固定電話を安くする方法は？基本料金や通話料を抑える方法を解説

「固定電話の月々の基本料金が高くて負担になっている」
「毎月の高額な通話料を少しでも抑えたい」
「電話番号を変えずに、料金を安くする方法が知りたい」

このような悩みを抱えていませんか？

通信費は毎月必ず発生するため、見直すことで大きなコスト削減に繋がる可能性があります。
しかし、電話料金は複雑で、どこをどのように見直せばいいか分からずに困っている方が多いのが実情です。

本記事では、固定電話の料金体系などの基本を踏まえた上で、コスト削減につながる方法について詳しくご紹介していきます。

電話番号を変えずに大幅に月々の料金を節約する方法や、お得なキャンペーン情報など、すぐに実践できる情報が満載です。

毎月の通信費にストレスを感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

固定電話のコスト削減で押さえておくべき基礎知識

ここからは、固定電話の料金を安くする上で知っておくべき基礎知識をご紹介します。

そこで、まず電話回線の種類や料金の内訳について解説していきます。

そもそも電話回線の種類とは？

固定電話に使われる回線は、アナログ回線・ISDN回線・光回線の3種類です。

それぞれの特徴・基本料金・通話料金を把握しておくことで、用途や目的に応じた電話回線を選択できるようになります。

アナログ回線

「アナログ回線」は、アナログ信号を使った電話回線のことです。
通信の際にインターネットに接続せず、電話回線を使用します。

アナログ電話機の特徴は、以下のとおりです。

ただし、状況によっては導入費用などが高く、基本料金や通話料金が高い傾向があります。

ISDN回線

「ISDN回線」は、従来のアナログ回線とは異なり、信号をデジタル化することで高音質な通話やデータ通信を実現する電話回線です。

ISDN回線を利用するメリットは、以下の通りです。

ただし、ISDN回線は音質や機能性が優れていますが、維持費や導入費用がかかるのがデメリットとなります。

また、NTT東日本/西日本は2025年3月末でISDN回線の提供を終了する予定です。

光回線

「光回線」は、インターネット光回線を用いた電話回線のことです。
この回線を利用した電話サービスには、NTT東日本/西日本の光回線を利用する「ひかり電話」と、その他の事業者が提供する「IP電話」の2種類があります。

光回線を利用するメリットは以下の通りです。

光回線は高速で安定したインターネット接続を提供し、長期的にコストパフォーマンスに優れています。
ただし、有線接続のため持ち運びができないことや、乗り換え時に工事費や違約金が発生するデメリットもあります。

それでも、安定した高速通信と長期的な費用対効果を重視する場合は、光回線が最適な選択となるでしょう。

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固定電話の料金の大まかな内訳

続いて、固定電話料金の内訳についてご紹介します。

基本料金

固定電話の基本料金の内訳は、以下のとおりです。

アナログ回線	月額1,870円～2,805円
ISDN回線	月額3,058円～4,158円
光回線	月額約500円程度（NTTの「ひかり電話」は550円）

アナログ回線やISDN回線の基本料金は、回線の利用目的や契約プランによって異なります。（住宅用、事業用、加入電話、ライトプランなど）

※「ライトプラン」とは、新規契約時に施設設置負担金がない代わりに、加入電話基本料に一定額を加算したサービス。

また、光回線の基本料金ついても、提供プロバイダーによって変わります。
NTTだけでなく、KDDI、ソフトバンクなど他の大手プロバイダーも、光回線サービスを提供しているのが理由として挙げられます。

導入を検討する際は複数のプロバイダーを比較検討し、自社のニーズや希望コストに合うサービスを選ぶことが重要です。

通話料金

各回線の通話料金の内訳は、以下のとおりです。

アナログ回線	全国一律9.35円/3分
ISDN回線	全国一律9.35円/3分
光回線	全国一律8.8円/3分（NTTのひかり電話の場合）

※国内通話で固定電話にかけた場合。

アナログ回線やISDN回線は、2023年12月31日までは通話先との距離で通話料金が変化していましたが、2024年1月1日以降は、全国一律で9.35円/3分になりました。

なお、光回線の通話料は、契約するプロバイダーやプランによって異なりますが、基本的にアナログ回線やISDN回線より安く設定されています。

オプション料金

オプションサービスの料金は、回線の種類と利用用途(住宅用/事業用)によって変わります。

おもな料金内訳は以下の通りです。おもな料金内訳は以下の通りです。

	アナログ回線	ISDN回線	光回線 （NTTのひかり電話）
ナンバーディスプレイ	事務用：1,320円 住宅用：440円	事務用：1,870円 住宅用：660円	440円
キャッチホン	330円	330円	330円
ボイスワープ	事務用：880円 住宅用：550円	事務用：880円 住宅用：550円	550円

住宅用の場合、アナログ回線と光回線(ひかり電話)のオプション料金は同額ですが、ISDNは機能によってはアナログ/光回線より高額になる点に注意が必要です。

一方、事業用ではISDNとアナログが、ほぼ同等の料金設定となっています。

オプション料金については、利用目的やニーズに合わせて、総合的にコストパフォーマンスが高い回線とオプションの組み合わせを選びましょう。

電話回線の種類｜特徴・料金・おすすめを初心者向けに解説

電話番号・回線そのままで固定電話の料金を安くする方法

続いては、電話番号や回線を変えずに、固定電話の料金を安くする方法を5つご紹介します。

自社で実践できるものがあれば、積極的に取り入れてみましょう。

回線の本数や電話番号数を見直す

回線や電話番号の数を必要以上に増やし過ぎて、無駄な出費が発生していないか確認しましょう。
定期的に利用状況を確認し、本当に必要なものだけに絞り込むことが重要です。

具体的には、以下の対策が有効です。

回線の利用状況を定期的にチェックし、無駄のない最適な構成を維持することで確実に通信コストを抑えられます。

特に光回線への切り替えと併せて、電話番号の数を適正にすることで、大幅なコスト削減が期待できるでしょう。

不要なオプションを解約する

ビジネスの通信費を節約する上で、必ず行うべき対策が不要なオプションの解約です。

長年にわたり契約を継続していると、以下のような状態になりがちです。

たとえば、キャッチホン（例：月額330円）を解約するだけで、年間3,960円のコスト削減になります。
さらに台数分の契約をしている場合は、その分だけ大きな無駄なコストが生じてしまいます。

そのため定期的に、利用頻度の低いオプションの洗い出しや必要性の見極めを行うことが重要です。

オプション一つ一つのコストが安価であっても、積み重なれば大きな出費になります。
適切な見直しを怠らず、徹底した不要サービスのスリム化を行いましょう。

オンライン明細に変更する

固定電話の通信費を節約する簡単な方法として、紙の請求書からオンライン明細への切り替えが効果的です。

例えば、紙の明細に毎月220円の手数料を支払っている場合、オンライン明細に変更すれば年間2,640円のコスト削減になります。

また、オンライン明細のメリットは他にもあります。

現在、紙の請求書を受け取る必要がない場合は、オンライン明細への切り替えを検討しましょう。

クレジットカード払いに変更する

固定電話料金などの継続的な支払いをクレジットカード払いに変更すれば、自動的にポイントが貯まるメリットがあります。

カード払いに変更すれば、面倒な作業は一切不要で自動的にポイントが貯まるので、かしこくお得にポイントを活用できます。

外線の通話料金を節約する

通話コストを削減するためには、外線の契約内容を見直すのも効果的です。
そのために、固定電話に頼らずスマートフォンやインターネット電話を柔軟に活用することが不可欠です。

具体的には、以下の方法で大幅コストダウンが図れます。

業務で使用している通話量に合わせて、携帯会社のプランやアプリをかしこく組み合わせることが大切です。状況に応じて最適な方法を選びましょう。

回線・システム切り替えで固定電話の料金を安くする方法

この章では、回線やシステムの切り替えを通じて、固定電話の料金を安くする4つの方法について解説します。

特に効果の高い方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。

直収電話に切り替える

NTT回線から直収電話へ切り替えることで、通信コストの削減が期待できます。

※「直収電話」とは、NTT東西以外の通信事業者が提供する固定電話サービスのこと。

ただし、直収電話は、0120から始まるフリーダイヤルが利用できないなどの注意点もあります。

固定電話の料金を下げるためには、適切な事業者を選ぶことが重要です。コスト面でのメリットを検証し、業者を選択しましょう。

クラウドPBXを導入する

固定電話の導入費用や通話料を安く抑えたい場合、クラウドPBXの活用が有効な選択肢となります。
クラウドPBXとは、インターネット上のクラウドでビジネスフォンの機能を提供するサービスです。

導入による主なメリットは、以下の通りです。

システム導入の初期コストや運用コスト、さらには通話料金まで大幅に削減できるのがクラウドPBXの大きな魅力です。

一方で、提供サービスの内容や料金は業者によってさまざまです。通話品質なども含め、慎重に比較検討することをおすすめします。

IP電話アプリを導入する

固定電話代を抑える有効な方法として、IP電話アプリの利用がおすすめです。
IP電話は、光回線を使った「050番号」の電話サービスで、以下のようなメリットがあります。

050番号は、NTTなどの従来の固定電話番号とは異なり、番号が050から始まります。
同じプロバイダーの050番号同士なら、通話料が無料または格安になるのが最大のメリットです。

アプリをスマホやPCにインストールするだけで利用可能で、電話機などを用意する必要がありません。
引っ越しても、同じプロバイダーならば番号を持ち運べるので番号変更の手間がありません。

一方で、品質基準が緩いため通話品質が悪いサービスもあります。また、従来の固定電話から乗り換える場合は、番号が変わってしまうデメリットもあります。

それでもIP電話アプリを上手に活用すれば、固定電話代を大幅に節約できます。ぜひ検討してみてください。

携帯キャリアのセット割で固定電話の料金を安くする方法

大手キャリアは、固定電話・携帯電話とインターネットの料金を合わせたセットプラン（セット割引）を用意しています。

ここでは、ドコモ・au・SoftBankのセット割の詳細を紹介していきます。

これらのプランを使用することで基本料金を抑えられる可能性があるので、ぜひ導入を検討してみましょう。

ドコモの固定電話のセット割

ドコモでは、スマートフォンや携帯プランと「homeでんわ(固定電話)」をセットで契約すると、以下の割引が適用されます。

サービス名	home電話セット割
割引額	月額528円割引(税込)
主な適用条件	・ドコモのスマートフォン、または「home 5G」とセット契約 ・同一「ファミリー割引」グループ内に、対象プランの契約者がいる 【対象プラン】：ahamo、ギガホ、5Gギガホ、eximoなど

固定電話とモバイルをドコモへワンストップで集約すれば、サービス面と料金面での大きなメリットが得られます。
ぜひ、home電話セット割の適用を検討してみましょう。

auの固定電話のセット割

auでは、固定電話(auひかり電話など)とモバイル(au/povo)をセットで契約し、さらに「KDDIまとめて請求」にすると、自動的に「auまとめトーク」が適用されます。

サービス名	auまとめトーク
割引額	国内通話が24時間無料 （着信先がau、UQモバイル、povo、auひかり電話の場合）
主な適用条件	【固定電話】auひかり、ホームプラス電話、ケーブルプラス電話、J:COM PHONE プラスなど 【モバイル】au、povo1.0 固定電話とモバイルをauにまとめることで、セット割による確実な通話料値引きが受けられます。

auユーザーにとって、固定電話とモバイルの一括契約できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
「auまとめトーク」の活用で、さらなる通信費の最適化が図れます。

SoftBankの固定電話のセット割

SoftBankでは、モバイル回線と「おうちのでんわ(固定電話)」をセットで契約すると、以下の通り基本料金から割引が受けられます。

サービス名	でんわまとめて割
割引額	月額528円割引(税込)
主な適用条件	・SoftBank・ワイモバイル・SoftBank Airのモバイル回線と「おうちのでんわ」をセット契約 ・指定の窓口で割引のお申し込む ・個人契約である

「でんわまとめて割」が適用された場合、「おうちのでんわ」の基本料金1,078円から550円になります。

固定電話とモバイルを一括してSoftBankで契約すれば、サービス面と料金面での大きなメリットが期待できます。「でんわまとめて割」の活用で通信費を最適化しましょう。

固定電話のコスト削減のご相談は「OFFICE110」へ！

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IP電話やクラウドPBXに切り替えたいが手続きが不安……そんな方は、ぜひ一度「OFFICE110」にご相談ください。

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固定電話の料金に関するよくある質問まとめ

最後に、固定電話の料金に関するよくある質問をQ＆A方式で紹介します。

ぜひ、参考にしてみてください。

固定電話の基本料金は平均いくらくらい？

総務省の家計調査データによると、固定電話(IP電話含む)の平均基本料金は以下の通りとなっています。

この数値にはIP電話も含まれており、月額にすると平均1,469円となります。

固定電話にかかる費用は年々減少傾向にあります。
企業や家庭で、電話料金の大部分が携帯電話料金を占めるケースが増えています。

アナログ回線・ISDN回線は廃止されるって本当？

NTTはアナログ回線やISDN回線を利用している従来の公衆交換電話網(PSTN)から、IP網への移行を進めています。
ただし、見出しこれらの影響でアナログ回線やISDN回線が突然使えなくなることはありません。

NTTでは以下の対応を行う予定です。

一部の料金やオプションサービスに変更が生じる可能性もありますが、基本的な通話機能に支障はきたしません。
なお、ご不安な点があれば、NTTの移行対応窓口にお問い合わせしましょう。

2024年に固定電話の料金はどうなる？

2024年のアナログ回線の廃止に伴い、料金が以下のように変更されます。

	2023年12月31日まで	2024年1月1日移行
アナログ回線	時間帯や着信先との距離で変動	全時間帯、全国一律で9.35円/3分
ISDN回線	時間帯や着信先との距離で変動	全時間帯、全国一律で9.35円/3分
光回線（ひかり電話の場合）	全国一律8.8円/3分	全国一律8.8円/3分（変更なし）

基本料金やオプション料金は変更されません。
また、アナログ電話以外の光電話などを利用されている場合は、特に料金の改定はありません。

固定電話をIP化するとどんなデメリットがある？

IP電話はインターネット回線を使用するため、使用する通信回線や環境によっては安定しないことがあります。

IP電話は総務省により、以下のとおりA・B・Cの３つにランク分けされています。

IP電話サービスの選定時には、この音声品質ランクを確認することが重要です。
導入業者による品質差も大きいため、事前の確認が不可欠となるでしょう。

固定電話は必要？解約するデメリットは？

固定電話の必要性が低下している場合、廃止を検討するのも一つの手段です。

固定電話を廃止するデメリットは以下の通りです。

固定電話の利用頻度が極端に低く、廃止によるメリットが大きい場合に限り、固定電話の完全廃止も選択肢として検討できます。

ただし、廃止によるデメリットを十分に認識・検討した上で、自社のニーズにマッチしているかを慎重に判断する必要があるでしょう。

まとめ

固定電話の通信費を節約するには、様々な方法があります。

【現状の回線を維持する場合】
・携帯電話やインターネット電話アプリを上手に活用
・不要なオプションやサービスを解約
・オンライン明細への切り替えでさらに割引が可能

【回線を切り替える場合】
・直収電話やIP電話などへの移行で基本料金・通話料を大幅に削減
・クラウドPBXの導入で初期費用と運用コストを最小化

現状維持でも工夫次第で十分な節約は可能ですが、抜本的な対策を行えばさらなるコストダウンが期待できます。

固定電話の課題解決に確かな実績と経験を持つ「OFFICE110」に、ぜひ無料相談をご活用ください。確実な通信コスト削減をお手伝いします。