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ビジネスフォン(ビジネスホン)市場は縮小しているのか、それとも今も必要とされているのか。メーカーシェアや人気メーカーを調べる中で、今後どの方式を選べばよいのか迷う方も多いでしょう。
この記事では、ビジネスフォン市場の現状を、シェアの見方、置き換え需要、スマホ内線化、クラウドPBXとの比較から整理します。
読み終えるころには、メーカー名だけでなく、自社に合う電話環境をどう比較すればよいかが分かります。
\ ビジネスフォンの基礎情報を確認 /
監修者
登 雄三(のぼり ゆうぞう)
保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
ビジネスフォン市場は、単純に「伸びている」「縮小している」と言い切るより、更新需要と運用変化を分けて見ることが大切です。従来型の入れ替え需要は残る一方で、スマホ内線化やクラウドPBXなど、比較される選択肢は広がっています。
ビジネスフォンは、すでに導入している会社の入れ替え需要がある商材です。古くなった主装置や電話機をそのまま使い続けると、故障時の復旧、部品確保、保守対応に不安が出やすくなります。
CIAJの通信機器中期需要予測でも、ボタン電話装置・PBX・事業所用コードレスホンは更新需要が中心であり、ワークスタイルの変化により新しいコミュニケーションスタイルへの投資へ移りつつあるとされています。
出典:CIAJ「通信機器中期需要予測[2025-2030年度]」(確認日:2026年7月1日)
以前は、電話機や主装置をどのメーカーでそろえるかが主な比較軸でした。現在はそれに加えて、在宅勤務、外出先での会社番号発信、多拠点の内線化、障害時の電話対応など、運用面の比較が重要になっています。
ビジネスフォン市場を見るときは、メーカー順位だけでなく、従来型の入れ替えなのか、IP化なのか、クラウド化なのかを分けて考えることが大切です。
市場動向を調べる目的は、単に人気メーカーを知ることではありません。自社の電話対応を今後どうしたいのかを考えるための材料として見ると、比較しやすくなります。
メーカーシェアやクラウドPBXとの違いを比較する前に、電話機・主装置・回線がどのように連携するかを整理したい場合は、ビジネスフォンの基礎知識に戻ると判断軸を作りやすくなります。
ビジネスフォンのメーカーシェアは参考になりますが、順位だけで導入判断を決めるのは避けた方が安全です。シェア情報は、調査年度、対象範囲、出荷台数ベースか売上ベースかによって見え方が変わります。
国内のビジネスフォン市場では、すべてのメーカーを一律に比較できる詳細な公式ランキングが常に公開されているわけではありません。確認できるのは、メーカーや調査会社が公表している一部の実績値に限られます。
NTT東日本は、SmartNetcommunityシリーズについて、富士キメラ総研の調査を出典として、2024年度ビジネスフォンマーケットシェア実績値におけるNTT東日本・NTT西日本合算シェア率42.2%に基づく案内を掲載しています。
ただし、これは特定調査・特定年度の実績値です。メーカー選定では、調査条件や対象範囲もあわせて確認しましょう。
出典:NTT東日本「SmartNetcommunity αZX typeS,M」(確認日:2026年7月1日)
メーカーごとの特徴を見たい場合は、個別ページで機種や機能、保守体制を確認すると判断しやすくなります。
メーカーシェアは安心材料の一つですが、自社に合うかどうかは別の話です。実際の導入では、電話機の台数、今後の増設予定、保守対応、既存設備との相性、必要な機能まで含めて比較する必要があります。
シェアが高いメーカーだから、どの会社にも最適とは限りません。導入後の運用や保守まで含めて、自社の電話環境に合うかを確認しましょう。
いまのビジネスフォン市場を動かしているのは、単なる設備更新だけではありません。老朽化設備の更新に加えて、スマホ内線化、多拠点対応、BCPの観点から電話環境を見直す動きが出ています。
ビジネスフォンの基本的な需要の一つは、古くなった設備の入れ替えです。長く使っている主装置や電話機は、故障リスクだけでなく、部品供給や保守対応の面でも不安が出ることがあります。
また、「耐用年数6年」という表現を見かけることがありますが、これは税務上の法定耐用年数の話です。国税庁の耐用年数表では、デジタル構内交換設備・デジタルボタン電話設備は6年とされています。
税務上の耐用年数は、実際の使用可能年数や交換時期を一律に決めるものではありません。
実際の交換判断は、故障状況、保守可否、部品供給、業務への影響を含めて考える必要があります。
出典:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」(確認日:2026年7月1日)
もう一つの大きな変化は、電話機をオフィス内だけで使う前提が変わってきたことです。外出先や在宅勤務中でも会社番号で発着信したい、拠点間の取り次ぎを減らしたいというニーズが増えています。
NTT東日本のひかりクラウドPBXでも、スマートフォンの内線化や、自宅・外出先からオフィスの電話番号で発着信できる仕組みが案内されています。
出典:NTT東日本「ひかりクラウドPBX」(確認日:2026年7月1日)
登(のぼり)
ビジネスフォン市場のテーマは、「どの電話機を買うか」だけでなく「どう電話を運用するか」に変わってきています。オフィス勤務中心なのか、外出や在宅も多いのかで、選ぶ方式は変わります。
電話環境は、災害時や通信障害時にも影響を受けます。そのため、最近はBCPの観点から、停電時や拠点トラブル時にどう電話対応を続けるかを確認する会社も増えています。
ただし、クラウドPBXなら何でも安心というわけではありません。サービスごとに、外線利用の条件、通話品質、緊急通報、既存番号の扱いが異なります。
NTT東日本のひかりクラウドPBXでは、外線通話利用時にひかり電話オフィスAまたはひかり電話オフィスタイプの契約が必要とされています。また、ひかり電話オフィスA利用時は緊急通報番号(110/119/118)に接続できない旨も案内されています。
回線や番号の扱いまで確認したい場合は、補助情報として電話回線・ひかり電話・番号ページも参考になります。
従来型ビジネスフォン、IP-PBX、クラウドPBXは、優劣で選ぶものではありません。それぞれ向いている運用が違うため、自社の働き方や電話対応の流れに合わせて比較することが大切です。
従来型ビジネスフォンは、事務所中心で利用人数や席配置が大きく変わらない会社と相性がよい方式です。代表番号を複数人で受ける、内線で取り次ぐ、保留転送を日常的に使うといった運用に向いています。
一方で、今後の増設や働き方の変化が大きい場合は、主装置やユニットの制約を感じることがあります。
IP-PBXは、社内ネットワークを前提に電話環境を柔軟に設計したい会社で候補になります。内線や外線の設計自由度が高く、既存のIT環境と合わせて構成しやすい点が特徴です。
ただし、導入費だけでなく、保守、ライセンス、回線構成、運用体制まで含めて考える必要があります。「月額がないから安い」といった単純比較は避けた方が安全です。
クラウドPBXは、スマホ内線化や多拠点運用と相性がよく、オフィス外でも会社番号を使いたい企業に向いています。既存設備との併用ができるサービスもあり、段階的な移行を検討しやすい場合があります。
クラウドPBXも万能ではありません。既存番号の引継ぎ、FAXの扱い、通話品質、緊急通報、対応端末はサービスごとに条件が異なります。
従来型・IP-PBX・クラウドPBXは、方式名ではなく自社の運用要件を満たせるかで判断しましょう。
今後のビジネスフォン選びでは、メーカー名や市場順位よりも、自社の運用条件を先に整理することが大切です。台数、拠点数、スマホ利用、番号運用、保守体制を確認しておくと、方式の比較がしやすくなります。
まず確認したいのは、現在の電話機台数と今後の増減です。社員数や拠点数が変わる可能性がある会社では、増設しやすさや管理しやすさが重要になります。
外出先や在宅勤務で会社番号を使いたい場合は、従来型ビジネスフォンだけでなく、スマホ内線化やクラウドPBXも比較対象になります。現場、営業、在宅勤務が多い会社では、固定席前提の電話環境だと使いにくくなることがあります。
代表番号、FAX、フリーダイヤル、受付導線などを維持したい場合は、導入形態によって確認事項が増えます。番号をそのまま使えるか、FAXをどう扱うか、緊急通報に制約がないかは、事前に確認しておきたいポイントです。
今後3〜5年で台数は増減しそうか
外出先や在宅で会社番号を使いたいか
既存番号やFAXを維持したいか
障害時の連絡体制をどう考えるか
社内で保守運用まで担えるか
\ 会社の電話環境をまとめて確認 /
市場動向を見るだけでは、自社に合う電話環境までは決めきれません。従来型の入れ替えで十分なのか、スマホ内線化やクラウドPBXまで比較すべきなのかは、現在の使い方と今後の運用予定で変わります。
OFFICE110で相談できること
OFFICE110では、ビジネスフォンの販売・工事・保守までまとめて相談できます。従来型ビジネスフォン、IP-PBX、クラウドPBXのどれが合うか、既存番号やFAXをどう扱うか、保守や将来増設をどう考えるかまで整理できます。
相談前には、電話機の台数、拠点数、代表番号の受け方、スマホ利用の有無、既存番号やFAXの扱いをまとめておくと、比較しやすくなります。
\ ビジネスフォンの販売・工事・保守をまとめて確認 /
ビジネスフォン市場は、従来型設備の入れ替え需要が続く一方で、スマホ内線化や多拠点対応のニーズが高まり、比較の軸が変わっています。
メーカーシェアは参考になりますが、導入判断では順位だけでなく、自社の台数、拠点数、スマホ利用、既存番号やFAXの扱い、保守体制まで含めて考えることが大切です。従来型ビジネスフォン、IP-PBX、クラウドPBXは、それぞれ向いている運用が異なります。
オフィスの電話のことならOFFICE110へ
置き換えだけで足りるのか、運用そのものを見直すべきなのかがまだ決まっていない場合は、現在の台数、拠点数、利用シーンを整理したうえで比較すると、自社に合う方向性が見えやすくなります。
OFFICE110では、ビジネスフォンの販売・工事・保守までまとめて相談できます。市場動向を踏まえて電話環境全体を見直したい方は、まず現在の電話対応で困っていることと、今後増やしたい使い方を整理してみてください。
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