複合機はレーザーとインクジェットどっちがいい？5つの違いを徹底比較【お役立ち情報】 | OFFICE110

複合機は大きく分けて、「レーザー」と「インクジェット」の2種類があります。

この2種類をよく比較せずに導入した場合、必要以上にコストがかかったり、業務効率が悪くなってしまったりする可能性があります。

この記事では、レーザーとインクジェットの違いをまとめたうえで、複合機の選び方をわかりやすく解説。

複合機の導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

複合機のレーザーとインクジェットの違いとは？5つの違いを比較

レーザーもインクジェットも同じ複合機ですが、構造が違うため、特徴が大きく異なります。

それぞれの違いは以下のとおりです。

	レーザー複合機	インクジェット複合機
用紙	普通紙 上質紙 再生紙 レーザープリンター用紙（非加工紙類）	光沢紙 コート紙 マット紙（加工紙類）
インク	トナーカートリッジ	インクカートリッジ
出力スピード	速い	遅い
画質（解像度）	低い	高い
耐久性（耐用年数）	平均5年	平均5年
コスト	本体価格：高い 消耗品：高い	本体価格：安い 消耗品：安い

本章では、複合機のレーザーとインクジェットの5つの違いについて、詳しく解説します。

①使用するインクの違い

レーザー方式とインクジェット方式では、使用するインクの種類が異なります。

	レーザー複合機	インクジェット複合機
インク	トナーカートリッジ	インクカートリッジ

レーザー方式の複合機は、感光体（ドラム）の表面にレーザーで照射し、トナーと呼ばれる粉を吹き付けて熱や圧力で溶かして紙に定着させて印刷します。

それに対して、インクジェットはよりシンプルで、液体のインクを用紙に直接噴射することで文字や写真を印刷します。

このように、レーザー方式とインクジェット方式では使用するインクが違うため、印刷の仕組みが異なるわけです。

②印刷スピードや仕上がりの違い

レーザー方式とインクジェット方式では、印刷スピードや仕上がりの画質も異なります。

	レーザー複合機	インクジェット複合機
出力スピード	速い	遅い
画質（解像度）	低い	高い

レーザー方式は解像度が低いものの、印刷スピードは速いことから、モノクロの文書を大量印刷するのに向いています。

一方インクジェット方式は、印刷速度が遅いものの、液体のインクならではの繊細な表現力を持っているため、写真やポスター、イラストなどの印刷にピッタリです。

レーザー方式とインクジェット方式では、印刷スピードや解像度が異なるため、向いている用途も変わってきます。

③コストの違い

レーザー方式とインクジェット方式では、導入コスト・ランニングコストが異なります。

	レーザー複合機	インクジェット複合機
導入コスト	【新品】40万～60万円程度 【中古】10万～20万円程度	1万～3万円程度
ランニングコスト	【新品】モノクロ約0.8～1.2円／フルカラー約8円～12円 【中古】モノクロ約2円～4円／フルカラー約20～30円	モノクロ約1.1円〜 フルカラー約1.8円〜

一般的に、導入コスト・ランニングコストともに、レーザープリンターの方が高い傾向にあります。

本体代金に大きな差があることはもちろん、トナーカートリッジもインクカートリッジと比較すると価格が高いためです。

コストのみを見るとインクジェットに軍配が上がりますが、印刷スピードが遅いため、印刷の枚数が多くなるほど業務効率が下がってしまう点は注意が必要です。

コストはもちろん大事ですが、機能とのバランスで比較する必要があるでしょう。

④対応可能な用紙の違い

レーザー方式とインクジェット方式では、それぞれ適した用紙が異なります。

	レーザー複合機	インクジェット複合機
用紙	普通紙 上質紙 再生紙 レーザープリンター用紙（非加工紙類）	光沢紙 コート紙 マット紙（加工紙類）

レーザー複合機に適している用紙は、非加工紙と呼ばれるもので「普通紙」「上質紙」「再生紙レーザープリンター用紙（非加工紙類）」が挙げられます。

いずれもリーズナブルな価格で手に入るため、用紙にかかるコストを抑えられるのが特徴です。

一方、インクジェット複合機に適している用紙は、加工紙に分類されるもので「光沢紙」「コート紙」「マット紙（加工紙類）」が挙げられます。

価格はレーザー複合機の用紙と比較すると高めです。しかし加工紙に分類されている用紙は、インクジェットの性能を引き出す、印刷の美しさを重視した仕様です。

ちなみに、基本的にレーザー複合機で使用可能な用紙はインクジェット複合機でも使用可能です。

反対に、インクジェット複合機の用紙をレーザー複合機で使用すると、加工層がドラムの熱で剥がれてしまい、故障の原因になってしまいますので、注意してください。

⑤耐久性の違い

レーザー方式とインクジェット方式では、耐久性が異なります。

	レーザー複合機	インクジェット複合機
耐久性（耐用年数）	平均5年	平均5年
耐用枚数	300万枚程度	2万枚程度

レーザー複合機もインクジェット複合機も耐用年数は5年と同じですが、耐用枚数が異なります。

レーザー複合機の耐用枚数は、最大で300万枚程度まで印刷できるため、限度をそこまで意識する必要はないでしょう。

とはいえ、レーザー複合機本体よりも、トナーカートリッジなどの消耗品にかかる出費の方が大きくなります。

一方、インクジェット複合機の耐用枚数は2万枚程度です。

5年で2万枚ということは月間約300枚ほどであるため、家庭用としては十分ですが、オフィス用のメイン機としては少し物足りないケースもあるでしょう。

耐用枚数はメーカーや機種によって大きく異なるため、導入の際にチェックしておくのがおすすめです。

複合機のレーザーとインクジェットの見分け方とは？

複合機のレーザーとインクジェットを見分ける際のポイントは、以下のとおりです。

この中でも1番簡単で確実なのは、使用しているインクを確認する方法です。

トナーカートリッジとインクカートリッジでは形状がまったく異なるため、一目で見分けられるでしょう。

複合機はレーザーとインクジェットのどちらがいい？おすすめの選び方

複合機をレーザーにするかインクジェットにするかは、求める機能やコストを考慮して決めるのがおすすめです。

ここからは、レーザー方式・インクジェット方式の特徴を考慮したうえで、それぞれにおすすめの会社をご紹介します。

インクジェット方式の複合機がおすすめの会社

インクジェット方式の複合機がおすすめの会社の特徴は、以下のとおりです。

業務で写真やイラスト、ポスターなど画質の美しさが求められる印刷がメインであれば、インクジェット複合機を選ぶのがおすすめです。

また、本体価格も比較的安く、導入コストを抑えられる点もインクジェット複合機の大きなメリット。

ネットショップや家電量販店でも販売していることから、気軽に手に入れやすいことも嬉しいポイントです。

「小規模事業で印刷枚数が多くない場合」「印刷に解像度が求められる仕事の場合」はインクジェット複合機を選びましょう。

レーザー方式の複合機がおすすめの会社

レーザー方式の複合機がおすすめの会社の特徴は、以下のとおりです。

レーザー複合機は印刷スピードが早いため、ビジネスシーン向きといえるでしょう。

大量の資料を準備しなければならない場合や、印刷の頻度が高い場合でも、業務効率を落とさず仕事が進められます。

一方で本体価格が高額になるデメリットもありますが、企業であればリースやレンタルといった方法で初期費用を抑えられます。

「印刷頻度が高い企業」「文書をメインで印刷する」ならレーザー複合機を選ぶのがベストです。

低価格でコンパクト！おすすめのレーザー複合機3選

近年販売されている複合機には、レーザー方式とインクジェット方式の双方のメリットを兼ね備えた、便利なものがあります。

本章では、そんなレーザー方式・インクジェット方式のよいところを併せ持つ複合機の中でも、おすすめ機種を3つご紹介します。

Apeos C3530（富士フイルム）

画像引用：Apeos C3530（富士フィルム）

標準価格	68万4,000円
本体サイズ	幅420×奥行500×高さ565 mm
重量	34kg
最大原稿サイズ	A4

富士フイルムの「Apeos C3530」は、印刷速度の速さと画質の高さを兼ね備えた高機能なレーザー複合機です。

印刷速度は、モノクロ・カラーともに35枚/分の高速印刷を実現。

印刷速度が速いにもかかわらず静音性も高いため、小規模事業所でもストレスを感じることなく印刷できます。

また、業界最小クラスのトナー粒径である「Super EA-Ecoトナー」を採用することで、ガタツキがちな小さな文字や斜め線もなめらか印刷されるため、高品質な資料作りに役立ちます。

印刷スピードが速く、画質もきれいな複合機なので、高品質な印刷を求める企業におすすめです。

BP-20C25（SHARP）

画像引用：BP-20C25（SHARP）

標準価格	115万円
本体サイズ	幅560×奥行560×高さ653（mm）
重量	約53kg
最大原稿サイズ	A3

本体サイズが幅560×奥行560×高さ653（mm）とコンパクトでありながら、A3サイズまで印刷できる小型A3対応複合機。

レジの下・机の上、受付の下など場所を選ばないため、あらゆるシーンで活躍します。

また、これだけコンパクトであるにもかかわらず「コピー」「プリンター」「ファクス」「カラースキャナー」と複合機に求められる基本的な機能をすべて搭載。

オフィスのメイン機としても十二分に活躍するでしょう。

レジ周りが狭い、事務所が小さいけどA3も印刷する必要があるなら、SHARPの「BP-20C25」がおすすめです。

MF755Cdw（Canon）

画像引用：Canon MF755Cdw

標準価格	オープン価格（実売価格10万円〜）
本体サイズ	幅425×奥行き460×高さ430mm
重量	約21.7kg
最大原稿サイズ	A4

Canonの「MF755Cdw」は、小型でリーズナブルでありながら、業務に必要な機能が搭載されたコストパフォーマンス抜群の複合機です。

新エンジンが搭載されたことで、A4片面で33枚/分、A5片面で60枚/分の高速印刷を実現。
セミナーなどで大量の資料が必要な場合でも、短時間で準備できるでしょう。

また「ページ集約」と「両面コピー」の2つの機能を持つ「用紙節約コピー機能」や「両面＆高速コピー機能」も搭載されているため、この複合機を使用するだけで用紙やインクの節約にもつながります。

ネットショップや家電量販店でも手に入るため、気軽に購入できる点もメリットです。

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レーザー方式やインクジェット方式など、自社に最適な複合機が分からずにお悩みの方は「OFFICE110」にお気軽にお問い合わせください。

「OFFICE110」では、複合機に精通したプロのスタッフが、お客様一人ひとりのニーズに合った複合機をご提案いたします。

また「OFFICE110」では中古から新品まで、さらに各メーカーの複合機を数多く取り扱っています。

そのため、ご予算や欲しい機能に合わせた複合機を手に入れやすいのが特徴です。

もちろん、導入して終わりではなく、その後のアフターフォローまで万全であるため、不具合などが起こった場合も安心です。自社に最適な複合機をお探しの方は、ぜひ「OFFICE110」にご相談ください。

まとめ

レーザー複合機とインクジェット複合機は、主に以下の5つの違いがあります。

今回紹介したそれぞれの特徴を把握したうえで、自社に合った複合機を選択しましょう。

もし、自社に最適な複合機が分からずお悩みの方は、「OFFICE110」にお気軽にご相談ください。

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