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固定電話の通話料金を見直したい企業では、以前「マイライン」という電話会社選択サービスを検討するケースがありました。
マイラインとは、利用者が電話会社を選択できたサービスのことです。あらかじめ利用する電話会社を登録しておけば、通話のたびに電話会社の識別番号を入力せずに電話を掛けることができました。
ただし、マイラインは固定電話のIP網移行に合わせて、2024年1月から地域ごとに段階的に提供を終了しています。現在は新たにマイラインを選ぶのではなく、固定電話・ビジネスフォンで使っている回線種別や請求元、PBX・主装置の設定を見直すことが大切です。
ここでは、マイラインの仕組みやマイラインプラスとの違い、終了後に会社の電話回線で確認すべきポイントを解説します。
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監修者
登 雄三(のぼり ゆうぞう)
保有資格:工事担任者(AI・DD総合種)/電気工事士 SNSリンク: X(旧Twitter) / note
2010年設立「株式会社デジコンnet」の代表取締役。本社を構える神戸を中心に、全国各地でビジネスフォン・複合機・防犯機器などのOA機器の販売や電話工事、電気工事、LAN配線工事、VPN構築を主に手掛ける。2023年には名古屋へ拠点進出。
マイラインとは、NTT東日本・NTT西日本の一般固定電話で、利用する電話会社をあらかじめ登録できたサービスです。
電話番号の前に事業者識別番号を付けなくても、登録した通信事業者を優先的に利用できる仕組みでした。たとえば、あらかじめ利用したい電話会社を登録しておくことで、通話のたびに「00XX」などの識別番号をダイヤルしなくても、その電話会社を利用できました。
マイラインには、主に次の2つのサービスがありました。
マイラインは、あらかじめ利用したい電話会社を登録することで、通話の際に電話会社の識別番号をダイヤルせず、その電話会社を利用できるサービスでした。一方で、通話ごとに別の電話会社の識別番号をダイヤルした場合は、その電話会社の利用となる仕組みでした。
また、ACRなどの機能付き電話機を使用している場合は、登録内容にかかわらず、電話機側が選択した電話会社を利用する場合がありました。
ACRとは、電話をかける際に、特定の電話会社を経由させる番号を自動的に付ける機能です。現在もACR機能付きの電話機を利用している場合は、取扱説明書やメーカー、設置業者に確認し、必要に応じて設定を見直しましょう。
マイラインプラスは、いつでも同じ電話会社を利用したい方向けの電話会社固定サービスでした。
このサービスでは、通話ごとに電話会社の識別番号をダイヤルしても、基本的には登録された電話会社のみを利用する仕組みでした。
そのため、電話会社を柔軟に切り替えたい場合はマイライン、固定して使いたい場合はマイラインプラスという違いがありました。
出典:NTT東日本「マイライン・割引サービスの終了」(確認日:2026年7月1日)
「マイライン」と「マイラインプラス」の大きな違いは、通話時に別の電話会社の識別番号を付けた場合にその電話会社を利用できるかどうかです。
事前に登録していても、マイラインの場合は、通話の際に登録した電話会社以外の識別番号を入力すれば、その電話会社を利用できる場合がありました。
対してマイラインプラスの場合は、登録していない電話会社の識別番号をダイヤルしても、登録している電話会社のみを利用する点に違いがありました。
マイラインは、固定電話のIP網移行に合わせて2024年1月から地域ごとに段階的に提供を終了しました。
固定電話のIP網移行により、固定電話発・公衆電話発の通話料金は、距離に依存しない全国一律の料金体系へ変更されました。また、一部サービスや付加機能の仕様変更・提供終了も行われています。
マイライン提供終了後は、2023年6月末時点の登録状況に基づき、各電話会社の通話サービスへ自動的に移行されています。移行にあたって、利用者側の手続きは不要と案内されています。
そのため、現在は「マイラインを新たに選ぶ」のではなく、現在利用している固定電話やビジネスフォンの「回線種別」、「請求元」、「通話料金」、「PBX設定」を確認する段階に変わっています。
マイラインが終了しても、固定電話そのものがすぐに使えなくなるわけではありません。
固定電話のIP網移行では、利用中の電話番号や電話機はそのまま利用でき、利用者側の手続きや工事も不要と案内されています。
ただし、通話料金や請求元の電話会社が変わる場合があります。特に法人でビジネスフォンやPBXを利用している場合は、回線単位の契約状況や請求書、主装置・PBX側の設定を確認しておきましょう。
「電話が使えるか」だけでなく、「どの電話会社から請求されているか」「どの回線種別で利用しているか」「通話料金がどう変わったか」を確認しましょう。
出典:NTT西日本「固定電話(加入電話・INSネット)のIP網移行を2024年1月1日から順次開始」(確認日:2026年7月1日)
以下は、マイライン提供当時の固定電話からの通話料比較です。
現在の通話料金・請求元・利用条件は、契約中の電話会社や回線種別によって異なります。以下の表は、マイライン提供時の参考情報としてご覧ください。
(円/3分 税抜)
マイライン提供時は、通信事業者を選ぶことで通話料金を抑えられる場合がありました。
現在はマイライン自体が提供終了しているため、通話料金を見直したい場合は、加入電話・INSネット・ひかり電話・IP電話・クラウドPBXなど、現在利用できる回線やサービスを比較することが重要です。
出典:NTT東日本「固定電話(加入電話・INSネット)のIP網移行 料金」(確認日:2026年7月1日)
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ビジネスフォンを利用している会社では、マイライン終了後に「電話が使えるか」だけでなく、回線・請求・主装置の設定を確認しておくことが大切です。
特に、PBXや主装置でLCR/ACR機能を使っていた場合は、設定内容と現在の通話サービスが合っているか確認しましょう。
設定が分からない場合は、電話機の型番、主装置の型番、請求書、配線状況を確認したうえで、設置業者や販売店に相談すると整理しやすくなります。
マイライン終了後に通話料金を見直す場合は、旧マイラインの通信事業者比較ではなく、現在利用できる電話回線や通話サービスを比較しましょう。
通話料金だけで判断すると、後から工事費や機器費、保守費が気になることがあります。回線・機器・工事・保守をまとめて確認すると、実際の総額を把握しやすくなります。
マイラインは、固定電話で利用する電話会社を選択するためのサービスでした。一方で、ひかり電話・IP電話・クラウドPBXは、現在の電話回線や電話システムそのものに関わる選択肢です。
どの方法が合うかは、現在の回線種別、電話機台数、内線・外線の使い方、FAXの有無、拠点数、今後の移転や増設予定によって変わります。
ビジネスフォンの買い替えや事務所移転のタイミングでは、電話機だけでなく、電話回線も一緒に見直すと無駄な費用や設定トラブルを避けやすくなります。
マイラインはすでに提供終了しているため、現在は「どのマイライン事業者を選ぶか」ではなく、自社の電話環境全体を見直すことが大切です。現在のビジネスフォンやPBX・主装置、電話機台数、回線数、FAX利用、拠点数、今後の移転・増設予定によって、合う方法は変わります。
たとえば、既存のビジネスフォンを活かして回線だけ見直した方がよい場合もあれば、クラウドPBXでスマホ内線化や拠点追加に対応した方がよい場合もあります。電話回線だけ、電話機だけで判断せず、まとめて確認することが失敗を防ぐポイントです。
「マイライン終了後に何を見直せばよいか分からない」「請求元や回線種別が複雑で整理できない」という場合は、現在の電話機・主装置・請求書・配線状況を確認したうえで、専門業者に相談すると安心です。
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マイラインは、固定電話で利用する電話会社を選択できたサービスです。通話のたびに識別番号を入力しなくても、あらかじめ登録した電話会社を利用できる仕組みとして使われていました。
しかし、固定電話のIP網移行に合わせて、マイラインは2024年1月から地域ごとに段階的に提供を終了しています。
そのため、現在はマイラインの通信事業者を新たに見直すのではなく、固定電話・ビジネスフォンの回線種別、請求元、通話料金、PBX・主装置の設定を確認することが大切です。
ビジネスフォンの買い替えや事務所移転、電話回線の切り替えを検討している場合は、電話機だけでなく、回線や通話サービスもまとめて確認しましょう。
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