法人用のおすすめNAS【5選】!選び方のポイントもわかりやすく解説
- 自社でNAS導入を検討しているのですが、たくさん種類があってどれを選べばいいかわかりません。
法人向けのおすすめNASや、選び方のポイントはありますか?
- 法人におすすめのNASはいくつかあります。選び方のポイントを理解しておくと、その中でも自社に最適なNASを選ぶことができますよ。
「NASの製品が沢山あって、どれを選べばいいかわからない」
「具体的におすすめの法人用NASはどれなのか教えてほしい」
「たくさんある中から、自社に最適なNASを選ぶときのポイントは?」
・・・そんな疑問や不安をお持ちの方は必見です!
今回は、NASの基礎知識や選び方を解説し、たくさんある法人用NASの中から厳選したおすすめのNASを5つご紹介していきます。
簡単に比較できるようにまとめておりますので、法人用のNAS選びに迷っている方はぜひ最後までご覧ください。
NASとは何か?どのような仕組みか基礎知識を簡単解説
NAS(Network Attached Storage ナス)とは、社内ネットワークなど決められた範囲で複数人がデータを共有できるハードディスクです。
通常のPCやUSBメモリなどのハードディスク保存と違い、ネットワークに接続されていることが大きな特徴です。
同じネットワーク内のユーザーは同じデータを同時に操作でき、安全にデータのやり取りができます。
NASの仕組みとしては、主に「ハードウェア」「ソフトウェア」の2つで構成されています。
NASのハードウェアはNASのデータ保存先であるハードディスクと、アクセス時の処理やデータ操作の中核を担うCPUで構成されています。
NASの容量やアクセス時の処理速度は、この2つが大きく影響します。
法人用のNASは、大人数で同時アクセスすることも想定されるため、高性能なCPUや多くのメモリーを搭載している製品がおすすめです。
NASのソフトウェアは、ハードウェアに組み込まれたOS上で動作します。
一般的には、FTPによるデータ送信などの簡易機能のみに限定されています。
法人向けNASを選ぶときの5つのポイント
実際にNASの導入を検討するとき、たくさんあるNASの製品から自社に合ったNASをどのように選べば良いでしょうか。
ここでは、NASを導入するときに見るべきポイントを簡単に解説します。
ポイント①社内で利用する人数で選ぶ
各製品のNASには推奨される利用人数や上限人数があり、「同時利用者数の上限」のような表記で記載されます。
想定されている人数以上の人がアクセスしてしまうと、NASが遅延したりデータにバグが発生する恐れもあります。
利用人数は数人程度から100人までアクセス可能など、NASによって大きく異なるため、導入前に想定利用人数を見積もっておきましょう。
ポイント②NASのハードディスクの台数・データ容量で選ぶ
NASを導入する前に、必ず保存するデータ容量を確認することが大切です。
NASには搭載できるハードディスクの台数が異なり、保存できるデータ容量も異なります。
NASには、1台~複数台のハードディスクを組み込むことができます。
この台数の単位を「ベイ」といい、4台組み込めるなら4ベイと表記されます。
組み込める台数が大きいほど保存できるデータ容量も増え、2台以上だとRAID機能によるデータのバックアップも可能です。
一般的なNASのデータ容量の目安として、試算された想定データ保存量の2~3倍を選ぶことをおすすめします。
ポイント③RAID機能で選ぶ
RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks レイド)とは、複数のハードディスクを1台のハードディスクとして管理し、データの冗長性や大容量化する機能です。
RAID機能により、組み込まれているハードディスクの1つが損壊しても、他のハードディスクによってデータを復元できます。
RAIDにはいくつか種類があり、それぞれ備えている特徴が異なります。
自社の扱うデータの重要度によってRAIDを選ぶ必要があるため、しっかり理解しておきましょう。
RAID0(ストライピング)
RAID0は、データを搭載されているハードディスクに分散して書き込むことで、高速なデータの読み書きを実現します。
NASのハードディスク容量を最大限利用可能ですが、ハードディスクが1つでも故障するとデータの復旧が不可能になるので注意が必要です。
RAID1(ミラーリング)
RAID1は、2つのハードディスクに同じデータを書き込むことで、データ管理の安全性を高めます。
保存できるデータ容量は最大容量の半分になりますが、1つのハードディスクが故障してもデータの復元が可能です。
RAID5
RAID5は、1台のハードディスクにデータ復元ができるパリティという符号を付与して分散しながら書き込みます。
RAID5は3台以上のハードディスクで構成され、パリティにより、任意のハードディスク1つが故障してもデータを復元することが可能です。
パリティは演算処理を必要とするため、CPUに負荷がかかり、RAID0やRAID1に比べて読み書きの速度は遅くなります。
より高速にするためには、ハードディスクを増やすことでより早く書き込みを行うことができます。
RAID6
RAID6は4台以上のハードディスクで構成され、2台分のハードディスクにパリティを付与して分散しながら書き込みます。
任意のハードディスク2台が故障しても、データを復元できる安全性があります。
RAID6は、2台のパリティ演算を必要とするためさらに読み書きの速度は遅くなります。
RAID10
RAID10は、RAID0とRAID1を組み合わせた方式で4台以上のハードディスクで構成されます。
2台1ペアとしてハードディスクを運用し、各ペアには同じデータが保存されます。
そのため、2台のハードディスクの故障に耐えることができる強い耐障害性を実現しています。
1ペアに書き込まれるデータは、中にある2台のハードディスクに分散して書き込まれるため、データの高速処理も可能。
ポイント④社外でのアクセス頻度はどのくらいか?
NAS導入前に、社外からのアクセス頻度や人数がどの程度いるのか把握しておきましょう。
最近のNASは、標準でリモートアクセス機能が搭載されていることが多いです。
しかし、リモートアクセスをして社内と同じように操作をしたい場合は、VPNの導入などセキュアな設定を構築する必要があります。
フルリモート体制や勤怠の形態が柔軟に変動する場合は、NASではなくクラウドストレージのほうが効果的なこともあります。
NAS導入前に、想定される社外のアクセス頻度や必要性を検討しましょう。
ポイント⑤導入時のサポート体制があるかどうか?
NASを導入するには、ネットワーク設定やアクセス権限の付与など手間がかかります。
よって、データの欠損やハードディスクの故障などのトラブル発生時のサポート体制も注目ポイントです。
社内に専門的な知識をもつ人材がいない場合、インシデントの復旧までに時間がかかってしまい、サービスの信頼性を失う可能性もあります。
よって導入前に必ず、サポート体制が必要かどうか検討しておきましょう。
NAS導入前に知っておくべきメリット・デメリット
NASを導入することで得られるメリットや、NAS導入前に意識しておくべきデメリットを解説します。
NASを導入したときのメリット
社内で複数人が同じデータを共有できる
NASはネットワークに接続されているため、社内で同じデータにアクセスして操作できます。
ファイルやフォルダごとにアクセス権限の設定を変えることもできるため、安全な運用を実現しています。
データ容量を自由に調整・配分することができる
NASに搭載されているハードディスクの容量は、ユーザーに自由に割り振ることができます。
重いファイルを使うユーザーに多く割り当てたり、容量が圧迫してきたときに利用上限を設定するなど自由に調整可能です。
NASを導入したときのデメリット
導入やネットワーク設定に手間がかかる
NASを導入するには専門知識を必要とすることもあり、社内ネットワークに組み込むなど、設定に手間がかかります。
社内に専門知識を持つ人材がいない場合は、購入時にサポートを依頼するなどが必要です。
ハードディスクが損壊するとデータの復元ができない
NASのデータ保存先はハードディスクなので、ハードディスクそのものが損壊した時はデータの復元ができません。
RAID機能によっては損壊リスクを軽減できますが、NASを設置する場所はできる限り損壊リスクの低い場所を選ぶ必要があります。
法人向けのおすすめNAS 5選!製品の特徴を早見表で解説
NASの基礎知識や選ぶときのポイントを理解したところで、おすすめの法人向けNASを5つ紹介します。
DiskStation DS720+
DiskStation DS720+ | |
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最大利用人数 | 2,048人 |
データ容量 | 2ベイ・最大108TB |
最大メモリ容量 | 6GB |
対応RAID機能 | RAID0/1、拡張ユニット使用時RAID5/6/10まで対応 |
サポート体制 | テクニカルサポートなどあり |
DiskStation DS720+は、拡張性の高い法人向けNAS。
Windows・MacOSだけでなく、iOS上でもファイル同期が可能なシームレス設計により、場所を選ばずにファイルアクセスできます。
ハードディスクも最大7台まで拡張できるため、可変的な管理ができる点も特徴的です。
LinkStation LS220DNBシリーズ
LinkStation LS220DNBシリーズ | |
---|---|
最大利用人数 | 複数人程度 |
データ容量 | 2ベイ・最大8TB(型番により変動) |
最大メモリ容量 | DDR3 256MB |
対応RAID機能 | RAID0/1 |
サポート体制 | テクニカルサポートやデータ復旧サービスあり |
LinkStation LS220DNBシリーズは小規模の中小企業向けのNAS。
NAS専用のハードディスクを採用することで、低消費電力や安定した長時間稼働を実現しています。
完成品として販売されるため、導入も比較的簡単に行えます。
HDL-Z4WPIシリーズ
HDL-Z4WPIシリーズ | |
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最大利用人数 | 無制限(ただし接続台数は100台以内を推奨) |
データ容量 | 4ベイ・最大32TB(型番により変動) |
最大メモリ容量 | 8GB |
対応RAID機能 | RAID0/5 |
サポート体制 | ネットワーク経由でNASを見守る管理サービス「NarSuS(ナーサス)」、現地スタッフ派遣あり |
HDL-Z4WPIシリーズは、50~100人の接続も可能な大規模の中小企業向けです。
CPUにはIntel Core i3・メモリも8GBと、PCに近い性能を搭載し、100人の同時接続でも安定した稼働を実現しています。
CYBER BOX PRO
横項目 | |
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最大利用人数 | 無制限(同時接続数は50人まで) |
データ容量 | 2 or 3ベイ・最大7.3TB |
最大メモリ容量 | DDR3 non-ECC/8GB |
対応RAID機能 | RAID1/5 |
サポート体制 | ネットワーク経由で遠隔操作のサポートあり |
CYBER BOX PROは、低コストかつ高品質な中小企業向けのNAS。
様々なセキュリティ機能をパッケージ化したオールインワン製品なので、これ1つでセキュリティ対策も実現する点が大きな魅力です。
ネットワーク内のPC・スマホ操作を管理し、不正操作やトラブル時の原因追求も可能です。
NSB-75S4DW6シリーズ
NSB-75S4DW6シリーズ | |
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最大利用人数 | 50ユーザー |
データ容量 | 4ベイ・最大3TB |
最大メモリ容量 | 4GB |
対応RAID機能 | RAID0/1/5 |
サポート体制 | サポートダイヤルあり |
NSB-75S4DW6シリーズは最大同時接続50台まで可能な、中規模向けNASです。
RAID機能だけでなく、クラウドと連携して遠隔地にデータを保存することで、災害などによるハードディスクの損壊リスクを防ぎます。
おすすめ法人向けのNASの中で気になったものからチェックしてみましょう!
今回は法人用のおすすめNASを紹介し、具体的なNASの選び方も解説しました。
最近は積極的にNASを導入する企業が増え、多くのメーカーが販売するようになりました。
そのため自社のNAS選びに苦労する企業も多く、NASの正しい選び方に関する知識が必要になります。
ぜひ、今回の内容を参考に自社に最適なNASを選び、円滑かつ安全なデータ管理を実現してください。
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