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地紋印刷(地紋印字)とは、印刷物の背景に「コピー禁止」「COPY」などの隠れた文字を埋め込み、その用紙がコピーされたときに文字を浮かび上がらせる機能です。
原本と複製物を判別しやすくなるため、契約書や社外秘資料、個人情報を含む帳票などの不正コピーや無断での再配布を抑止する用途に活用できます。
ただし、地紋印字はコピーそのものを禁止する機能ではありません。また、利用できる機能や設定方法、必要なオプションはメーカー・機種によって異なります。
この記事では、地紋印刷・地紋印字の仕組みとメリット、Canon複合機を例にした設定・操作方法、対応機種を選ぶ際のポイントについて解説します。
監修者
千々波 一博(ちぢわ かずひろ)
保有資格:Webリテラシー/.com Master Advance/ITパスポート/生成AIパスポート/個人情報保護士/ビジネスマネジャー検定
2004年から通信業界で5年間営業として従事。その後、起業して他業種に進出。OFFICE110に営業で入社し、月40~60件ほどビジネスホン・複合機・法人携帯などを案内。現在は既存のお客様のコンサルティングとして従事。
地紋印字は、コピーされたときに「コピー禁止」「COPY」「社外秘」などの文字が浮かび上がるよう、印刷物の背景へ地紋を埋め込む機能です。
検索では「地紋印刷」と呼ばれることもありますが、Canonでは機能名を「地紋印字」と表記しています。本記事でも、複合機の機能を指す場合は主に「地紋印字」と表記します。
ここでは、地紋印字の基本的な役割と、コピー時に文字が浮かび上がる仕組みについて解説します。
地紋印字では、コピーやプリントをする際に、通常は目立ちにくい文字列を背景の地紋として出力紙へ埋め込みます。
Canonの地紋印字機能では、「コピー禁止」「COPY」「社外秘」などの文字に加え、日付や部数、シリアル番号、ユーザー名・部門IDなどを地紋として設定できます。
その用紙がコピーされると埋め込まれた文字が目立つように出力されるため、二次的に複製された書類であることを確認しやすくなります。個人情報を含む帳票や社内資料など、無断複製を抑止したい書類に活用できます。
なお、利用できる地紋の種類や設定項目は機種によって異なり、地紋印字を利用するためにオプションが必要な機種もあります。
地紋印字では、原本では背景になじんでいた隠し文字が、コピー後の用紙で目立つように出力されます。
Canonでは、コピー/プリント時に隠れた文字列を背景へ埋め込み、その出力紙をコピーすると文字が用紙全面に浮かび上がる仕組みとなっています。
このため、原本と複製物を見分けやすくなり、「コピー禁止」などの地紋が表示されること自体が、無断複製への注意喚起につながります。
※出典:Canon「【iR-ADV】地紋印字機能とはどのような機能ですか」
地紋印字を活用する主なメリットは、不正コピーの抑止、機密文書の情報漏えい対策、書類管理への意識向上の3つです。
コピーされた際に地紋が浮かび上がる仕組みを利用することで、重要書類が無断で複製・再配布されるリスクを抑えやすくなります。
ここでは、地紋印字をオフィスで利用する3つのメリットについて解説します。
地紋印字を設定した書類は、コピーすると「COPY」「コピー禁止」などの文字が浮かび上がるため、複製物を判別しやすくなります。
たとえば、契約書や社内承認書類などで原本とコピーを区別したい場合、地紋があることで受け取る側も複製された書類であることを確認しやすくなります。
コピーしたことが目立つ状態になるため、重要書類を無断で複製したり、その複製物を再配布したりする行為への心理的な抑止にもつながります。
地紋印字を設定すると、機密文書が無断でコピー・再配布されるのを抑止しやすくなります。
たとえば、顧客情報や人事資料、財務資料などに「コピー禁止」「社外秘」といった地紋を設定しておけば、コピーした際に文字が目立つため、複製された書類であることを確認しやすくなります。
ただし、地紋印字だけでは、印刷物の持ち出しやコピー操作そのものを防ぐことはできません。より安全に管理するには、ユーザー認証やセキュアプリント、印刷履歴の管理などを組み合わせることが重要です。
複合機全体のセキュリティ対策については、複合機のセキュリティリスクと6つの対策もあわせてご確認ください。
地紋印字された書類を扱うことで、重要書類であることを利用者が意識しやすくなる点もメリットです。
社外秘資料や個人情報を含む帳票で「社外秘」「コピー禁止」などの地紋を統一して使用すれば、書類を受け取った人にも取り扱い上の注意を伝えやすくなります。
ただし、地紋を入れるだけで適切な管理が定着するわけではありません。どの書類へ地紋を付けるのか、誰が印刷できるのか、持ち出しや廃棄をどう管理するのかまで社内ルールとして整理することが重要です。
紙文書の管理まで含めた対策は、紙の情報漏洩を防ぐ!コピー機セキュリティと運用ルール実践ガイドでも詳しく解説しています。
CanonのimageRUNNER ADVANCEシリーズでは、主に「強制地紋印字」「コピー・保存ファイル出力時の地紋印字」「プリンタードライバーからの地紋印字」という方法があります。
常に地紋を付けるのか、必要な書類だけに設定するのかによって適した方法が異なります。また、管理者権限や事前設定が必要な機能もあるため、運用方法を決めてから設定すると管理しやすくなります。
ここでは、CanonのimageRUNNER ADVANCEシリーズを例に、地紋印字で設定できる項目と3つの設定・操作方法について解説します。
地紋印字では、「コピー禁止」などのスタンプだけでなく、日付や部数、シリアル番号、ユーザー情報なども設定できます。
CanonのimageRUNNER ADVANCEシリーズで公開されている主な設定項目は、次のとおりです。
実際に使用できる項目や文字色、文字サイズなどは機種によって異なります。対象機種のマニュアルを確認し、重要書類の本文を読みづらくしない設定へ調整してください。
強制地紋印字は、管理者側で設定したコピー・保存ファイルの出力・プリントへ地紋を自動的に付与する方法です。
利用者が出力するたびに地紋を設定する必要がないため、重要書類への設定漏れを防ぎたい場合に適しています。Canonでは、設定にAdministratorまたはDeviceAdminの権限が必要です。
すべての出力へ一律に設定すると一般文書まで地紋入りになるため、対象となる機能や帳票を事前に整理しておくと運用しやすくなります。
地紋印字は、コピーや保存ファイルを出力する際に、必要な書類だけ個別に設定することもできます。
通常の文書には地紋を付けず、社外秘資料や重要帳票など、無断コピーを防ぎたい書類にだけ使用したい場合に向いています。
書類ごとに使い分けられるため便利ですが、設定を忘れる可能性があります。必ず地紋を付けたい書類がある場合は、強制地紋印字を利用する方法も検討してください。
PCから印刷する場合は、プリンタードライバーを使って地紋印字を設定できます。
通常の資料には地紋を付けず、社外秘資料や重要帳票など、必要な文書だけ地紋入りで印刷したい場合に便利です。ただし、利用するには複合機本体とPC側のプリンタードライバーの両方で事前設定が必要です。
地紋として表示する文字などは、あらかじめ複合機本体で設定します。複数人が同じ複合機を利用する場合は、本体側とPC側の設定方法を統一しておくと、設定漏れや操作ミスを防ぎやすくなります。
地紋印字の設定方法や対応機種が分からない場合は、利用する帳票やセキュリティ要件を整理したうえでOFFICE110へご相談ください。地紋印字だけでなく、ユーザー認証や印刷ログなどを含めた機種選びをご案内します。
地紋印字を活用するなら、機能への対応可否だけでなく、印刷速度や操作性、新品・中古の違いまで含めて機種を選ぶことが重要です。
そのため、地紋印字への対応状況に加えて、日常的な印刷量や導入予算に合う機種かどうかも確認しましょう。
ここでは、地紋印字を含むセキュリティ機能と、日常業務での使いやすさを比較しやすい3機種について解説します。
詳しくはこちら
iR-ADV C3520F IIIは、カラー・モノクロともに20枚/分で出力でき、印刷量が比較的少ない環境で使いやすい中古A3カラー複合機です。
10.1インチの操作パネルを備え、よく利用する操作を呼び出しやすいUIを採用しています。大量印刷までは必要ないものの、コピー・プリント・スキャン・FAXを1台で利用したい場合に比較しやすい機種です。
印刷量が比較的少なく、中古機で費用を抑えながら地紋印字などのセキュリティ機能も活用したい企業に向いています。
iR-ADV C3926Fは、カラー・モノクロともに26枚/分で出力でき、操作性やセキュリティも重視したい企業に向くA3カラー複合機です。
10.1インチの操作パネルを搭載し、モバイル端末やクラウドとの連携にも対応しています。通常のコピー・プリントだけでなく、スキャンや文書共有まで幅広く利用したいオフィスで比較しやすい機種です。
中古ではなく新品を導入し、操作性・モバイル連携・セキュリティをバランスよく確保したい企業に向いています。
iR-ADV C3530F IIIは、カラー・モノクロともに30枚/分で出力でき、印刷量がある程度多い企業でも使いやすい中古A3カラー複合機です。
10.1インチの大型操作パネルを搭載し、コピー・スキャンなど日常的な操作を進めやすい設計です。中古で導入費を抑えながら、20枚/分クラスより印刷速度を確保したい場合に比較しやすいでしょう。
中古で導入費を抑えつつ、30枚/分クラスの印刷速度とセキュリティ機能を両立したい企業に向いています。
地紋印字の仕組みや設定方法を確認すれば、自社でどのように活用するかはある程度整理できます。
一方、実際に地紋印字を利用できるかは、メーカー・機種・オプション構成によって異なります。さらに、情報漏えい対策を強化する場合は、ユーザー認証やセキュアプリント、ログ管理などとの組み合わせも検討が必要です。
地紋印字だけで機種を決めるのではなく、月間印刷枚数や必要な用紙サイズ、スキャン・FAXの使い方、導入予算まで含めて比較すると、日常業務に合う複合機を選びやすくなります。
OFFICE110では、現在の利用状況や扱う書類、必要なセキュリティ機能を確認したうえで、新品・中古を含む複数の複合機から条件に合う機種をご提案します。
さらに、OFFICE110では対象の新品コピー機が最大80%OFF、中古の複合機が大特価になるキャンペーンを実施しています。地紋印字への対応可否や必要なオプションなどのセキュリティ機能まで含めて、自社の運用に合う複合機を比較したい場合は、弊社までご相談ください。
ご相談・見積依頼
地紋印刷(地紋印字)は、印刷物の背景へ隠れた文字を埋め込み、コピーされた際に「コピー禁止」「COPY」などの文字を浮かび上がらせる機能です。
原本と複製物を判別しやすくし、不正コピーや無断での再配布を抑止したい場合に活用できます。契約書や社外秘資料、個人情報を含む帳票など、重要書類の管理に適しています。
ただし、地紋印字はコピーそのものを物理的に禁止する機能ではありません。ユーザー認証やセキュアプリント、印刷ログ、紙文書の持ち出し・廃棄ルールなどと組み合わせて運用することが重要です。
また、設定方法や利用できる地紋、必要なオプションはメーカー・機種によって異なります。導入前には、対象機種が必要な運用に対応できるか確認してください。
なお、地紋印字を含めて自社に必要なセキュリティ機能を判断しにくい場合は、OFFICE110で機種・オプション・運用方法をまとめて比較できます。重要書類の扱い方や印刷量、予算を踏まえて複合機を選びたい場合はご相談ください。
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