ビジネスフォンのバッテリーは5年ごとに交換!停電対策で安定したサービスを
ビルの点検や工事、落雷・降雪などで停電は起こり得ます。ビジネスフォンは顧客対応にも社内連絡にも欠かせません。
もし商談中に停電した場合、通話が止まれば機会損失です。
多くのビジネスフォンはバッテリー内蔵で、停電時も稼働します。
ただし、バッテリーは消耗品。定期的な点検・交換を怠ると、停電時に本当に通話できなくなります。
本記事では交換タイミングとバッテリーの役割を解説します。点検や交換のご相談は、意図に合う窓口としてOFFICE110のビジネスフォン窓口をご活用ください。

監修者
登 雄三
(のぼり ゆうぞう)
保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
ビジネスフォンのバッテリーは定期的に交換
冒頭で、ビジネスフォンのバッテリーは定期的に点検・交換すべきと紹介しました。
では、ビジネスフォンに使用されているバッテリーはどれくらいの周期で交換すべきなのでしょう。
ビジネスフォンには”耐用年数”がある
まず、バッテリー以前にビジネスフォンにも”耐用年数”があるのを把握することが大切です。
耐用年数(法定耐用年数)とは、行政が定めた「この設備だと何年くらいが寿命ですね」というもの。主に設備を導入したときの減価償却資産、つまり価値が保証され資産として計上できる期間のことです。
ビジネスフォンにおける耐用年数は6年間と定められています(参考:国税庁「減価償却の耐用年数」)。
もちろん、耐用年数を過ぎたからとすぐに故障するわけではありません。
耐用年数はあくまで目安として、定期的に点検・交換(整備)する必要があります。
バッテリーの寿命は5年〜7年ほど
ビジネスフォンの耐用年数は6年でしたが、内部の部品ごとに考えると様々です。
その為、スイッチや配線、基盤など部品ごとに劣化のしやすさが異なります。
バッテリーに関していうと、寿命は5年〜7年ほどと言えます。
というのも、バッテリーにはマンガン・アルカリ・リチウムなど様々なものが。
内部には複数の化学物質と鉄類が使用されていて意外と複雑な構造なのです。
ただし、バッテリーは徐々に蓄電能力が下がるので、5年以内に交換するのが安心です(使用環境や稼働時間により前後します)。
ちなみに、バッテリーは使っていなくとも常に電力を放出(放電)しています。
ビジネスフォンと接続していれば関係ないのですが、定期的に充電すると長持ちします。
7年以上経過してると交換できないかも
バッテリーに限らず、ビジネスフォンは定期的にモデルチェンジを繰り返しています。
当然、モデルチェンジされたあとの古いビジネスフォンは製造中止に。
一定期間はメーカーが修理してくれますが、部品がなくなると対応してくれません。
ビジネスフォンのバッテリーに限ると、7年〜10年ごとに対応されなくなります。
ビジネスフォンは10台,20台と、1度に多くの台数を導入するもので入れ替えるのも大変です。
早めの点検・交換を心がけることで、今あるビジネスフォン(バッテリー)をより長く使えます。
放置しすぎると”発煙”した事例も!
一見して問題なさそうなバッテリーでも、長期間放置するのは危険です。
実は、バッテリーの内部には酸性濃度の高い”希硫酸”が使われていることが。
長期間放置していると徐々に内部が腐食し、内部から液体が漏れることがあります。
バッテリーの液体に直接触れると、皮膚が溶けることがあるので注意しましょう。
また、長期間放置されたバッテリーが劣化し、”発煙”したという事例も。
バッテリーからショート(火花)、書類に引火して火事になる可能性も考えられます。
「バッテリーっていつ点検したっけ…」という方は、早めに点検・交換するのがおすすめです。
ビジネスフォンのバッテリーで停電対策に!
ビジネスフォンのバッテリーは5年周期で点検・交換すべきとのことでした。
では、最後にビジネスフォンにおけるバッテリーの役割についてご紹介しましょう。
電話回線は停電時も供給している
実は、電話回線には常に電流が走っていて、停電時にも問題なく使えます。
大震災などで携帯端末が使えなくなっても、街中の公衆電話が使えたのは電話回線のおかげ。
電話機側(ビジネスフォン)の電源が落ちていなければ、停電時でも通話が可能です。なお、加入電話(アナログ回線)と異なり、ひかり電話やIP電話はONUやルーター等に電源が必要です。
ただし、最近のビジネスフォンはインターネット回線を使用したものが増えてきました。
IP電話回線やひかり電話回線などで、電話回線よりもお得に導入できて人気です。
当然、インターネット回線は停電時になると一切の通信・通話はできないので要注意です。
ビジネスフォンはバッテリーで対策できる
冒頭で紹介した通り、ビジネスフォンの多くにはバッテリーが標準装備されているものです。
中にはバッテリーは主装置(構内交換機)のみで、内線電話機にはないことも。
主装置が稼働していても、内線電話機が動かないと通信・通話はできません。
もし、ビジネスフォンにバッテリーが内蔵されていないのなら、外付けという選択肢も。
バッテリーが標準でないビジネスフォンでも、基本的には外付けのバッテリーに対応しています。
ビジネスフォンを点検したときになかったのなら、バッテリーの外付けも検討してみましょう。
他の機器もバッテリーをつけておくべき
停電時に備えてビジネスフォンにバッテリーは装備しておくべきとのことでした。
しかし、オフィス内にはビジネスフォン以外にも日々の業務に欠かせない機器が。
パソコンや複合機はもちろん、”サーバー(記録媒体)”の電源が落ちるのは問題です。
サーバーにアクセス中に停電し、内部のデータが消去されたなんてこともあります。
最近ではほぼ全ての電子機器に内臓バッテリー、または外付けバッテリーが対応しています。
ビジネスフォンのバッテリーを点検するついでに、他の機器にも気をつけられるとより安心です。
よくある質問(FAQ)

バッテリーは何年ごとに交換すべき?
高温・多用など環境で短くなります。待機時間の低下や膨らみ・警告表示があれば前倒しを検討してください。
定期点検で実使用に合わせて最適化すると安心です。
停電時でも通話できますか?
主装置や電話機の電源が生きていれば加入電話は通話可能です。ひかり電話/IP電話はONU・ルーターに給電が必要です。
法定耐用年数「6年」は本当?
主装置だけUPSをつければ十分ですか?
主装置に加え、代表/受付機やハブ、光/IPの場合はONU・ルーターにも給電が必要です。停電時に最低限の発着信が維持できる構成を選びましょう。
交換費用はどのくらい?
型番/導入年/現状の症状(警告・保持時間など)を整理すると見積もりが正確になります。点検と同時実施で工数削減できる場合があります。
まとめ
今回は、停電時にもビジネスフォンで通話のできる”バッテリー”についてまとめてみました。
大切な顧客との商談中、万が一に停電が発生してもバッテリーがあれば安心です。
また、災害時にもバッテリー内臓のビジネスフォンがあれば社員と連絡ができるかもしれません。
ただし、バッテリーも消耗品なので定期的に点検・交換する必要が。
バッテリーの寿命は5年〜7年なので、少なくとも5年周期で交換しましょう。
反対に、長期間放置されたバッテリーは発煙(発火)の危険があるので要注意です。
なお、「OFFICE110」ではビジネスフォンの導入から点検・整備、バッテリー交換や停電対策まで幅広くサポートしています。具体的な進め方や最新情報は、ビジネスフォンのご相談窓口(OFFICE110)をご覧ください。

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