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「PHSは終了した」と聞いても、いま使っている院内PHSや構内PHSまで止まるのか、不安になりますよね。
公衆PHSサービスは終了していますが、構内PHSは設備構成によって扱いが変わるため、同じ「PHS」でも分けて考える必要があります。
この記事では、PHS終了の正確な時期、現在使える可能性がある構内PHS、継続利用のリスク、代替手段を整理します。
読み終えるころには、自社がすぐ切り替えるべきか、まず何を確認すべきか判断しやすくなります。
\ ビジネスフォンの導入方法を確認したい方 /
監修者
登 雄三(のぼり ゆうぞう)
保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
PHS終了でまず押さえるべきなのは、終了したのは通信事業者が提供していた公衆PHSサービスであり、構内PHSは設備構成によって扱いが異なるという点です。
全体の導入手順や費用、工事前の確認事項から整理したい方は、ビジネスフォン導入の流れをまとめた記事もあわせて確認しておくと判断しやすくなります。
公衆PHSサービスは、現在は利用できません。ワイモバイル法人向けの案内では、テレメタリングプラン以外は2021年1月31日、テレメタリングプランは2023年3月31日に終了し、通話・通信を含むPHSサービスは利用できないとされています。出典:ワイモバイル法人「PHSサービス終了のご案内」|確認日:2026年7月1日
ここで注意したいのは、「公衆PHSが終わった」という事実と、「社内や院内で使っている構内PHSが今日から必ず使えない」という話は同じではないことです。古い橋が通行止めになったからといって、敷地内の連絡通路まで同時に閉鎖されるとは限らないように、PHSも利用形態ごとに確認が必要です。
構内PHSは、主装置・基地局・PHS端末を使って施設内の内線として運用する仕組みです。通信事業者の公衆PHS契約とは別に、オフィス・病院・工場・倉庫などの構内連絡で使われているケースがあります。
そのため、現在も構内PHSを使っている場合は、まず「公衆PHS契約の有無」ではなく、主装置、アンテナ、端末、電池、保守部品、設定モードを確認します。ワイモバイル法人向け案内でも、内線専用PHS端末を継続利用する場合は待ち受けモードを「オフィスモード」に切り替える注意が示されています。出典:ワイモバイル法人「PHSサービス終了のご案内」|確認日:2026年7月1日
PHS終了を正しく判断するには、「外で使う通信サービス」と「施設内の内線設備」を分けて見ることが大切です。前者はサービス終了済みですが、後者は現在の設備状態によって継続・入れ替え・段階移行の判断が変わります。
「PHSは終了したから構内PHSもすぐ使えない」と断定すると、不要な一斉入れ替えにつながる場合があります。まずは公衆PHSと構内PHSを分け、現在の設備を確認しましょう。
PHSサービス終了の背景には、スマートフォンや携帯電話の普及、業務連絡手段の変化があります。終了理由を知ると、単に「古いから替える」のではなく、今後の連絡手段をどう設計するか考えやすくなります。
PHSは、携帯電話やスマートフォンの普及によって役割が小さくなりました。かつては音声通話や簡易的な連絡手段として便利でしたが、現在はスマートフォンで通話、チャット、業務アプリ、写真共有まで行えるようになっています。
業務連絡の現場でも、外線通話だけでなく、内線、転送、保留、チャット連携、拠点間通話などをまとめて考える場面が増えています。PHSだけで業務連絡を支えるより、ビジネスフォンやクラウドPBXを含めた仕組みで整理する会社が増えたことも、PHSの役割縮小につながっています。
現在は、PHS以外にも施設内連絡や社外連絡の手段があります。デジタルコードレス電話機、クラウドPBX、法人携帯、スマートフォン内線化など、業務内容に合わせて選べる選択肢が増えています。
たとえば、院内や倉庫のように施設内を移動しながら内線を受けるならデジタルコードレスが候補になります。拠点が複数ある、外出先でも代表番号を使いたい、スマホを内線化したい場合はクラウドPBXが候補になります。
失敗しやすいポイント:「PHSの代わりだから」と端末だけを選ぶと、保留・転送・外線発信・内線番号の使い方が現場に合わない場合があります。端末ではなく、電話業務全体の流れから選びましょう。
構内PHSが今動いていても、今後も同じように使えるとは限りません。継続利用を考える場合は、端末だけでなく主装置、基地局、保守、電波ルールまで確認する必要があります。
構内PHSの継続利用では、端末・基地局・主装置の保守状況を確認しましょう。どれか1つが故障しても、同じ機器や部品を用意できない場合は、内線運用に影響することがあります。
特に、病院・介護施設・工場・倉庫のように、スタッフが移動しながら連絡を受ける現場では、端末の台数だけでなく、基地局の配置、電波の届き方、主装置との接続、交換用電池の入手性も確認しておくと安心です。
内線専用PHS端末を使い続ける場合は、待ち受けモードの確認が必要です。ワイモバイル法人向け案内では、内線専用としてPHS電話機を継続利用する場合、待ち受けモードを「オフィスモード」に切り替えるよう案内されています。出典:ワイモバイル法人「PHSサービス終了のご案内」|確認日:2026年7月1日
設定が合っていないまま使うと、予期しない表示や動作、バッテリー消耗につながる可能性があります。現場で「通話はできているから大丈夫」と思っていても、端末設定まで確認しておくことが大切です。
構内PHSを継続利用する場合は、旧スプリアス規格や電波ルールの確認も必要です。旧スプリアス規格の扱いは機器や認証内容によって異なるため、総務省の電波利用ホームページ、メーカー、保守会社に確認してください。
なお、旧スプリアス規格に関しては、令和3年総務省令第75号により新スプリアス規格への移行期限が「当分の間」に改正された旨が、国土交通省の案内でも示されています。ただし、これは個別機器の利用可否を一律に保証するものではありません。出典:国土交通省「旧スプリアス規格に基づいて製造されたETC車載器について」|確認日:2026年7月1日
失敗しやすいポイント:古い端末が動いているだけで「まだ使える」と判断すると、更新時期や保守終了を見落とす場合があります。型番・技適番号・保守範囲・交換部品をセットで確認しましょう。
構内PHSは、すぐに止まるとは限りません。ただし、設備の老朽化や保守部品の入手性、現場の連絡ルールとのズレが出てくると、ある日突然「呼び出せない」「聞き取れない」「交換できない」という問題につながる場合があります。
構内PHSを使い続ける最大のリスクは、故障時の修理・交換が難しくなる場合があることです。端末、基地局、主装置、電池、充電器などのどこかが故障すると、同じ機器をすぐ用意できないケースがあります。
特に、スタッフの呼び出しや緊急連絡に使っている場合、1台の端末故障でも現場の連絡に影響します。PHSは、倉庫の奥にしまった古い工具箱のようなものです。今日使えたとしても、壊れたときに同じ部品が手に入るかまでは別問題です。
構内PHSは、電波環境や基地局の状態によって通話品質が変わる場合があります。建物の増改築、棚や機器の配置変更、基地局の劣化などで、以前はつながっていた場所でも聞き取りにくくなることがあります。
院内、工場、倉庫のように移動しながら連絡する現場では、少しの聞き間違いが業務の遅れにつながる場合があります。通話ができるかだけでなく、どの場所で、どの時間帯に、どの程度の音声品質で使えるかを確認しておきましょう。
PHSは音声通話中心の連絡手段のため、現在の業務には機能が足りない場合があります。たとえば、外出先から会社番号で発信する、拠点間で内線化する、スマートフォンで着信を受ける、通話履歴を管理する、といった使い方はPHSだけでは対応しにくいケースがあります。
今後も構内PHSを使うかどうかは、「まだ動くか」ではなく「これからの業務に合っているか」で判断することが大切です。導入し直す未来を選べば、社内外の通話が整理され、取次ぎや折り返しの負担を減らせます。一方で見直しを先延ばしにすると、電話対応が属人化し、故障時に現場が慌てる未来につながる場合があります。
PHS終了後の代替手段は、現場の使い方によって変わります。施設内の移動が多いのか、外出先でも会社番号を使いたいのか、複数拠点をつなぎたいのかで、選ぶべき仕組みは異なります。
施設内でPHSのように持ち歩いて内線を受けたい場合は、デジタルコードレス電話機が候補になります。院内、工場、倉庫、店舗など、一定のエリア内でスタッフが移動しながら通話する現場に向いています。
ただし、使える範囲や音声品質は、建物構造、基地局の配置、既存配線、主装置との接続条件によって変わります。
コードレス電話機の種類や選び方を詳しく確認したい方は、コードレス電話機の種類・メリットを解説した記事も参考にしてください。
スマートフォンを内線化したい場合や、複数拠点・外出先でも会社番号を使いたい場合は、クラウドPBXが候補になります。インターネット回線を利用して、スマホやPCで内線・外線を扱えるようにする仕組みです。
クラウドPBXは、拠点追加や在宅勤務との相性がよい一方で、通話品質はネットワーク環境に左右されます。PHSの代替として検討する場合は、内線番号の設計、外線発信、代表番号の扱い、セキュリティ設定を事前に確認しましょう。
ビジネスフォンの代替手段を詳しく比較したい方は、ビジネスフォンの代替・代用を解説した記事もあわせて確認できます。
外出先での連絡や、写真・チャット・業務アプリまで使いたい場合は、法人携帯やスマートフォン内線化が候補になります。音声通話だけでなく、情報共有までまとめたい現場に向いています。
一方で、端末紛失、私用との切り分け、アプリ権限、セキュリティポリシーの整備が必要です。PHSから置き換える場合は、端末を配るだけでなく、着信ルール、代表番号の扱い、退職時の端末管理まで含めて設計しましょう。
失敗しやすいポイント:端末価格だけで代替手段を選ぶと、保守・工事・回線・セキュリティの費用を見落とす場合があります。比較するときは、初期費用だけでなく月額費用、運用負担、拡張性も見ておきましょう。
PHSからの切り替えは、端末を選ぶだけでは終わりません。現在の電話番号、内線番号、主装置、配線、回線数、業務フローを確認してから進めると、切り替え後の混乱を抑えやすくなります。
工事費や配線まわりもあわせて確認したい方は、ビジネスフォン工事の流れや注意点も参考にしてください。設置環境、台数、回線構成によって必要な工事は変わるため、事前確認が重要です。
PHSからの切り替えでは、現在の構内PHSを残せるか、デジタルコードレスへ替えるか、クラウドPBXや法人携帯を組み合わせるかで、必要な機器・工事・運用ルールが変わります。OFFICE110では、ビジネスフォンの導入や入れ替えを検討する際に、現在の電話環境を整理しながら、現場に合う選択肢を確認できます。
OFFICE110で相談できること
公衆PHSサービスは終了していますが、構内PHSは設備条件によって内線用に使える場合があります。ただし、端末・基地局・主装置・保守部品・電波環境・旧スプリアス規格などを確認しないまま使い続けると、故障時や切り替え時に業務へ影響する可能性があります。
PHSの代替手段には、デジタルコードレス電話機、クラウドPBX、法人携帯・スマートフォン内線化などがあります。どれを選ぶかは、施設内利用が中心か、外出先対応が必要か、複数拠点をつなぐかによって変わります。
まずは、いま使っているPHSが「公衆PHS」なのか「構内PHS」なのかを分け、現在の端末台数、内線番号、主装置、配線、保守状況を確認しましょう。その一つひとつの確認が、突然の故障に慌てない未来につながります。
ビジネスフォン全体の導入方法や選び方を確認したい方は、OFFICE110のビジネスフォン案内ページも参考にしてください。
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