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ポストスクリプト(PostScript)は、文字や画像、図形などの描画情報をプリンターへ伝え、原稿のレイアウトやデザインを再現するためのページ記述言語です。
複合機を選ぶ際には、「ポストスクリプトは本当に必要なのか」「対応機と非対応機では何が違うのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
ただし、ポストスクリプトの必要性は、印刷するデータの種類や利用するパソコン・ソフト、求める印刷品質などによって異なります。対応機種でも標準搭載かオプション対応かが異なるため、自社の利用環境に合わせて判断することが重要です。
この記事では、ポストスクリプトの基本や4つのメリット、対応複合機が必要な会社の特徴、エラー発生時の対処法、おすすめ機種まで分かりやすく解説します。
監修者
千々波 一博(ちぢわ かずひろ)
保有資格:Webリテラシー/.com Master Advance/ITパスポート/生成AIパスポート/個人情報保護士/ビジネスマネジャー検定
2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。
ポストスクリプト(PostScript)とは、プリンターに「どの位置に・どのような文字や図形を印刷するか」を細かく指示するためのページ記述言語です。
日常生活ではあまり耳にしない用語ですが、文字や画像、図形のレイアウトを原稿に近い状態で印刷するために重要な役割を担っています。
ここでは、ポストスクリプトの基本と、非対応の場合にどのような違いがあるのかについて解説します。
ポストスクリプト(PostScript)は、アドビ(Adobe)社が1984年に開発した代表的なページ記述言語です。
ページ記述言語とは、プリンターに対して「この色で、この形で、この位置に印刷する」といった描画方法を指示するための言語です。ポストスクリプトはその代表的な存在で、略して「PS」と呼ばれることもあります。
Adobe PostScriptの詳細については、Adobe公式サイトでも確認できます。
文字や画像を印刷するとき、ポストスクリプト対応のプリンター・複合機であれば、データにもとづいてレイアウトや線の太さ、フォント形状などを細かく処理して出力できます。
業務用のレーザープリンターや複合機でも採用されており、高品質な印刷やデザインデータの出力を重視する環境で利用されています。レーザープリンターとの違いについては、コピー機とレーザープリンターの違いも参考にしてください。
ポストスクリプト非対応のコピー機・複合機では、印刷するデータや利用環境によって、原稿データと実際の印刷結果に違いが生じることがあります。
デザイン画や図面、フライヤーなどを印刷する際には、処理方式やフォントなどの違いによって、拡大・縮小時に画像が荒れたり、文字やレイアウトの見え方が変わったりするケースがあります。
このように、ポストスクリプト非対応の環境では、「画面上の原稿データ」と「実際の印刷物」にズレが生じる可能性があります。
そのため、会社案内・カタログ・広告など、仕上がりの再現性を重視する印刷物を日常的に扱う場合は、複合機を選ぶ際にポストスクリプト対応の有無を確認しておくことが重要です。
ポストスクリプト対応複合機には、画質・処理・OS間の互換性・フォント表現など、印刷品質や運用面で複数のメリットがあります。
どのメリットが重要になるかは、印刷するデータやパソコン環境によって異なるため、自社の用途と照らし合わせて確認することが大切です。
ここでは、ポストスクリプト対応によって得られる4つの主なメリットについて解説します。
ポストスクリプトでは、文字や図形の形状を数値データとして記述できるため、拡大・縮小しても輪郭をなめらかに表現しやすいという特長があります。
ベクター形式とは、線や図形を点や座標などの数値情報として記録・再現する方式です。文字や線を大きくしても輪郭が崩れにくいため、ポスターや図面など、細部の仕上がりを重視する印刷にも適しています。
特に、Illustratorなどで作成した文字や図形を多く含むデータを出力する場合は、細かな線や形状を再現しやすい点がメリットです。
ポストスクリプト対応プリンターでは、印刷データの描画処理をプリンター側で行う仕組みがあるため、パソコン側の処理負荷を抑えやすいことが特長です。
印刷用の画像処理をプリンター側のコントローラーが担当することで、複雑なデータを印刷するときでも、パソコンだけに処理が集中するのを抑えられます。
特に、容量の大きいデータやグラフィック系のデータを扱う場面では、パソコンへの負荷を抑えながら印刷処理を進めやすくなります。
ポストスクリプトは特定のOSだけを前提とした仕組みではなく、MacやWindowsなど異なるパソコン環境でも利用しやすいページ記述言語です。
ポストスクリプトに対応したプリンター・複合機と適切なドライバーを利用することで、異なるOSを使う環境でも印刷結果を揃えやすくなります。
ただし、実際に利用できる印刷方式やドライバーは機種・OSによって異なります。MacとWindowsが混在するオフィスでは、導入予定の複合機がそれぞれの環境に対応しているか事前に確認しておきましょう。
ポストスクリプトは、文字の輪郭や配置を細かく指定できるため、フォントを含むデザインデータを高い再現性で出力しやすいこともメリットです。
PostScriptフォントをはじめ、利用する複合機や印刷環境が対応しているフォントを適切に処理することで、小さな文字や細かなデザインでも仕上がりを揃えやすくなります。
会社案内や広告、カタログなど、フォントの見え方まで含めて印刷品質を揃えたい場合は、ポストスクリプト対応の有無を確認しておくと機種を比較しやすくなります。
なお、ポストスクリプト対応複合機の導入や買い替えを検討している場合は、OFFICE110にお気軽にご相談ください。弊社では、印刷するデータの種類や利用環境、必要な機能、ご予算などを確認したうえで、用途に合う複合機をご提案します。
ポストスクリプトはすべてのオフィスに必須ではありませんが、画質やレイアウトの再現性を重視する業務では、対応機を選ぶメリットがあります。
特に、デザインデータや図面など、細かな線・文字・配置を確認しながら印刷する業務では、複合機の印刷方式が仕上がりや作業効率に影響します。
ここでは、ポストスクリプト対応複合機の導入を優先して検討したい会社のタイプについて解説します。
デザイン関連の制作物を扱う会社では、ポストスクリプト対応の有無は複合機を選ぶ際の重要な確認項目です。
コピー機がポストスクリプトに対応していない場合、パソコン上では同じように見えるデータでも、利用環境によっては出力時の位置やフォント、レイアウトなどに違いが生じることがあります。
カタログ・フライヤー・ポスターなどでは、わずかなレイアウトのずれでも仕上がりの印象が変わります。制作物を社内で確認・校正する場合は、画面と印刷物の差をできるだけ抑えられる環境を整えることが重要です。
デザイン事務所や広告代理店、制作会社などで印刷物の仕上がりを重視する場合は、ポストスクリプト対応を複合機の選定条件に含めて比較すると判断しやすくなります。
設計・建築系の会社でも、図面の細かな線や形状を確認しやすくするために、ポストスクリプト対応の複合機が役立ちます。
設計図や製図では、線の太さ・種類・形状などを見分ける必要があるため、細かな描画を安定して出力できる印刷環境が重要です。
ポストスクリプト対応複合機を利用することで、図面を出力する際に次のようなメリットが期待できます。
細部まで確認しやすい図面を出力できれば、社内でのチェックや現場での打ち合わせを進めやすくなります。日常的に図面を印刷する場合は、対応の有無を確認しておきましょう。
設計図や図面を印刷する際のポイントについてさらに確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。
Macをメイン環境として使用している会社でも、利用するソフトや印刷データによっては、ポストスクリプト対応の複合機を選ぶメリットがあります。
特にAdobe系のデザインソフトを利用する環境では、レイアウトやフォントを含むデータを安定して出力できるかどうかが重要です。
社用PCとしてMacを利用している場合は、Macで利用できる複合機かどうかに加えて、ポストスクリプト対応やドライバーの提供状況まで確認して機種を選ぶと安心です。
ポストスクリプトエラーが発生したときは、「ファイル・アプリ・複合機・システム」のどこに原因があるかを順番に切り分けることが重要です。
最初から複合機の故障と判断せず、別のファイルやアプリで同じ症状が発生するかを確認すると、原因の範囲を絞り込みやすくなります。
ここでは、ポストスクリプトエラーが発生したときの原因の切り分け方と対処法について解説します。
最初に、どのファイル・アプリでエラーが発生しているのかを確認し、原因の範囲を切り分けます。
ポストスクリプトエラーが発生した場合は、現在開いているデータだけで判断せず、ほかのファイルやアプリから印刷できるか試してみましょう。
特定のファイルでだけエラーが発生する場合は、元の内容を別ファイルへコピーして新しく保存し、再度印刷できるか確認します。
特定のアプリでエラーが続く場合は、アプリの更新状況を確認したうえで、必要に応じて再インストールやバージョンアップを行うことで改善するケースがあります。
複合機本体にエラーが表示されている場合は、本体の画面に表示される案内やトラブルシューティングを確認します。
機種によっては、エラー内容とあわせて対処方法が操作パネルに表示されます。案内がある場合は内容を確認し、表示された手順に沿って改善するか試してください。
複合機側でエラーが出ている場合は、次のような原因が考えられます。
画面の案内に沿って対応しても改善しない場合は、無理に設定を変更せず、メーカーのサポート窓口や保守契約先へ相談することをおすすめします。
異なるアプリやファイルから印刷しても同じポストスクリプトエラーが発生する場合は、ドライバーやネットワークなど、印刷環境全体に原因がある可能性があります。
複数のアプリ・ファイルで同じ症状が続くときは、ファイル単体ではなく、次のようなシステム側の項目を確認します。
システム側に原因があると考えられる場合は、次のような対処法を順番に確認してみてください。
上記を試しても改善しない場合は、より専門的な確認が必要です。サポートセンターや保守契約先へ、表示されているエラー内容や発生条件を伝えたうえで対応を依頼しましょう。
ポストスクリプト対応複合機を選ぶ際は、対応の有無だけでなく、印刷速度・画質・機能・導入費用などもあわせて比較することが大切です。
機種によってポストスクリプトが標準搭載されている場合と、オプションを追加して対応する場合があるため、導入前に仕様を確認する必要があります。
ここでは、ポストスクリプト対応(オプション含む)のおすすめ複合機3機種について解説します。
詳しくはこちら
SHARPのBP-60C26は、Adobe PostScript 3を標準搭載しているA3カラー複合機です。別途ポストスクリプト用のオプションを追加する必要がないため、PS対応を前提に複合機を導入したい場合にも選びやすくなっています。
印刷速度はカラー・モノクロともに26枚/分で、日常的な文書印刷からデザインデータの出力まで幅広く対応できます。
さらに、Google Drive・OneDrive・Dropboxなどのクラウドサービスとの連携にも対応しています。スキャンしたデータをクラウドへ保存したり、クラウド上のデータを複合機から印刷したりできるため、文書共有や印刷までの作業を効率化できます。
ポストスクリプトを標準で利用できるため、オプション追加の手間を抑えながら、デザインデータや図面などを扱う印刷環境を整えやすい点もメリットです。
そのため、ポストスクリプトを標準で利用したい企業や、クラウド連携も活用して印刷・文書共有を効率化したいオフィスに適した1台です。
富士フイルムのApeos C2360は、標準では「ART EX」を使用し、必要に応じてAdobe PostScript 3をオプションで追加できる機種です。デザインデータや図面などを扱う場合は、導入時にポストスクリプトの必要性を確認しておきましょう。
本体は「幅590×奥行き659×高さ771mm」の省スペース設計で、A3対応機でありながら設置場所を確保しやすい点が特長です。小規模オフィスや、複合機を置けるスペースが限られている環境にも導入しやすくなっています。
カラー出力は、LEDプリントヘッドによる「1200×2400dpi」の高解像度出力に対応しています。斜め線や文字の輪郭も、イメージエンハンス処理によってなめらかに再現できます。
そのため、省スペース性と印刷画質を重視しつつ、必要に応じてポストスクリプト環境も整えたいオフィスに適した1台です。
CanonのiR-ADV C3926Fは、標準では「LIPS LX」に対応し、必要に応じて「PS拡張キット・BF1」を追加することでAdobe PostScript 3を利用できる機種です。ポストスクリプトが必要な場合は、導入時にオプションを含めた構成を確認しておきましょう。
本機はカラー・モノクロともに26枚/分の印刷速度に対応しており、日常的な文書印刷から資料作成まで幅広く利用できます。
また、「セキュリティ設定ナビ」を搭載しており、画面の質問に答えながらネットワーク環境に合わせたセキュリティ設定を進められる点も特長です。IT担当者が常駐していないオフィスでも、必要な設定を行いやすくなっています。
そのため、セキュリティや使いやすさを重視しつつ、必要に応じてポストスクリプト環境も整えたいオフィスに適した1台です。
ポストスクリプト対応の複合機は、メーカーや機種によって対応方式・本体価格・印刷速度・画質・搭載機能などの強みが異なります。
そのため、どの機種が適しているかは、印刷するデータの種類や利用するパソコン、月間印刷枚数、求める印刷品質、必要な機能、ご予算などによって変わります。
複数の機種を比較しても、ポストスクリプトが必要かどうかや、自社に合う機種を判断しにくい場合は、OFFICE110にまとめてご相談ください。
弊社では、お客様の印刷内容や利用環境、印刷枚数、利用人数、必要な機能、ご予算などを丁寧にヒアリングしたうえで、ポストスクリプト対応の有無も含めて業務に合う複合機をご提案します。
さらに、OFFICE110では新品コピー機が最大80%OFF、中古コピー機が大特価になるなど、導入コストを抑えやすいキャンペーンも実施しています。コストを抑えながら、利用環境、必要な機能に合うポストスクリプト対応複合機を選びたい場合は、OFFICE110までご相談ください。
ご相談・見積依頼
ポストスクリプト(PostScript)は、文字や画像、図形などの描画情報をプリンターへ伝え、レイアウトやデザインを再現するためのページ記述言語です。印刷物の仕上がりを重視する業務では、複合機を選ぶ際に確認しておきたい機能の一つです。
複合機を選ぶ際は、印刷するデータの種類・利用するパソコンやソフト・求める印刷品質・ポストスクリプトの対応方式・必要な機能などを基準に、自社の利用環境と照らし合わせて比較することが重要です。
すべてのオフィスにポストスクリプトが必要なわけではありませんが、デザインデータや図面など、レイアウト・線・フォントの再現性が求められる業務では導入するメリットがあります。
なお、複数の機種を比較してもポストスクリプトの必要性や自社に適した複合機を判断しにくい場合は、OFFICE110へご相談ください。印刷内容・利用環境・印刷枚数・必要な機能・ご予算を確認したうえで、用途に合う複合機をご提案します。
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納品日の日程調整
設置工事~完了