ビジネスフォンの防水機能とは?特徴とおすすめ5選をご紹介
「普段から、水場や水回りの環境での電話業務が多い」
こんな環境で働く中で、水濡れによって大切なビジネスフォンが使えなくなってしまった経験はありませんか?
水気や湿気の多い場所では、防水機能付きビジネスフォンが必要不可欠です。
もし、防水機能の搭載されていないビジネスフォンを使用すると、深刻な故障を招くリスクがあります。
本記事では、ビジネスフォンの防水機能について以下の情報を分かりやすくまとめました。
- 防水機能に関する基礎知識
- 防水機能付きビジネスフォンが活躍するシーン
- 防水機能付きのおすすめビジネスフォン5選
ビジネスフォンの防水性能を高める方法を知っておくことで、故障リスクを大幅に軽減し、ビジネスの安定性を高められるでしょう。
どのような防水対策をするべきか悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。
監修者
登 雄三
(のぼり ゆうぞう)
保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
ビジネスフォンの防水機能の基礎知識
まず、ビジネスフォンの防水機能の基本について解説していきます。
防水機能がどんなものか分かると、その必要性や利便性が理解しやすくなるでしょう。
ビジネスフォンの防水機能とは?
ビジネスフォンの防水機能とは、水気や湿気からビジネスフォンを保護するための機能です。
防水機能は、多くのコードレス電話機に搭載されていますが、通常の卓上電話機にもこの機能が付いたものがあります。
ビジネスフォンをはじめ、精密機器にとって水は天敵です。
日常的に電話機を使用している中で、コーヒーやお茶などがこぼれて水浸しになったり、多量の湿気が内部に入り込んだりすれば、腐食して故障してしまいかねません。
そんな水濡れのリスクがある場面で、防水機能のついたビジネスフォンを使えば、耐水性が高まり、故障のリスクが減少します。完全に故障を防ぐのは難しいかもしれませんが、防水機能があるだけでも安心感があります。
防水性能には規格(等級)が存在する
防水機能には、その能力に応じて規格(等級)が存在します。
この規格は「IP(Ingress Protection)」と呼ばれるもので、国際的な規格です。
防水性能を表す場合、IPという文字列の右隣には通常「IP◯◯」など、数字が2つ表記されます。
左側に来る数字は一般に「防塵等級」と呼ばれ、外部から来る「固形」の侵入物への防止能力を示します。
一方、右側に来る数字は「防水等級」と呼ばれ、外部からの「水」の侵入に対する防止能力を示すものです。
防水等級の数字については、それぞれ以下のように防水能力が異なります。
- IPX0:保護のない状態
- IPX1:垂直に落ちる水滴でも有害な影響はないレベル
- IPX2:垂直から15度の範囲で落ちる水滴でも有害な影響はないレベル
- IPX3:垂直から60度の範囲で落ちる水滴でも有害な影響はないレベル
- IPX4:あらゆる方向からの飛沫でも有害な影響を受けない
- IPX5:あらゆる方向からの噴流水でも有害な影響を受けない
- IPX6:あらゆる方向からの強い噴流水でも有害な影響を受けない
- IPX7:水深最大1mの水に浸しても有害な影響がでない
- IPX8:水深最大1mの水に継続的に浸しても有害な影響がでない
- IPX9:高圧・高温のウォータージェットから保護されるレベル
※防塵等級は「X」表記にしています。
※表記はIP規格の種類により多少の差異があります。
ビジネスフォンの防水性能を調べる際は、IP規格の表記を確認しましょう。
製品には、例えば「IPX6/IPX8」といった2つのIP規格が記載されていることがあります。これらの表記は、水に関する異なる性質の防水能力を示しています。
例えば、「IPX8」と書かれた製品でも、強い噴流水には耐えられないことがあります。つまり、「水たまりに落としても損傷を受けないけれども、シャワーに当てると壊れる」という状況が考えられるのです。
- そのため、製品がどちらの性質の水害にも耐えられるかを示すために、「IPX6/IPX8」といった2重の表記が行われることがあります。
防水機能付きビジネスフォンが活躍する場面
防水機能付きのビジネスフォンが活躍するシーンとしては、以下のような場面が想定されます。
- 水回りの作業が多い飲食店やホテル
- 水場の作業が多い病院や介護施設
- 水をたくさん使用する工場や作業現場
それぞれのシーンにおける防水機能の重要性について解説します。
水回りの作業が多い飲食店やホテル
防水機能が活躍する場面として真っ先に考えられるのが、飲食店やホテルです。
これらの職場では、厨房や温泉施設などで水を多用します。
従業員がコードレス電話機を持ち歩き、広い範囲を移動する場合、思わぬことがきっかけで機器が濡れてしまうこともあります。
また飲食店では、料理を担当する人が電話に出ることもあり、手についた水分で電話機を濡らしてしまう可能性も考えられるでしょう。
そのような状況でも、防水機能のある電話機であれば、水濡れによる故障リスクの軽減に役立ちます。
水場の作業が多い病院や介護施設
病院や介護施設でも、防水機能があると便利です。
医療や介護関連の施設では、衛生面を考慮して水を頻繁に使用します。
例えば、病院では清掃が頻繁に行われ、処置道具や入院設備が頻繁に洗浄されるでしょう。
また、介護施設では利用者の入浴や部屋の清掃などで水をよく使用します。
スタッフがコードレス電話を片手に、施設内を頻繁に移動する状況などでは、防水機能が付いたビジネスフォンが安心です。
水をたくさん使用する工場や作業現場
水を多く使用する工場や作業現場でも防水機能付きのビジネスフォンが役立ちます。
例えば、食品加工工場や水産関連の工場、魚市場などでは、常に水を使用した状況で業務を行っています。
また、土木業や林業・建設業などで、雨が降っても作業が続行されること多く、そのような状況では、電子機器が水に濡れる可能性が高まるでしょう。
防水機能のあるビジネスフォンを選択することで、水濡れによる故障のリスク軽減につながります。
防水機能付きのおすすめビジネスフォン5選
ここからは、防水機能付きのビジネスフォンを5つご紹介します。
- αA1(NTT)
- PLATIAⅢ(SAXA)
- NYC-8iF-DCLS2W(ナカヨ)
- HI‐D8PSⅡWP(HITACHI)
- Carrity-NW(NEC)
それぞれの製品の特徴について、詳しく解説していきます。
αA1(NTT)
『αA1』は、ビジネスフォン大手のNTTが製造するビジネスフォンです。
官公庁や公共施設での導入実績が多く、人気の製品です。
αA1シリーズは、「防水多機能電話機(卓上型)」が防水機能を搭載しています。
本製品は、JISの規格(JIS C 0920)において、保護等級4(防沫形)に適合します。
※「JIS C 0920」はIECのIP規格をベースにした規格。
保護等級4(防沫形)は、「水の飛沫に対して保護される」レベルです。
こちらは「生活防水」に当たるレベルで、雨や水道からはね飛んだ水などにさらされても安心できます。
- ■αA1の特徴
- 手動および自動録音機能でクレーム対応やお客様対応の質が向上
- 無料通話可能なひかり電話を元から実装
- CTI連携で電話相手の情報をPC上に表示可能
- 消費電力を自動的に提言するecoモード
PLATIAⅢ(SAXA)
『PLATIAⅢ』は、SAXAが販売する人気のビジネスフォンです。
本機種に対応のコードレス電話機『PS800(コードレス)』が、IPX5/IPX7に対応しています。
※IPX5/IPX7の防水性能は、あらゆる方向からの噴流水で害を受けず、水深最大1mの水に浸しても有害な影響がでないレベル。
- ■PLATIAⅢの特徴
- スマホを内線化できる「MLiner」に対応
- 暗号化通信対応で盗聴や不正アクセスから大切な通話内容を保護
- 高度な音声処理技術でクリアな音声通話を実現
- 多言語対応でインターナショナル企業でも活躍
NYC-8iF-DCLS2W(ナカヨ)
『NYC-8iF-DCLS2W』は、ナカヨが販売するデジタルコードレス電話機です。
本製品の防水性能は、IPX5/IPX7です。
※IPX5/IPX7の防水性能は、あらゆる方向からの噴流水で害を受けず、水深最大1mの水に浸しても有害な影響がでないレベル。
- ■NYC-8iF-DCLS2Wの特徴
- 約200mの通信到達距離(障害物がなく出力設定が最大の場合)
- 電波干渉の心配がない1.9GHzのDECT通信方式を採用
- 約7時間の連続通話が可能
HI‐D8PSⅡWP(HITACHI)
『HI‐D8PSⅡWP』はHITACHIが製造するデジタルコードレス電話(PHS)です。
※似た製品に『HI‐D8PSⅡ』がありますが、こちらは防水タイプではありません。
本製品の防水性能は、IPX5/IPX7です。
※あらゆる方向からの噴流水で害を受けず、水深最大1mの水に浸しても有害な影響がでないレベル。
- ■HI‐D8PSⅡWPの特徴
- 最大1,000件までの電話番号登録が可能
- 充電による消費電力を低減するエコ充電機能
- オートロックや電話帳アクセス禁止など充実したセキュリティ機能
Carrity-NW(NEC)
『Carrity-NW』はNECが製造するPHSです。
本製品の防水性能は、IPX5/IPX7です。
※あらゆる方向からの噴流水で害を受けず、水深最大1mの水に浸しても有害な影響がでないレベル。
- ■Carrity-NWの特徴
- PHS局間ローミング対応で他事業所でも内線電話機として利用可能
- 約100ミリ秒の速さで通信切り替え可能な高速ハンドオーバー機能
- 公衆モードと自営モードのデュアルモード対応で内線・外線同時待ち受けが可能
防水機能付きビジネスフォンはOFFICE110にお任せ
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防水機能付きビジネスフォンのよくある質問
ここからは、防水機能付きのビジネスフォンに関してよくある質問をご紹介していきます。
ビジネスフォンの取り扱い時やトラブル発生時に、ぜひお役立てください。
実際どのレベルの水濡れに耐えられますか?
前述した通り、防水能力を示すIP規格は信頼できる基準です。
例えば、IPX5/IPX7の防水機能付きのビジネスフォンを使った実験では、水道水で洗ったり、水槽に浸水させたりしても問題はありませんでした。
さらに、高いところから多量の水をかけたり、熱湯をかけたりしても影響がないことが報告されています。
ただし、IP規格は常温の真水に対する耐水性の基準です。
塩水や熱湯、化学物質を含む水分などにさらされた場合は、防水性能が発揮できない可能性があります。
防水性をさらに高める方法はありますか?
現状よりも、さらに防水性を高める方法として、接続部分のコーキングが有効です。
※コーキングとは、隙間をふさぐ作業のこと。
電話機のコード部分や接続口から水分や湿気が入り込むことがあるため、そこを重点的にシリコン素材などでコーキングすることで防水性を高められます。
施工に際しては、ビジネスフォンを設置する際に専門業者に依頼することをおすすめします。
電話機の水濡れ後の注意点は何ですか?
万が一、電話機が水に濡れてしまった場合、以下の注意点に留意してください。
- 電源をすぐOFFにする
- 水滴を乾いた清潔な布で素早く拭き取る
- 電池パックを取り出す
- ティッシュなどを丸めて、端子付近の水分を除去する
- ビジネスフォンを、乾燥材入りのジップロックに入れて乾かす(1日以上は放置する)
水を取り除こうとして電話機を振ったり、ドライヤーで乾かしたりとすると、内部に水が入り込んでしまう恐れがあります。そのため、こうした対処法は避けましょう。
電話機を最低でも1日丸乾かした後に、電源を入れて正常に動作するかを確認してください。
もし、それでも問題が解決しないようであれば、ビジネスフォンの購入先または専門業者に相談しましょう。
まとめ
ビジネスフォンの中には、「防水機能」が搭載された製品があります。
防水機能には等級があり、性能が優れたものは水気や湿気に強い特性があります。
飲食業やホテル業、医療・介護業、工場、作業現場など、水場での作業が多い業種では特に防水機能が活躍します。
また防水機能だけでなく、他の機能も検討して最適なビジネスフォンを選びましょう。
リーズナブルで高品質なビジネスフォンをお探しの方は、当社「OFFICE110」がお手伝いします。ぜひ、お気軽にご相談ください。
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