ポストスクリプトとは？複合機に必要？メリットからエラー対処法まで解説【お役立ち情報】 | OFFICE110

複合機の導入を検討している方の中には、「ポストスクリプトって必要？」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、ポストスクリプト対応の複合機とポストスクリプト非対応の複合機では、印刷結果にズレや画質が劣化してしまう可能性があります。

そのため、原稿通りのデータで印刷したい場合は、ポストスクリプトは欠かせません。

そこで本記事では、ポストスクリプトの基本とそのメリットについて解説した上で、この機能を搭載した複合機が必要な会社について解説します。

さらに、エラーが出たときの対処法や、おすすめのポストスクリプト対応複合機についてもご紹介しますので、最後までぜひご覧ください。

ポストスクリプト（PostScript）とは？

「ポストスクリプト」は普段生活している中でなかなか聞くことがない言葉であるため、どのようなものかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで本章では、ポストスクリプトとはどのようなものなのかについて解説します。

ポストスクリプトとは

「ポストスクリプト（PostScript）」とは、アドビ（Adobe）社が1984年に開発したページ記述言語の一種です。略して「PS」と呼ばれることもあります。

ページ記述言語とはプログラミング言語の一つで、プリンターに対して描画の指示を出すためのもののことをいいます。

例えば、文字や画像データなどを印刷する際に「この色で、この形で、この位置に」といった形で指示を出します。

ポストスクリプトは代表的なページ記述言語であり、今では多くのレーザープリンターで対応されています。

ポストスクリプト非対応との違い

PostScript非対応のコピー機・複合機で印刷した場合、印刷結果に大きな違いが生まれます。

例えば、デザイン画や図面、フライヤーなどを作成した場合、解像度の制限によって、拡大・縮小すると画像が荒れたり、文字がぼやけたりすることがあります。

また、小さなサイズのフォントや、複雑なデザインのフォントを印刷する際は、フォントやデザインが崩れたり、潰れてしまったりすることも少なくありません。

さらに、文章の行揃えや段落の配置、画像の配置など、細かい調整が必要な場合も制限が出てしまう場合があります。

ポストスクリプトの4つのメリット

ポストスクリプト対応複合機を使用することで、業務を進めるうえでさまざまなメリットがあります。

本章では、ポストスクリプトを活用するメリットを4つご紹介します。

メリットを把握して、自社に必要かどうかを判断しましょう。

ベクター式で高品質な印刷が可能

ポストスクリプトでは、画像や文字をベクター形式で扱うため、高画質で出力できます。

ベクター形式とは、複数の点と点をつないだ線などを数値データとして記録して再現する形式のことで、拡大・縮小しても文字がぼやけたり画像が荒れたりしません。

さらに、高画質で出力できるにもかかわらずデータ量が少ないため、扱いやすい点もメリットの一つです。
そのため、画質に力を入れている機種やソフトウェアによく搭載されています。

なお、ベクター形式の画像を作成できるのは「Adobe Illustrator」などのドロー系のソフトです。
拡大・縮小しても高画質で印刷できるため、クオリティの高い印刷物が作成できるでしょう。

処理速度がPCのスペックに左右されない

ポストスクリプト対応プリンターでは、印刷のための画像をパソコン側ではなくプリンター側で処理します。

そのため、印刷速度はパソコンのスペックではなくプリンターの処理速度に比例することが特徴です。

仮にパソコンが低スペックだったとしても、プリンター側で印刷のために画像を処理してくれるため、スピーディに印刷することが可能です。

大量に印刷するときはもちろん、日々の業務効率向上に役立ってくれます。

すべてのOSに対応

ポストスクリプトはMacだけでなくWindowsにも対応している点も魅力です。

どのOSからでもイメージどおりの印刷ができるため、異なるOSを使用する方とでも同じ印刷物を共有できます。

なお、Macにはポストスクリプトが標準搭載されているため、プリンターもPS対応のものを使用することをおすすめします。

フォントの品質・自由度が高い

ポストスクリプトは独自の「PostScriptフォント」に対応しており、高品質な表現が可能な点がメリットです。

また、PostScriptフォントだけでなく「TrueType」「OpenType」などほかのフォントもサポートしているため、多くの種類のフォントを使用できるのも特徴の1つです。

つまりポストスクリプトは、フォントの品質・自由度が高いのがメリットです。

ポストスクリプト対応の複合機が必要な会社は？

ポストスクリプトはすべてのオフィスに絶対必要というわけではありませんが、業界・業種によって必要になる会社もあります。

そこでここからは、ポストスクリプト対応の複合機はどのような会社に必要なのかをご紹介します。

紹介する会社は、ポストスクリプト対応複合機が業務に必要なるケースが多いためポストスクリプト対応の複合機を使用するのがおすすめです。

デザイン系の会社

ポストスクリプトに対応した複合機は、デザインに関連した会社は使用することをおすすめします。

これは、コピー機がポストスクリプトに対応していないと、パソコン上では見た目が同じでも出力した際に異なった印刷物ができてしまう可能性があるためです。

たとえば、位置が数mmズレいたり、色が変わってしまったりといったことが起こってしまう可能性もあります。
これでは納品物の品質にバラつきが出てしまうため、仕事に影響が出てしまいます。

そのため、デザイン関連の職種では、特にポストスクリプト対応の複合機は必須といえるでしょう。

設計・建築系の会社

設計・建築系の会社も、ポストスクリプト対応複合機の使用をおすすめします。

設計・建築系の会社でポストスクリプト対応の複合機で印刷する場合、以下のようなメリットがあります。

このように、見やすい製図・設計図が印刷できるため、スムーズに作業を進められるでしょう。

Macを使用している会社

Macをメインに使用している会社も、ポストスクリプト対応のプリンターを選ぶのがおすすめです。

なぜなら、Macではポストスクリプトが標準搭載されており、ほかのページ記述言語との互換性が低いことから、非対応のプリンターではそもそも印刷できないことも多いためです。

そのため、社用パソコンにMacを使用しているオフィスは、ポストスクリプト搭載の複合機を選ぶことをおすすめします。

ポストスクリプトエラー発生時の対処法まとめ

本章では、ポストスクリプトエラー発生時の対処法について解説します。

エラーの対処法を知り、スムーズに問題を解決しましょう。

①エラーの原因を把握する

ポストスクリプトエラーが発生した場合、まずはどこでエラーが発生しているのかを確認しましょう。

ほかのファイル・アプリで印刷を試し、印刷できるのであれば印刷したいファイルに問題がある可能性が高いでしょう。

反対にほかのファイル・アプリでも印刷できない場合は、複合機・もしくはシステムにエラーが起こっていることが考えられます。

ファイルに問題がある場合は元のファイルをコピペし、再度印刷を試してみてください。

また、アプリが疑われる場合は、一度アンインストールした後に再インストール、もしくはバージョンアップすることによって改善する可能性があります。

②複合機でエラーが表示される場合

複合機側でエラーが表示される場合は、同時にトラブルシューティングを実行するか否かの案内が表示されるかと思います。

複合機側のエラーの原因として考えられるのは以下のようなケースです。

いずれにせよトラブルシューティングが必要であればまずは実施してみて、改善するかどうか試してください。

改善しない場合は、サポートセンターや保守契約している会社に相談することをおすすめします。

③システムエラーが発生している場合

異なるアプリから印刷しようとしても同じスクリプトエラーが起こる場合は、システム自体にエラーが発生している可能性が考えられます。

具体的なエラー内容は以下のとおりです。

上記のエラーを解決するため、以下のような方法を試してみてください。

それでも改善しない場合は、サポートセンターや保守契約している会社に相談するようにしましょう。

ポストスクリプト対応のおすすめの複合機3選

ポストスクリプト対応複合機を導入したいと思っても複合機には多数の機種があるため、どれを選べばよいか悩んでしまう方も多いはずです。

そこで本章では、OA機器の総合販売を手掛けるOFFICE110がおすすめする、ポストスクリプトに対応したおすすめの複合機を3機種ご紹介します。

Apeos C2360（富士フイルム）

項目	概要
定価	161万8100円（税抜）
OFFICE110価格	OFFICE110特価で販売中 ※詳しくはお気軽にお問い合わせください！
ポストスクリプト対応	要オプション
印刷速度	カラー・モノクロ：23枚/分
最大用紙サイズ	A3

富士フイルムの「Apeos C2360」は、A3対応機でありながら「幅590×奥行き659×高さ771mm」と、省スペース設計で置き場所を選ばないことが特徴です。

そのため、省スペースの事務所やオフィスでも設置しやすい点がメリットです。

さらにほかの機種と比較して高さも低いため、窓口業務で座りながら使用したり、車椅子に乗ったまま作業できたりもします。

もともと富士フイルムはカラー精度の高さで業界トップクラスの評判を集めていますが、こちらの機種も例外なく高画質です。

LEDプリントヘッドを採用することで「1200×2400dpi」の高解像度での出力を実現しています。

さらに、ガタつきやすい斜め線や文字のアウトラインも「イメージエンハンス処理」によりなめらかに表現できます。

ポストスクリプトは要オプションとなりますが、画質にこだわりたい企業、コンパクトな複合機を求める企業はApeosC2360がおすすめです。

iR-ADV C3926F（Canon）

項目	概要
定価	177万円（税抜）
OFFICE110価格	最大80%OFF ※詳しくはお気軽にお問い合わせください！
ポストスクリプト対応	要オプション
印刷速度	カラー・モノクロ：26枚/分
最大用紙サイズ	A3

Canonの「iR-ADV C3926F」は「セキュリティ設定ナビ」により、複雑なネットワークセキュリティを簡単に自社に合わせた設定にできることが特徴です。

最大4つの質問に答えるだけで、自社の環境に合わせて一括設定できます。

そのため、ITの担当者がいないオフィスでも簡単にセキュリティが構築でき、安心して利用できる点がメリットです。

また、原稿読み取りガラスの表面に「防汚コートガラス」を採用しているのも嬉しいポイント。
ゴミや修正液・糊などが付着しにくいため、印刷物にスジが入りにくくなっています。

さらに、万が一スジが入っても補正してくれる機能も搭載されていることから、再スキャンの手間が省けるのもメリットです。

こちらもポストスクリプトは要オプションですので、申し込みが必要です。

セキュリティに不安がある企業や、再スキャンによる手間を省いて生産性を向上させたい企業におすすめの複合機です。

BP-60C26（SHARP）

項目	概要
定価	147万8,000円（税抜）
OFFICE110価格	最大80%OFF ※詳しくはお気軽にお問い合わせください！
ポストスクリプト対応	標準対応
印刷速度	カラー・モノクロ：26枚/分
最大用紙サイズ	A3

SHARPの「BP-60C26」は、ポストスクリプトが標準搭載されている複合機です。

そのため、追加でオプション料金を支払うことなく導入できます。

また、各種クラウドサービスとの連携に優れている点もメリットの一つです。
GoogleDriveやOneDrive、Dropboxなどと連携し、スキャンデータのアップロード、保存されているデータのプリントアウトなどが可能です。

そのため、データをわざわざパソコン本体に移す必要がなくなるため、大幅な業務効率アップにつながります。

ポストスクリプト導入のオプション費用を削減したい、クラウド連携を活用して業務効率向上・テレワークを推進したい企業におすすめの一台です。

ポストスクリプト対応の複合機なら『OFFICE110』へ！

このようなお悩みをお持ちの方は、『OFFICE110』にお気軽にご相談ください！

OFFICE110では、複合機に精通したプロスタッフが多数在籍しておりますので、お客様の状況・ご要望をヒアリングしたうえで、最適なご提案が可能です。

また、複合機の販売だけでなく、設置・保守契約・アフターフォローまですべて一貫して行っておりますので、さまざまな専門業者に依頼する手間が省けます。

新品の複合機から中古複合機まで幅広いメーカーの機種を多数取り扱っておりますので、お客様のご希望に合った機種が必ず見つかります。

まとめ

ポストスクリプトとはページ記述言語の一つで、複合機に搭載することで印刷品質を高めたり、どのようなOSでも同じ印刷物を共有できたりするなどのメリットが得られます。

最後に改めて、ポストスクリプトの特徴から導入をおすすめする会社を以下にご紹介します。

特にデザイン系で、Illustratorなどアドビ製のソフトを使用する会社は納品物にも影響する可能性があるため、必須と考えてもよいでしょう。

もし、ポストスクリプト対応複合機をお探しであれば、OFFICE110にご相談ください。

専門知識豊富なプロスタッフが、お客様のご要望をお伺いしたうえで最適なご提案をいたします。