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「現在のビジネスフォンに録音機能を後付けしたい」「アダプターとボイスレコーダーで通話を録音できるのか」と迷っていませんか。
ビジネスフォンの録音方法には、本体・主装置の機能を使う方法、ボイスレコーダーとアダプターを外付けする方法、専用の通話録音装置を後付けする方法があります。
この記事では、3つの録音方法とメリット・デメリット、後付け前の確認事項、秘密録音の違法性や録音データの扱いを整理します。
利用できる方法は電話機・主装置・回線・接続端子などによって異なるため、購入前にメーカーや販売店へ適合を確認することが大切です。
監修者
登 雄三(のぼり ゆうぞう)
保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
ビジネスフォンの通話を録音する方法は、内蔵機能・外付けのボイスレコーダー・専用の通話録音装置の3つが基本です。録音する席数や自動録音の要否、検索・保存の方法を比べて選びます。
「外付けできるか」だけで決めず、録音対象と運用方法まで含めて選ぶと、録音漏れや管理負担を抑えやすくなります。
ビジネスフォンの操作や便利機能の全体像は、外付け録音機器を選ぶ前に基本機能を確認する際の判断材料になります。
現在の電話システムが対応しているなら、ビジネスフォン本体や主装置に関連する通話録音機能を使う方法が候補になります。
対応内容は機種ごとに異なりますが、外線通話の自動録音、録音ファイルの検索・再生・ダウンロードなどを利用できるシステムがあります。たとえばNTT東日本の「ZX-VOCアプリケーション」は、対応するαZXⅡの主装置と組み合わせて、外線通話の自動録音や録音ファイルの検索・ダウンロードなどを行う仕組みです。出典:NTT東日本「SmartNetcommunityαZX ZX-VOCアプリケーション 取扱説明書」|確認日:2026年8月10日
ただし、同じメーカーの電話機でも主装置やオプションの構成が違えば、利用できる機能は変わります。現在の機種に備わる機能の考え方は、ビジネスフォンの通話録音機能の解説も参考にしてください。
なお、ボイスメールは不在時などに相手のメッセージを保存する機能であり、通話中の音声を記録する通話録音とは用途が異なります。詳しくは、ビジネスフォンのボイスメール機能をご確認ください。
録音機能のないビジネスフォンでも、対応するアダプターを介してボイスレコーダーを外付けできる場合があります。
ここでいうアダプターとは、電話機から通話音声を取り出してボイスレコーダーへ入力するための接続機器です。特定の席だけ録音したい場合や、ボイスレコーダーを商談などでも使いたい場合に検討しやすい方法です。
電話機・アダプター・ボイスレコーダーには接続端子や仕様の違いがあり、どの組み合わせでも使えるわけではありません。
受話器コードの有無、音声出力端子、配線方法、必要な電源を確認し、対応可否が不明な場合は型番を伝えてメーカーや販売店へ確認しましょう。購入後は実際の発着信で試験録音し、相手と自分の声量、ノイズ、録音開始・終了の操作も確かめます。
ボイスレコーダーを持ち運ぶ必要がなく、電話応対の録音を継続的に行いたい場合は、専用の通話録音装置を後付けする方法があります。
通話録音装置には、自動・手動録音、録音を知らせるアナウンス、パソコンでの検索・再生、暗証番号による操作制限などを備える製品があります。ただし、使える機能や接続方法は製品と電話機の組み合わせで変わります。
たとえばタカコムの通話録音装置「VR-D179/VR-D179A」は、受話器接続・外部入力接続・電話回線接続などに対応しますが、多機能電話機で利用できる接続方法には条件があります。製品ページの対応表を確認し、電話機の型番と接続方式を照合してください。出典:タカコム「VR-D179/VR-D179A」|確認日:2026年8月10日
複数席や全通話を対象にする場合は、席ごとに機器を置く方法だけでなく、主装置・PBX側でまとめて録音する構成も比較するとよいでしょう。
現在の電話機に録音機器を後付けできるかは、電話機・主装置の型番、録音する席数、希望する保存方法によって異なります。機器情報と希望条件をお伝えいただければ、必要な機器・設定・工事と見積もり条件を整理できます。
ご相談・見積依頼
通話録音は、聞き漏らしや認識違いの確認に役立つ一方、顧客への配慮と録音データの管理が必要です。導入前に利点と負担の両方を把握しましょう。
主なメリットは、通話内容をあとから聞き直し、事実確認や応対改善に活用できることです。
録音があることで担当者の記憶だけに頼らずに済みます。ただし、音声はあくまで確認材料であり、録音しただけで対応品質が上がるわけではありません。確認する場面と改善へ反映する手順も決めておきましょう。
デメリットは、機器費用だけでなく、顧客の心理的負担や録音データを管理する業務が増えることです。
録音対象を全席にするか特定席にするかで、必要な設備と管理負担は変わります。利用目的を先に決め、必要以上の通話を録音・保存し続けない運用にすることが重要です。
後付けの可否は、電話機だけでなく主装置・回線・接続方式を含めて確認します。先に型番と録音条件を整理すると、不要な機器の購入や設置後の録音漏れを避けやすくなります。
最初に確認するのは、内線電話機と主装置のメーカー・型番です。電話機の外観が似ていても、主装置やユニットの構成によって使える録音機能は異なります。
型番は電話機の底面や背面、主装置のラベルなどで確認できる場合があります。分からない場合は、機器全体と型番ラベルの写真を用意すると販売店へ相談しやすくなります。
次に、誰のどの通話を、どのタイミングで録音するかを決めます。特定の受付席だけを手動録音する場合と、複数席の外線通話を自動録音する場合では、適した方式が異なります。
目的が聞き漏らし防止なら特定席への外付けで足りる場合があります。一方、トラブル対応や応対品質の確認で複数席を対象にするなら、検索性や管理機能まで含めた構成が扱いやすいでしょう。
録音機器の費用だけでなく、保存先、必要なオプション、設定・工事、運用管理まで確認して導入条件を比較します。
費用は録音する席数、既存設備の適合、保存方法、必要なオプションや工事によって変わります。条件を確認せずに一律の金額で判断せず、必要な構成をそろえて見積もりを比較してください。
機器の適合を確認したら、接続・設定後に実際の発信と着信で試験録音を行います。音声が保存されることだけでなく、運用担当者が検索・再生・削除できるところまで確認してください。
機器によっては専門的な設定や工事が必要です。主装置や電話配線に関わる場合は、自社で無理に変更せず、販売店や工事業者へ依頼しましょう。
会話の当事者が相手の同意を得ずに録音したという理由だけで、直ちにすべてのケースが違法になるとは限りません。ただし、録音方法・目的・利用方法・データ管理は分けて検討する必要があります。
この記事では、会話の当事者が相手に知らせずに会話を録音することを「秘密録音」、会話の当事者ではない第三者が通話や会話をひそかに聞き取ることを「盗聴」として区別します。
ただし、これらは言葉の呼び方だけで適法・違法が決まるものではありません。第三者による録音のために住居へ侵入したり、設備へ不正に細工したり、取得した音声を不適切に公開・利用したりすれば、録音以外の行為を含めて法的問題になる可能性があります。
「無断録音なら必ず違法」「当事者が録音したなら常に問題ない」と一律に判断しないことが重要です。
秘密録音は、録音そのものだけでなく、利用目的の説明、プライバシーへの配慮、就業規則や社内ルール、録音後の利用・共有方法などによって問題になり得ます。
個人情報保護委員会は、通話内容から特定の個人を識別できる場合は個人情報に該当し、個人情報取扱事業者には利用目的を通知または公表する義務がある一方、個人情報保護法上は録音している旨を伝える義務までは負わないと示しています。出典:個人情報保護委員会「顧客との電話の通話内容は個人情報に該当しますか。また、通話内容を録音している場合、録音している旨を相手方に伝えなければなりませんか。」|確認日:2026年8月10日
ただし、これは「録音を知らせなくても、どのような運用でも問題ない」という意味ではありません。顧客との信頼関係や業界ごとのルールも考慮し、必要に応じて「この通話は応対品質の向上と内容確認のため録音しています」など、利用目的と録音を事前に案内する運用を検討しましょう。
社内通話や従業員との会話を録音する場合も、目的・対象・閲覧者・保存期間を明確にし、社内規程や周知方法を確認することが大切です。個別のトラブルや法的評価については、弁護士などの専門家へ相談してください。
相手の同意を得ずに録音した音声でも、個別の事情によって裁判上の証拠として扱われる場合があります。
最高裁判所は、詐欺被害を受けたと考えた人が相手の説明を不審に思い、後日の証拠とするため会話を録音した事案について、その事情のもとでは相手の同意がなくても違法ではなく、録音テープの証拠能力を否定する理由はないと判断しました。出典:裁判所「録音テープの証拠能力に関する決定」|確認日:2026年8月10日
この判断は、すべての秘密録音に同じ結論を保証するものではありません。録音に至った経緯、取得方法、音声の真正性や編集の有無など、個別の事情によって扱いは異なります。証拠としての利用を想定する場合は、元データを保持し、日時や経緯を記録したうえで専門家へ確認しましょう。
録音データは、利用目的に必要な範囲で保存し、閲覧・持ち出し・共有・削除のルールを決めて管理します。
通話内容だけで個人を識別できない場合でも、ほかの情報と容易に照合して個人を識別できれば、全体として個人情報に該当することがあります。録音ファイル名や顧客管理情報と組み合わせて扱う場合も含め、個別に判断してください。出典:個人情報保護委員会「顧客との電話の通話内容を録音していますが、通話内容から特定の個人を識別することはできません。この場合の録音記録は、個人情報に該当しますか。」|確認日:2026年8月10日
現在のビジネスフォンへ録音機能を追加できるかは、電話機と主装置の型番、録音する席数、対象通話、保存方法をそろえて確認すると判断しやすくなります。
OFFICE110では、ビジネスフォンの導入・入れ替えにあわせて、通話録音に必要な機器や構成をご相談いただけます。既存設備を利用できるか、外付け機器と電話システム側の録音機能のどちらが用途に合うか、必要な設定・工事と見積もり条件を整理して確認します。
現在の構成で対応できるか分からない場合も、機器情報と希望する運用をお伝えください。録音機能の適合と導入費用を確認したうえで比較できます。
ビジネスフォンの録音通知、秘密録音、外付け機器の互換性、録音データの管理など、導入前に確認されやすい疑問をまとめています。
ビジネスフォンの録音方法は、本体・主装置の機能、ボイスレコーダーとアダプターの外付け、専用の通話録音装置の3つです。
選ぶ基準は、現在の設備に接続できるか、何席・どの通話を録音するか、録音データをどのように保存・管理するかです。アダプターはすべてのビジネスフォンに使えるわけではないため、電話機と主装置の型番を確認してから選びましょう。
また、録音の適法性は一律に判断できません。利用目的の通知・公表、必要に応じた録音告知、閲覧権限や保存期間などを整え、個別の法的問題は専門家へ確認してください。
既存の電話機を活用できるか、外付けとシステム側の録音機能のどちらが合うか判断しにくい場合は、OFFICE110へご相談ください。ビジネスフォンの機種・台数・利用環境に合わせて、必要な機器、設定・工事、見積もり条件を整理できます。電話環境全体を見直す場合は、ビジネスフォン総合ページもご確認ください。
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