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電話のモジュラージャックとは?ケーブルの種類や選び方もご紹介

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「ビジネスフォンの基礎知識」記事一覧

電話のモジュラージャックとは?ケーブルの種類や選び方もご紹介

電話のモジュラージャックとは?ケーブルの種類や選び方もご紹介

「モジュラージャックの仕組みや種類を知りたい」
「電話線やコンセントとの違いは?」
「設置や交換は自分でできるの?」

こんな悩みを抱えていませんか?

「モジュラージャック」は、電話の接続に欠かせない重要なパーツです。

安定した通信環境を整えるには、モジュラージャックの正しい選択と設置が欠かせません。

そこで、本記事では基本的な取り付け方、種類や選び方、トラブル対処法まで幅広く解説します。

初めての方でもわかりやすく、自身での設置や交換にも役立つ情報満載です。
最後までお読みいただき、快適な電話環境を整えましょう。

この記事の目次

  1. 電話のモジュラージャックとは?基礎知識・仕組みを解説

  2. 電話のモジュラージャックのつなぎ方!コネクタ・配線方式の種類

  3. 【図解】ビジネスフォンの配線と自分でできる作業範囲

  4.         

  5. 電話のモジュラージャックのよくあるトラブルと対処法

  6. ビジネスフォンの入れ替えや配線工事はOFFICE110へ
  7. まとめ

登 雄三

監修者

登 雄三
(のぼり ゆうぞう)

保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士

2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。

2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。

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電話のモジュラージャックとは?基礎知識・仕組みを解説

家庭用電話機やオフィスのビジネスフォンを利用していると、「モジュラージャック」や「モジュラーケーブル」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

ここでは、モジュラージャックの概要や仕組みについて解説。さらに、コンセントやローゼットといった他の接続部品との違いをわかりやすく説明します。

モジュラージャックとは

「モジュラージャック」は、電話回線やLAN接続に使用されるケーブルの差し込み口です。

オフィスビルや集合住宅などで壁に埋め込まれていることが多く、電話機やネットワーク機器を接続する際に必要不可欠な部品です。

電話機を接続する際には、モジュラーケーブルの先端にあるモジュラープラグ(角型の端子)を、モジュラージャックに挿入して固定します。
通常はメス型(凹型)の差し込み口を指しますが、オス型(凸型)のコネクタや両方を含む場合もあります。

また、モジュラージャックには電話用だけでなく、ISDN用やLAN用など複数の種類があり、用途に応じて使い分けることが重要です。

モジュラージャックの仕組み

モジュラージャックは、モジュラーケーブルをしっかりと固定し、簡単に接続や取り外しができる仕組みです。

モジュラープラグにはラッチと呼ばれる爪型の部品があり、この部分がジャック内部で自動的に固定されることで、ケーブルの抜け落ちを防ぎます。
※「モジュラプラグ」:モジュラーケーブルの先端に付いている接続用の端子のこと

モジュラーケーブルを差し込むと、ラッチが押し込まれ、内部で固定されます。
ケーブルを外す際は、ラッチを下に押しながら引っ張ることで簡単に取り外しできます。

注意点として、ラッチを押し込まずに無理に引っ張ると、ラッチが折れてしまう可能性があるため、慎重に取り扱う必要があります。

モジュラージャックとコンセントの違い

モジュラージャックと各種コンセントは、インターネット接続に使用される壁埋め込み式の接続口ですが、その仕組みと性能に違いがあります。

これらの違いは、使用される通信方式や配線方法によるもので、それぞれの特性が通信速度や接続の安定性に影響します

通信方式や配線方法による違いや特徴は、以下の通りです。

光コンセント
・光ファイバー回線用の差し込み口
・光配線方式を採用し、光ファイバーケーブルで直接接続
・高速なインターネット環境を提供

LANコンセント
・主に賃貸住宅の各部屋で使用
・共用スペースまでは光ファイバー、各部屋まではLANケーブルで接続

モジュラージャック
・VDSL方式を採用
・共有スペースから各部屋まで電話用ケーブル(VDSL)で接続
・光コンセントやLANコンセントと比較して通信速度がやや遅い傾向がある

モジュラージャックと各種コンセントの違いを知ることで、オフィスや自宅のインターネット環境に適した接続方法を選択できます。

また、通信速度や安定性を重視する場合は、光コンセントやLANコンセントの方が優れている傾向がある点を理解しておくといいでしょう。

モジュラージャックとローゼットの違い

モジュラージャックとローゼットは、電話やインターネット配線に使用される接続装置で、それぞれ異なる役割と設置条件があります。

■ローゼット
ビジネスフォンやインターネット配線に使われる装置で、設置には工事担任者の資格が必要な場合が多い
■モジュラージャック
家庭用やオフィスの電話線の接続に使用され、資格がなくても簡単に交換や取り付けができる

ローゼットは、壁に取り付けられた箱型の装置で、専門的な工事が必要です。

一方、モジュラージャックは、簡単に差し込んで使用できるコンパクトな差し込み口で、家庭用電話の接続に広く使われています。

電話のモジュラージャックのつなぎ方!コネクタ・配線方式の種類

電話回線と機器を接続にするのに欠かせないのが「モジュラーケーブル」です。

ここでは、モジュラーケーブルを使った電話の接続方法について、LANケーブルや電話線との違いを交えながらわかりやすく解説します。

モジュラージャックの接続方法

モジュラーケーブル

モジュラージャックを正しく接続することで、電話回線を利用して通話やFAXが可能になります。
その際、モジュラーケーブルを使用して電話機と電話回線を確実に接続することが、安定した通信を構築するための基本的なステップです。

具体的な取り付け方法は、モジュラーケーブルの一方をモジュラージャックに差し込み、もう一方を電話機に接続します。
※モジュラージャックは通常、壁や配線盤に取り付けられます。

正しい手順でのモジュラージャックの接続により、オフィスでの信頼性の高い電話通信を確保可能です。

モジュラーケーブルとLANケーブルの違い

モジュラーケーブルとLANケーブルは、それぞれ異なる用途に使用されるケーブルであり、互換性がありません

それぞれのケーブルには、以下のように特徴が異なります。

  • モジュラーケーブル
    -電話機やFAX、モデムを接続する
    -通常コネクタが6極
  • LANケーブル
    -パソコンやプリンターなどをインターネットに接続する
    -通常コネクタが8極

このように両者は形状が似ているものの、コネクタの極数が異なるため、直接互換できません。

そのため、モジュラーケーブルとLANケーブルは適切な機器に正しく使用することが重要です。
互換性がないため、誤った接続は避け、専用のケーブルを使用することが推奨されます。

モジュラーケーブルと電話線の違い

モジュラーケーブルと電話線は、接続先や用途が異なり、それぞれに適した役割があります。

  • モジュラーケーブル:ローゼットと電話機を接続し、通話やFAXが可能になる
  • 電話線:主装置とローゼットを接続し、音声信号を送る

モジュラーケーブルは通常、1台の電話機をローゼットに接続するために使用されます。
電話線は、複数の電話機を接続するために使われ、その太さは接続する電話機の台数によって異なります

例えば、2P(2対)ケーブルは電話機を2台まで、10P(10対)ケーブルは電話機を10台まで接続可能です。
電話線の設置は専門的な技術が必要のため、資格を持つ技術者への依頼がおすすめです。

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モジュラージャックのコネクタの種類

モジュラージャックのコネクタには、6極2芯、6極4芯、6極6芯の3種類があり、それぞれ異なる機器と用途に応じて使用されます。

モジュラージャックの種類

これらのコネクタは、電話機やFAX、ビジネスフォン、インターホンなど、さまざまな通信機器を接続するために設計されており、芯数が増えることで対応できる機能や接続が広がります

■6極2芯
一般家庭で使用される電話機やFAX機に最もよく使われるタイプで、基本的な通話やFAX送信に適しています。また、モデムやデジタルテレビの回線接続にも使用されます。

■6極4芯
ビジネスフォンや多機能電話機に使用されるタイプで、内線機能などの複雑な通信に対応するため、芯数が多い6極4芯が必要です。このケーブルは、一般的な電話機やFAX機にも使用可能です。

■6極6芯
ドアホンやインターホン対応の電話機に使用され、すべての芯が結線されているため、複数の機能を持つ機器に適しています。最近ではワイヤレス製品が普及しているため、使用頻度は減少していますが、6極2芯や6極4芯の代わりにも使用可能です。

モジュラージャックのコネクタは、接続する機器や必要な機能に応じて適切な種類を選ぶことが重要です。
これにより、オフィスでの通信機器が正しく機能し、安定した接続が可能になります。

モジュラーケーブルの配線方式の種類

モジュラーケーブルの配線方式には「ストレート配線」と「クロス(ロールオーバー)配線」の2種類があり、接続する機器に応じて適切な方式を選ぶことが重要です。

■ストレート配線
この配線方式では、ケーブルの両端でプラグの極性がそのまま接続されます。
プラグの芯線の配列は、左右対称で同じ色の芯線が直線的に配置。通常、パソコンとハブ、電話機とモジュラージャックなどの接続に使用されます。

■クロス(ロールオーバー)配線
この方式では、ケーブルの両端でプラグの極性が逆に接続されます。
芯線の配列が左右対称で、両端の色が入れ替わっています。これは、直接的なデバイス間(例: 2台のパソコンを直接つなぐ場合)などで使用されることが多いです。

これらの配線方式は、接続する機器の極性に合わせて信号のやり取りを正しく行うために設計されています。
間違った配線方式を使用すると、通信が正常に行われない可能性があります。

このように、モジュラーケーブルの配線方式を正しく選択することで、接続する機器間での通信を安定して行えます

モジュラーケーブルの選び方

ビジネスフォンの配線には、「6極4芯」のモジュラーケーブルを選ぶのがおすすめです。

6極4芯のモジュラーケーブルは、幅広いビジネスフォン機種に対応しています。
一つのケーブルで複数の用途に使えるため、非常に汎用性が高いのが特徴です。

6極2芯のケーブルも使用可能ですが、一部メーカーの機種に対応していない場合があります

また、複数の電話機を接続するハブ配線の場合は、ストレート配線のモジュラーケーブルが使用されますが、この配線方式については機種ごとに確認が必要です。

6極4芯のモジュラーケーブルを選ぶことで、ビジネスフォンの配線において幅広い機種に対応でき、使い勝手が良くなります
配線方式の確認も合わせて行い、適切なケーブルを使用することが重要です。

【図解】ビジネスフォンの配線と自分でできる作業範囲

ここでは、ビジネスフォンの配線イメージと、自分でできる作業と業者に依頼すべき作業の判断方法について解説します。

ビジネスフォンの配線イメージ

ビジネスフォンを導入したり、社内の電話環境を見直したりする際は、配線方法を理解しておくことが大切です。

下図は、ビジネスフォンの配線イメージを示しています。
ビジネスフォン配線のイメージ

家庭用電話機は、部屋に設置されたモジュラージャックに接続することで簡単に使用できますが、ビジネスフォンの場合はそれだけでは不十分です。

ビジネスフォンには、外線と内線、または内線同士をつなぐための小型交換機である「主装置」が必要です。
この主装置を使うことで、複数の電話機が効率的に機能します。

ビジネスフォンの接続する場合、主装置から電話線を配線し、その先にローゼットとよばれる端子箱を設置します。
ローゼットにはモジュラージャックが取り付けられており、そこからモジュラーケーブルで電話機を接続する仕組みになっています。

自分でできる作業範囲

ビジネスフォンの配線のうち、ローゼットから電話機までの配線は自身で行うことが可能です。

ローゼットから電話機までの配線は、資格が不要で比較的簡単な作業のため、オフィス内の小規模なレイアウト変更や電話機・ケーブルの交換などは自社で対応できる場合があります。

しかし、繰り返しレイアウト変更を行うと、床下の配線が絡まりやすくなり、管理が難しくなる。
このような状態になると、LANケーブルや電源ケーブルの配線作業に支障をきたす可能性があります。

また、配線が整理されていないと、安全面でも問題が生じる可能性があります。その場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

電話線を自分で延長する方法を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

主装置からローゼットまでの配線は業者に依頼

主装置からローゼットまでの配線作業は、専門資格が必要です。
自社で対応するのは難しいため、専門業者への依頼をおすすめします。

また、オフィスの移転や主装置の変更、大規模なレイアウト変更の場合も同様に、専門業者に依頼する必要があります。

その他、ビジネスフォンの配線に関わる不明点も、専門の資格・技術を持つ専門業者に依頼することが安全かつ確実です。

ビジネスフォンの配線について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

電話のモジュラージャックのよくあるトラブルと対処法

ここでは、電話のモジュラージャックに関するよくあるトラブルと対処法を3つご紹介します。

接触不良による通話の途切れ

接触不良が原因で通話が途切れたり、雑音が発生したりする可能性があります。

モジュラージャックと電話線の接続が緩んでいる場合や、ホコリやゴミが接続部に入り込むことで接触が悪くなります。

【対処法】
モジュラージャックに接続されている電話線を一度抜いて、もう一度しっかり差し込んでみてください。また、接続部分にホコリやゴミが詰まっていないか確認し、必要に応じて清掃しましょう。

モジュラージャックの内部破損

モジュラージャック内部の金属端子が曲がったり、折れたりすることで接続不良が発生し、電話が繋がらなくなる可能性があります。

これは物理的な力が加わったり、経年劣化が原因で発生します。

【対処法】
目視でジャック内部を確認し、金属端子が正常な位置にあるかを確認してください。もし端子が破損している場合は、ジャックを交換する必要があります。自分で交換が難しい場合は専門業者に依頼しましょう。

ジャックの経年劣化による接触不良

モジュラージャックが長期間使用されている場合、内部の金属端子が錆びたり、劣化して接触不良を起こすことがあります。

【対処法】
ジャックの劣化が原因の場合は、ジャックを新しいものに交換するのが最も確実な方法です。交換後も問題が解決しない場合は、配線全体のチェックが必要になるかもしれません。

これらは比較的一般的なトラブルですが、解決が難しい場合はプロの技術者に相談するのが安心です。

ビジネスフォンの入れ替えや配線工事はOFFICE110へ

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ビジネスフォンの新設や移設、増設の際、複雑な配線が必要になる場合があります。

これらの作業をスムーズに行うためには、専門業者への設置工事の依頼が必要です。

そんな時こそ、「OFFICE110」におまかせください。
当社は電話販売、設備のプロとして、導入実績12万社以上の豊富な実績と経験があります。

迅速かつ確実な設置・修理はもちろん、お客様のニーズに合わせた最適な提案と丁寧な作業、わかりやすい説明を心がけています。

些細なご相談から重大な障害まで、迅速に対応いたします。
ぜひ一度「OFFICE110」まで、お気軽にお問合せください。

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まとめ

「モジュラージャック」とは、電話回線やLAN接続に用いるケーブルの差し込み口のことです。

家庭用電話機の場合は、モジュラーケーブルを差し込んで接続することで使えるようになります。
一方、ビジネスフォンには主装置が必要で、そこから電話線でローゼットへ接続し、モジュラーケーブルでローゼットに付いているモジュラージャックと電話機を接続して配線作業を行います。

また、ビジネスフォンは家庭用電話機とは異なり、資格が必要な作業など複雑な工程があるため、ビジネスフォンの入れ替えや配線工事を行う際は注意が必要です。

当社『OFFICE110』では、ビジネスフォンの導入から入れ替えまでトータルサポートいたします。
ビジネスフォンや社内の電話環境に関するご相談は、「OFFICE110」までお気軽にお問い合わせください。

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