ビジネスフォンの再リースとは?リース期間満了時の最善の選択肢は何?
現在、使用中のビジネスフォンのリース期間が満了する場合、「再リース」の選択が可能です。
再リースすると、使い慣れた機器を継続使用できて手間がないほか、月額リース料金も格安になります。
ただし、再リースには保証や故障に関連したリスクなど注意点もあります。
本記事ではビジネスフォンの再リースについて、以下の点について解説します。
- リースと再リースの基本知識
- 再リースのメリットとデメリット
- 再リース以外の選択肢
また、再リースをせずにビジネスフォンを入れ替える場合のおすすめサービスについてもご紹介します。
リース契約満了のタイミングが近くなっている方にとって必見の内容です。ぜひ参考にしてみてください。
監修者
千々波 一博
(ちぢわ かずひろ)
保有資格:Webリテラシー/.com Master Advance/ITパスポート/個人情報保護士/ビジネスマネージャー検定
2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。
2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。
ビジネスフォンの再リースに関する基礎知識
ビジネスフォンを導入する際、一般的な選択肢の1つがリース契約です。
また、「再リース」とはリースをベースにした契約方法のことを指します。
再リースの契約は、通常、リースの期間が満了するタイミングで行わるものです。
ここからは、再リースについて詳しく解説していきます。
ビジネスフォンの再リースとは
ビジネスフォンの再リースとは、リース期間満了後に「再びリース契約を結ぶこと」です。
前述の通り、リース期間が満了すると、借りていたビジネスフォンをリース会社へ返却するのが一般的な流れです。
ただし、返却は必須ではありません。
クライアント企業とリース会社が同意すれば、同じビジネスフォンをもう一度リース契約できます。
再リースを決めるタイミングは、リース満了期間の数カ月前です。
満了時期が近づくと、リース会社はクライアント企業へ契約満了の旨を記した通知書を送付します。
- 契約満了時期のタイミングで、クライアント企業は再リースまたは返却を判断する必要があります。
ビジネスフォンの再リース料金
ビジネスフォンの再リース料金は、非常に安価です。
契約内容にもよりますが、最初のリース契約の10分の1ほどになるのが一般的です。
例えば、リース期間中の月額料金が10万円の場合、およそ1万円で契約できることになります。
リース会社によって金額が異なるため、事前に契約状況を確認しておきましょう。
ビジネスフォンの再リース期間
再リース契約をする場合、リース契約と大きく異なるのがリース期間です。
一般的に、再リースは1年契約となります。
最初のリース期間が終了した後、1年間の延長を行い、その後、2回目のリース期間が終了する際に再度リース契約を結びます。
ただし、リース会社によって異なる場合がありますので、詳細については契約中のリース会社に直接確認することをおすすめします。
ビジネスフォンの再リースのメリット
ビジネスフォンの再リースには以下のようなメリットがあります。
- 新しくリースを組み替えるより安い
- 工事不要で手間や費用がかからない
- 使い慣れた電話機がそのまま使える
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
新しくリースを組み替えるより安い
通常、再リースは新しいビジネスフォンを新規でリースするよりも、コストを抑えられます。
新規リースは、電話機の数が多い場合や主装置の性能が高い場合、料金が高くなることがありますが、再リースではその心配はありません。
再リースでは、通常のリース費用よりも安く設定されることが多いです。
例えば、最初のリース料金が3万円だった場合、再リースの月額料金はたったの3,000円。1年契約すると、差額の2万7,000円×12カ月で32万4,000円もの節約が可能です。
また、再リースの料金が安い理由として、以下が挙げられます。
- リース会社が契約満了までに、ビジネスフォンの代金を回収できている
- 契約から一定期間ビジネスフォンを利用しており、耐用年数が過ぎている
リース会社からすれば、古くなったビジネスフォンを返却されるよりも、再リースしてもらう方がメリットが大きいからだと言えるでしょう。
工事不要で手間や費用がかからない
現在リース中のビジネスフォンをそのまま継続利用できる再リースは、工事不要で余計な手間や費用がかかりません。
新規リースや購入と比べて、設置費用や設定費用がかからないため、初期費用を抑えてビジネスフォンを継続して利用できます。
またリース中の機器を返却する手間もありません。
再リースは導入に伴う手間や費用を大幅に削減できるため、予算が限られている企業にもおすすめです。
ビジネスフォンを手軽に運用したい企業にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。
使い慣れた電話機がそのまま使える
再リースの別のメリットは、従業員が使い慣れたビジネスフォンを継続して使えることです。
これまで使ってきたビジネスフォンをそのまま使えるため、新しい製品の操作を覚える必要がありません。
ビジネスフォンは家庭用電話機と異なり、さまざまな機能が搭載されています。
そのため、受発信など基本的な機能を覚えるのは簡単ですが、日常業務をこなしながら全ての機能を使いこなすのは、容易ではありません。
その点、再リースの場合は今までの機器を使い続けることができるので、従業員の負担を軽減できます。
ビジネスフォンの再リースのデメリット
ビジネスフォンの再リースには、いくつかのデメリットもあります。
たとえば以下のような要素が挙げられます。
- 故障トラブルが起こる可能性がある
- メーカー保証が切れている場合がある
- 電話機の増設ができないケースがある
気になるそれぞれのデメリットをご紹介します。
故障トラブルが起こる可能性がある
ビジネスフォンのリース期間は3~7年が一般的ですが、長く使用してきた電話機の故障リスクは高くなります。
電話機はもともと壊れにくい設計になっていますが、主装置(PBX)本体や基板の障害が出やすくなります。
また、使い方次第では寿命を早める可能性もあります。
なお、ビジネスフォンの法定耐用年数は「6年」です。
耐用年数を過ぎたらすぐに故障するわけではありませんが、寿命が近づいていることを理解しておく必要があるでしょう。
また、5年〜7年のリース期間を経て再リースする場合、故障リスクを考慮に入れるのが賢明です。
ビジネスフォンの耐用年数と寿命について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
メーカー保証が切れている場合がある
再リースするビジネスフォンは、メーカー保証がすでに切れている可能性があります。
新品をリースする場合、通常は1年間のメーカー保証がつきます。
また、リース会社が提供する「動産総合保険」が一定期間つくのが一般的です。
※動産総合保険は、偶発的な損害(災害や盗難など)を補償する保険。
しかしリース期間が満了する頃になると、すでにメーカー保証も動産総合保険も切れている可能性が高いです。
保健が効かなければ、故障時にかかる費用は自己負担となってしまいます。
電話機の増設ができないケースがある
再リースの場合、電話機の増設に対応できない可能性があることもデメリットです。
事業を続けていると、規模の拡大でスタッフ増員が行われることもあリます。
その場合、電話機の増設を行う必要がありますが、主装置の機能には制限があるため、すべての電話機を接続できるわけではありません。
仮にリース中の主装置が少し古いタイプの場合、希望する数の電話機を増設できないかもしれません。
また、十分な機能を満たしていない可能性もあります。ビジネスフォンのメーカーは4、5年周期で最新機能を装備した機種にモデルチェンジします。
- 再リースするビジネスフォンは一世代前のモデルになります。そのため、使用したい便利機能が対応していない場合がある点に注意しましょう。
ビジネスフォンの再リース以外の選択肢
ビジネスフォンのリース期間が満了した時、企業は再リース以外の選択肢も考慮できます。
選択肢としては、主に以下のパターンが挙げられます。
- ビジネスフォンを新しくリース契約する
- ビジネスフォンをレンタルする
- 新品ビジネスフォンを購入する
- 中古ビジネスフォンを購入する
- 今のビジネスフォンを買い取る
各パターンのメリット・デメリット、またどのようなケースでおすすめなのかについて解説します。
ビジネスフォンを新しくリース契約する
選択肢の一つは、新しくリース契約をすることです。
現在、リース契約中のビジネスフォンを返却し、別の新しいビジネスフォンで長期リースを組む方法です。
この方法には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
- ■メリット
- 初期費用を抑えて導入できる
- 新しいモデルで便利な機能を使える
- 故障リスクが低い
- ■デメリット
- 再リースと比べると月額料金は高い
- 既存の製品の撤去や、新しく導入する製品の設置に手間がかかる
- 操作方法に慣れる手間がかかる
- ■新規リースがおすすめのケース
- 電話機増設や新機能の利用ができるビジネスフォンを導入したい
- 使用中のビジネスフォンの状態が微妙で長く使うことに不安がある
- 購入するほどの予算的余裕がなく手軽に導入したい
ビジネスフォンをレンタルする
ビジネスフォンのレンタルも選択肢のひとつです。
レンタル・リースは、ビジネスフォンを借りる点では同じです。ただし、レンタルはレンタル会社がすでに持っている製品を貸し出すのに対し、リースはクライアント企業が希望する製品を新規購入する点が異なります。
また、リースは3~7年の長期契約、レンタルは1日~2年の短期間で利用されるのが一般的です。
基本的にレンタルは、中古ビジネスフォンのみのサービスです。
レンタルのメリット・デメリットには以下の点が挙げられます。
- ■メリット
- 短期間でも借りやすい
- 解約が自由で審査が不要
- ■デメリット
- リースよりも月額料金が高め
- 型式は古い場合が多い
- ■レンタルがおすすめのケース
- 長期間ではなく、短期間だけ利用したい
- 審査不要で、手軽にビジネスフォンを導入したい
新品ビジネスフォンを購入する
次に、新品ビジネスフォンの購入する方法です。
現金やクレジットカードなどで、気に入った製品を購入し、設置します。
こちらの選択肢のメリット・デメリットは以下のとおりです。
- ■メリット
- リースよりもトータルの支払い額が安い
- 所有権が帰属する
- 最新機能を搭載した製品を選びやすい
- ■デメリット
- まとまった初期費用がかかる
- リース製品の撤去や新製品の設置に手間や費用がかかる
- ■新品ビジネスフォンの購入がおすすめのケース
- 予算に余裕があって、まとまった金額を支払える
- 支払いの総額を少なくしたい
- 自社で所有権を持ちたい
中古ビジネスフォンを購入する
新品ビジネスフォンではなく、中古ビジネスフォンを購入するのもひとつの手段です。
ビジネスフォンの中古市場には多くの製品が出回っているため、導入費を押さえるにはこちらも良い選択肢になるでしょう。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
- ■メリット
- 販売価格が安い
- 市場には豊富なバリエーションがある
- ■デメリット
- 新品よりも故障リスクが高い
- 最新機能を搭載していない可能性がある
- ■中古ビジネスフォンの購入がおすすめのケース
- 予算に余裕がなく、リーズナブルな製品を手に入れたい
- 自社所有になるビジネスフォンを導入したい
今のビジネスフォンを買い取る
最後にご紹介する選択肢は、リース中のビジネスフォンを買い取る方法です。
リースしている製品は、返却するか再リースするのが一般的ですが、ビジネスフォンを買い取れるケースもあります。この場合、リース会社との合意があれば可能となります。
状況にもよりますが、買い取りの場合は月額料金の3~6倍くらいが相場となります。
この選択肢のメリット・デメリットは以下のとおりです。
- ■メリット
- ビジネスフォンを自己所有にできる
- 使い慣れた機器をずっと使える
- ■デメリット
- 多少まとまった費用がかかる
- 古くなっているため故障リスクが高くなる
- ■買取がおすすめのケース
- 使用中のビジネスフォンに満足している
- 製品状態が良好で,今後も長く使える状態である
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まとめ
ビジネスフォンのリース期間が満了する際、「再リース」を検討するのがおすすめです。
再リースとは、リース期間満了後に同じ製品を再度リースすることです。
再リースには大きな3つのメリットがあります。
- コストを大幅に節約できる
新規リースや購入に比べ、月額料金が格安になります。機器代の初期費用も不要です。 - 手間がかからない
現行のビジネスフォンをそのまま使えるので、返却や新規設置の手間が省けます。 - 使い慣れた環境が維持できる
製品を変更する必要がないため、操作に違和感がありません。
一方で、再リースには新製品への乗り換えができないというデメリットもあります。
しかし、予算面や業務の効率性を考えると、再リースは魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
製品の状態や満足度、今後の事業計画なども考慮して、総合的に最適な選択を判断することが重要です。
ビジネスフォンのリース期間満了時には、ぜひ「再リース」も視野に入れて検討してみましょう。
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