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ビジネスフォントラブル対策解説 レイヤーダウンとは

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ビジネスフォントラブル対策解説 レイヤーダウンとは

ビジネスフォントラブル対策解説 レイヤーダウンとは

多くの方々にとってレイヤーダウンという用語は耳になじみのない言葉かと思います。
レイヤーダウンとはビジネスフォン(ビジネスホン)に関する用語で、何らかの原因によりビジネスフォン主装置がうまく作動していない状態を指します。

レイヤーダウンの状態になると、ビジネスホンをかけることができないため早急に対応を行う必要があります。
原因によっては簡単に対処できることもあります。また、順を追って解説します。

▼目次

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ビジネスフォンのトラブル!?レイヤーダウンとは

ビジネスフォンの電話がつながらずふとモニターを見てみたら、「レイヤーダウン」と表示されていたなどということはないでしょうか?
レイヤーダウンとはどのようなものか、簡単に説明します。

レイヤ-ダウンとは

レイヤーダウンとは、ビジネスフォンの主装置(PBX)が何らかの原因により外線へ発着信ができなくなった状態のことをいいます。

ビジネスフォン電話機の故障により、実際にはレイヤーダウンを起こしていなくてもこのような表示が出てしまう可能性もありますが、内線電話は通じるにもかかわらず外線が発着信できない、ということであれば表示通りレイヤーダウンを起こしているとみて間違いないでしょう。

レイヤーダウンが起こる原因はいくつか考えられますので、一つひとつ冷静に対処していきましょう。

PBXとは?

レイヤーダウンの障害に冷静に対処するには、まずビジネスフォンの仕組みとPBXについて把握しておく必要があります。

ビジネスフォン電話機には電話線(LAN配線の場合はインターネット回線)を差し込んで使用しますが、家庭用電話機と異なり電話線を差し込んだだけでは使用できません。社屋の中にある交換機を経由することによってはじめてビジネスフォンとして使用できるようになるのです。

そして、この交換機こそがPBX(主装置)です。

PBXの主な役割は以下の2点です。
1) かかってきた外線を、社内の各電話機につなぐ
2) 各電話機から外線発信をした際に、外線につなぐ

これらに加えて、社内の内線同士をつなぐ機能やパーク保留・応答機能、転送機能などを備えています。繰り返しになりますが、レイヤーダウンは、PBXの主の役割である外線とビジネスホンとの接続がうまく機能していない状態のことです。

レイヤーダウン対処法

ビジネスフォンにレイヤーダウンが起こってしまったときには、少しでも早く対処を行う必要があります。
確認順序を把握し、できる限り早急に対応しましょう。

PBXを再起動してみる

PBXの機能エラーにより一時的に外線信号をうまく受け取れなくなっているケースがあります。
この場合、PBXの電源を一旦落とした後に、10秒ほどしてから再度電源を立ち上げるとうまく信号が送られ復旧します。

手軽に実行できるので、レイヤーダウンが起こった際には一度この方法を確認してみてください。

通信会社の障害情報を確認する

電源を再起動しても復旧しない場合は、NTTなどの通信会社の障害情報を確認します。

インターネットで電話会社のホームページを確認し、障害情報が公開されていないか確認をしてください。
情報にタイムラグが生じたり、通信会社側でも確認が取れていなかったりする場合などもありますので、電話での問い合わせの方がスムーズかもしれません。

NTTの故障相談ダイヤルは113番です。
フレッツ光ネクストなどのIPでんわを使用中の場合は0120-248-995です。

ちなみに、通信障害が起こっている場合は、通信会社での復旧対応の完了を待つしかありません。

また、大雨や落雷により屋外の保安器に故障が生じている場合もあります。保安器は、過電流や過電圧を制御するための装置ですが、保安器自体が故障してしまうケースは特に山間部などでは珍しくありません。

保安器の故障については、NTT側で対応をしてもらうことができますが、作業完了まで待つしかありません。

PBX、ユニット基盤の点検、修理依頼をする

通信障害が起こっていない場合は、PBXやユニット基盤に故障が生じているケースがあります。ビジネスフォン販売会社に連絡し、修理対応を依頼してください。場合によっては修理部品の取り寄せに数日以上発生するなど、修理に期間を要する可能性があります。

ユニット基盤というのは、主装置の中にある外線と電話機を接続している基盤のことをいいます。1つのユニット基盤には接続できる電話機の台数に上限が決まっています。ビジネスフォンの必要台数がユニット基盤の接続上限台数を上回る場合はユニットを増設するなどによって接続台数を増やします。

PBXやユニット基盤の修理は契約内容によってはメーカー保証、ビジネスフォン販売会社の負担で対応できる場合もあります
復旧作業がひと段落付いたとき、あるいは応急処置対応が施されたときに、契約内容の確認を行いましょう。

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レイヤーダウンの発生をできるだけ防ぐために

PBXは故障しづらい機器ではありますが、万が一故障を起こしてしまうとその影響が計り知れません。

外線電話がストップしてしまうと顧客や取引先に不信感を与えてしまうだけでなく、説明責任やそれによって生じたクレーム対応、業務の滞りによりスタッフにも大きな負荷がかかってしまいます。

PBXの故障リスクを軽減する

古いPBXや基盤を長く使用していると、期間に比例して故障リスクは上がっていきます
常に最新のものを購入する必要はありませんが、古いものは新しいものに買い替えましょう。

PBXの法定耐用年数は6年です。また、リースの場合は、5年から7年でリース契約が組まれることが一般的です。
実情としては10年程度までは問題なく利用されていますが、それ以上の利用になると故障や不調が顕在化していなくても交換を検討してください。

社内にPBXを置かないクラウド型PBXを導入することにより、PBXの管理を社内で行わないという方法もあります。

PBXの設置状況、配線の状況に気を付ける

PBXが故障しにくいとはいえ、ホコリや湿度の多い場所は設置個所としては適していません。
また、ケーブルが絡み合ったり、ケーブルの上に荷物などが無造作に置かれたりしているような乱雑な場所では、ケーブルの断線の発生リスクが高まります。

PBXに限ったことではありませんが清潔に整頓された状態で保管することにより、長く安全に利用を続けることができます。

まとめ

ビジネスフォンの重大トラブルであるレイヤーダウンについて紹介しました。

単なるPBXの信号エラーであればレイヤーダウンを起こしてしまってもすぐに復旧が可能ですが、通信障害が起こっていたりPBXが故障したりした場合には復旧するまでに大きな時間と労力を費やします。

レイヤーダウンが長期間に及ぶと顧客からの信用を落とすこと、スタッフに大きな負荷をかけることにつながってしまいますので、事前に対処法を把握しておくとともに、普段からPBXの適切な管理に気を付けましょう。クラウド型PBXの導入を視野に入れて検討される企業も増えています。

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