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「電話回線の選び方」記事一覧

アナログ回線とは?仕組み・料金やデジタル回線との違いを解説

「アナログ回線とは、どのような電話回線なのか」
「2024年に固定電話が廃止されたという話は本当なのか」
「デジタル回線やひかり電話とは何が違うのか」

このような疑問をお持ちではありませんか?

アナログ回線とは、一般に電話機と電話局の間をメタル線と呼ばれる銅線で接続する従来型の固定電話回線を指します。
NTT東日本・西日本の電話サービスでは、主に「加入電話」が該当します。

先に結論

結論からいうと、加入電話が2024年に一斉終了したわけではありません。
2024年に行われたのは、加入電話やINSネットを収容する電話局側設備のIP網への移行です。
加入電話の通話サービスは引き続き提供されています。

一方、ISDNサービスの「INSネット」は、2024年8月31日に新規・移転申込受付を終了しており、2028年12月31日にサービス提供を終了する予定です。アナログ回線とISDNでは、提供状況が異なります。

この記事では、アナログ回線の仕組みや料金、デジタル回線・ひかり電話との違い、メリット・デメリットを解説します。現在の回線を使い続けるべきか、ほかの電話サービスへ切り替えるべきか迷っている方は、判断材料としてお役立てください。

この記事の目次
  1. アナログ回線とは?基礎からわかりやすく解説
  2. アナログ回線は終了した?いつまで使える?
  3. アナログ回線のメリット・デメリット
  4. アナログ回線・ISDN・ひかり電話の違い
  5. アナログ回線が向いているケース・切り替えを検討したいケース
  6. オフィスの電話回線選びと導入はOFFICE110へ
  7. よくあるご質問
  8. まとめ

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登 雄三

監修者

登 雄三
(のぼり ゆうぞう)

保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士

2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。

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2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。

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アナログ回線とは?基礎からわかりやすく解説

アナログ回線とは、一般に、電話機と電話局の間をメタル線で接続する固定電話回線を指します。

代表的なサービスは、NTT東日本・西日本の「加入電話」です。
家庭用電話機だけでなく、FAXやビジネスフォンの外線としても利用されてきました。

ただし、「アナログ回線」「アナログ電話」「加入電話」「固定電話」は、厳密には意味が異なります。
契約や料金を確認するときは、請求書に記載された正式なサービス名を確認することが重要です。

アナログ回線の仕組み

アナログ回線では、電話機で音声を電気信号へ変換し、利用場所から電話局までのメタル線を通じて送ります。

従来は電話局間でも固定電話用の交換設備が使われていましたが、NTT東日本・西日本は、2024年に加入電話・INSネットを収容する局内設備をIP網へ移行しました。出典:NTT東日本「固定電話のIP網移行」

現在の加入電話は、おおむね次の流れで通話をつなぎます。

  1. 利用者が電話機から発信する
  2. 電話機から電話局までの加入者区間を通じて信号を送る
  3. 電話局側でIP網へ接続する
  4. 相手側の電話網を経由して着信する
  5. 相手の電話機で音声として再生する

つまり、電話局側の設備がIP化されても、利用者の契約が自動的にひかり電話やIP電話へ変更されたわけではありません。

アナログ回線・アナログ電話・加入電話の違い

似た用語の主な意味は、次のとおりです。

用語 主な意味
アナログ回線 メタル線を利用する従来型の電話回線を指す一般的な呼び方
加入電話 NTT東日本・西日本が提供する固定電話サービス名
アナログ電話 アナログ回線で利用する電話機や電話サービスを指す一般的な呼び方
メタル回線 銅線を利用するアクセス回線
固定電話 特定の設置場所で利用する電話サービスの総称
ISDN・INSネット 電話線を利用してデジタル信号を伝送するサービス
ひかり電話 光回線を利用するIP電話サービス

日常的には、「アナログ回線」「加入電話」「アナログ電話」が近い意味で使われることがあります。

ただし、料金、終了時期、移転手続きなどを確認するときは、請求書や契約書にある正式名称を基準にしてください。

ダイヤル回線とプッシュ回線の違い

加入電話では、電話番号を電話局へ伝える信号方式として、ダイヤル回線とプッシュ回線が使われています。

項目 ダイヤル回線 プッシュ回線
信号方式 電気信号の断続回数で番号を伝える 複数の周波数を組み合わせた信号音で番号を伝える
発信時の特徴 番号入力後の発信に時間がかかる場合がある 比較的短時間で信号を送れる
電話機 ダイヤル式・プッシュボタン式の両方があり得る 主にプッシュボタン式電話機
自動音声サービス 電話機側のトーン切り替えが必要な場合がある 利用しやすい

プッシュボタンが付いた電話機を使っていても、契約が必ずプッシュ回線とは限りません。

電話機の見た目だけでは正確に判断できないため、次の方法で確認しましょう。

  • NTTの請求明細や契約書を確認する
  • 契約者向けページで契約内容を確認する
  • 電話会社へ問い合わせる
  • ビジネスフォンを利用している場合は工事業者へ確認する

アナログ回線の料金

アナログ回線の料金は、主に次の費用で構成されます。

  • 契約料
  • 施設設置負担金
  • 電話工事費
  • 毎月の回線使用料
  • 通話料
  • オプションサービス料
  • 屋内配線やレンタル機器の使用料
  • 電話ユニバーサルサービス料
  • 電話リレーサービス料

NTT東日本・西日本は、2026年4月1日利用分から加入電話・加入電話ライトプランの基本料金を改定しました。
住宅用は月額220円、事務用は月額330円の引き上げです。
出典:NTT西日本「加入電話・加入電話ライトプラン 基本料金改定」

以下は、2026年7月14日時点で確認した主な月額基本料金です。

契約 利用区分 月額基本料金(税込)
加入電話 住宅用・プッシュ回線 1,980円~2,090円
加入電話 事務用・プッシュ回線 2,970円~3,080円
加入電話 住宅用・ダイヤル回線 1,815円~2,090円
加入電話 事務用・ダイヤル回線 2,860円~3,080円
加入電話・ライトプラン 住宅用・プッシュ回線 2,255円~2,365円
加入電話・ライトプラン 事務用・プッシュ回線 3,245円~3,355円

料金は、住宅用・事務用、プッシュ回線・ダイヤル回線、電話サービス取扱所の区分によって異なります。

月額基本料金に加えて、通話料、オプション料、電話ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料などが必要です。

出典:NTT西日本「加入電話・加入電話ライトプラン 基本料金改定」

加入電話の初期費用

費用 加入電話 加入電話・ライトプラン
契約料 880円(税込) 880円(税込)
施設設置負担金 39,600円(税込) 不要
基本工事費 工事内容による 工事内容による
屋内配線・機器工事 工事内容による 工事内容による

加入電話では、契約料880円(税込)と施設設置負担金39,600円(税込)が必要です。

加入電話・ライトプランでは施設設置負担金が不要ですが、契約料と必要な工事費は別途かかります。通常の加入電話より月額基本料金も高く設定されています。

NTT西日本が掲載している工事費の例には、次のものがあります。

  • 基本工事費:8,250円(税込)
  • 交換機工事のみの場合の基本工事費:2,200円(税込)
  • 交換機等工事費:1契約者回線ごとに1,100円(税込)
  • 既設配線を利用する屋内配線工事費:1配線ごとに2,310円(税込)
  • 新たに配線する屋内配線工事費:1配線ごとに12,650円(税込)

出典:NTT西日本「加入電話」

ただし、施設設置負担金の支払い、派遣工事の有無、建物内の配線、接続機器などによって適用される項目が変わります。工事費は申込時の見積もりで確認してください。

電話加入権の仕組みや確認方法については、「電話加入権とは?確認・解約・売却の手順を徹底解説」もご覧ください。

加入電話の通話料金

固定電話等への通話料は、距離にかかわらず全国一律9.35円/3分(税込)です。
携帯電話や050番号、国際電話などへ発信する場合は、それぞれ異なる料金が適用されます。

通話先 通話料金
加入電話・ひかり電話・他社固定電話等 9.35円/3分(税込)
携帯電話 17.6円/60秒(税込)
050番号のIP電話 11.55円/3分(税込)

出典:NTT西日本「加入電話・INSネット・公衆電話の通話料金」

月額料金のモデルケース

事務所でプッシュ回線の加入電話を1回線利用し、国内固定電話等へ1か月合計300分通話する場合の一例です。

  • 回線使用料:2,970円~3,080円(税込)
  • 固定電話等への通話料:935円(税込)
  • 合計:3,905円~4,015円(税込)

通話料は、300分を3分単位で100回分として、9.35円×100で計算しています。

このほか、電話ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料、オプション料、屋内配線・機器使用料などがかかります。

新規契約では、契約料、施設設置負担金、工事費も必要です。
ビジネスフォンを導入する場合は、電話機、主装置、配線、設置工事、保守などの費用も含めて総額を確認しましょう。

アナログ回線は終了した?いつまで使える?

加入電話は、2024年に一斉終了したわけではありません。
2024年に完了したのは、加入電話・INSネットを収容する電話局側設備のIP網への移行です。

ただし、メタル設備の老朽化などを背景に、NTT東日本・西日本は、光回線・モバイル回線を用いた代替サービスへの段階的な移行方針を示しています。

公式案内では、2035年頃までには現在のメタル設備によるサービスレベルの維持が困難になるとの見通しが示されています。
これは、2035年に全国の加入電話が一斉終了すると確定した意味ではありません。

2024年に終了したのはアナログ回線そのものではない

2024年以降の主な変更は、次のとおりです。

項目 状況
加入電話の通話サービス 継続
電話局側の固定電話網 IP網への移行が完了
固定電話等宛て通話料 全国一律化
INSネットのディジタル通信モード 2024年に終了
INSネットの新規・移転申込 2024年8月31日に終了
INSネットのサービス全体 2028年12月31日に終了予定

IP網移行時は、利用者側で契約変更や宅内工事を行わなくても、加入電話を継続利用できるケースが基本でした。

ただし、今後の移転、新設、サービス変更、番号ポータビリティでは、同じ電話番号や機器を必ず利用できるとは限りません。
契約先と設備状況の確認が必要です。

固定電話のIP網移行で変わったこと

固定電話のIP網移行では、主に次の変更が行われました。

  • 電話局側の設備がIP網へ移行した
  • 固定電話等への通話料金が全国一律になった
  • 一部の付加サービスが終了・変更された
  • INSネットのディジタル通信モードが終了した

加入電話から国内固定電話等へ発信する場合の通話料は、全国一律9.35円/3分(税込)です。
出典:NTT西日本「加入電話・INSネット・公衆電話の通話料金」

一方、携帯電話、050番号、国際電話などへの通話は別料金です。

【関連記事】固定電話は2035年に廃止される?NTTの移行予定と企業への影響

INSネットは2028年12月31日に終了予定

アナログ回線と混同されやすいサービスに、ISDN方式の「INSネット」があります。

INSネットは、2024年8月31日に新規・移転申込受付を終了し、2028年12月31日にサービス提供を終了する予定です。
出典:NTT東日本「ISDNサービスの提供終了」

現在INSネットを利用している場合は、電話だけでなく、次の機器やシステムが接続されていないか確認しましょう。

  • FAX
  • POS端末
  • 警備・監視装置
  • 予約受付端末
  • EDIシステム
  • クレジット決済端末
  • モデム通信を利用する機器

これらの機器が必ずINSネットを使用しているわけではありません。
請求書だけでなく、機器の型番、接続先、通信方式を機器メーカーや保守会社へ確認してください。

【関連記事】ISDN回線はいつまで?INSネット終了時期と企業の対応

アナログ回線を使い続けるか見直す目安

次の条件に当てはまる場合は、現在の加入電話を継続できる可能性があります。

現在の加入電話を継続できる可能性
  • 1回線・1通話で足りる
  • 現在の電話機やFAXが問題なく動いている
  • 内線やスマートフォン連携を必要としていない
  • 移転や増員の予定がない
  • 特殊な端末が接続されており、代替可否の確認が必要

一方、次の条件に当てはまる場合は、ひかり電話、ビジネスフォン、クラウドPBXなどを含めて見直す価値があります。

見直しが必要な可能性
  • 同時に複数の電話を受けたい
  • 回線数が増えて月額費用が高くなっている
  • ビジネスフォンや主装置が古い
  • オフィスの移転・新設を予定している
  • スマートフォンで会社番号を利用したい
  • 複数拠点の電話をまとめたい
  • テレワーク中も代表電話へ対応したい

加入電話を新設できるかは、地域と設備状況によって異なります。NTT西日本は、代替サービスへの先行移行を行っている一部エリアでは、加入電話・加入電話ライトプランの申込を受け付けられない場合があると案内しています。
出典:NTT西日本「加入電話」

アナログ回線のメリット・デメリット

アナログ回線には、既存の電話機や配線を継続利用できる場合があるというメリットがあります。
一方、基本的に1回線につき1通話であるため、複数の電話を同時に利用する会社では、回線数や費用が増えやすい点がデメリットです。

利用人数ではなく、必要な同時通話数、FAXや警備機器の有無、移転予定なども含めて判断しましょう。

アナログ回線のメリット

以下では、アナログ回線のメリットを解説します。

インターネット回線とは別に電話を利用できる

加入電話は、インターネット接続サービスとは別の電話サービスとして利用できます。
ただし、メタル線、屋内配線、電話機、電話局設備などに故障や障害が起きれば、通話できなくなる場合があります。

「アナログ回線なら通信障害が起こらない」「必ず高音質」という意味ではありません。

既存設備を継続利用できる場合がある

加入電話が開通済みで、電話機やFAXが問題なく動いている場合は、現在の設備を継続利用できることがあります。
新たな機能を必要としない家庭や小規模事業所では、回線変更に伴う工事や機器交換を避けられる可能性があります。

ただし、移転、新設、増設、屋内配線の変更、特殊端末の接続などでは、工事や設備確認が必要です。

停電時に利用できる場合がある

AC電源を必要としない電話機を加入電話へ直接接続している環境では、停電時に通話できる場合があります。
ただし、次の環境では利用できない可能性があります。

  • コードレス電話機を使用している
  • 電話機にACアダプターが必要
  • ビジネスフォンの主装置を経由している
  • ホームテレホンや構内交換設備を経由している
  • 建物側の通信設備が停止している
  • 電話線や電話局設備が被災している

停電時の通話可否を重視する場合は、実際の接続構成を確認し、UPSや携帯電話など複数の連絡手段を準備してください。

アナログ回線のデメリット

以下では、アナログ回線のデメリットを解説します。

基本的に1回線で1通話しかできない

アナログ回線は、基本的に1回線につき1チャネルです。

  • 回線:電話サービスの契約・接続回線の単位
  • チャネル:同時に通話できる数

1回線で通話中の場合、原則として同じ回線を使った別の発着信はできません。
同時に3件の通話を行う可能性がある場合は、FAXや転送で使用する分も含め、必要チャネル数を確認する必要があります。

回線を増やすと月額費用が増える

アナログ回線で同時通話数を増やす場合、回線契約を増やすのが基本です。

事務用プッシュ回線を3回線契約した場合、回線使用料だけで月額8,910円~9,240円(税込)が目安です。
出典:NTT西日本公式料金

これに、通話料、電話ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料、オプション料、工事費、ビジネスフォン費用などが加わります。

必要チャネル数が多い場合は、複数チャネルに対応するひかり電話などと総額を比較しましょう。

内線や転送には別の設備・サービスが必要

アナログ回線を契約するだけでは、複数の電話機による内線、保留転送、代表着信、拠点間内線などは利用できません。

こうした機能には、一般的に次の設備やサービスが必要です。

  • ビジネスフォン
  • PBX・主装置
  • ボイスワープなどの付加サービス
  • クラウドPBX
  • 法人向けのひかり電話サービス

電話機の台数だけでなく、必要な同時通話数と機能から構成を決めることが重要です。

アナログ回線・ISDN・ひかり電話の違い

アナログ回線、ISDN、ひかり電話では、利用する回線、同時通話数、必要機器、提供状況、停電時の条件が異なります。

企業では、電話サービスの基本料金だけでなく、光回線料、機器費、工事費、必要チャネル数まで含めて比較しましょう。

3つの電話回線の比較

比較項目 アナログ回線・加入電話 ISDN・INSネット64 ひかり電話
主なアクセス回線 メタル線 メタル線 光ファイバー
基本的な同時通話数 1回線1通話 1回線2通話 契約プランによる
新規・移転申込 地域・設備により異なる 受付終了 提供エリア・設備条件による
提供状況 代替サービスへ段階的に移行する方針 2028年12月31日終了予定 提供中
固定電話等宛て通話料 9.35円/3分(税込) 9.35円/3分(税込) 8.8円/3分(税込)
必要機器 電話機、必要に応じてPBX TA・DSU、電話機、必要に応じてPBX ONU、ひかり電話対応機器等
停電時 電話機・構成・設備による TA等の電源状況による 原則利用不可。UPSで一定期間利用できる場合あり
主な検討対象 少数通話、既存設備の継続 現利用者の移行 複数通話、光回線との一体利用

加入電話・INSネットの通話料金はNTT西日本公式、ひかり電話の通話料金はNTT東日本公式を基にしています。
(料金の確認日:2026年7月14日)

アナログ回線とISDN回線の違い

アナログ回線は基本的に1回線1通話ですが、INSネット64は1回線で2通話を同時に利用できます。

ただし、INSネットは2024年8月31日に新規・移転申込受付を終了し、2028年12月31日にサービス提供を終了する予定です。

現在INSネットを利用している場合は、電話、FAX、POS端末、警備装置などの接続状況を調べ、代替サービスへの移行を進める必要があります。

アナログ回線とひかり電話の違い

ひかり電話は、フレッツ光などの光回線を利用するIP電話サービスです。

NTT東日本のひかり電話基本プランは月額550円(税込)ですが、フレッツ光の月額利用料などが別途必要です。
国内固定電話等への通話料は8.8円/3分(税込)です。
出典:NTT東日本「ひかり電話 通話料」

アナログ回線と比べた主な特徴は、次のとおりです。

  • 複数チャネル・複数番号に対応するプランがある
  • 固定電話等への通話料が異なる
  • 光回線と電話サービスを一体で利用できる
  • ONUやひかり電話対応機器が必要
  • 建物や設備によって開通工事が必要
  • 停電時は原則として緊急通報を含む通話ができない

NTT東日本は、停電時のひかり電話は緊急通報を含めて利用できず、UPSなどを用意することで一定期間通話できる場合があると案内しています。出典:NTT東日本FAQ

月額基本料金だけで比較しない

加入電話の事務用基本料金は、1回線あたり月額2,860円~3,080円(税込)です。

一方、ひかり電話基本プランは月額550円(税込)ですが、光回線料、対応機器利用料、オプション料などが別途必要です。

基本料金の数字だけで、どちらが安いかを判断することはできません。

次の費用をそろえて比較しましょう。

  • 必要な回線数・チャネル数
  • 電話番号数
  • 光回線の月額料金
  • 通話料
  • 対応機器の利用料
  • ビジネスフォンやPBXの費用
  • 初期工事費
  • 保守費
  • オプション料金

【関連記事】ひかり電話(光電話)とは?従来の固定電話との違い・料金・注意点を解説

アナログ回線が向いているケース・切り替えを検討したいケース

電話回線は、月額料金だけでなく、必要な同時通話数、電話機の台数、接続機器、働き方などから選びます。

現在のアナログ回線に問題がなければ継続が適する場合もあります。
一方、回線数の増加や設備の老朽化が課題になっている場合は、別のサービスを検討する価値があります。

アナログ回線を継続しやすいケース

次のような環境では、アナログ回線を継続できる可能性があります。

  • 電話は1回線・1通話で足りる
  • 現在の電話番号と電話機を継続したい
  • FAXや特殊端末の代替可否を確認できていない
  • インターネット回線と電話を分けておきたい
  • 内線やスマートフォン連携を必要としていない
  • 近い時期に移転・増員の予定がない

ただし、NTT東日本・西日本は、メタル設備から光回線・モバイル回線を利用する代替サービスへの段階的な移行方針を示しています。
長期利用を予定している場合は、契約・設備を定期的に確認しましょう。

ひかり電話への切り替えを検討したいケース

次の条件に当てはまる場合は、ひかり電話が候補になります。

  • 複数の電話を同時に利用したい
  • インターネット用の光回線を利用している
  • 複数番号を使いたい
  • 回線を増やす予定がある
  • オフィスの移転・新設を予定している
  • INSネットの終了に備える必要がある

ひかり電話では、光回線契約や対応機器が必要です。
停電時は原則として通話できないため、必要に応じてUPSや携帯電話などの代替手段も検討してください。

ビジネスフォンが向いているケース

次のような会社では、電話回線だけでなくビジネスフォンを含めて検討しましょう。

  • 複数の電話機で代表番号を受けたい
  • 内線通話を使いたい
  • 保留した電話を別の担当者へ転送したい
  • 部署ごとに着信先を分けたい
  • ドアホンや構内放送を接続したい
  • 受付、倉庫、店舗など複数の場所に電話機を置きたい

ビジネスフォンを導入する場合は、電話機の台数ではなく、ピーク時に同時利用する通話数を中心にチャネル数を決めます。

FAX、外線転送、発信中の着信などでもチャネルを使用する場合があるため、運用を確認して余裕を持たせましょう。

クラウドPBXが向いているケース

次のような働き方では、クラウドPBXも選択肢になります。

  • スマートフォンで会社番号を発着信したい
  • テレワーク中も代表電話へ対応したい
  • 複数拠点を共通の内線でつなぎたい
  • オフィス内に主装置を置きたくない
  • 人員の増減に合わせて利用数を変更したい

利用できる電話番号、FAXや警備機器との接続、緊急通報、停電・インターネット障害時の動作は、サービスごとに異なります。
契約前に提供事業者へ確認してください。

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電話回線を選ぶ手順

電話回線の新設・切り替えは、次の順に確認すると判断しやすくなります。

  1. 現在の契約サービスを請求書で確認する
  2. 利用中の電話番号を一覧にする
  3. 電話機、FAX、警備装置などの接続機器を確認する
  4. 必要な同時通話数を確認する
  5. 内線、転送、録音など必要な機能を整理する
  6. 現在の月額料金と通話料を確認する
  7. 加入電話、ひかり電話、クラウドPBXなどを比較する
  8. 電話番号の継続可否を確認する
  9. 初期費用と月額総額の見積もりを取る
  10. 工事中に電話やFAXが停止する時間を確認する

番号を継続できるかは、現在のサービス、移行先、番号帯、設置場所などによって異なります。

NTT東日本の番号ポータビリティ案内でも、同じ番号を利用できるケースがある一方、番号やエリアによっては利用できない場合があるとされています。出典:NTT東日本「番号ポータビリティについて」

オフィスの電話回線選びと導入はOFFICE110へ

アナログ回線を継続するか、ひかり電話などへ切り替えるかは、必要なチャネル数や接続機器によって判断が変わります。

OFFICE110では、次のような電話回線・ビジネスフォンの相談を受け付けています。

ご相談可能な主な内容
  • 現在の回線種別が分からない
  • アナログ回線を継続できるか確認したい
  • ひかり電話への切り替えを検討している
  • 必要な回線数・チャネル数を知りたい
  • ビジネスフォンと電話回線をまとめて見直したい
  • 現在の電話番号を継続できるか確認したい
  • FAXや既存機器への影響を確認したい
  • オフィス移転に合わせて電話環境を整えたい

電話回線だけでなく、電話機、ビジネスフォン、主装置、配線を含めて確認することで、導入後のチャネル不足や追加工事を防ぎやすくなります。現在の請求書、電話番号一覧、電話機や主装置の型番が分かる場合は、相談時にご用意ください。

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よくあるご質問

アナログ回線とデジタル回線の違いは?

アナログ回線は、電話機と電話局の間で主にメタル線を利用する従来型の電話回線です。デジタル回線は、音声などをデジタル信号として伝送します。代表例のINSネット64は1回線で2通話を同時に利用できますが、2028年12月31日にサービス提供を終了する予定です。なお、加入電話も電話局側の設備は2024年にIP網へ移行しています。

アナログ回線とデジタル回線の見分け方は?

請求書や契約書に記載された正式なサービス名を確認する方法が確実です。「加入電話」「加入電話・ライトプラン」は一般にアナログ回線と呼ばれるサービス、「INSネット64」「INSネット1500」はISDN、「ひかり電話」「ひかり電話オフィスタイプ」などは光回線を使うIP電話です。外観だけでは判断しにくい場合は、契約先や工事業者へ確認してください。

アナログ回線はいつまで使えますか?

2026年7月14日時点で、加入電話に全国一律の終了日が公表されているわけではありません。ただし、NTT東日本・西日本は、光回線やモバイル回線を利用する代替サービスへ段階的に移行する方針を示しています。一部地域では加入電話の新規申込を受け付けられない場合もあるため、移転や増設時は住所をもとに提供可否を確認してください。

アナログ回線のFAXはいつまで使えますか?

加入電話が利用でき、FAX機や接続環境に問題がなければ、一般的なG3 FAXは継続利用できる可能性があります。ひかり電話へ切り替える場合、G3 FAXは利用できる一方、ISDN専用のG4 FAXは利用できません。スーパーG3モードは通信環境によって利用できない場合があるため、切り替え前にFAXの規格確認と送受信テストを行いましょう。

停電時でもアナログ電話は使えますか?

AC電源を必要としない電話機を加入電話へ直接接続している場合は、停電時に通話できることがあります。ただし、コードレス電話、ビジネスフォンの主装置、ホームテレホン、構内交換設備などを経由している場合は利用できない可能性があります。電話線や地域設備の被災、通信混雑によっても通話できるとは限りません。

まとめ

アナログ回線とは、一般に、電話機と電話局の間をメタル線で接続する従来型の固定電話回線を指します。代表的なサービスは、NTT東日本・西日本の加入電話です。

加入電話が2024年に一斉終了したわけではありません。
2024年に行われたのは、加入電話・INSネットを収容する局内設備のIP網への移行です。加入電話の通話サービスは引き続き提供されています。

一方、INSネットは、2028年12月31日にサービスを終了する予定です。

アナログ回線の主な特徴は、次のとおりです。

アナログ回線の主な特徴
  • 基本的に1回線で1通話
  • 既存の電話機や配線を継続利用できる場合がある
  • 停電時の利用可否は電話機や接続設備によって異なる
  • 回線を増やすと月額基本料金や工事費が増える
  • 内線や複数拠点連携にはビジネスフォンなどが必要

現在の回線で問題がなければ、直ちに切り替える必要があるとは限りません。一方、同時通話数の不足、設備の老朽化、オフィス移転、スマートフォン連携などの課題がある場合は、ひかり電話、ビジネスフォン、クラウドPBXを含めて比較しましょう。

契約中の回線が分からない場合は、請求書、電話番号一覧、電話機や主装置の型番を確認したうえで、電話会社や専門業者へ相談してください。

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