十分にあります。
もし、主装置を立ち上げても問題が解決しないのなら、本体の故障が考えられます。
主装置は複雑な作りを、素人が不用意に触ると感電の危険もあるので業者に依頼するのが基本です。
ビジネスホンにハブを使っているならここもチェック!
一般的なビジネスホンでは増設に“ハブ”は関係していません。
ただし、IP電話(インターネット)に接続しているオフィスではハブが関係していることも。
主装置やハブなど、ネットワークの構築によってはハブが原因で故障することもある訳です。
①スイッチングハブの電源がOFF
IP電話が関係していると各機器間をLANケーブルで、分岐点として“スイッチングハブ”が使用されています。
基本的にスイッチングハブには独自に電源が必要で、電源がOFFになっていると動作しません。
もし、原因の可能性としてハブが考えられるのなら、まずは“電源がOFF”かを確認しましょう。
ちなみに、オフィス内の見取り図に配線・ハブの配置を記入しておくと、問題箇所が分かりやすくておすすめです。
②LANケーブルが抜けている
先述した通り、IP電話では各機器間を“LANケーブル”で接続しています。
その為、“LANケーブルが抜けている(または、断線している)”と正常に動作できないのです。
一見すると接続されているようでも、正常に接続されていないことは意外とあります。
ただ、配線によっては全ての機器に影響するので、不安な方は業者に依頼するのが安心です。
③“リンクランプ”が消えている
LANケーブル(LANポート)には“リンクランプ”と呼ばれるLEDランプがついています。
このLEDランプはLANケーブルが、通信状況が正常であることを示すものです。
つまり、LEDランプが点いていないときは、正常ではないので故障の可能性があります。
LANケーブルを挿し直す、または新しいものに取り替えることでおよそ解決します。
まとめ
今回はビジネスホンの故障の原因と対処法についてまとめてみました。
結論として、原因がはっきりと分からないのなら“業者に依頼”が安心です。
ただし、主装置の電源がOFF、スイッチングハブの電源がOFFなどは誰でも簡単に対処できると思いますが、反対に、配線に関わる問題は、他の機器にも影響しやすいので触らないのがおすすめです。
また、差込口が余っているからと、不用意に内線電話機を増設するのも注意してください。配線方法の種類、ネットワークの構築によっては主装置がダウンすることもあります。
ちなみに、“故障”や“増設”など、ビジネスホンに関するご相談はOFFICE110に。
OFFICE110では、ビジネスホンに関するサービスを高品質かつ迅速にご提供しています。
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