ビジネスホンの「TEN」とは?意味と設定方法を簡単解説
ビジネスホンの仕組みは、「主装置+専用電話機」が基本。
その主装置と専用電話機を設定するとき、各専用電話機には「TENキー(番号)」というものが割り振られます。
TENキーといえば、パソコンで利用するテンキーを思い浮かべる方は多いのですが、まったく関係ないものです。
でも、ビジネスホンのTENキーと聞いただけなら、何なのか理解できませんよね。
そこで今回は、ビジネスホンの「TEN」の意味や、主装置および専用電話機の設定方法をご紹介いたします。
ビジネスホンの「TEN」とは?
ビジネスホンで使われる「TEN」とは、呼び方は「テン」ではなく、”ティー・イー・エヌ”と呼ばれています。
TENとは、Terminal Equipment Numberの頭文字。単純に、専用電話機の端末番号または識別番号になるものです。
冒頭でも説明した通り、ビジネスホンは「主装置+専用電話機」の組み合わせが基本。
主装置とは、外線と内線、または内線間をつなぐ役割を果たす小型の交換機。ビジネスフォンシステムで欠かせない機器となり、内部にはユニット(パッケージ)と呼ばれる基盤が収容されており、外線・内線通話などの様々な機能を集約しています。
その主装置に、専用電話機を接続することで通話が可能になるのです。
その際、主装置に接続する電話機を効率よく制御するために、各専用電話機に端末番号(識別番号)が割り振られます。
その端末番号が、「TENキー」または「TEN番号」と呼ばれています。
ビジネスホンのTENキー(番号)設定方法
まず、主装置側は接続する電話線1本に対して自動的にTENキー(番号)を設定。
単純に、この電話機は1番、この電話機は2番というように、主装置に接続する電話機すべてに端末番号(識別番号)が割り振られます。
そこで、接続する電話機側にもTENキー(番号)を設定する必要があり、両者の番号が一致しないとエラーが出る仕組みになっています。
主装置側の設定は専門知識が必要なため専門業者が行いますが、電話機側のTENキーは誰でも簡単に変更可能。
仮に、お使いのビジネスホンが壊れてしまって、新たに電話機を購入して接続するとき、壊れた電話機のTENキーに設定しなければなりません。違う番号のまま接続してもエラーが出てしまいます。
ビジネスフォンのTENキーは誰でも簡単に設定可能
どのビジネスフォンでも、裏面の左下に小さい長方形の溝があり、そこにTENキーがあるはずです。
その溝の奥に3つのダイヤルの設置されており、左から「100の位」、「10の位」、「1の位」となります。
3つのダイヤルをよく見ると、十字になってその中の1つが矢印になっています。
その矢印が指す方向が設定する番号となり、仮に割り振られたTENキー(番号)が「123」だとすれば、100の位を1、10の位を2、1の位を3に矢印をセットすれば設定は完了です。
少し細めのマイナス・プラスドライバーを用意して、ダイヤルを回すだけなので、誰でも簡単に設定できます。
まとめ
今回は、あまり聞き慣れないビジネスフォンの「TEN」について説明しましたが、ご存知の方は少ないのではないでしょうか。
TENとは、単純に電話機の端末番号または識別番号です。
基本的に最初にビジネスホンを導入するときは、電話工事会社が設定を行います。
しかし、1台のみ買い替える時などはTENキーの設定が必要となり、繰り返しになりますが、主装置と電話機のTENキーが一致しないとエラーが出ます。
普段はあまり気にすることはありませんが、一度会社のビジネスホンの裏面を見て、自分のTENキー(番号)をご覧になってはいかがですか。
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