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SIPフォンとは?SIP電話・IP電話との違い、内線の仕組みを解説

  • 「SIPフォンとSIP電話は何が違うの?」
  • 「SIPを使って、社内や複数拠点を内線化できる?」
  • 「現在の電話設備やインターネット環境で利用できるか知りたい」

このような疑問をお持ちではありませんか?

SIPフォンとは、通話の開始や終了などを制御する「SIP」に対応した電話端末やソフトウェアです。
IPネットワークを利用するため、一般的な電話機型の端末だけでなく、パソコンやスマートフォンを電話端末として使える構成もあります。

ただし、導入費用や必要な工事、通話品質、停電時の利用可否は、SIPフォンだけで決まるものではありません。
利用するPBXや電話サービス、インターネット回線、既存設備などによって条件が変わります。

本記事では、SIPフォン・SIP電話の意味や仕組み、IP電話との違い、SIP内線、メリット・デメリット、導入前の確認事項をわかりやすく解説します。

この記事の目次
  1. SIPフォンとは?仕組みをくわしく解説
  2. SIPフォンの種類
  3. SIPを使った内線の仕組み
  4. SIPフォンのメリット
  5. SIPフォンのデメリット
  6. SIPフォンが向いている企業・慎重に検討すべき企業
  7. SIPフォンの導入前に確認すべきポイントと流れ
  8. SIPフォンに関するよくある質問
  9. まとめ
ビジネスフォンの導入を販売から設置工事までワンストップで支援するOFFICE110
登 雄三

監修者

登 雄三
(のぼり ゆうぞう)

保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士

2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。

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2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。

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SIPフォンとは?仕組みをくわしく解説

まずは、SIPという言葉の意味と、SIPフォン・SIP電話・IP電話の関係を整理します。

用語の役割を先に理解しておくと、SIPサーバやIP-PBX、クラウドPBXとの違いも把握しやすくなります。

そもそも「SIP」とは

SIPとは「Session Initiation Protocol」の略で、インターネット電話などの通信セッションを開始・変更・終了するために使われる制御用のプロトコルです。

プロトコルとは、コンピュータや通信機器が情報をやり取りするために定められた手順や規約です。
メーカーや製品が異なる機器でも、共通のプロトコルに対応していれば、決められた形式で通信できます。

SIPが主に担うのは、相手を呼び出す、応答を確認する、通話条件を変更する、通話を終了するといった呼制御です。
音声データそのものを運ぶことがSIPの中心的な役割ではありません。
出典:RFC Editor「RFC 3261: SIP: Session Initiation Protocol」|確認日:2026年8月10日

通話が成立した後の音声データには、一般的にRTP(Real-time Transport Protocol)などが利用されます。
つまり、SIPが通話の開始や終了を調整し、RTPがリアルタイムの音声データを運ぶという役割分担です。
出典:RFC Editor「RFC 3550: RTP: A Transport Protocol for Real-Time Applications」|確認日:2026年8月10日

SIPフォン・SIP電話・IP電話の違い

「SIPフォン」「SIP電話」「IP電話」は近い意味で使われることがありますが、厳密には指している範囲が異なります。

用語主な意味役割・範囲
SIP通信制御に使われるプロトコル通話の開始・変更・終了や、接続先の呼び出しなどを制御する
SIPフォンSIPに対応した電話端末やソフトウェア置き型の電話機、コードレス端末、パソコン・スマートフォン用アプリなど
SIP電話・SIP電話機SIPを利用する電話方式や端末一般にはSIPフォンに近い意味で使われるが、提供者や文脈によって指す範囲が異なる
IP電話IPネットワークを使って音声を送受信する電話SIPを利用する方式を含む、より広い概念
VoIPIPネットワーク上で音声を扱う技術の総称SIPはVoIPで利用される代表的な呼制御方式の一つ

本記事では、SIPに対応する物理電話機とソフトウェア端末をまとめて「SIPフォン」と表記します。

ただし、サービス事業者によって「SIP電話」「IP電話」「IPフォン」などの名称や対応範囲が異なるため、導入時は名称だけで判断せず、端末・機能・回線の仕様を確認することが重要です。

SIPフォンの仕組み

SIPフォンは、SIPサーバやIP-PBX、クラウドPBXなどと連携して、相手の端末を呼び出します。

一般的な発着信の流れは、次のとおりです。

  1. 端末を登録する
    SIPフォンやソフトフォンが、アカウントや現在の接続先などの情報をSIPサーバ側へ登録します。
  2. 通話要求を送る
    発信者が相手の電話番号や内線番号を指定すると、SIPによる通話要求が送信されます。
  3. 接続先を確認する
    SIPサーバやPBXが、登録情報や電話番号に基づいて相手の接続先を確認します。
  4. 相手の端末を呼び出す
    接続先のSIPフォンやソフトフォンへ着信要求を送り、相手が応答するのを待ちます。
  5. 音声通話を開始する
    相手が応答すると通話が成立し、RTPなどを利用して音声データを送受信します。
  6. 通話を終了する
    どちらかが電話を切ると、SIPによって通話セッションの終了が通知されます。

固定電話や携帯電話など、接続先が公衆電話網にある場合は、利用中の電話サービスや通信事業者の設備を経由して接続します。

監修者:登

登(のぼり)

SIPサーバは端末登録や呼び出しに関係しますが、それだけですべてのビジネスフォン機能を提供できるとは限りません。保留・転送・代表着信などには、IP-PBXやクラウドPBXなどのPBX機能が必要です。

SIPフォンの種類

SIPフォンは、端末の形態によって「ソフトフォン」と「ハードフォン」に分けられます。

どちらもSIPを利用して発着信できますが、操作方法や利用場所、必要な設備が異なります。

比較項目ソフトフォンハードフォン
端末パソコン・スマートフォン・タブレットSIPに対応した物理電話機
主な利用場所オフィス、テレワーク、外出先受付、固定席、会議室など
移動のしやすさ高い置き型は低い。コードレス型は一定範囲で移動可能
専用端末不要な場合がある必要
主な注意点対応OS、アプリ、マイク・ヘッドセット、モバイル通信対応サービス、PoE、LAN配線、ボタンや機能

ソフトフォン

ソフトフォンとは、パソコンやスマートフォン、タブレットへアプリやソフトウェアをインストールし、電話端末として利用する方式です。

物理的なSIP電話機を用意せず、普段利用している端末で発着信できるため、テレワークや外出の多い働き方にも対応しやすい特徴があります。

  • パソコンとヘッドセットを組み合わせて電話対応できる
  • スマートフォンから会社番号を使って発着信できるサービスがある
  • 社員同士の内線通話に利用できる
  • フリーアドレスやテレワークへ対応しやすい
  • 物理電話機の台数を減らせる場合がある

一方、ソフトフォンでも設定作業が一切不要になるとは限りません。
利用する電話サービスへの登録、アプリの初期設定、マイクやヘッドセットの確認、LAN・Wi-Fi・モバイル回線の整備などが必要です。

また、一般的な通話アプリがすべてSIPへ対応しているわけではありません。
導入時は、利用するPBXや電話サービスが指定・推奨しているソフトフォンを確認してください。

ハードフォン

ハードフォンとは、一般的な固定電話機に近い形状をした、物理的なSIP対応電話端末です。

有線LANへ接続する端末が多く、機種や構成によってはLANケーブルから電力を供給するPoEに対応しています。

  • 置き型:受付や固定席など、電話機を決まった場所で利用する場合に向いている
  • コードレス型:倉庫、店舗、介護施設など、業務中に移動する機会が多い場合に向いている

ハードフォンには、保留・転送用のボタン、着信履歴、電話帳、スピーカーフォン、録音などの機能を搭載した製品もあります。ただし、利用できる機能は端末とPBX、電話サービスの組み合わせによって異なります。

SIPへ対応している端末でも、すべてのPBXやクラウドPBXで利用できるとは限りません。
購入前に、サービス事業者の対応端末や動作確認状況を確認することが大切です。

SIPを使った内線の仕組み

SIP内線とは、SIPに対応した電話端末を、PBXやクラウドPBXへ登録し、社員や拠点間で内線通話に利用する構成です。

同じオフィス内で使う場合と、複数拠点や社外から使う場合では、必要なネットワークやセキュリティ対策が異なります。

同一拠点でSIP内線を利用する場合

同じオフィス内でSIP内線を利用する場合は、各SIPフォンを社内のIP-PBXやクラウドPBXへ登録し、端末ごとに内線番号を割り当てます。

  1. SIPフォンやソフトフォンをLAN・Wi-Fiへ接続する
  2. 各端末をPBXや電話サービスへ登録する
  3. 端末ごとに内線番号を設定する
  4. PBXが内線番号と端末の接続先を管理する
  5. 相手の内線番号を指定して呼び出す

IPネットワークを利用するため、電話用の配線を減らせる場合がありますが、通話台数や既存LANの利用状況によっては、LAN配線の追加、PoEスイッチの設置、無線LAN環境の見直しなどが必要です。

内線電話の基本的な役割や外線との違いについては、「内線電話とは?外線との違い・かけ方・保留転送の基本」もあわせてご確認ください。

複数拠点やクラウドPBXで内線化する場合

本社・支店・営業所などの複数拠点でSIP内線を利用する場合は、各拠点の端末を共通のPBX環境へ接続します。

代表的な構成には、次のようなものがあります。

  • 本社などに設置したIP-PBXへ各拠点から接続する
  • 拠点間VPNや閉域網を利用してネットワークを接続する
  • クラウドPBXへ各拠点やスマートフォンから接続する
  • 電話サービス事業者が提供する接続方式を利用する
VPNは必須ではない

複数拠点を内線化する際にVPNを利用する構成はありますが、すべてのSIPフォンやクラウドPBXでVPNが必須になるわけではありません。クラウドPBX、閉域接続、暗号化通信など、利用するサービスによって接続方式が異なります。

VPNは通信経路を保護するための仕組みであり、PBXや主装置の機能を代替するものではありません。主装置やIP-PBXが必要かどうかは、クラウドPBXを利用するか、自社にPBXを設置するかなどの構成によって決まります。

スマートフォンを内線として利用する方法や費用の違いは、「スマホ内線化3つの方法」で詳しく解説しています。

複数拠点の内線化は、拠点数や既存のPBX、利用中の回線、セキュリティ要件によって適した構成が変わります。現在の拠点数、電話機台数、PBX・主装置の型番を伝えると、必要な接続方式と設備を整理できます。

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SIPフォンのメリット

SIPフォンは、端末やPBX、ネットワークを柔軟に組み合わせられる点が特徴です。

ただし、以下のメリットを得られるかどうかは、既存設備や利用人数、拠点数、採用する電話サービスによって異なります。

構成によって導入・増設コストを抑えやすい

SIPフォンは、既存のLAN環境やパソコン、スマートフォンを活用できる構成であれば、専用電話機や電話配線の追加を減らせる場合があります。

  • ソフトフォンを利用して物理電話機の台数を減らす
  • 既存のLANを利用して端末を接続する
  • クラウドPBXを利用し、社内に物理的なPBXを置かない
  • 端末追加時の配線や設定作業を簡素化する

一方、LAN配線の新設、ネットワーク機器の交換、対応端末の購入などが必要な場合は、初期費用が増えることもあります。

SIPフォンだから必ず安くなるのではなく、既存設備をどこまで活用できるかが費用を左右します。

拠点追加や移転・レイアウト変更に対応しやすい

SIPフォンは、PBXへの端末登録やネットワーク設定によって利用場所を変更できる構成があり、拠点追加やオフィス移転、レイアウト変更へ対応しやすい点がメリットです。

たとえば、クラウドPBXを利用している場合は、インターネットへ接続できる環境を用意し、端末を追加設定することで、新しい拠点でも同じ内線環境を利用できる場合があります。

ただし、デスクの増設やフロア移動に伴ってLAN配線や電源が不足する場合は、追加工事が必要です。
増設時に確認すべき工事内容は、ビジネスフォン増設・移設・撤去工事の解説も参考にしてください。

パソコンやスマートフォンを電話端末として活用できる

ソフトフォンやクラウドPBXを利用する構成では、パソコンやスマートフォンを電話端末として活用できます。

  • テレワーク中に自宅のパソコンで電話対応する
  • 外出先からスマートフォンで会社番号を利用する
  • フリーアドレスの席でパソコンを電話端末として使う
  • 離れた拠点の社員同士で内線通話を行う

個人のスマートフォンを業務利用する場合は、会社の運用ルール、端末管理、通信費、通話履歴、退職時のアカウント停止などもあわせて検討する必要があります。

SIPフォンのデメリット

SIPフォンは柔軟な電話環境を構築できる一方で、ネットワークや電源へ依存するという注意点があります。

導入後のトラブルを防ぐため、次のデメリットを事前に確認しておきましょう。

インターネット環境に依存する

クラウドPBXや社外のSIPサーバ、IP電話サービスへインターネット経由で接続する構成では、回線やLAN・Wi-Fiの状態が、通話品質や発着信へ影響します。

一方、社内LANとオンプレミスのIP-PBXだけで完結する内線は、外部インターネット回線に障害が発生しても、社内LAN、PBX、端末、電源が正常であれば利用を継続できる場合があります。ただし、外線通話やクラウド上の機能は利用できなくなる可能性があります。

通信環境が不安定な場合は、次のような症状が発生することがあります。

  • 音声が途切れる
  • 相手の声が遅れて聞こえる
  • 片方の音声だけ聞こえない
  • 雑音や音声の乱れが発生する
  • 着信や発信に時間がかかる
  • 端末が外部のSIPサーバや電話サービスへ接続できない

業務用パソコンやクラウドサービスと同じネットワークを利用する場合は、回線帯域だけでなく、同時通話数、Wi-Fiの電波状況、ルーターやスイッチの性能、ネットワークの混雑状況なども確認が必要です。

電話や通信品質に問題が発生した場合は、ビジネスフォンの故障・障害対応もご確認ください。

ネットワークとセキュリティの設計が必要

SIPフォンを安全に利用するには、電話端末だけでなく、ルーター、ファイアウォール、LAN・Wi-Fi、PBX、アカウントなどを含めて設計する必要があります。

  • 推測されにくいパスワードを設定する
  • 不要になったアカウントを停止する
  • 接続元や発信先を必要に応じて制限する
  • 端末やPBXのソフトウェアを適切に更新する
  • サービスが対応する暗号化方式を確認する
  • 不正発信や異常な利用を確認できる運用を整える

音声データの保護には、サービスや機器が対応している場合、SRTPなどの方式が利用されます。
SRTPはRTP・RTCP通信に対し、機密性、メッセージ認証、リプレイ保護を提供するためのプロトコルです。
出典:RFC Editor「RFC 3711: The Secure Real-time Transport Protocol」|確認日:2026年8月10日

利用できるセキュリティ機能は、SIPフォン、PBX、通信事業者、クラウドPBXサービスによって異なります。
端末だけで判断せず、システム全体の対応状況を確認してください。

停電・通信障害・端末の互換性に注意が必要

据え置き型のSIPフォンは、端末だけでなく、ONU、ルーター、スイッチ、PBXなどの電源が停止すると利用できなくなる可能性があります。ただし、停電時にすべてのSIPフォンが一律に利用できなくなるわけではありません。構成によっては、次のような対策が可能です。

  • ONU、ルーター、PBX、PoEスイッチへUPSを設置する
  • スマートフォンとモバイル回線を代替手段として利用する
  • 着信を別の電話番号や携帯電話へ転送する
  • 複数のインターネット回線を用意する
  • 障害時の連絡手段と対応手順を決めておく

また、SIP対応をうたう電話機でも、利用するPBXやクラウドPBXの機能をすべて使えるとは限りません。
端末を用意する前に、サービス事業者の対応機種・推奨機種を確認しましょう。

SIPフォンが向いている企業・慎重に検討すべき企業

SIPフォンが自社に適しているかどうかは、単純な導入費用だけでは判断できません。

働き方や拠点数、既存設備、ネットワーク環境などを踏まえて検討することが重要です。

SIPフォンが向いている企業

  • 複数拠点を内線でつなぎたい企業
    本社・支店・営業所間の内線環境を共通化したい場合
  • テレワークや外出先でも電話対応したい企業
    パソコンやスマートフォンを電話端末として利用したい場合
  • 人員や席数の変更が多い企業
    端末追加やレイアウト変更へ柔軟に対応したい場合
  • フリーアドレスを導入している企業
    固定席に電話機を設置しない働き方を検討している場合
  • 既存のLANを活用したい企業
    現在のネットワークを利用して電話環境を構成できる場合
  • ビジネスフォンとクラウドPBXを比較したい企業
    自社設置型とクラウド型のどちらが適するか検討している場合

導入を慎重に検討すべき企業

  • インターネット環境が不安定な企業
    外部の電話サービスを利用するための回線やWi-Fiの品質を改善できない場合
  • 停電時も固定電話を継続利用する必要がある企業
    電源や回線の冗長化を含めた対策が難しい場合
  • 既存の特殊設備を利用している企業
    FAX、ドアホン、構内放送、ナースコールなどとの連携が必要な場合
  • ネットワークを管理できる担当者や保守体制がない企業
    電話とネットワークの障害切り分けが難しい場合
  • 現在の電話番号や電話機を必ず維持したい企業
    利用サービスや設備によっては、そのまま移行できない場合があるため

上記に該当しても、SIPフォンを導入できないとは限りません。
回線の増強、UPS、転送設定、既存設備との併用などによって対応できる場合があります。

SIPフォンの導入前に確認すべきポイントと流れ

SIPフォンを導入する前に、自社の利用条件と既存環境を整理しておくと、必要な端末・PBX・回線・工事を判断しやすくなります。

利用条件とネットワーク環境を整理する

まずは、どこで、何人が、どのように電話を利用するかを整理します。

  • 電話を利用する人数
  • 必要な電話端末の台数
  • 同時に通話する可能性がある人数
  • 本社・支店・店舗などの拠点数
  • 固定席・フリーアドレス・テレワークの割合
  • スマートフォンやパソコンを利用するか
  • 現在利用しているインターネット回線
  • 有線LAN・Wi-Fiの利用状況
  • 停電・通信障害時に必要な代替手段

同時通話数や拠点数が多い場合は、必要な回線帯域やネットワーク機器も変わります。
端末台数だけでなく、実際の電話利用状況を確認しましょう。

電話番号・既存設備・端末の対応を確認する

次に、現在利用している電話番号や設備を、導入後も維持できるか確認します。

  • 現在利用している代表番号・直通番号
  • 契約中の電話回線と通信事業者
  • 現在利用している主装置・PBXのメーカーと型番
  • 電話機のメーカー・型番・台数
  • FAX、ドアホン、構内放送などの周辺設備
  • 通話録音や着信履歴など、継続したい機能
  • 新しいPBXやクラウドPBXが対応する端末
  • 番号移行や契約変更に必要な手続き

電話番号を継続できるかどうかは、現在の番号・回線・契約事業者・移行先サービスなどによって異なります。
SIPフォンへ交換するだけで、電話番号や回線契約が自動的に引き継がれるわけではありません。

導入費用を左右する項目を確認する

SIPフォンの導入費用は、電話機本体だけでなく、PBX、ライセンス、回線、ネットワーク工事などを含めて確認する必要があります。

費用項目主な内容
端末費用SIP電話機、コードレス端末、ヘッドセット、パソコンなど
PBX・サービス費用IP-PBX、クラウドPBX、アカウント、機能ライセンスなど
回線費用インターネット回線、外線電話サービス、閉域接続など
ネットワーク機器ルーター、スイッチ、PoE機器、無線LAN機器、UPSなど
工事・設定費用LAN配線、機器設置、端末登録、PBX設定、動作確認など
保守・運用費用障害対応、設定変更、機器交換、サポートなど

既存設備を活用できる場合は費用を抑えられる可能性がありますが、老朽化したネットワーク機器の交換や新しいLAN配線が必要になれば、工事費が増えることもあります。

構成決定から運用開始までの流れ

SIPフォンの導入は、次の流れで進めます。

  1. 利用条件を整理する
    人数、端末数、拠点数、同時通話数、必要機能を確認します。
  2. 既存設備を調査する
    電話番号、回線、PBX、電話機、LAN・Wi-Fi環境を確認します。
  3. 電話システムの構成を決める
    IP-PBX、クラウドPBX、ソフトフォン、ハードフォンなどを比較します。
  4. 端末・サービス・工事を選定する
    対応端末、回線、ネットワーク機器、工事範囲を決めます。
  5. 端末とPBXを設定する
    アカウント登録、内線番号、外線発着信、転送などを設定します。
  6. 通話テストを行う
    発信・着信・内線・保留・転送・音声品質を確認します。
  7. 障害時の対応を確認する
    停電、回線障害、端末故障時の連絡手段や代替方法を決めます。
  8. 運用を開始する
    利用者へ操作方法や連絡ルールを共有します。

特に、電話番号の移行やネットワーク工事が必要な場合は、現在の電話を停止する時間が発生しないよう、切り替え手順を事前に確認してください。

導入後の運用を具体的にイメージするには、外線・内線・保留・転送などの基本操作も事前に把握しておくことが大切です。SIPフォン導入前に使い方の全体像を確認することで、自社に必要な機能を整理しやすくなります。

SIPフォン・クラウドPBXの選定はOFFICE110へご相談ください

ビジネスフォンの導入と設定を支援するOFFICE110のスタッフ

SIPフォンを利用できるかどうかは、現在の電話番号、回線契約、主装置・PBX、LAN・Wi-Fi環境、利用人数、拠点数などによって異なります。

OFFICE110では、現在の電話環境を確認したうえで、SIPフォン、クラウドPBX、従来型ビジネスフォンなどを比較し、必要な端末・回線・設定・工事を整理できます。ご相談の際に、現在利用している電話番号、電話機や主装置のメーカー・型番、利用人数、拠点数、テレワークの有無などをお伝えいただくと、構成を確認しやすくなります。

「現在の設備をどこまで流用できるか」「SIPフォンとクラウドPBXのどちらが合うか」「複数拠点を内線化するには何が必要か」など、電話環境の見直しで迷っている場合は、現在の設備や利用条件をお伝えください。

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SIPフォンに関するよくある質問

SIPフォンの導入を検討する際によくある疑問をまとめました。SIP電話やIP電話との違い、複数拠点の内線化、既存設備の利用可否などを確認してください。

SIPフォンとは何ですか?

SIPフォンとは、通話の開始・終了などを制御する通信規約「SIP」に対応した電話端末やソフトウェアです。

一般的な電話機型の端末だけでなく、パソコンやスマートフォンへインストールするソフトフォンも含まれます。実際の発着信には、SIPサーバやIP-PBX、クラウドPBX、電話回線サービスなどとの連携が必要です。

SIPフォンとIP電話の違いは何ですか?

IP電話はIPネットワークを利用する電話の総称で、SIPフォンはその中でSIPに対応した電話端末やソフトウェアを指します。

SIPは通話相手の呼び出しや通話の終了などを制御するプロトコルです。IP電話ではSIPが広く利用されていますが、IP電話とSIPフォンが完全に同じ意味とは限りません。

SIPフォンとクラウドPBXの違いは何ですか?

SIPフォンは電話端末、クラウドPBXは電話の交換・制御機能をクラウド上で提供するサービスです。

クラウドPBXへSIPフォンやソフトフォンを登録して利用する構成もあります。両者は競合するものではなく、SIPフォンをクラウドPBXの端末として使う関係になる場合があります。

SIPサーバがなくてもSIPフォンを利用できますか?

利用者が自社でSIPサーバを構築しなくても、クラウドPBXや通信事業者のサービスを利用すればSIPフォンを使える場合があります。

ただし、SIPフォンだけでは、保留・転送・代表着信などのビジネスフォン機能をすべて利用できるとは限りません。必要な機能に応じて、IP-PBXやクラウドPBXなどのPBX機能が必要です。

SIPフォンを使って複数拠点を内線化できますか?

はい、各拠点のSIPフォンを共通のIP-PBXやクラウドPBXへ接続することで、複数拠点を内線化できる場合があります。

接続方法には、クラウドPBX、拠点間VPN、閉域網などがあります。必要な構成は拠点数、既存ネットワーク、セキュリティ要件、利用するサービスによって異なります。

SIPフォンの利用にVPNは必須ですか?

いいえ、SIPフォンの利用にVPNが必ず必要なわけではありません。

自社のIP-PBXへ社外や別拠点から接続する構成ではVPNを利用することがありますが、クラウドPBXや閉域接続、暗号化通信を利用する場合もあります。利用サービスが指定する接続方式とセキュリティ条件を確認してください。

現在の電話番号や電話機をそのまま使えますか?

現在の電話番号や電話機を継続利用できるかは、契約中の回線、番号の種類、移行先サービス、端末の対応状況によって異なります。

SIPに対応した電話機でも、すべてのIP-PBXやクラウドPBXで利用できるとは限りません。代表番号・直通番号、主装置や電話機の型番、FAXなどの周辺設備を確認したうえで、移行可否を判断する必要があります。

SIPフォンは停電やインターネット障害のときも使えますか?

据え置き型のSIPフォンは、端末やルーター、ONU、スイッチ、PBXなどの電源が停止すると利用できなくなる可能性があります。

また、クラウドPBXや外部の電話サービスを使う構成では、インターネット回線の障害によって発着信できなくなる場合があります。UPS、モバイル回線、別番号への転送など、障害時の代替手段を事前に決めておくことが重要です。

まとめ

SIPフォンは、通話の開始・変更・終了などを制御するSIPに対応した電話端末やソフトウェアです。物理的なSIP電話機だけでなく、パソコンやスマートフォンを電話端末として利用できる構成もあります。

SIPフォンをIP-PBXやクラウドPBXへ登録すると、同じオフィス内だけでなく、複数拠点や社外の社員を内線でつなげられる場合があります。ただし、VPNの必要性やPBXの設置場所は、採用するサービスやネットワーク構成によって異なります。

導入時は、コストだけでなく、現在の電話番号、既存設備、端末の互換性、インターネット環境、セキュリティ、停電・障害対策まで確認することが重要です。

自社に合う構成を判断できない場合は、SIPフォンだけに限定せず、クラウドPBXや従来型ビジネスフォンも含めて比較しましょう。現在の設備や働き方を整理したうえで選定することで、導入後の通話品質や運用面の問題を防ぎやすくなります。

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