【ドコモ・au・ソフトバンク】結局どこが繋がりやすい？2025年最新データで比較

「法人携帯の活用法」記事一覧 更新日: 2025年10月28日

【ドコモ・au・ソフトバンク】結局どこが繋がりやすい？2025年最新データで比較

「通勤時間帯、駅でスマホが重すぎて使い物にならない」
「ネットがつながらずページがなかなか開かない」
「ZoomやTeamsの会議が途中で止まってしまう」
…誰もが一度は、こんな不便を経験したことがあるのではないでしょうか？

実は『繋がりやすさ』にはキャリアごとに明確な違いがあり、都市部では混雑による速度低下、地方や山間部では電波の届きにくさなど、利用シーンによって差が出るのは事実です。

そこで本記事では、2025年最新の公式データをもとに以下をわかりやすく解説します。

最後まで読むことで、「自社に最適なキャリア」を自信を持って選べるようになります。

携帯会社の繋がりやすさを決める4つのポイント

結論：繋がりやすさは「基地局」「人口カバー率」「対応バンド」「通信速度」の4要素で決まります。まずはこの4つだけを比べれば十分に判断できます。

はじめに：用途別クイック判定マトリクス

用途ごとの4指標の重要度を★で一目化しました（★＝最重要／☆＝補助）。

迷ったら★が最も多い指標のセクション（各見出し）から確認してください。

①基地局

基地局とは、携帯電話の電波を送受信し端末の信号を交換局へ中継する通信設備です。
体感は「数×密度×配置」で決まり、都市部は密度、地方は分布の広さが繋がりやすさを左右します。

上の4観点を“どこを見るか”に落とし込んだチェックポイントが下の早見表です。

着眼点	具体例	根拠（ひとこと）
密度	駅ナカ・ターミナル周辺の小型局	混雑時の輻輳を抑える
配置	オフィス街の屋上・電柱・屋内局	屋内/高層の“穴”を減らす
分布	郊外幹線・山間の谷沿い配置	移動中の圏外を減らす
4Gの厚み	郊外での800/900MHz中心	“まず繋がる”の土台

※ドコモ・au・ソフトバンクの基地局数の比較は、当記事内のこちらからご覧ください。

②人口カバー率

人口カバー率とは、サービスエリア内の人口が全人口に占める割合です。
数値は“広さの指標”で、4Gは高水準で横並び、5Gはキャリア差が出やすいため、最終判断は自分の生活圏での実地性で見ます。

下の早見表は、数値を“どこを見るか”に落とし込んだチェック観点です。

利用エリア	チェック方法	根拠（ひとこと）
都市部中心	主要駅・ターミナルの5G連続性	混雑時の“逃げ道”が確保できる
地方・郊外	4G地図の“穴”と幹線沿いの色のつながり	まず圏外を避けるのが最優先
建物内主体	4Gプラチナ帯＋屋内小型局の有無	減衰対策で屋内の体感が安定
移動が多い	鉄道・高速道路での連続性	切断/再接続の発生を抑える

※ドコモ・au・ソフトバンクの人口カバー率の比較は、当記事内のこちらからご覧ください。

③対応バンド（電波の周波数帯）

対応バンドとは、端末が掴める周波数帯（4G/5G）の組み合わせです。
体感は「端末対応×エリアの帯域」で決まり、屋内はプラチナ帯、都市部の混雑はSub-6、スポット高速はミリ波が繋がりやすさを左右します。

上の観点を“どこを見るか”に落としたチェックを、下の早見表で確認してください。

着眼点	チェック方法	根拠（ひとこと）
端末互換	端末仕様でB8/B18/19・n77/78/79を確認	対応外の帯は物理的に掴めない
屋内主体	プラチナ帯（700–900MHz）の有無/優先度	減衰に強く屋内の再現性が高い
都市部の混雑	Sub-6（n77/78/79）の連続性	容量確保で速度/安定が向上
イベント/局所高速	ミリ波（n257）の設置スポット	超高速だが範囲が限定的

※ドコモ・au・ソフトバンクの対応バンドの比較は、当記事内のこちらからご覧ください。

④通信速度

通信速度とは、端末がインターネットとデータをやり取りする速さ（実効値）です。体感は「下り×上り×遅延×時間帯」で決まり、混雑時は下り、業務利用は上りと遅延の安定性が効きます。

上の観点を“どこを見るか”に落とし込んだチェックポイントは次のとおりです。

着眼点	チェック方法	根拠（ひとこと）
体感の中心	下りの中央値（Mbps）	ページ/動画の体感を左右
会議/送信	上りの中央値（Mbps）	映像/資料アップの安定性
反応の速さ	遅延の代表値（ms）	操作/会話のタイムラグ
混雑耐性	時間帯別の下り推移	ピーク時の落ち込みを把握

※ドコモ・au・ソフトバンクの通信速度の比較は、当記事内のこちらからご覧ください。

【最新】ドコモ・au・ソフトバンクの繋がりやすさ比較

ここからは、ドコモ・au・ソフトバンクの『基地局数』『人口カバー率』『対応バンド』『通信速度』を、公式データ（総務省・各社公表値）に基づいて徹底比較しました。

「都市部と地方でどれを選べばいい？」「オフィスでつながりにくいのはキャリアの問題？」といった疑問を、公式データ＋用途別の視点で一気に解消します。

比較より先に「どこが一番つながりやすいのか」を知りたい方は → 【結論まとめ】へジャンプ

※なお地方はWi-Fi接続率が都市部の約半分、ノーシグナル時間は0.9％（都市部0.4％）と分析されています（Opensignal 地方エリア分析）。

ドコモ・au・ソフトバンクの『基地局数』を比較

スマホの電波を届ける「基地局」は、数が多いほど繋がりやすさに直結します。
ドコモ・au・ソフトバンクを比べると、4Gと5Gで整備状況に大きな差があるのが明白です。

	4G （2021年度・参考値）	5G （2023年度末時点）
ドコモ	259,584	46,294
au	94,492	87,640
ソフトバンク	176,041	85,361

※4G基地局数は総務省「令和3年度 携帯電話及び全国BWAに係る電波利用状況調査」に基づく参考値
※5G基地局数は総務省「新たな目標に基づく5Gインフラの整備状況（令和5年度末）」に基づく

基地局数で見ると、4Gは「ドコモ」が最多、5Gは「au」が最多という結果になりました。
ただし、4Gはすでに各社が十分に整備を終えており、5Gも都心部を中心に拡大していることから、主要都市ではどのキャリアでも快適に使える環境が整っています（※地域差あり）。

ドコモ・au・ソフトバンクの『人口カバー率』を比較

次に、繋がりやすさの鍵となる「人口カバー率」を見ていきましょう。

	4G （公式発表値）	5G （2023年度末）
ドコモ	99.9％	83.5％
au	99.9％	93.3％
ソフトバンク	99.9％	96.8％

※4Gは各社公式発表による人口カバー率
※5Gは総務省「新たな目標に基づく5Gインフラの整備状況（令和5年度末）」に基づき作成

4Gの人口カバー率はドコモ・au・ソフトバンクいずれも99.9％前後で横並びとなっており、全国どこでも安定して利用できる水準にあります。

一方で5Gはソフトバンク（96.8％）、au（93.3％）、ドコモ（83.5％）という順に整備が進んでおり、特にソフトバンクは全国平均を大きく上回る水準でエリアを広げています。また、地方エリアの可用性・カバレッジ評価ではドコモ／auが高く、ソフトバンクは相対的に低いという分析もあります（ケータイWatch：Opensignal地域分析）。

ドコモ・au・ソフトバンクの『対応バンド』を比較

対応バンドは「4Gのプラチナ帯（＝届きやすさ）」と「5GのSub-6／ミリ波（＝速さ・キャパ）」の2点だけ見ればOKです。

実際の体感は、（1）使う端末がその会社の4Gプラチナ／5G Sub-6に対応しているか、（2）普段使う場所でその帯の電波が入るか、の2つの条件で決まります。

下の表は、繋がりやすさと速度の体感を左右する3要素（4Gプラチナ／5G Sub-6／5Gミリ波）だけを各社で見比べられるように整理しました。

	ドコモ	au	ソフトバンク
4Gプラチナ帯	Band 19（800MHz） Band 28（700MHz）	Band 18/26（800MHz） Band 28（700MHz）	Band 8（900MHz） Band 28（700MHz）
主な4G帯 （プラチナ以外）	Band 1 / 3 / 21 / 42	Band 1 / 3 / 11 / 41 / 42	Band 1 / 3 / 11 / 41 / 42
5G Sub-6 （主力）	n78（3.6–3.7GHz） n79（4.5–4.6GHz）	n77（4.0–4.1GHz） n78（3.7–3.8GHz）	n77（3.9–4.0GHz）
5Gミリ波	n257（28GHz）	n257（28GHz）	n257（28GHz）

出典（公式）
・NTTドコモ「対応周波数帯（PDF）」
・KDDI「au携帯電話などの対応周波数帯一覧（ページ内にPDF）」
・ソフトバンク「SIMロック解除可能機種・SIMフリー機種の周波数帯一覧（PDF）」

まとめると、4Gは3社ともプラチナ帯（700–900MHz）を保有して“届き”は横並び、5Gはドコモ（n78＋n79）／au（n77・n78）／ソフトバンク（n77）という構成です。

結論として、都市部中心なら「ソフトバンク」、地方・郊外や山間部が多いなら「ドコモ」、端末互換性とバランス重視なら「au」がおすすめといえます。

ドコモ・au・ソフトバンクの『通信速度（実測値）』を比較

通信速度には、データを受け取る「ダウンロード（動画視聴やWeb閲覧などの速度）」と、送る「アップロード（メール送信やビデオ会議などの速度）」があります。

以下の表では、総務省ガイドライン準拠の公式調査をもとに、3社の中央値を比較しました。

	ダウンロード速度	アップロード速度
ドコモ	187 Mbps	17 Mbps
au	255〜265 Mbps	23〜26 Mbps
ソフトバンク	242〜252 Mbps	27〜37 Mbps

出典（公式）
・NTTドコモ「実効速度計測結果」（計測期間：2025年1月〜3月）
・KDDI「実効速度について」（計測期間：2025年1月〜2月）
・ソフトバンク「「総務省実効速度調査」計測手法／計測結果」（計測期間：2025年2月〜3月）

結果を見ると、ダウンロードはauとソフトバンクが250Mbps前後と3社の中で頭一つ抜けた水準です。ドコモはやや控えめで、都市部での快適性では差がつく傾向があります。

一方、アップロードは3社とも20〜30Mbps程度で大きな差はありませんが、ソフトバンクは中央値でやや速めです。大容量ファイルの送信やビデオ会議では、わずかに快適さを感じられる場面があるかもしれません。

なお全国総合の「Reliability Experience（信頼性）」は au 951／ソフトバンク 939／ドコモ 929という結果で、5G利用率はソフトバンクが最も高い傾向が示されています（ケータイWatch：Opensignal 2025年4月レポート）。

【結論】3キャリアの携帯繋がりやすさランキング！

総合的に見て、繋がりやすさで優位に立つのは『ソフトバンク』です。

auと並んでダウンロード速度は250Mbps前後と高水準で、5Gの人口カバー率はドコモを大きく上回ります。特に都市部では安定した高速通信が期待できるキャリアといえるでしょう。

一方で地方の信頼性・カバレッジではドコモ／auが優勢という地域分析もあります（Opensignal地域分析まとめ）。

ただし利用シーンによって強みは分かれるため、状況別に整理すると以下のようになります。

結論として、繋がりやすさではソフトバンクが優勢ですが、3社とも全国的に安定して利用できる水準にあるため、最終的には自社の利用環境にあわせて選ぶのが確実です。

携帯会社はドコモ・au・ソフトバンクどこがおすすめ？

結論から言うと、都市部で高速通信を重視するならソフトバンク、地方や山間部で安定性を求めるならドコモ、総合的なバランスを取りたいならauがおすすめ。

ですが携帯会社を選ぶ際には「繋がりやすさ」が重要ですが、実際には料金プランや法人向け割引、障害リスクなど比較すべき要素が多く、最適解は人によって異なります。

そこで以下では、ドコモ・au・ソフトバンクそれぞれのメリットとデメリットを整理し、どんな利用シーンに向いているのかをわかりやすく解説します。なお第三者調査（Opensignal 2025年4月）では、全国総合の「信頼性」指標はauが最高、ソフトバンクが次点、ドコモはやや控えめという傾向が示されています（ケータイWatch要約）。

↓ NEW 最新の料金プランはこちらの記事でご覧いただけます ↓

ドコモのメリット・デメリット

結論：全国トップクラスのエリアカバーと、用途に応じた幅広い料金プランを選びたいならドコモがおすすめです。地方・山間部での安定性に強みがあり、法人・個人ともに「総合力の高いキャリア」といえます。

ドコモのメリット

圧倒的なエリアの広さと安定性に、柔軟なプラン選択と割引制度が加わることにより、ドコモは『安心して長く使えるキャリア』として選ばれています。

ドコモのデメリット

都市部での混雑やライトユーザー向けの選択肢減少といった弱点はありますが、それらを許容できるならドコモは十分に選ぶ価値があるキャリアです。

auのメリット・デメリット

結論：エリア・料金・割引のバランスを重視し、法人・個人どちらにも安定した使いやすさを求めるならauがおすすめです。特に法人向け割引制度が充実しており、都市部・地方を問わず“バランス型キャリア”として導入しやすいのが特長です。

auのメリット

安定した通信品質、柔軟な料金プラン、法人向け割引の3点が揃うことで、auは「バランスを重視する利用者や企業」にとって安心して選べるキャリアです。

auのデメリット

小容量料金や障害リスク、地方での5G展開など課題は残りますが、それを理解した上で導入すれば、auは「コストと安定性のバランスを重視する法人・個人」に適した選択肢となります。

ソフトバンクのメリット・デメリット

結論：都市部での高速通信や業務効率を重視するならソフトバンクがおすすめです。5Gカバー率と実測速度の高さで優位性があり、少数回線から法人割引を受けられるため、中小企業や個人事業主にも導入しやすいキャリアといえます。

ソフトバンクのメリット

高速通信・広い5Gカバー率・法人料金の競争力、この3点により、ソフトバンクは「都市部での利用や中小企業での導入に特に強いキャリア」といえます。

ソフトバンクのデメリット

地方エリアや個人利用のコスト面では弱点が残りますが、代理店経由で法人契約するなら、ソフトバンクは「都市部や中小企業に最適な高速・高効率キャリア」として強みを発揮します。

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まとめ

携帯会社の繋がりやすさを比較するうえで確認すべきなのは、基地局・人口カバー率・対応バンド・通信速度の4つです。

これらを総合的に比較した結論として、都市部での高速通信を求めるならソフトバンク、地方や山間部の安定性を重視するならドコモ、そしてバランスを取りたいならauという選び方が最適です。

いずれのキャリアも全国的に安定して利用できる水準にありますが、最終的には自社の利用環境やコスト条件にあわせた判断が重要になります。

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