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複合機(コピー機)のトナーとは?インクとの違いを徹底解説!

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複合機(コピー機)のトナーとは?インクとの違いを徹底解説!

複合機(コピー機)のトナーとは?インクとの違いを徹底解説!

印刷を止めない・コストを膨らませない「トナーの正解」を最短で掴みましょう。トナーとインクの選択を誤ると、現場停止や無駄な出費につながります。

結論はシンプル。大量・高速=トナー(レーザー)写真・発色重視=インク(インクジェット)。専門用語は最小限に、5分でスラスラ読める構成です。

この記事でわかることは次のとおりです。

  • トナーの仕組みと役割(どんな粉で、どう定着するか)
  • トナーとインクの違い(速度・画質・耐水性・コストを表で比較)
  • トナー切れの正しい対処(入手→交換→回収の実務フロー)
  • こぼしたときの安全な掃除手順(“拡げない・吸い込まない”)
  • 無駄を減らす運用のコツ(純正中心・保守契約の使い方)

このあと、まずはトナーの基本からやさしく解説し、インクとの違いを実務目線で整理します。続いて、トラブル時の対処とコスト管理まで、現場で役立つ手順をまとめていきます。

この記事の目次

  1. 複合機(コピー機)のトナーとは?インクとの違いを解説

  2. 複合機(コピー機)のトナーが切れたときの対処手順

  3. 複合機(コピー機)のトナーをこぼしてしまったときの対処法

  4. 複合機のトナー管理・コストのお悩みはOFFICE110へ
  5. トナーに関するよくある質問(FAQ)

  6. まとめ
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千々波 一博

監修者

千々波 一博
(ちぢわ かずひろ)

保有資格:Webリテラシー/.com Master Advance/ITパスポート/個人情報保護士/ビジネスマネージャー検定

2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。

2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。

複合機(コピー機)のトナーとは?インクとの違いを解説

最初に結論です。大量に速く、にじみにくく印刷したいならトナー(レーザー)写真の発色やグラデーションを重視するならインク(インクジェット)が向いています。オフィス文書の生産性はトナー、写真表現はインクが強みです。

多くの人が複合機を日常的に使用していますが、トナーの具体的な役割や性質について詳しく知る機会は少ないかもしれません。ここでは、複合機(コピー機)で使用されるトナーの基本を押さえたうえで、インクとの違いを分かりやすく解説します。

複合機(コピー機)のトナーとは

トナーとは、主に業務用複合機・コピー機で使用される、ミクロサイズの粉のことを指します。黒・マゼンダ・シアン・イエローの4色があり、これらを静電気の力を利用して用紙に転写し、熱を加えて定着させることで印刷を実現しています。

トナーを構成する基本的な成分は以下の3つです。

  • プラスチック樹脂(熱で溶けて用紙に定着)
  • ワックス(摩耗や光沢、オフセット抑制の調整)
  • 顔料(色の材料)
なお、通常トナーはカートリッジに詰め込まれており「トナーカートリッジ」という形で販売されるのが一般的です。交換はフロントカバーを開けて差し替えるだけなので、日常運用もしやすい仕組みです。

トナーとインクの違い

最大の違いは、トナーは粉末、インクは液体という点です。この違いが、使える機種や印字方式、仕上がり、コスト、耐水性に影響します。まずは早見表で要点をつかみましょう。

レーザー(トナー) インクジェット(インク)
印刷速度 速い(大量印刷に強い) 普通〜やや遅い(小ロット向き)
画質 文字・図表がくっきり 写真・グラデーションが得意
にじみ・耐水性 にじみにくく耐水性が高め 水濡れに弱い(顔料は比較的強い)
1枚あたりコスト 低め(運用量が多いほど有利) 高め(印刷量が少ないほど有利)
主な用途 オフィス文書・大量配布資料 写真・色再現重視の出力
  • 生産性重視(大量・スピード)→ トナーが有利
  • 写真・色の階調重視→ インクが有利
  • にじみ・耐水性→ トナーが安定(顔料インクは中間)
  • コスト最適化→ 月間印刷枚数が多いならトナー

トナーの特徴

  • 紙種を選びにくく、文字・図表がシャープ
  • 短時間で大量印刷に向く
  • 印刷物が水でにじみにくい
  • 1枚あたりのコストが低め
  • カートリッジ1本あたりの印刷枚数が多い約5,000〜20,000枚の目安。機種・測定条件で変動)
  • 色ごとに個別交換でき在庫管理がしやすい

特に、トナーを使用する複合機(カラーレーザー複合機)は、その高速性とコスト効率の良さから、大量印刷が必要なオフィスに適しています。

インクの特徴

  • 色の再現性が高く写真やイラストに強い
  • 本体やカートリッジの初期費用は抑えやすい
  • 印刷物が水でにじみやすい(顔料は比較的強い)
  • 1枚あたりのコストは高めになりがち
  • 一体型は他色が残っていても交換が必要

インク対応のプリンターは、一般的に家庭用として使われることが多い一方、写真品質を重視する業務でも選ばれます。インク1本での印刷枚数は一般的に黒が約800枚、カラーが約250枚の目安です(使用状況や測定条件により変動します)。

なお、インクには「顔料インク」「染料インク」があり、性質が異なります。違いを押さえると、写真重視かビジネス文書重視かで選び方が迷いにくくなります。

顔料インク 染料インク
発色・階調 コントラストが高く文字がくっきり 発色が豊かで階調が滑らか
にじみ・耐水性 にじみにくい/耐水・耐光に強い 水濡れに弱め(用紙で改善)
乾燥速度 速い(裏写りしにくい) 遅いことがある
向いている用途 ビジネス文書・図表 写真・色再現重視

写真や色表現を最優先するなら染料インク、くっきり読める資料や耐水性を重視するなら顔料インクが適しています。オフィスの大量印刷・生産性重視なら、にじみにくくコストが安定するトナー(レーザー)が有利です。

複合機(コピー機)のトナーが切れたときの対処手順

複合機のトナーが切れた際には、最初に保守契約の有無を確認し、調達→交換→回収・処分の順で進めましょう。

互換・リサイクル品は不具合や保証外対応の原因になりやすいため、基本は純正品が安心です。

  • 保守契約の有無を確かめ、入手方法を決める
  • 安全手順でトナーを交換し、動作を確認する
  • 正しいルートで使用済みトナーを回収・処分する

この3ステップを押さえておけば、停止した印刷業務をスムーズに復旧できます。

手順①トナーを入手・購入する

保守契約がある場合は契約内の手配が最短かつ確実です。契約がない場合は、品質と安定運用のために純正カートリッジを選びましょう。

項目 保守契約あり 保守契約なし
調達方法 契約業者へ連絡/対応機種は自動手配あり 自社で購入・在庫管理
費用 契約に含まれることが多い(条件次第) 都度購入で変動
推奨トナー 純正(品質・保証が安定) 純正推奨(互換はリスク許容が前提)
補充方式 残量監視で自動配送の機種あり 残量を見て都度手配
主なリスク 少ない(契約条件の確認は必要) 互換・リサイクルで不具合の可能性

カウンター契約がある場合は、契約内で追加料金なく手配されるケースが一般的です(条件により異なります)。

対応機種ではネットワークで残量を監視し、自動で新しいトナーが届くこともあります。契約がない場合は自社手配となるため、純正品と互換品の違いを理解し、運用リスクも踏まえて選びましょう。

手順②トナーを交換する

交換は電源を入れたまま、装置が動作していないタイミングで実施します。動作中にフロントカバーを開けると故障の原因になります。

  1. 新品のトナー容器を軽く振り、粉を均す(水平を保つ)
  2. フロントカバーを開け、空のカートリッジを外す
  3. 新しいトナーを奥までまっすぐ差し込む
  4. フロントカバーを閉め、試し印刷で確認

作業時は静電気や粉こぼれに注意し、部品への接触を最小限にします。

  • 感光体(ドラム)には触れない
  • 粉こぼれ防止のため、常に水平保持を徹底
  • 認識しない場合は、抜き差しして固定を再確認

手順③トナーを処分する

使用済みトナーは可燃ごみに出さず、回収サービスを利用します。メーカーや契約業者の回収、または回収ボックスを活用してください。

  1. 保守・リース契約の業者に回収を依頼(契約内対応のことが多い)
  2. プリンターメーカーの回収サービスを利用
  3. 店舗の回収ボックスに投入(対応店舗のみ)

互換・リサイクル品は回収対象外となる場合があるため、販売業者の回収サービスや産業廃棄物としての手続きが必要になることがあります。

  • トナー粉は可燃性で粉塵爆発の危険があるため、分解・焼却は行わない
  • 細かな手順は各社の取扱説明書・回収規約に従う

複合機(コピー機)のトナーをこぼしてしまったときの対処法

まずは「拡げない・吸い込まない・発火させない」を徹底し、落ち着いて対処します。

こぼれた場所が床か機内かで手順が変わるため、状況に合わせて次のポイントを確認してください。

床にこぼしてしまった場合

床では、濡らしすぎない布で静かに拭き取り、粉を舞わせないことが大切です。作業前に人の出入りを止め、空調の強風は避けます。

  1. 出入口を最小限にし、空調の風を弱める
  2. やや湿らせた不織布や雑巾で、外側から内側へそっと集める
  3. 拭き取り後は新しい布で仕上げ拭きし、密閉できる袋に入れて保管
  4. 手指と周辺を確認し、粉が残っていれば同様に処理する

家庭用掃除機は排気で微粉が再拡散する恐れがあります。専用フィルター(HEPA等)搭載のトナー対応クリーナーがある場合のみ使用を検討してください。

  • やってはいけない例:乾いた布で強くこする/エアダスターで吹き飛ばす/家庭用掃除機で吸う
  • 安全のために:静電気源・火気を近づけない

プリンター内部にこぼしてしまった場合

機内は精密部品が多いため、電源を切り、乾式で丁寧に除去するのが基本です。無理に分解せず、触れる箇所を最小限に抑えます。

  1. 電源をオフにし、しばらく待ってからフロントカバーを開ける
  2. トナーカートリッジ周辺の粉を、柔らかい乾いた布で軽く拭き取る
  3. 内部の粉はセンサー類に触れないよう注意して拭き取る
  4. 感光体(ドラム)が汚れていれば、取扱説明書に従って交換を検討
  5. カートリッジを正しく装着し、試し印刷で転写ムラや異音を確認する

仕上げとして、紙搬送路に粉が残っていないかをチェックします。改善しない場合や内部の奥まで粉が入り込んだ疑いがある場合は、保守業者への点検依頼が安全です。

  • 禁止事項:エアダスターで吹く/湿った布で機内を拭く/ドラム面に直接触れる
  • 推奨事項:糸くずの出ない布を使用/作業後はカバーを確実に閉めて再起動

複合機のトナー管理・コストのお悩みはOFFICE110へ

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トナー手配 都度発注・在庫切れリスク 残量監視や定期手配で安定運用
コスト管理 月ごとに変動・可視化しづらい カウンターで1枚単価が明確
品質・保証 互換品で不具合リスク 純正中心+サポートで安心
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トナーに関するよくある質問(FAQ)

複合機(コピー機)よくある質問
記事内で多かったご質問を簡潔にまとめました。交換・処分・違い・互換品の可否など、実務で迷いやすいポイントを中心に回答します。

互換トナーを使っても大丈夫ですか?

基本は純正品の使用をおすすめします。
互換・リサイクル品は発色や定着のムラ、機器故障の原因になる場合があります。
保守契約や保証の対象外となることもあるため、総額コストで慎重に判断してください。

トナーとドラムの違いは何ですか?

トナーは色材、ドラムは転写用の感光体です。
トナー(粉末)は帯電像に付着し用紙へ定着します。
ドラムは消耗部品のため、劣化時や交換表示時には交換が必要です。

廃トナーとは何ですか?交換は必要?

定着しなかった余剰粉で、満杯時は交換が必要です。
多くの機種は廃トナーボックスを備え、満杯になると印刷が停止します。
予備を常備し、交換後は適切な回収・処分ルートを利用してください。

トナーをこぼしたら掃除機で吸っていいですか?

家庭用掃除機の使用は避けてください。
微粉が排気で拡散し、機器損傷や発火リスクにつながります。
濡れ布で静かに拭き取り、機器内部は取扱説明書の手順に従いましょう。

トナーカートリッジはコピー機のどこにありますか?

多くは本体フロントカバー内に装着されています。
取り外し時は水平を保ち、残留粉末のこぼれに注意します。
型式により位置が異なるため、念のため取扱説明書をご確認ください。

トナー交換時は電源を切るべきですか?

基本は電源を切らず、動作停止時に交換します。
動作中に開けると紙詰まりや故障の原因になります。
最終的には機種別の取扱説明書の指示に従ってください。

トナーは色ごとに個別交換できますか?

多くのカラー複合機は色ごとに交換可能です。
残量表示に従い、減った色のみを水平に保って交換します。
同時交換は不要で、在庫管理の効率化にもつながります。

トナーの保管期限や保管方法はありますか?

高温多湿と直射日光を避け、未開封で水平保管が基本です。
開封後は吸湿・凝集を避けるため早めに使い切ります。
長期保管は品質低下の恐れがあり、推奨されません。

トナーの自動配送や在庫の自動管理はできますか?

保守契約と対応機種なら自動手配される場合があります。
ネットワーク監視で残量を検知し、契約条件に応じて発送されます。
導入可否は契約先と機種仕様を確認してください。

まとめ

オフィス文書の生産性とコスト最適化はトナー(レーザー)、写真表現はインク、運用は純正×保守×正しい手順が近道です。

本記事の要点を、実務で使える視点で整理します。

  • トナーは大量・高速・にじみにくさに強く、月間枚数が多いほどコスト優位
  • インクは写真や色の階調表現に強み。用途が写真中心なら検討価値あり
  • トナー切れは「契約確認→交換→回収」の順で安全対応(互換品は要リスク許容)
  • こぼれ対処は拡げない・吸い込まない・発火させない(機内は乾式で慎重に)

導入や運用の見直しは、印刷量・機種・保守条件を合わせて検討すると無駄を削減できます。現場の「止めない」と経理の「見える化」を両立させましょう。

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